一言、二言

過去の一言、二言
 2006年2月24日  アローン
 本日の購入本
 「レフト・アローン」 藤崎慎吾 ハヤカワ文庫

 藤崎慎吾氏の初の作品集。・・・・・・それ以外にも色々と評したいのだが何も言葉が出ない。何故ならば、「クリスタルサイレンス」と「ハイドゥナン」の2作が積読のままゆえに語ることさえもできないのである。にも関わらず、これを買ってしまう自分って・・・・・。でも面白そうだから思わず買ってしまったということで。

 2006年2月22日  ピープル
 本日の購入本
 「ページをめくれば」 ゼナ・ヘンダーソン(河出書房新社:奇想コレクション)

 この作家は、地球人にまぎれてひっそりと暮らす異星人たちを描いた“ピープル”というシリーズで有名らしい。その“ピープル”シリーズの作品をはじめとした繊細で豊かな作品集であるとの事。これまた<奇想コレクション>にて未知の作家を読むことができる。

 他には、今日は三津田信三の「厭魅の如き憑くもの」が出ているかと思ったのだが、見つからず。代わりというわけではないけれど、雑誌「ミステリーズ!」を買って来てしまった。気になる特集がいくつか掲載されていたもので。

 2006年2月21日  作者は12歳
 本日の購入本
 「殺人ピエロの孤島同窓会」 水田美意子(宝島社)

 今年の「このミス」大賞にて特別奨励賞を受賞した作品。なんといっても12歳が書いた作品だというところにスポットが当てられたのであろうが、よくよく考えれば最終選考まで残った作品であるのだから、きちんと評価されるべき作品なのであろう。まぁ、とにもかくにも「今、一番読んでみたい作品」と言えることは間違いない。ちょっと怖いもの見たさという気分もあるのだが。

 2006年2月19日  昨日買ったこんな本
 「巨人軍論  組織とは、人間とは、伝統とは」 野村克也(角川oneテーマ21)

 ノムさんが書いた巨人軍論。書店でパラっとめくってみたら、面白くてつい買ってしまった。そして、今日の昼には全部読み終えてしまった。これはなかなか興味深い。
 何を隠そう実は私は巨人ファン・・・・・・であるのだが、堀内が嫌いだったので、ここ2年はろくにテレビで野球中継を見ていなかった。まだ嫌いな堀内が監督であっても、それで勝っていれば見る気になるのだが、嫌いな監督のうえにチームが弱ければそれは見る気にはならない。

 という事はさておき、昔の強き懐かしの巨人がしのばれるこの本。それがなぜ昔は強く、今は弱いのかという事をノムさんなりに解説してくれている。
 ただ、今の巨人については何故弱くなったかということはノムさんが語らなくても一目瞭然。それが何ゆえこのような状況になってしまったのかを巨人側の舞台裏から明かしたものを読んでみたい。いや、いくら巨人のフロントとはいえ、今のような補強では強くなるはずがないというのはわかると思う。それをなぜ、このようにしたのかという事については、やはりわけがあると思う。そんなところを知ってみたいのだが・・・・・・

 2006年2月17日  桐野氏の本、久々
 本日の購入本
 「リアルワールド」 桐野夏生(集英社文庫)

 久々に桐野氏の本を買ってみた。別にこの本が! というわけではなく、なんとなくたまには桐野氏の本でも読んでみようかという気になったからなのだ。と、思って買ってみたものの、思っていたよりも本が薄いことに気がつく。よく調べてみれば、「ダーク」という作品が文庫化されたのだと勘違いしていたようである。まぁ、何はともあれ読んでみてのお楽しみと言う事で。

 話が突然変わるが、今年の“このミス大賞”受賞作品の「チーム・バチスタの栄光」がなかなか面白かった。これは読んで損のない本である。詳しくは日曜日に更新予定の感想にて。

 2006年2月15日  道尾、見つける
 本日の購入本
 「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介(新潮社)
 「デス博士の島その他の物語」 ジーン・ウルフ(国書刊行会:未来の文学 第Ⅱ期)
 「空白の殺意」 中町信(創元推理文庫)

 やっと見つけた、やっと買えた、道尾氏の「向日葵の咲かない夏」。これでインターネット投票に備える事ができる(今年もあればの話だが)。遅くとも来月中には読んでしまいたいと思っている。帯に書いてある内容を読んだ限りでは、少々変わっていて面白そうな感じだ。読むのが楽しみになってきた。

 好評であった国書刊行会の<未来の文学>シリーズ。とうとう今年から第Ⅱ期が始まった。今回の始まりも第Ⅰ期と同じでジーン・ウルフから。ここ最近、ウルフの本で「新しい太陽の書」が復刊したりと、巷では密かなブームとなっている気がする。今年もこのブームを維持し続けることができるのか? デス博士や如何に!?

 中町信・復刊シリーズ第3弾! 前作までの2冊がなかなか楽しませてくれたので、今回も期待して良いだろう。野球をテーマにしているというのも面白そうなところである。

 2006年2月11日  道尾がない
 第6回「本格ミステリ大賞」の候補作となった道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」を捜しているのだが、なかなか見つからない。近所のめぼしい本屋はまわったのだが、どこにも置いていなかった。今回、候補作となったことで、これから増刷されるのであろうか。早く手にとって読んでみたいものである。今月くらいは様子を見て、最終的には通販で入手しようと考えている。

 2006年2月10日  カー、最後の未訳長編
 本日の購入本
 「ヴードゥーの悪魔」 ジョン・ディクスン・カー(原書房ビンテージ・ミステリー)
 「夢みる宝石」 シオドア・スタージョン(ハヤカワ文庫)
 「タフの方舟 1.禍つ星」 ジョージ・R・R・マーティン(ハヤカワ文庫)
 「天才・龍之介がゆく! 連殺魔法陣」 柄刀一(ノン・ノベル)

 いつか出る、いつか出ると言われた長編がとうとう翻訳された。ディクスン・カー最後の未訳長編「Papa La-bas」が邦題「ヴードゥーの悪魔」のタイトルで刊行。カーお得意の歴史長編ミステリ。これは今のうちに買わなければ損!!

 スタージョンの作品は短編だと思い込んでいたら長編であった。これは読むのが楽しみ。

 マーティンの作品はさっそく、昨日買ってきた「SFが読みたい!」を参考に買ってきた本。続編も出ているので、早いうちに入手しておこう。

 近年、一年のうちの2月に毎年出ている“天才・龍之介”シリーズ。これは安定した楽しさを味わえる作品。

 2006年2月9日  乱歩全集完結
 本日の購入本
 「江戸川乱歩全集29 探偵小説四十年 下」(光文社文庫)
 「能面殺人事件 <新装版>」 高木彬光(光文社文庫)
 「SFが読みたい! 2006年版」 SFマガジン編集部編(早川書房)

 とうとう“江戸川乱歩全集”が完結を迎えた。出揃うまで、かなり長い期間がかかったなぁ。30冊だから1ヶ月に1冊としても2年以上はかかっている。しかし、長い期間にわたっている割には読んだ本が少ないなぁと・・・・・・。これからゆっくりと読んで行きたいと思っている。まさに一生の課題であろう(それは長すぎか)。

 と、乱歩の積読の事を言っておきながら、次は高木彬光の積読の話。これも新装版を買い集めているが全く手をつけていない。これも一生に渡る課題である(そればっかりだ)。

 そして、これも楽しみの一つ「SFが読みたい!」の2006年版が出た。今までの経緯を見ると、グレッグ・イーガンが強いなぁと思っていのだが・・・・・・
 それはさておき、これを読めば面白そうなSFを捜すのには便利である。これでまたもや積読の山が築かれることに。

 2006年2月7日  謎の多い、今日の新刊
 本日の購入本
 「聖域の殺戮」 二階堂黎人(講談社ノベルス)
 「消えた探偵」 秋月涼介(講談社ノベルス)
 「円環の孤独」 佐飛通俊講(講談社ノベルス)
 「繋がれた明日」 真保裕一(朝日文庫)
 「包帯クラブ The Bandage Club」 天童荒太(ちくまプリマー新書)

 最近は本の内容よりも違う事で話題の二階堂氏。今回の新刊は、たしか講談社のミステリーランド用に書いたものの、そちらでは出版されなかったはずの本。何ゆえ、講談社からSFミステリー? まぁ、面白そうだからいいけれど。

 秋月氏の本は前作でもう懲りたはずなのだが・・・・・・何ゆえ買ってしまったのか、自分自身が一番不思議である。なんとなく表紙の雰囲気から買ってしまった本。よい内容であればいいのだけれど。

 そして講談社ノベルスからの新刊で、本格ミステリーらしき作品を書いた新人なのに、何故かメフィスト賞受賞作ではない「円環の孤独」。メフィスト賞として売り込んだわけではなくて、別のルートから売り込んだのだろうか? 不思議ではあるが、読むのが楽しみな本である。

 真保氏の「繋がれた明日」は若干、文庫化が早いような気がするが、そこはドラマ化に合わせてのことのようだ。何はともあれ、真保氏の本ならば安心して読める。

 そして6年ぶりの書下ろし長編小説を引っさげて登場したのは天童氏。ただ、なんで“ちくまプリマー新書”? 初めて買ったよ、プリマー新書なんて。最初は掲載した雑誌のからみかとか思ったのだが、書下ろしって書いてあるから違うだろうし・・・・・・これが一番不思議。

 2006年2月6日  第6回「本格ミステリ大賞」候補作
 第6回「本格ミステリ大賞」候補作決定
 「扉は閉ざされたまま」 石持浅海
 「摩天楼の怪人」 島田荘司
 「ゴーレムの檻」 柄刀一
 「容疑者Xの献身」 東野圭吾
 「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介

 今年もこの時期がやってきた。たぶんまた“インターネットによる投票”があると思うので、これに備えなくては。
 未読なのは「向日葵の咲かない夏」。というか、存在すら知らなかった。早々に本屋へ捜しに行かなくては。

 実は、そろそろこの時期が来ると思い、もしや候補作になるのではと「マヂック・オペラ」を慌てて読んだところである。結局候補作になっていなかったのだが・・・・・・

 2006年2月4日  おぉ、論創ミステリ叢書が!
 本日の購入本
 「徳冨蘆花 探偵小説選」 (論創社:論創ミステリ叢書13)

 おぉ、久々に論創ミステリ叢書が出ていた! ここ最近は半年ごとのペースになっているようだ。
 今回の著者は“徳冨蘆花”・・・・・・知らない、全然知らない。誰、それ? といったところである。帯には小酒井不木絶賛とか、名探偵穴栗専作の冒険などと書いてあるので、ひょっとしたらすごいものなのかもしれない。

 ただ、私にとっては昨日の内容に続き、これも永遠の積読シリーズのひとつ。いや、このミステリ叢書、まだ一冊も読んでいないんだよな。どこから手を付けたらいいのやら・・・・・・

 2006年2月3日  3月にエルリックが!
 H・R: 2月、フゥーーー
    どうもー、最近ご無沙汰してました。ハード・リーダー、略して H・R ですよぅ
    ハードな読書家という意味でハード・リーダー。これからもよろしく、フゥーーー


 ugnol:今日はやけに説明調だな
 H・R: 2月になって初めて見た人のためですよ

 ugnol:そうだ、そんな事よりも聞いてくれよ
 H・R: どうしました? 何か新しい情報でも??

 ugnol:なんと、あの<エルリック・サーガ>が未訳作品も含めた新装版として3月から早川文庫で刊行されるんだよ!
 H・R: へーっ

 ugnol:昔、読もうと思って一冊買ったものの、そのままほったらかしにして読んでいなかったんだよ
 H・R: ・・・・・・

 ugnol:これを機会に今度こそはと思ってね
 H・R: ・・・・・・

 ugnol:ムアコックの作品と言えば、<ルーンの杖秘録>や<ブラス城年代記>は読んだから、ぜひともエルリックも読んでおかなければ・・・・・・

 H・R: ところで、まだ途中の<新しい太陽の書>はどうするんですか?
 ugnol:えっ・・・・・・

 H・R: <女魔術師ポルガラ>もまだ2冊残っているし
 ugnol:・・・・・・

 H・R: <キャプテン・フューチャー全集>なんて2冊しか読んでないし
 ugnol:・・・・・・

 H・R: この間、<新訳シャーロック・ホームズ>まで買ってきてるし
 ugnol:あぁーーーーーーー、わかってるって、大丈夫だって、きちんと読むって!!!

 H・R: <エルリック・サーガー>は本当に読むんでしょうねぇ
 ugnol:うーーーん、とりあえず買ってから考える

 H・R: たぶん、だめだなこりゃ

 ugnol:積読、フゥーーー
 H・R: 人の決め台詞、とらないでください


 2006年2月1日  クイーンの新作が
 本日の購入本
 「間違いの悲劇」 エラリー・クイーン(創元推理文庫)

 これはクイーンの既刊短編集に収録されていない中短編からなる作品集。これこそクイーン・ファンにとってはお年玉とでもいうべき作品集であろう。
 このHP上ではクイーンの長編についてはデータを載せているのだが、短編のほうは何ら取り上げていない。そろそろ、きちんと調べて短編作品のほうもまとめ上げて、データ化しておく必要があるだろう。とりあえず、今年中の課題ということで。

 これで1月の新刊本は出揃ったので、心置きなく2月の新刊本へ。めぼしいところが刊行されるのは来週くらいからかな?