一言、二言

過去の一言、二言
 2005年11月30日  今月の新刊出そろう
 本日の購入本
 「落下する緑」 田中啓文(創元クライム・クラブ)
 「一週間のしごと」 永嶋恵美(ミステリ・フロンティア)
 「カットスロート」 マイケル・スレイド(創元推理文庫 上下)
 「サル知恵の輪」 霞流一(アクセス・パブリッシング)

 というわけで、創元社の新刊も出揃い、今月の新刊はこれでおしまい・・・・・・と思っていたら、本屋で意外な新刊を発見! それが霞流一氏の新刊「サル知恵の輪」。その奇妙なタイトルとは反して、れっきとした本格ミステリだとのこと。これこそが今年最後の本格推理小説か!! ・・・・・・というのも、まだ早いか。

 2005年11月29日  年末だけのIN・POCKET
 今日買ったのは、講談社の文庫情報誌「IN・POCKET」。普段は買わないのだが、“文庫翻訳ミステリー・ベスト10」が掲載される年末だけは購入している。
 そこで、ランキングを見てみたのだが・・・・・・なるほどと。いくつか気になるものもあり、買ってみようかなとも思っている。ただ、慌てるのはまだ早い。他のランキングと照らし合わせてみて、総合的な評価をまとめてからで良いであろう。特に、講談社がやっているランキングということであれば、そのランキングで講談社の本を薦めていても、おいそれと食いつきにくいところがある。
 そんなところで、来月の「このミス」と「本格ベスト」を購入してからということで。

 2005年11月28日  ダークタワー、再び
 本日の購入本
 「クリスタルサイレンス」 藤崎慎吾(ハヤカワ文庫 上下)
 「ファウスト Vol.6 SIDE-A」 (講談社)
 「激走 福岡国際マラソン」 鳥飼否宇(小学館)
 「暗黒の塔Ⅰ ガンスリンガー」 スティーブン・キング(新潮文庫)

 というラインナップ。「ファウスト Vol.6」はSIDE-A 、SIDE-B という分冊で刊行。SIDE-B(早ければ)来月末に出るとの事。

 鳥飼氏の新刊は、最初タイトルを聞いたときにはノン・フィクション・ルポなのかと思っていたのだが、どうやらミステリーらしい。どんな話何だか・・・・・・

 そして、「暗黒の塔」・・・・・・これ角川文庫版でもっているのだが、この作品の帯を見ると、全7部が来秋完結予定で発売されるという事なので、つい買ってしまった。しかも新潮文庫版は大幅加筆、新訳、原書カラー口絵付と豪華な内容になっている。・・・・・・でも、それならば途中まで刊行していた角川版は何だったのか・・・・・・

 2005年11月26日  軽く一万超えた
 本日の購入本
 「探偵小説と二〇世紀精神 ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?Ⅱ」 笠井潔(東京創元社)
 「カーの復讐」 二階堂黎人(講談社ミステリーランド)
 「マヂック・オペラ 二・二六殺人事件」 山田正紀(早川書房)
 「獣と肉」 イアン・ランキン(早川書房)
 「死の信託」 エマ・レイサン(論創海外ミステリ31)
 「ドリームタイム・ランド」 S・H・コーティア(論創海外ミステリ32)
 「いつ死んだのか」 シリル・ヘアー(論創海外ミステリ33)

 いや、論創海外ミステリを思いの他すんなりと買えたため、本日は大散財。でも本のことであれば躊躇なくお金を払う事ができる。服を買うときとかなどは、かなり値段を気にして買うのだが・・・・・・。

 そういえば、いつの間にか論創海外ミステリが31巻から第2期ということで売られていた。まだまだこれは止みそうにもないな。来年も散財は続きそうだ。
「マヂック・オペラ」を読むのは来年でいいかな。ランキンも前作どころかハヤカワミステリで出ていた本がたまっている状態。論創海外ミステリはようやく15巻まで。まだまだ積読との戦いは続く。

 2005年11月25日  まだまだライトノベルス
 本日の購入本
 「さまよう薔薇のように」 矢作俊彦(角川文庫)
 「このライトノベルがすごい! 2006」(宝島社)

 今年は矢作俊彦・復刊の年! という感じだったな。「リンゴォ・キッドの休日」「真夜中へもう一歩」、そして今回の作品は1984年に出版されたハードボイルド短編集。まだ「リンゴォ・キッド」しか読んでいないが、来年中には積読になっている矢作氏の作品を読みきろうと思っている。

 またライトノベルス読本を買っちまった。今年は、しばらくの間絶えていたライト・ノベルスの年となってしまった。最近ようやく、その風潮も解けつつあったのだが、またもやぶり返しそうな気配。本書を読んで気になったのは「キノの旅」。どうしようかなぁ・・・・・・買っちゃおうかなぁ・・・・・・。

 2005年11月22日  憶えてますか? 西村健
 本日の購入本
 「エデンの命題」 島田荘司(カッパ・ノベルス)

 若干延びるのかと思っていたが、考えていたよりも早く出た。本日、本屋で見つけたので即ゲット! 中編が2冊収まった作品。御手洗ものではないようだ。表題作「エデンの命題」は書下ろしだが、もう一つの作品「ヘルター・スケルター」は「21世紀本格」に掲載されていたものである。ようやくのノベルス化!


 今日、講談社のHPを見たら12月の新刊がUPされているのを発見。すると、その中に「劫火 上」西村健(講談社ノベルス)というものを見つける。西村健といえば、「ビンゴ」という作品で登場して以来、講談社ノベルスから立て続けに3作出し、他の出版社からも1,2作品出した後、音沙汰がなかった作家である。2005年も押し迫ったところで、ついに復活か!? それにしても、上巻だけの発売で、しかも値段が1,680円って何???

 2005年11月21日  EDS
 本日の購入本
 「EDS 緊急推理解決院」(光文社)
 「旧宮殿にて」 三雲岳斗(光文社)

「EDS」は石持浅海,加賀美雅之,黒田研二,小森健太朗,高田崇史,柄刀一,鳥飼否宇,二階堂黎人,松尾由美の9作家による合作長編。果たして小説として成功しているのか、いないのか? 読んでみるのが楽しみだ。カバーが派手で見ていて楽しい本に仕上げられている。

 三雲氏の作品は7月に出た作品。ネット上でいくつか感想を見て読んでみたくなった本。たまたま見かけたので購入してみた。そういえば、三雲氏の本を買うのは初めてかもしれない。短編ならば、いくつか読んでいるのだけれど。


 先週から捜しているのは島田荘司氏の新刊「エデンの命題」。これがまだ店屋に並んでいない。ネットを巡回してみたところ、今週中くらいに出るように思えたのだが果たしてどうだろう。
 また、新潮社から奥田氏の新刊「港町食堂」が出ていたがエッセイであったのでこれはスルー。

 2005年11月18日  ザ・グッドバイ
 本日の購入本
 「グッドバイ 叔父殺人事件」 折原一(原書房ミステリー・リーグ)
 「誘拐の果実」 真保裕一(集英社文庫 上下)
 「波状言論S改」 東浩紀(青土社)

 折原氏の作品は最近では文庫落ちで買っているのだが、ミステリー・リーグゆえに久々に単行本で買ってみた。また叙述トリック?? とはいえ、やっぱり読むのは楽しみだ。

 真保氏の本も最近は文庫落ちで買っている。「誘拐の果実」は3年前に出た作品。まぁ、真保氏の本ならば安心して読める水準であることは間違いないであろう。

 なんとなく買ってしまった「波状言論」。こういった評論っぽい本が家には結構あるのだが、あまり読んでいない。つい買っただけで満足してしまう。いつかまとめて・・・・・・っていうのは無理か。

 2005年11月16日  ストップ・プレスに苦戦
 国書刊行会、世界探偵小説全集新刊の「ストップ・プレス」を読み始めたのだが難航している。これはどうやら長くかかりそうだ。来週中くらいに読み終わることができるだろうか。
 他には日明恩氏の「埋み火」を読んでいる途中。こちらは読みやすい。とはいえ、あと2、3日はかかりそう。

 今週は新刊が週末にならなければ出ないようである。と、思っていたら原書房ミステリー・リーグの新刊「グッドバイ 叔父殺人事件」折原一、が出ている模様。これは捜しに行かなければ・・・・・・週末にまとめでもいいかなと、なんとなく延滞ムード。

 2005年11月15日  いちおう買ってみた
 本日の購入本
 「ミステリー映画を観よう」 山口雅也(光文社文庫)

 出たのは先週だったのだが、そのときは文庫落ちした本だろうと思い購入しなかった。しかし、文庫オリジナルということで買ってみることにした。もちろんタイトルどおり小説ではなく、ミステリーグッズのお披露目というようなもの。まぁ、とりあえず参考資料ということで(「何の資料?」という質問は受け付けません)。

 他には講談社文庫から京極氏、森氏の本(もちろん文庫落ち)、それから清涼院氏の新作「ぶらんでぃっしゅ?」(幻冬舎)も売っていたがこれはただ単に買う気にならなかった。今日はそんなかんじで。

 2005年11月12日  陰獣・沈黙・結婚
 本日の購入本
 「江戸川乱歩全集第3巻 陰獣」(光文社文庫)
 「ストリンガーの沈黙」 林譲治(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
 「結婚なんてしたくない」 黒田研二(幻冬舎)

 おぉ、普通に売っていた「陰獣」。でも、他の本屋ではあまり見かけなかったなぁ。もしかして売れてる??
 とかいいつつも、乱歩全集もあと「江戸川乱歩全集 探偵小説四十年 上下」の2冊のみ。今年中に刊行されるのかと思いきや、来月にはまだ出ないらしい。2006年にようやく全集完結か!

 先月出版されなかった「ストリンガーの沈黙」がようやく発売された。そういえば、Jコレクションの前作「ウロボロスの波動」は面白かったのだが、完結しているように思えなかったのが、本書はその続編となる作品であると思われる。しかし、前作の内容全然覚えてないなぁ。でもとりあえず読んでみるか。本書を読んだ後に、再度2冊読み直すというのが良いのだろう。

 黒田氏の今年の新刊はこれだけとなるのだろうか。タイトルからしてミステリーかどうかはわからなく、帯にはエンターテイメント小説と書いてある。どんな内容なのだろう。とはいえ、黒田氏の作品であるのだから、面白い事は間違いないだろう(たぶん)。

 2005年11月10日  あれ? 乱歩は?
 あれ? 江戸川乱歩全集の第3巻が出るはずなのに見つからない? まさか延びた??

 本日の購入本
 「異色作家短篇集3 一角獣・多角獣」 シオドア・スタージョン(単行本)
 「ミステリ百科事典」 間羊太郎(文春文庫)
 「デーン人の夏 修道士カドフェル18」 エリス・ピーターズ(光文社文庫)

 異色作家短篇集はさすがに全部集める気にはならなかった。ただ、スタージョンだけは買っておこうと思い購入。今、スタージョンの本が何冊かたまってしまっている。ある意味贅沢。

「ミステリ百科事典」は1981年に出版された本。その当時までのトリックが網羅された、トリック大辞典とでも言ったところ。内容は読んで見なければわからないが、このタイトルからして、ミステリファンならば一冊は置いておきたい本。

 カドフェルもとうとう18巻。来年には全巻出てしまうのだな。確か、全20巻と短編集が1冊だったかな。まだ5冊くらいしか読んでないが、全部読み終わってしまうときにはもったいないと思ってしまうんだろうな。

 2005年11月8日  ネコの次はクジラ
 本日の購入本
 「凍りのくじら」 辻村深月(講談社ノベルス)

 昨日買えなかった講談社ノベルスの購入予定本をGET! 島田氏のノベルス落ちの本も売っていたが、そちらは単行本で持っているのでスルー。そんなわけで、今回買ったのは辻村氏(本当は辻は点が二つ)の3作品目、「凍りのくじら」のみ。
 辻村氏の本は前に出た2冊とも読んでいるのだが、今のところは目の離せない作家のひとりとなっている。作品に欠点は見受けられるも、それを吹き飛ばすような良い部分もあり、ついつい今作も期待して購入してしまった。最初の作品は上中下の3冊、2作目は上下巻の2冊で、今回は1冊と徐々にページ数は減っている。ただ、今までの作品を読んだかぎりでは1冊くらいの分量がちょうどいいのではないかなと思われる。
 というわけで、楽しみに読みたいと思う。

 2005年11月7日  ネコソギ
 本日の購入本
 「ネコソギラジカル 下 青色サヴァンと戯言遣い」 西尾維新(講談社ノベルス)

 発売日と同時に本が並ぶような本屋ではないにもかかわらず「ネコソギラジカル 下」が売っていた。しかも、他の講談社ノベルスの新刊などは置いてなく、ただ「ネコソギラジカル」のみが置いてあった。どうやら、西尾維新氏フェアのためのようである。なんにしろ、とにかく早めに購入する事ができたのは確かだ。残りの講談社ノベルスに関しては、明日他の本屋を当たってみようと考えている。

 てなことで、とうとう“戯言シリーズ”も最終巻。長かったような短かったような。始めは「メフィスト賞」ゆえにミステリーっぽい内容ではあったが、巻を重ねるに連れだんだんとその路線から外れて行き、エンターテイメントの方向へと進んでいってしまった。それはそれで良いとは思うのだが、この“戯言シリーズ”を境に「メフィスト賞」自体がライトノベルス系の路線へと外れつつあるのは残念なことだとも感じられた(一応は「ファウスト」という形で住み分けをしてはいるようだが)。
 何にせよ、この最終巻の戯言を楽しんで読み進めたいと思っている。読んでしまうのはもったいないような気もするのだけれど。

 2005年11月4日  ヘッドハンターにやられた
 本日の購入本
 「ヴィンテージ・マーダー」 ナイオ・マーシュ(論創海外ミステリ28)
 「溶ける男」 ビクター・カニング(論創海外ミステリ29)
 「アルファベット・ヒックス」 レックス・スタウト(論創海外ミステリ30)

 ようやく10月分の論創海外ミステリを購入。なんかこのシリーズ、前にも増して置いている本屋が少なくなったように思えるのは気のせい?


 と、今週は特に新刊も出ることはなさそうなので、来週までの間に積読を読みこなしておきたいと考えている。来週あたりに「ネコソギラジカル」の下巻が出るだろうと言う事で、それについては先々週と先週にそれぞれ上巻と中巻を読み終えている。後は出版されるのを待つばかり。
 また昨日、マイケル・スレイドの「ヘッドハンター」を読み終え、これで積読になっていた「斬首人の復讐」に手を付けることができるし、さらには今月復刊予定の「カットスロート」にも備える事ができる。
 年末に向けて、読書も猛チャージだ!

 2005年11月2日  「鏡陥穽」を読み終えると
 昨日、飛鳥部勝則氏の「鏡陥穽」を読了。いやぁー、変わった本であった。というより、グロかった。
 まぁ、詳しくは感想で書くこととして、それよりも驚いたのは飛鳥部氏が表現の盗用の問題で話題になっているという事を今日知った。
 それにより、今年出版された「誰のための綾織」が出庫停止になったとのこと。飛鳥部氏も全面的に自分のミスという事を認めているようなので致し方ないことなのであろう。こういうこともあるのだなとびっくり。