一言、二言

過去の一言、二言
 2005年9月30日  秋の気配
 9月も、もう終わりが近づき、月末の新刊ラッシュかと思って昨日今日と本屋を散策。しかし、思いの他、新刊を入手することができなかった。これは明日くらいがピークになるのかもしれない。明日も引き続き本屋の散策を続けなくては・・・・・・と、そんな中入手した新刊はこれ!

 「ストップ・プレス」 マイクル・イネス(国書刊行会 世界探偵小説全集38)

 見てびっくりした。分厚い! これは世界探偵小説全集の中では一番かもしれない。値段もそれなりの税抜きで2,800円。本屋に並んでいた中で、圧倒的な存在感を誇っていた。予想以上に本が積んであったのだが、こんなに売れるのかなと余計な心配をしたりして・・・・・・あっ、外観のインパクトにかまけて肝心の内容には触れずじまいになってしまった。

 2005年9月28日  ミステリー館
 瀬名秀明氏の「BRAIN VALLEY」が新潮文庫から出ていたり(ちなみに角川文庫から既に出ていたりしている)、桐野夏生氏の“幻の処女作”「冒険の国」(これも新潮文庫)が出ていたり、奥田英朗氏の最新作「ララピボ」(幻冬舎)が出ていたりしていたが、購入したのはこれ一冊。

 「北村薫のミステリー館」 (新潮文庫)

 名品がそろっている・・・・・・らしい。知っている著者といえば、奥泉光、高橋克彦、パトリシア・ハイスミス、ヘンリイ・スレッサーくらいというところ。そんなこんなの18篇がそろっているらしい。機会があったら読もう(??)。

 2005年9月26日  ハルヒ読了
「涼宮ハルヒの陰謀」ようやく読了。いや、最初に手に取ったとき、確かに分厚いと思ったのだが(シリーズ最長)読了するまで結構かかってしまった。
 また、内容についても思うところがあるのだが、本書はSF設定の作品ゆえか、過去や未来へと行ったり来たりという展開が多い。それはそれで良いのだが、あまり前の巻での話を引き合いに出されても、こちらとしてはよく覚えていなかったりするのだ。できれば、一作一作で話を閉じてもらいたいななどと思うのであるが・・・・・・これは自分が乱読ゆえの功罪であろう。このシリーズを主に読んでいる人にとっては大して気にならない事なのかもしれない。

 現在はフランク・グルーバーの「フランス鍵の秘密」とウェストレイクの「弱気な死人」を並行読書中。

 2005年9月24日  本日の新刊は
 本日の購入本
 「日本怪奇小説傑作集2」 紀田順一郎・東雅夫編(創元推理文庫)
 「少女には向かない職業」 桜庭一樹(ミステリ・フロンティア)
 「血液魚雷」 町井登志夫(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
 「ディアスポラ」 グレッグ・イーガン(ハヤカワ文庫SF)

 本日の目玉は何といってもミステリ・フロンティアの「少女には向かない職業」。ライトノベルス界では評判の作家、桜庭氏がミステリ・フロンティアに初登場。私は桜庭氏の作品を読むのはこれが初めてとなるので楽しみである。米澤氏に並ぶような存在になるのかどうか注目。

 そしてもう一冊の注目本はハヤカワSF Jコレクションからの「血液魚雷」。なんと帯に堂々と第3回「このミステリーがすごい!」大賞落選作品と書いてある・・・・・・今更何を・・・・・・「バトルロワイヤル」じゃないんだから。まぁ、なにはともあれブレイクするかどうかは内容如何であろう。とはいってもジャンルがSFでは一般的にブレイクするのは難しいところか。

 2005年9月22日  昨日のアルスラーン
 今日は本屋へ行かなかったので、昨日更新できなかった分を!
 「アルスラーン戦記11 魔軍襲来」 田中芳樹(カッパ・ノベルス)
 「交換殺人の夜」 東川篤哉(カッパ・ノベルス)
 「悪党たちは千里を走る」 貫井徳郎(光文社)

 何年ぶりのアルスラーンの新作か。はっきりいって、前の内容覚えていない。第1部は昔買った当時、何度か読み返しているので覚えているのだが、8巻以降の第2部になってからの内容はほとんど覚えていない。これは、8作目から読み直しつつ新刊を! というところかな。どうせ次が出るのも長くかかるだろうし。

 最近、他の出版社でも活躍中の新進ミステリー作家、東川氏が久々にカッパ・ノベルスに戻ってきた。カッパ・ノベルスの作品と言えば知る人ぞ知る“烏賊川市”シリーズ。またユーモアミステリーが展開されて思うのだが、今回はどのような作品か? 読むのが楽しみ。

「悪党たちは千里を走る」とは、これはまたタイトルが良い。貫井氏がこんなタイトルの本を書けば面白くないはずがない。なんと本書は誘拐作品であるらしい。これこそ、今年中に読まなければならない一冊であろう。

 2005年9月19日  ブギーポップ
 今更ながらであるが、「ブギーポップは笑わない」を読んでみた。これはライトノベルスながら、噂にたがわずなかなか面白かった。
 時系列と語り手をバラバラに配して一つの物語を構成していくという手法はなかなかのもの。最近読んだ本のなかでは「ラッシュライフ」を思い起こすような感じであった。しかし、この作品1998年2月に出版された作品。うーん、もう7年も前か。それが今読んでも全く色あせる事がないのだからたいしたものである。
 ライトノベルス界系としては後世に残る名作といって過言ではない作品といえよう。続編も読んでみようかな・・・・・・

 2005年9月17日  とりあえず適当に買ってみたり
 特にめぼしい新刊もなく、本多氏の文庫落ちの作品を見かけたり、馳氏の最新刊を見かけたり(←たぶん文庫で購入)とそれくらい。
 と、そんなときにたまたま積んであった本に目が行きなんとなく購入してしまった。
 本日の購入本
 「銀河ヒッチハイク・ガイド」 ダグラス・アダムス(河出文庫)
 「宇宙の果てのレストラン」 ダグラス・アダムス(河出文庫)

 よくみれば2冊とも今月出たばかり・・・・・・積んであったのだからあたりまえか。SFコメディということなので、楽しめるのではないかと買ってみた。積読にしないで、早めに1冊はまず読んでみたいと考えている・・・・・・あくまでも考えているだけだが。

 2005年9月15日  講談社文庫わんさか
 本日の購入本
 「桜 闇」 篠田真由美(講談社文庫)
 「発火点」 真保裕一(講談社文庫)
 「江戸川乱歩全集18 『剣の道殺人事件』鳥羽亮/『フェニックスの弔鐘』阿部陽一」 (講談社文庫)
 「暗く聖なる夜」 マイクル・コナリー(講談社文庫 上下)

 本日は講談社文庫が店頭にいっぱい。他には「探偵宣言」芦辺拓、「ザ・ジョーカー」大沢在昌、「百鬼徒然袋 雨」京極夏彦、「マリオネット園」霧舎巧、「猫丸先輩の推測」倉知淳、「木乃伊男」蘇部健一、「試験に敗けない密室」高田崇史、「半落ち」横山秀夫といったラインナップ。ただ、これらは既にノベルスや単行本で読んでいるのでパス。

 今回の購入作品は、文庫でそろえている“建築探偵”シリーズの第7作にして短編集の「桜闇」、これまた最近は単行本では買わずに文庫で買っている真保氏の「発火点」、そして江戸川乱歩賞はこの文庫シリーズになるまで気長に待とうと思っている「江戸川乱歩全集」の第18弾。今回は第36回のダブル受賞作品。

 また、今回の真の目玉といえば、最近翻訳権を講談社に取られた感のあるマイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ。これだけは今年絶対に読み逃したくない一冊。さらにはボッシュのシリーズが本国では既に2作品が出ているようなので、これからもどんどん翻訳してくれることであろう。それらも楽しみに待つとしよう。

 2005年9月13日  ざっくばらんに色々と
 本日の購入本
 「ヘッドハンター」 マイケル・スレイド(創元推理文庫 上下)

「グール」に引き続き、スレイド・ブームによる復刊第2作目。この勢いで、3作目の「カット・スロート」が再版されるのも時間の問題であろう。
 この「ヘッドハンター」はどうやら、文春文庫から出た日本での最新作「斬首人の復讐」の前日譚となっているようなので、こちらから読むというのも乙かもしれない。

 2005年9月10日  ざっくばらんに色々と
 本日の購入本
 「陶工の畑 カドフェル・シリーズ17」 エリス・ピーターズ(光文社文庫)
 「怪盗紳士ルパン」 モーリス・ルブラン(ハヤカワ文庫HM)
 「フランス鍵の秘密」 フランク・グルーバー(ハヤカワ・ミステリ1775)

 買い落としていたカドフェルの作品を2日遅れで購入。あともう少しでラストの20冊目か(短編集を入れれば21冊となる予定)。早いもんだなと思いつつ、積読になっている事は頭の隅から追いやりつつ。

 ハヤカワ文庫から復刊されているルパン全集。とりあえず、前月の「カリオストロ夫人」に引き続き買ってみた。しかし、これ何冊くらい復刊されるのだろう。どうせなら、本当に作品全部を復刊してくれれば、集めがいがあるのだが。

「フランス鍵の秘密」・・・・・・この作家のことは全くよく知らないけど、タイトルにつられて買ってしまった。ただ、調べてみると家に「海軍拳銃」という積読になっている作品があったりした。とりあえず、今年の目玉作品だと勝手に思い込んで読んでみようと思う。ポール・アルテみたいなブームにはならないかな??

 2005年9月8日  本日は乱歩全集のみ
 今日は光文社文庫を購入。カドフェル・シリーズも売っているはずなのだが、今日行った本屋にはなかった。それはまた後日と言う事で。
 本日の購入本
 「江戸川乱歩全集第22巻 ぺてん師と空気男」(光文社文庫)
 第22巻は「仮面の恐怖王」「電人M」「鉄人Q」「ぺてん師と空気男」「指」の4本。

 話は変るが、昨日講談社ノベルスを買ったとき、やけに値段が高いと感じられた。それもそのはず、帰って値段を調べてみると西尾氏の作品が1,500円もしたのだ。本のページは薄いのに何やら妙な箱入りというデザインになっている。しかも中身は破れやすそうな紙カバーとなっているし・・・・・・妙なところに力をいれなくてよいから値段は抑えめにしてもらいたいものである。

 2005年9月7日  講談社ノベルスの日
 昨日、9月6日分を書いたにもかかわらずUPしてなかった・・・・・・

 本日の購入本
 「τになるまで待って」 森博嗣(講談社ノベルス)
 「猫丸先輩の空論」 倉知淳(講談社ノベルス)
 「ニンギョウがニンギョウ」 西尾維新(講談社ノベルス)

 他にも、購入はしなかったが、「鎮火報」日明恩、「奇 偶」山口雅也、「九月は謎×謎修学旅行で暗号解読」霧舎巧と豪華なラインナップ。

 ただ、講談社ノベルスといえば、今月予定されていた京極氏の作品が発売延期に・・・・・・
 延期も何も、脱稿していないのにいつの間にか発売日と値段が決められてしまっていたというとんでもない事に。担当の編集者がよっぽど追い込まれていたとか???

 2005年9月6日  <未来の文学>第Ⅱ期!
 国書刊行会のHPを見たら、好評につき秋から<未来の文学>第Ⅱ期のシリーズを刊行開始するそうである。
 気になるそのラインナップとは!

 <未来の文学 第2期>
 「デス博士の島その他の物語」 ジーン・ウルフ(日本オリジナル短篇集)
 「ゴーレム100」 アルフレッド・ベスター
 「グラックの卵 <アンソロジーⅠ>」(ボンド、カットナー、スラデック、ジェイコブズ他)
 「ベータ2のバラッド <アンソロジーⅡ>」(ディレイニー、エリスン、ロバーツ、ベイリー他)
 「限りなき夏」 クリストファー・プリースト(日本オリジナル短篇集)
 「ダールグレン」 サミュエル・R・ディレイニー

ということであるが、密かにジーン・フルフのブームが来ているような気がするが・・・・・・。他にもベスターやプリーストといった有名どころが並ぶのも興味深いところ。また、今回はアンソロジー集を持ってきているところも面白い。
 とにかくまた楽しませてくれると言うことであろう。

 2005年9月5日  読書はかどらず
 最近、どうも読書がはかどらない。日曜日には結局3冊しかUPできなかった。他に江戸川乱歩全集を読んでいたということもあったのだが・・・・・・
 今週はなんとか、4冊は読みたいと考えている。とりあえず、昨日「天の前庭」ほしおさなえを読み終えたので、この調子でどんどん進めて行きたいと思っている。とはいえ、「アルレッキーノの柩」や「逆説探偵」など読んではいるけどなかなか進まない本があるのも事実。読みやすい本と平行してなんとか今週を乗り切ろう!!

 2005年9月3日  「ひげとボイン」ではない
「ひげとボイン」ならぬ「骨と髪」レオ・ブルースをようやく購入。こちらは近年訳されてきたビーフ部長刑事シリーズではなく、キャロラス・ディーンが活躍するシリーズもの。ビーフ部長刑事シリーズはなかなか楽しめたが、こちらのシリーズはどうなのか? 本書が面白ければ今後のブルース未訳作品が日の目を見るということもあるかも。

 2005年9月2日   9月は新刊ラッシュ
 8月の新刊本はレオ・ブルースの「ひげとボイン」を除いて、確認完了。ようやく9月がやってくる。
 そして9月は即、新刊ラッシュ。今日は文春文庫の日。
 本日の購入本
 「女王様と私」 歌野晶午(角川書店)
 「獣たちの庭園」 ジェフリー・ディーヴァー(文春文庫)
 「蜘蛛の巣のなかへ」 トマス・H・クック(文春文庫)
 「斬首人の復讐」 マイケル・スレイド(文春文庫)

 歌野氏の新刊はタイトルからして問題作。引きこもりっぽい、オタクが女王様と出会う話!? まさかこれって歌野版「電車男」?? よくはわからないが、読んでのお楽しみという事で。

 ディーヴァーの最新作はノン・シリーズの歴史サスペンス。なんと舞台はヒトラーが政権を振るう時代のベルリン!! どんなサスペンスが展開される事やら。ちなみに来年にはライム・シリーズの新刊が翻訳される予定。

 そしてお次もクックの最新作。家族のしがらみを書いた小説との事だが、クックの作品ならば一筋縄でいくことはないであろう。これも今年中に読まなければ。

 さらにはマイケル・スレイドの新刊までもが登場。フーダニット・サスペンスと銘打たれているが、それでさえも信用ならない何が起こるかわからない作品。これこそ今年の大穴か!