一言、二言

過去の一言、二言
 2005年8月31日   8月も最終
 本日の購入本
 「デカルトの密室」 瀬名秀明(新潮社)
 「カリオストロ伯爵夫人」 モーリス・ルブラン(ハヤカワ文庫HM)
 「涼宮ハルヒの陰謀」 谷川流(角川スニーカー文庫)

 読むのも久しぶりとなる瀬名氏の新作、改訂版となるのか(?)ルブランの「カリオストロ伯爵夫人」ハヤカワ文庫版、そして“涼宮ハルヒ”シリーズの最新刊の3冊を購入。
 歌野氏の「女王様と私」が出ているようなのだが、まだ書影を見かけず。それと相変わらず「骨と髪」を探し中。これらを見つけることができなければ夏はまだ終わらず・・・・・・

 2005年8月30日   ○と○
 本日の購入本
 「回想のビュイック8」 スティーブン・キング(新潮文庫 上下)

 購入したのは、この上下巻のみ。あふれ出るキングの積読に、我が家の本棚の一角は耐えうることができるのか。もはやどれから手を付けたらよいのか・・・・・・

 今月も30日ということもあって、予定の本が色々と出ているかなと思ったのだが、あまりでていなかった。もう出ているはずなのになかなか見かけないのがレオ・ブルースの「ひげとボイン」・・・・・・じゃなかった「骨と髪」。また、新潮社や角川書店からでる単行本を何冊か購入する予定なのだが・・・・・・これは9月にずれこむのかな。とりあえず、明日ももう一度本屋めぐりに行ったほうがよいかもしれない。

 2005年8月26日   色々と出ていたうちのいくつかを買う
 本日の購入本
 「あなたが名探偵」 泡坂妻夫他(創元クライム・クラブ)
 「あきらめのよい相談者」 剣持鷹士(創元推理文庫)
 「埋み火」 日明恩(講談社)
 「容疑者Xの献身」 東野圭吾(文藝春秋)

「あなたが名探偵」は「ミステリーズ」誌上で行われた犯人当て短編推理小説を集めたもの。著者は、泡坂氏、西澤氏、小林泰三氏、麻耶氏、法月氏、芦辺氏、霞氏の7名。これだけのラインナップがそろうというのもすごい事であろう。小林氏の作品以外はまだ読んだ事がないので楽しみである。

 剣持氏の名前は何度か聞いた事があったような気がするが、著書を手に取るのは初めてって・・・・・・これが唯一の著書となるのか!? 本書は1995年に創元社から出たものの文庫化作品。

 結構コンスタントに本を出している日明氏の最新作。こちらは来月に文庫化される「鎮火報」の続編。おなじみ(というほどでもないが)消防士シリーズの2作目。

 東野氏の新作は完全犯罪を描いた作品らしいのだが、どのような出来なのだろうか? とにかく読むのが楽しみなのだが、それよりもこの指紋が付きやすいカバーをどうにかしてもらいたい。

 2005年8月25日   本屋へは差し控えて
 どうやら台風が来るらしく(もう来てる?)雨風が強くなってきたので、今日は本屋への遠出は差し控える。
 そろそろ創元文庫、ハヤカワ文庫、また原書房のレオ・ブルースの新作が出ているようなので、明日にでも買いに行こうと思っている。ひょっとしたら明日のほうが天気が悪いかもしれないが、明日はどうしても出かけなければならない用事があるので・・・・・・という事で、今日は乱歩の短編の更新くらいで終わらせておく事にする。

 2005年8月23日   通販で
 今まで通販というのはほとんどした事がなかったのだが、ついにその手を染めるときが来てしまった。どうしても買いたくなったものがあり、ついに“Amazon”で購入。何を買ったかと言えば、

 「江戸川乱歩シリーズ DVD-BOX 1」

 そう、天知茂のあれである。ここ最近「昭和のみすてり」を作ったりと、乱歩の作品に触れていたせいか、無性に欲しくてたまらなくなってしまった。というわけで、既に購入し、さっそく1巻から順に見ているところである。「BOX 2」を買うかは考慮中。

 2005年8月20日   そろそろ盆明け
 盆も明けつつあり、そろそろ新刊が出ているのではと思い本屋へ行ってみたら、そこには思いもかけない収穫が!!

 というわけで、本日の購入本は
 「鉤爪の収穫」 エリック・ガルシア(villagebooks)
 「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルⅢ」 北森鴻(新潮社)

 あの“恐竜探偵シリーズ”が還ってきた。人間の皮をかぶった恐竜が繰り広げる、人間界でのハードボイルド巨編(?)第3弾。その名も「鉤爪の収穫」! これは発売される事を知らなかったので、本屋で見てびっくり。また、ミステリー界に恐竜旋風を吹き起こしてもらいたいものである。

 北森氏の新作は“蓮丈那智フィールドファイルⅢ”。このシリーズもとうとう三作目。最近、北森氏の新作は文庫待ちでいいやと思っているのだが、このシリーズだけは別。唯一、これからもハードカバーで買っていこうと思っているシリーズである。

 2005年8月19日   一応UP
 昭和のみすてり

 以前から作成中としていた<昭和のみすてり>をUP。といっても、どうも未完成というか、乱歩氏と鮎川氏しかないというのもどうか・・・・・・。まぁ、これがきっかけとなって、これから先色々と増やす事ができればと考えている。また、停滞中であった<江戸川乱歩全集>を再び読み始めるきっかけになってくれればと。

 とにかく、今後もさらに付け加えていく予定。

 2005年8月16日   ちょっとした追加を
 この盆休みの中でサイトとしては何もやらないのかと言えば、実は少々サイトの手直しを考えているところである。といっても、リニューアルというほどたいしたものではない。
 今現在、読んだ本に対してはほとんど感想を書いて、このサイト上でUPをしている。しかし、中にはサイト上にUPしていないものもある。特にライトノベルズなんかはそうなのであるが、本サイトの内容とかけ離れたものに関してはわざわざ乗せる必要はないと考えているので、それはよいと思っている。
 ただ、今まで扱いを困っていたのが日本の昔の推理小説をどのように扱えばよいかということ。国内の著書に関しては<国内>というくくりだけでまとめているので、そこに入れてしまうと、近年の作家のものと交じってしまうのでどうにも違和感を感じてしまうのである。

 という事で現在着手中のものが<昭和のミステリ>というくくり。ここに江戸川乱歩氏の作品や鮎川哲也氏などを入れれば、少しはしっくりくるのではないかと思える。今後、この部分にも手を入れつつ充実させて行きたいと考えている。
 まだ、できは中途半端なのだが、今週中にはUPする予定・・・・・・そんなこんなで今、再び乱歩全集を読み始めたりもしている。

 2005年8月15日   ぶらっと本屋へ
 何はなくともぶらっと本屋へと行ってみる。行けば行ったで、色々と見るべき本、買うべき本というのは見つかるものだ。

 はやみねかおる氏の名探偵・夢水清志郎シリーズの第3作を買ってみたり、
 まだ読んでいなかった山田正紀氏の「神狩り」を目にしたので何となく買ってみたり、
 高木彬光氏の作品が光文社文庫から新装版として出ているので、集めてみようかなと「ジンギスカン」を買ってみたり、
 島田荘司氏の「名車交友録」が原書房から出ていたものの、いくら書下ろし短編があるからといって、興味の無い車の本を上下巻2000円以上出して買うのもどうかと考えて、結局買わなかったりと

 そんなこんなの午後を過ごす。

 2005年8月13日   盆の読書
 世間一般は盆休みであると決めつけ、私自身も盆休み用の読書(?)をしていかねばなるまい。といっても積読を切り崩すというだけなのであるが。
 この時期になるとさすがに新刊も出てこない。昨日買った「メフィストの漫画」で打ち止めというところ(←やはり喜国氏は面白く、一日で読んでしまった。ミステリファン必見)。

 そこで、盆休みの読書はと行きたいところだが、それをはばもうとしているのがライトノベルズの壁。最近積読の壁を崩すどころか、簡単に読め、ついつい買ってしまうライトノベルズによって、ますます積読は増えていくばかり。
 驚異の新人・日日日氏の著作のほとんど。「バッテリー」角川文庫から3冊。米澤穂信氏の著作全部。さらに今日買ってきてしまったのは、はやみねかおる氏の講談社青い鳥文庫の著書。こんなことでは夏の全部がライトノベルズで埋め尽くされてしまう。どうしよう・・・・・

 とか何とか言いつつ、ようやく「愚者のエンドロール」を読み終えたので「クドリャフカの順番」に入る事ができるなと。

 2005年8月11日   8月上半期はこんなとこ
 本日の購入本
 「逆説探偵 13人の申し分なき重罪人」 鳥飼否宇(双葉社)

 早くも鳥飼氏の新刊が登場。最近の鳥飼氏の作品はどうも奇妙な内容のものが多い。思い返せば2003年に出た「変態的」ならぬ「本格的」。そして今年の「痙攣的」。さらには今回出版された「逆説探偵」。タイトルを見る限りではチェスタトンを意識したものになっているようなのだが、中身はどうだろう。読むのが楽しみなような怖いような。


 というところで、8月の上半期の本はだいたい出揃ったみたいである。これから世間は盆休みに突入するので、次に新刊が出るのは早くて来週末、本格的には再来週といったところか。とりあえず、この新刊が出ない時期に積読をなんとか・・・・・・と毎年のように同じ事を言っている。

 2005年8月10日   昨日買えなかったもの等
 本日の購入本
 「老ヴォールの惑星」 小川一水(ハヤカワ文庫JA)
 「空高く」 マイクル・ギルバート(ハヤカワ文庫HM)
 「平井骸惚此中ニ有リ 其伍」 田代裕彦(富士見ミステリー文庫)
 「地獄の道化師 江戸川乱歩全集第13巻」 (光文社文庫)

 まずは小川氏初の短編作品集「老ヴォールの惑星」。読んで見なければどんな内容かはわからないが、今が旬の作家なので面白い事は間違いないであろう。楽しみに読むとしよう。

「空高く」はクラッシック・セレクションという事で復刊作品。1955年の作品。どこかで名前を聞いた事があると思いきや「捕虜収容所の死」を書いた人。これも楽しめそうな気配。

 平井骸惚シリーズは早くも5作目。4作目が6月に出て、やけに早いお目見えと思いきや、なんと今回で完結との事。せめて10作くらい出てもいいと思ったんだけどなぁ。もったいないと思いつつも早めに読んでおこう。

 江戸川乱歩全集の第13巻は「暗黒星」「地獄の道化師」「幽鬼の塔」「大金塊」の4本。

 2005年8月9日   1冊だけ
 本日の購入本
 「ヤーンの朝 グイン・サーガ103巻」 栗本薫(ハヤカワ文庫)

 今日はハヤカワ文庫が色々と出ているだろうと思って本屋に行ってみたら・・・・・・グインだけだった。たぶん、他の地域では色々と出ているところもあるだろう。明日、また仕切りなおしに行こう。

 それから、買いはしなかったが今年の江戸川乱歩賞の受賞作が発売されていた。選考委員絶賛(いつものことか)とあって、面白そうな予感もしたのだが今回は見送り。ちなみにタイトルは「天使のナイフ」薬丸岳とのこと。

 2005年8月7日   インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベスト
 「正宗九の視点」“2005年インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベスト”での結果が発表された。

 例によって投票させていただいたので、今回も結果が気になるところであったのだが・・・・・・何と順位は違うものの私が選んだ3作がベスト3となっていた。だから何だと言われそうであるが、それはそれでなんかうれしかったりする。
 ちなみに私が1位に選んだのは柄刀氏の「光る棺の中の密室」。ただ、これは私好みではあるものの、人によって好き嫌いが出そうだなと思っていたので1位は難しいだろうと思っていた。とはいえ、2位に選ばれているのだからたいしたものである。

 でも今回の「本格ミステリ05」は3本選ぶのは難しかった。全体に低調であり、掲載作品数も少なかったように感じられた。とはいうものの、それなりに楽しめた事も事実なので、また来年も「本格ミステリ06」を読むことができればと思っている。そして、このインタネット投票にも参加しようと思っている。

 最後に、集計された正宗さま、ご苦労様でした。

 2005年8月5日   テラン新作
 本日の購入本
 「凶器の貴公子」 ボストン・テラン(文春文庫)
 「朽ちた花びら 病葉流れてⅡ」 白川道(幻冬舎文庫)

 前作が日本で発表されてから2年が経ち、正直言ってその存在を忘れかけていたとき(オイ!)、ついにテランの新作が発売された! その名も「凶器の貴公子」。文庫で550ページを超える、なかなかの大作となっている。これは海外作品が今年不審続きであるという印象を払拭する事ができるのか!?

「病葉流れて」が文庫化されるのに、かなり長い年月がかかった事もあり、この「朽ちた花びら」が文庫化されたのはやけに早く感じられる。早いと言っても去年単行本で発売されたばかりだから確かに早い。といっても、前作がすごく面白かったので早々に続きを読みたかったところ。なるべく早めにとりかかりたい一冊である。

 2005年8月3日   今月の目玉は
 8月という月の事情もあって、今月は出版点数が軒並み少なめになっているようだ。そんな事もあってか、これといった目玉作品と言うものも全体的に見れば少なめだ。
 そういった中、盆休みなどにはあまり関係なく出版点数が多いのは、早川書房と東京創元社。早川の作品ではミステリーではないが、小川氏の短編集が期待の一冊である。創元社のほうは剣持鷹士氏の「あきらめのよい相談者」、そして犯人当ての「あなたが名探偵」らは抑えておきたいところ。
 また、注目の一冊としては、角川書店から出版の歌野晶午氏の新作「女王様と私」。とにかくものすごく気になるタイトルだ。

 と、8月は出る本も少ないのだから、これは積読の一角を打ち崩すチャンスである。ここはがんばって読んでゆかなければ。ただ、もう少し涼しくなってくれるといいんだけどなぁ。

 2005年8月1日   モーダルを捜して
 本日の購入本
 「モーダルな事象」 奥泉光(文藝春秋:本格ミステリ・マスターズ)

 先々日、本屋で「モーダルな事象」を見かけたものの、状態がよくなかったので購入を控えてしまった。そして、今日別の本屋へと足を伸ばし、書影を見つけて即購入。
 完璧な美本とまではいかないものの、それはしょうがない事であろう。なんといってもこの本各ミステリ・マスターズ、本のカバーがやわらかい。ゆえに、軽いのだが、傷がつきやすいのである。そういうわけで、本屋に並んだ本というのは、どこかしら曲がっていたり、傷ついていたりする事が多い。この点は妥協するしかあるまい。
 とにもかくにも、買う事ができたのだからよしとしよう。これで、7月の買い残しはなし!