一言、二言

過去の一言、二言
 2005年6月29日   “いささか”じゃなくて
 本日の購入本
 「死神の精度」 伊坂幸太郎(文藝春秋)
 今年の初いさかは短編集から。少々本が薄いように思えるが、帯を見ると面白そうな内容(な気がする)ので楽しく読めそうだ。
 そういえば、伊坂氏の本といえば新潮文庫から出た「ラッシュライフ」が未読であったりする。こちらも早めに読まなければならない。

 といったところで、今月の新刊はこれくらいかな? 創元社の新刊は7月になってから店に並ぶだろうし(地方では)。

 2005年6月27日   うーるりっち
 本日の購入本
 「図書館の海」 恩田陸(新潮文庫)
 「コーネル・ウールリッチの生涯 上」 フランシス・M・ネヴィンズ・Jr(早川書房)

 恩田氏の未読の短編集が文庫化されたので購入。恩田氏の作品は文庫でそろえているのだが、コンスタンスに書き続けているため、油断していたらすぐに積読になってしまう。どんどん読んでいかなければ。

「コーネル・ウールリッチの生涯」というものを買ってみた。上巻しか売っていなかったので下巻はまた見つけたときにでも。いわゆるウールリッチの自伝を買ってはみたものの、実はウールリッチ名義の作品は読んだことはない(積読は何冊かある)。たしか別名義のはずであったアイリッシュの「幻の女」や「暁の死線」は読んでいて、これらは面白かったという記憶がある。これを機にウールリッチの作品も集めてリストを作成することができたらなと考えているところ。

 2005年6月26日   「探偵趣味倶楽部」リング終了
「探偵趣味倶楽部」リングが残念ながら閉鎖された。
 私が参加したのは2002年の6月からなので、2年半の登録であった。このHPを開いてからHP上で何かに参加したというのは初めてであったので、今そのときのことを思い出しても感慨深い。画面上の指示に従い、メールを送り、四苦八苦しながらも隣のサイトとリングがつながったのがわかると嬉しいというよりも、操作が正しいということがわかりほっとしたものだ。
 そのひとつが幕を閉じてしまうというのは残念なことであるが、これからも自分自身でいろいろなHP上の企画に参加していきたいと考えている。

 2005年6月25日   買った本をまとめて
 昨日更新できなかったので、昨日と今日の購入本をまとめて一挙公開!
 「キャッツアイころがった」 黒川博行(創元推理文庫)
 「アルレッキーノの柩」 真瀬もと(ハヤカワ・ミステリワールド)
 「忙しい蜜月旅行」 ドロシイ・L・セイヤーズ(ハヤカワ文庫HM)
 「女刑事の死」 ロス・トーマス(ハヤカワ文庫HM)
 「ヒューマン −人類−」 ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワ文庫SF)
 「MORNING GIRL」 鯨統一郎(ミステリー・リーグ)
 「ダウン・ツ・ヘヴン」 森博嗣(中央公論新社)

 予定外の本は早川書房の「アルレッキーノの柩」。この真瀬もと氏という著者の作品を読むは初めて。本の装丁とタイトルが気に入ってなんとなく購入。今年の隠しだま的な存在となりうるか!?

 ロス・トーマスの「女刑事の死」はミステリアス・プレスで買い逃していたので購入。どうせだから、ロス・トーマスの作品全集とかをどこかの出版社でやってくれないものかなぁ。「モルディダマン」とか再読したいたなぁ。

 最近、原書房のHPを見たらミステリー・リーグの「MORNING GIRL」という本が発売となっていたのであわてて購入。鯨氏2冊目のミステリー・リーグでの著書。

 2005年6月22日   登龍門第4弾の2冊目
 本日の購入本
「時を編む者」 澤見彰(カッパ・ノベルス)

 どうやら今年の登龍門は先月出た「バグズ」とこの本の2冊だけということらしい。ミステリーはなかったか。残念。
 ところで、今日買った「時を編む者」なのだが、タイトルからどのような内容かは想像ができなかった。いざ本屋にて実物を見てみたら・・・・・・架空歴史ロマン・・・・・・表紙を見てちょっと引いてしまった。これって商業的にどうなのかなぁ?? ただ、帯の推薦などには面白そうなことが書いてあるのでとりあえず読んでみたいと思う。食わず嫌いどうこうの前に買ってしまったのだから。

 2005年6月21日   ちょっとしたイーリイ・ブーム?
 本日の購入本
 「大尉のいのしし狩り」 デイヴィッド・イーリイ(晶文社)

「ヨット・クラブ」に続く、晶文社ミステリからのデイビッド・イーリイの短編集、「大尉のいのしし狩り」登場。ふと思えば「ヨット・クラブ」が出てから、イーリイの早川書房から以前に出版されていた作品の2冊が復刊(文庫化?)された。その評判がどうこうと聞くことはないのだが、一応はちょっとしたイーリイ・ブームが来たと言っても良いのかもしれない。爆発的な・・・・・・までといかないところがイーリイの作風を表しているといったところか。

 あと、買いはしなかったが宮部みゆき氏の「孤宿の人」(新人物往来社:上下巻)が出版されていた。これは3年も経てば新潮文庫から文庫化されるだろうから、それを待とうということでスルー。

 2005年6月20日   天城一、再び
 本日の購入本
 「天城一傑作集2 島崎警部のアリバイ事件簿」 天城一著/日下三蔵編(日本評論社)

 天城氏の作品集が今年も登場。去年のブームに乗っかってというところか・・・・・・でもブームだなんていうと、編集している日下氏に申し訳ないような気持ちになってしまう。
 でも、買ってこんなことを言うのも何なのだが、前作を読んだ限りでは資料としては貴重なのかもしれないが、作品としては面白いと思えなかった。であるからして、目の前にその本があるものの、あまり読書意欲は沸いてこない。まぁ、気が向けば読もうかな。今年中に読めるかな・・・・・・

 2005年6月18日   論創海外ミステリは止まらない
 本日の購入本
 「ふつうの学校③ 朝の読書はひかえめに」 蘇部健一(講談社:青い鳥文庫)
 「歌う砂 グラント警部最後の事件」 ジョセフィン・テイ(論創海外ミステリ19)
 「殺人者の街角」 マージェリー・アリンガム(論創海外ミステリ20)
 「ブレイディング・コレクション」 パトリシア・ウェントワース(論創海外ミステリ21)

 蘇部氏、一年ぶりの新作は「ふつうの学校③」。これまたどんな学級活動を見せてくれるか楽しみである。とはいえ、今回の表紙は目の大きな女の先生がお花畑をバックに、というもの。実に買いづらかった。恥ずかしさを押し隠し、堂々と買ったけど。

 先月出なかった論創海外ミステリが今月はきっちりと三冊の出版を果たした。先月出ていない間に読んでやれと思ったのもつかの間。全然読めないうちにまた三冊の積読が。それはそうと、次回配本にビル・バリンジャーの作品があるではないか。これは是が非でも読みたい本。

 2005年6月17日   浅田次郎 闇がたり
 本日の購入本
 「天切り松 闇がたり3 初湯千両」 浅田次郎(集英社文庫)

 浅田氏の本で読み続けているのはこのシリーズくらい。こんな殺伐とした世の中だから、たまには浅田氏の本でも読んで昔ながらの感動を味わいたいところである。

 それはそうと、ミステリーランドってまだ発売していないようだがどうなったんだろうか? 一部では月末になったとか、来月に延びたとか言われているようだが、本当のところはどうなのか??

 それと、ようやく昨日「ファウスト Vol.5」を読了。忘れないうちに感想を書かなければ。

 2005年6月16日   推理作家協会賞全集
 本日の購入本
 「新宿鮫」 大沢在昌(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作全集64)
 「夜の蝉」 北村薫(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作全集65)
 「横浜・山手の出来事」 徳岡孝夫(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作全集66)

 地道に続いているこのシリーズも66冊目。特に思い出深いのはなんといっても「新宿鮫」。この本も出版されてから15年もの歳月が経っている。久々に読んでみようかと思っている。さて、15年ぶりに読んでみたら、どのような感想を抱くことになるのやら。
 また、このシリーズで嬉しいのは評論などの作品も出版されているところ。今回の「横浜・山手の出来事」はノンフィクションとのこと。こういった時代性をうかがえるような作品を楽しめるという事は良いことである。この全集の中でも小説以外の作品については買っておきながら読んでいないものが多いのだが、いつかはじっくり読んでみたいものである。

 2005年6月14日   今年二冊目、スタージョン
 本日の購入本
 「江戸川乱歩全集30 わが夢と真実」(光文社文庫)
 「輝く断片」 シオドア・スタージョン(奇想コレクション)

 乱歩全集の30巻は江戸川乱歩の総まとめエッセイともいえる「わが夢と真実」、そしてミステリファン必見「海外探偵小説作家と作品」が掲載されている。ミステリ史に残された貴重な一冊。

 今年スタージョンの作品は「ヴィーナス・プラスX」に続いて2作目。こちらは短編集。これまたスタージョンの代表作といわれる(らしい)数々の短編が掲載されている。スタージョン・ファンのみならず、SFファン必見の一冊。

 2005年6月11日   藤原氏、久々
 本日の購入本
 「明治探偵冒険小説集3 押川春浪集」(ちくま文庫)
 「難破船」 ロバート・ルイス・スティーヴンスン&ロイド・オズボーン(ハヤカワミステリ1771)

 明治探偵冒険小説集、早くも第3巻が登場。今回は押川春浪氏・・・・・・って知らないけど。表紙をめくったところにある人物紹介を読むと、家族の不幸が重なり酒におぼれ死去38歳とのこと・・・・・・って、本当に有名?? まぁ、有名無名はともかく、実際に読んで面白いかどうかを判断すべきだろう。

 ロバート・ルイス・スティーヴンスン&ロイド・オズボーンと言えば「箱違い」という作品が国書刊行会から出ている。もう内容は忘れてしまったが・・・・・・。本書の内容は大人版「宝島」ということだが、どのようなものだろうか?

 2005年6月10日   藤原氏、久々
 本日の購入本
 「平井骸惚此中ニ有リ 其四」 田代裕彦(富士見ミステリー文庫)
 「シリウスの道」 藤原伊織(文藝春秋)

“骸惚”シリーズも第四作。なんと今作では平井家が関東大震災に見舞われるらしい。河上君たちの運命は!?

 藤原伊織氏は好きな作家の1人なのだが、この作家なかなか新刊を出してくれない。最近は3年周期になっているような・・・もうちょっとたくさん書いてもらいたい。
 今作は広告業の舞台裏を描いたミステリーとのこと。

 2005年6月9日   ライトノベル
 本日の購入本
 「火の山 グイン・サーガ102」 栗本薫(ハヤカワ文庫)

 グイン・サーガも100巻を超えて、早いもので102巻へと突入。最近は急展開が続いており、物語から目が離せなくなっている。この調子でノン・ストップで続いていってもらいたい。

 話は変るが、最近ライトノベルがブームとなっている。グイン・サーガはライトノベルだとは思わないが、場合によってはそのカテゴリに入ってしまうこともある。
 そして、最近のブームの中でめぼしそうなものを実際に何冊か読んでみた。

“涼宮ハルヒ”シリーズ
 単なるライトノベルスかと思いきや、なかなか濃い目のSF小説でもある。これなら年齢が高い層でも楽しんで読めると思われる。今のところ全巻読破。

“撲殺天使ドクロちゃん”
 ひと言でいえば、“ゆがんだドラエもん”とでも言ったところか。3巻まで読んだものの、これはあまり性に合わなかった。3冊読めばおなかいっぱい。

“バッカーノ!”シリーズ
 これはなかなか面白い。一昔前にギャングが活躍したレトロな時代調で語られる冒険活劇。特に2巻目のザッピング・システムに挑戦したような話がおもしろかった。まだ3冊しか読んでいないが、続編も読んで行きたいと思っている。

 そして今日、もう1冊買ってきた本が「ブギーポップは笑わない」。これは本屋で何度も目にしたことがあるのだが、機会がなく手に取ることはなかった。それが今回「ファウスト」にて上遠野氏の特集をしていることから興味を持ち、ついに買ってしまった。さて、どんな本であることやら読むのが楽しみである。

 2005年6月7日   本格ミステリ05
 本日の購入本
 「本格ミステリ05」 本格ミステリ作家クラブ編(講談社ノベルス)
 「ネコソギラジカル 中 赤き征裁 vs. 橙なる種」 西尾維新(講談社ノベルス)
 「エルの終わらない夏」 関田涙(講談社ノベルス)

 今年の「本格ミステリ05」の書き手はというと、小林泰三、山口雅也、竹本健治、伯方雪日、柳広司、三雲岳斗、柄刀一、鳥飼否宇。小説に関してはこの8名。うーーん、微妙なラインナップ。微妙とはいっても、別に今回書いている人たちに対しては、なんら含むところはない。逆に、ここに書いていない人たちはどうしたんだろうというのが微妙なのである。本来だったら、分冊にしてもいいのどの作家の数がいると思うんだけどなぁ。

「ネコソギラジカル」はようやく中巻。下巻の発売日が決まったら、まだ読んでいない上巻から読み始めようと思う。楽しみのような、もったいないような。

 関田涙氏の新刊が一年ぶりに登場。前3作からは一新して、新シリーズの登場である。といっても、読んでみなければ次に続くのかどうかもわからないのだが。とにもかくにも、本格推理小説を書かんとする貴重な新進作家の1人なので、期待して読んでみようと思う。

 2005年6月5日   ファウスト、どのへん?
 また週末になって、読み途中の「ファウスト Vol.5」の続きを進めることに。今日までで、ようやく半分くらい。なんとか、インタヴューのページは読み終わり、佐藤友哉氏の短編のひとつを読み終えた。これから佐藤氏の残り2つの短編と、浦賀氏、西尾氏の作品へと入って行けることであろう。読み終わるのに、早くてもあと2週間はかかりそうだ。読書感想も、全部終わってからではなく、途中途中で書いていったほうがいいかもしれない。

 2005年6月4日   マスターズまで三千里
 本日の購入本
 「六月六日生まれの天使」 愛川晶(文藝春秋:本格ミステリ・マスターズ)

 三千里は大げさにしても、とにかく色々な本屋を回ることになった。その結果、一番大きな本屋に一冊置いてあるのを何とか発見。なんとなく、ロールプレイングゲームにてレアアイテムを見つけたような気分である。
 しかし、本格ミステリ・マスターズって意外と本屋に置いてないよな・・・・・・でも愛川氏の本を捜している間、我孫子氏の「弥勒の掌」は何冊か見かけた。

 2005年6月2日   フロンティア入手
 本日の購入本
 「館 島」  東川篤哉(東京創元社:ミステリ・フロンティア)

 ようやくGET! 東川氏、久々の新作「館島」。どんな内容なのかはわからないが、このタイトルを聞けば、否が応でも本格ミステリを期待してしまう。大いに期待しながら読むことにしよう・・・・・・ミステリ・フロンティアの積読2冊を読んだ後にね。

 ミステリ・フロンティアのほうは手に入ったものの、本格ミステリ・マスターズのほうはまだ。週末はそれを捜すことに費やそう。
 それと、今ちょうど、石持浅海氏の「扉は閉ざされたまま」を読み終わったのだが、これは面白かった。詳細は日曜日恒例の感想で。

 2005年6月1日   欲しい本は買えず・・・
 せっかく狙って本屋に行ったのに、本格ミステリ・マスターズもミステリ・フロンティアも買うことができなかった。ミステリ・フロンティアの新刊は出ていると思うのだが、本格ミステリ・マスターズの新刊は出ているのだろうか? 本屋の本棚のあの隙間が怪しいと思うのだが・・・・・・。

 その反面、買うつもりのない本、佐藤友哉氏「子供たち怒る怒る怒る」とか近藤史恵氏「賢者はベンチで思索する」とか加納朋子氏「てるてるあした」などはことごとく見つけてしまう。「てるてるあした」は文庫化してからでいいだろう。幻冬舎の本は文庫化が早いし。

 それで本日の購入本はというと
 「宇宙戦争」 H・G・ウェルズ(創元SF文庫)

 角川からもハヤカワからも出ているのだが、なんかどこかで<完全版>と書いてあったような気がして・・・ただそれだけの理由で購入。