一言、二言

過去の一言、二言
 2005年4月29日   朝から更新
 本来ならば、読書感想は毎週日曜日に更新しているのだが、明後日の日曜日は更新できないので今日感想をUP!
 というわけで、所要で(というかGWで)2日ばかり間をあけて、次の更新は5月2日の予定・・・・・・って、わざわざこんなこと書かなくても毎日更新しているわけではないのだから、2日くらいあけても誰も気にしないのでは・・・・・・

 2005年4月28日   もう月末
 今月最後の購入本は、ミステリ・フロンティアの・・・・・・
と、行きたかったのだが、28日発売予定ではここの地域では発売されるわけがない。明日は祭日だから、明後日くらいになるのだろうか。一日遅れで出版される地域というのは月末がネックである。スパッツと買い終えて綺麗さっぱりゴールデンウィークと行きたいところだったのだが・・・・・・。

 店頭で確認したのは森博嗣氏の「どきどきフェノメノン」(角川書店)と恩田陸氏の「小説以外」(新潮社)。といったところで。

 2005年4月26日   たまるたまる論創海外ミステリ
 本日の購入本
 「ジェニー・ブライス事件」 M・R・ラインハート(論創海外ミステリ16)
 「謀殺の火」 S・H・コーティア(論創海外ミステリ17)
 「アレン警部登場」 ナイオ・マーシュ(論創海外ミステリ18)

 いやはや、これで6ヶ月連続で3冊ずつ出版されている。毎月3冊読む・・・・・・というようにはなかなか行かず、ついに積読は10冊を超えてしまった。嘆くべきか、喜ぶべきか。いやいや、これは喜ぶべきであろう。それにこれだけ数撃てば一冊くらいは名作が見つかる・・・・・・かもしれない。

 2005年4月25日   我孫子氏、久々の長編
 今日は論創海外ミステリがそろそろ出ているのではないかと思い、本屋へ行ってみたのだが、論創海外ミステリの代わりにその他の本を色々と入手することができた。

 本日の購入本
 「ラッシュライフ」 伊坂幸太郎(新潮文庫)
 「白 骨」 G・M・フォード(新潮文庫)
 「黒笑小説」 東野圭吾(集英社)
 「弥勒の掌」 我孫子武丸(本格ミステリ・マスターズ)

 新潮社文庫からは伊坂氏の「ラッシュライフ」が早くも登場。伊坂氏の作品の中では唯一の読み残している本なので早々に取り掛かりたい。
 フォードの新作が出ることは完全に落としており、今日本屋にて気がつくという始末。ノンフィクション作家コーソ・シリーズ第3弾。
 あと、古処誠二氏の「フラグメント」という作品が出ていたのだが、これはかつて講談社ノベルスから出版された「少年たちの密室」の文庫化作品だったのでスルー。

 東野氏の新作は「怪笑小説」「毒笑小説」に続く作品「黒笑小説」が刊行。今回もまた笑わせてくれるのだろう。

 そして待ちに待った我孫子氏の新作は「弥勒の掌」。内容はよくはわからないのだが、帯には本格捜査小説と書いてある。どんな内容なのだか・・・色々な意味で楽しめそう。

 2005年4月23日   中町信、復刊ブーム到来?
 本日の購入本
 「天啓の殺意」 中町信(創元推理文庫)

「模倣の殺意」が創元推理文庫に復刊され、なかなかの好評を得た中町氏であるが、その復刊第2弾が満を持して登場! 1982年に「散歩する死者」というタイトルで出版されたものが全面改稿されたとのこと。これは期待してもよいのでは!!

 他に本屋では桐野夏生氏の「魂萌え!」、楡周平氏の「再生巨流」を確認。

 2005年4月22日   コレクター
 本日の購入本
 「痙攣的」 鳥飼否宇(光文社)
 「死が二人をわかつまで」 ジョン・ディクスン・カー(ハヤカワ文庫HM)
 「ミステリオーソ」 原りょう(ハヤカワ文庫JA)
 「ハードボイルド」 原りょう(ハヤカワ文庫JA)
 「三百年の謎匣」 芦辺拓(ハヤカワ・ミステリワール)

 鳥飼否宇氏の今年最初の作品。何故か、鳥飼氏の本は今のところ全部読んでいる。いまだこれといったジャンルに凝り固まっていないためか、新作ごとにどのような内容なのかが楽しみな作家である。今回の作品は副題に“モンド氏の逆説”と付いているのだが、これはチェスタトンを意識した内容なのであろうか。

 国書刊行会から出版されていた作品が早川書房により文庫化された。当然の事ながら、国書刊行会のほうで読んでいるのだが、カーの作品は集めておきたいと思い、即購入。フェル博士が毒殺魔と対決!?

 今回の原氏の作品は以前に出版された「ミステリオーソ」という作品に、新たなエッセイ等が加筆され2冊に分冊された増補版。「愚か者死すべし」前の短編も入っているので、ファン必見。

 芦辺氏の新作は森江春策シリーズにも関わらず、時代・ジャンルを飛び越えた連鎖長編とのこと。どのような試みがなされているのやら。読むのが楽しみな本である。

 2005年4月20日   コレクター
 本日の購入本
 「稀覯人の不思議」 二階堂黎人(カッパ・ノベルス)

“稀覯人”と書いて“コレクター”と読む。手塚治虫氏の貴重な古書を巡ってのミステリーだそうだ。水乃サトルが活躍するシリーズ。「奇跡島の不思議」「宇宙神の不思議」に継ぐ“不思議シリーズ”といったところか。出版社は角川から光文社に変っているが。

 2005年4月19日   延びる延びる
 最近、発売予定が延び延びになるの本が多いように思える。気づいたところでいくつか挙げてみると

 「弥勒の掌」 我孫子武丸 本格ミステリ・マスターズ(3月→4月)
 「リンゴォ・キッドの休日」 矢作俊彦 角川文庫(4月→5月)
 「ファウスト Vol.5」 講談社(4月→5月)
 「ストップ・プレス 世界探偵小説全集38」 マイクル・イネス 国書刊行会(4月→6月)

などなど。ひょっとしたら今月出るはずのスタージョンの「ヴィーナス・プラスX」も5月に延びてしまうかもしれない。予定通りに出ないとどうもストレスがたまるのだが・・・・・・それともこれは積読を今のうちに読めという啓示なのか??

 2005年4月17日   今度集め始めたのは
 昨日の購入本
 「ベスト・アメリカン・ミステリ/ジュークボックス・キング」 マイクル・コナリー編(ハヤカワミステリ)
 「子供の眼」 リチャード・ノース・パタースン(新潮文庫 上下)
 「ダーク・レディ」 リチャード・ノース・パタースン(新潮文庫 上下)

 先週、リチャード・ノース・パタースンの本「罪の段階」を読み始めたのだが、これがかなり面白い(今朝読了)。といっても、元々有名な作家なので知っている人にとってみれば何をいまさらというところであろう。私自身はミステリーの中でも法廷もの(リーガルサスペンス)というジャンルはさほど読んでいないのだが、この著者の本は前々から有名になっていて注目していたのである。そして読んでみたのだが、結構はまってしまい、あわてて文庫化されている他の作品を2冊買ってきた。
 というわけで、さっそく感想のところに“パタースン”の項目を追加。これでまた追っていくことになる作家が増えてしまった・・・・・・積読も増えた。

 2005年4月15日   講談社文庫の日
 本日の購入本
 「ヴァンパイヤー戦争10 魔神ネヴセシブの覚醒」 笠井潔(講談社文庫)

 講談社文庫の日と言いつつも今日、購入したのはこれだけ。他にもいろいろと出ていたものの、単行本などで持っていたり、買うかどうか迷ったりということで結局一冊のみ。
 今回の講談社文庫の中では藤原伊織氏の「蚊トンボ白鬚の冒険」あたりがいいのではないだろうか。藤原氏は好きな作家なのでもう少し本を書いてもらえればと思っている。
 あと気になるのは皆川博子氏の「冬の旅人」、高橋克彦氏の「ゴッポ殺人事件」。どちらも上下巻である。気にはなっているのだが、なんとなく手が出ない。これは古本やあたりで捜してみることにするか。
 さすがに京極氏の作品はもういいだろう。ノベルス版と文庫版で持っているので。

 2005年4月12日   フロンティアと光文社文庫
 本日の購入本
 「砂楼に登りし者たち」 獅子宮敏彦(東京創元社:ミステリ・フロンティア)
 「ギブソン」 藤岡真(東京創元社:ミステリ・フロンティア)
 「劫尽童女」 恩田陸(光文社文庫)
 「江戸川乱歩全集17 化人幻戯」 江戸川乱歩(光文社文庫)

 ミステリ・フロンティアからは二冊が同時刊行。獅子宮氏は創元推理短編賞を受賞し、本書がデビュー作となる。「砂楼に〜」は連作短編集のようである。一方、藤岡氏のほうは1993年にデビューした作家であるが、量産作家というわけではなく、本書は4年ぶりの作品である。これは期待してもよいのではないだろうか。

 今、乗りに乗っている作家、恩田氏の作品は2002年に出版されたものの文庫版。キングの「ファイアスターター」を意識したSF的な青春小説との事。

 江戸川乱歩全種は第17巻が出版。掲載作品は「鉄塔の怪人」「兇器」「悪霊物語」「化人幻戯」「海底の魔術師」の5編。

 2005年4月11日   ちょっとした挫折
“時の車輪”というシリーズの本がハヤカワ文庫から出版されている。これは現在第10部にまで入っており、今月その第10部の完結編が発売された。ここまでで、文庫の総数は61冊(+外伝2冊)となっており、しかも物語はまだまだ途中である。
 と、このシリーズを今まで読んできたのだが残念ながらここで挫折してしまった。先月購入した第10部の4巻までは読んだのだが、今月発売された本は購入を控えようと思っている。確かにこのシリーズは大長編は大長編なのだが、どうも全般的に私の好みに合わなかったようである。

 序盤はまだ登場人物も少なく、これから面白くなるのかなという予感を秘めていたように思われた。しかしその後、物語りはこちらが期待したような具合には進まずに、毎月毎月読むのがだんだんと苦痛になってきたのである。
 読むのが苦痛に感じられたいくつかの点をあげると、物語の進み具合と言うよりは主観に問題があったというのが一点。主人公たる3人がいるにも関わらず、物語が進むにつれてどんどん登場人物が多くなり、どうでもいいような人物の主観がだんだんと多くなってきたのがとっつきにくさとなっていった。
 また、物語の世界観もなじみのないものであり、説明尽くされる前に舞台が切り替わり、その切り替わる舞台もまた設定がよくわからないという悪循環で物語が進行し続けているようにも感じられた。等々。

 というような事柄から、これは無理して読み続けることもないかなと思い、若干もったいないような気はするけれどもこの辺が潮時であろうと考えた次第である。というわけで、どこかの古本屋に“時の車輪”シリーズがまとめて一編に並ぶこととなるであろう。

 2005年4月8日   100巻達成御礼
 本日の購入本
 「豹頭王の試練 グイン・サーガ100」 栗本薫(ハヤカワ文庫JA)
 「紐と十字架」 イアン・ランキン(ハヤカワ文庫HM)
 「明治探偵冒険小説集1 黒岩涙香集」 伊藤秀雄(ちくま文庫)
 「奇天烈!古本漂流記」 北原尚彦(ちくま文庫)

 グイン・サーガ100巻達成、おめでとう!! ただただ、よく書き続けてくれたなと感心し、感謝するのみ。あとは、これからシリーズの仕上げにかかっていってもらいたいというところ。と、いうまでもなく、なんと5月、6月と101巻、102巻が立て続けに刊行される予定。待ちましょう、読みましょうというのみ。

 リーバス警部の初長編がようやく刊行。シリーズで一番最初に刊行されたのが、第8作となる「黒と青」。その後、第7作の「血の流れるままに」が刊行された。よって、まだ第2作から第6作までが未訳となっている。たぶんそちらも刊行してくれるのだろう。リーバス警部ものの積読をこなしつつ、ゆっくりと待ち望もうと思っている。

 ちくま文庫から明治探偵冒険小説集が刊行された。これは全4巻で「快楽亭ブラック集」「押川春浪集」「傑作短編集 露伴から谷崎まで」が以下刊行予定。

「奇天烈! 古本漂流記」は「キテレツ古本漂流記」という題で1998年に刊行されたものの文庫化。最初のほうを少し読んでみたのだが、価値のある本とかではなく、変な本を収集するのが好きな著者が変った本に飛びつく様相が描かれている。これは面白そうである。喜国氏の古本探偵が面白いと思った人には是非ともお薦め。実際、表紙は喜国氏であるし。

 2005年4月7日   このミステリーがひどい!? の・・・
 本日の購入本
 「時限絶命マンション」 矢野龍王(講談社ノベルス)

 今日はこの一冊。メフィスト賞受賞作家、矢野氏の第2作品「時限絶命マンション」。前作では話題にと言うよりも、一部で酷評されたという妙な事で有名になってしまった作家というイメージが強いが、それを今作は払拭できるのか。いろんな意味でいじれそうな一冊。

 2005年4月6日   とくまをかう
 本日の購入本
 「顔 FACE」 横山秀夫(徳間文庫)
 「大年神が彷徨う島」 藤木稟(徳間文庫)

 横山氏の本で読んでいないのはこの一冊だけ。単行本で出版されたときには、つい買いそびれてしまい、そのままになってしまっていた。今回の待望の文庫化により購入。文庫化されたのが早いような気もするが、その辺は人気作家の本と言うことと、ドラマ化されていたということなどによるところであろう。

 先週、藤木氏の大作を読んで感想を書いたばかりだと思ったら、偶然にも“朱雀十五シリーズ”の次の巻が文庫化された。このシリーズは徳間ノベルで出ているシリーズなのだが、私は徳間文庫で買い揃えている。ちょっとの間積読になりそうだが必ず読もうと思う。なかなか面白いシリーズであることだし。でも、世間ではいまいち話題になっていないような・・・・・・

 2005年4月4日   4月の注目本
 今月の目玉はなんといっても「グインサーガ 100巻」。もう、いつから読んでいるんだろう。長かったなぁ。とはいえ、当初の予定では100巻で完結の予定だった大サーガも話が伸びに伸びて、まだまだ物語りは終わりそうにもない。結局、最終巻は何巻になるのやら。案外200までいったりして・・・・・・

 東京創元社からはミステリ・フロンティアが3冊刊行予定。特にどれが面白そうかという事はわからないのだが、逆にそれが楽しみなところである。大穴が出る可能性もあり。

 ハヤカワ文庫からはイアン・ランキンの処女作がようやく刊行される。リーバスの初登場作品、いったいどのようなものなのか。

 その他、「明治探偵冒険小説集1 黒岩涙香集」(ちくま文庫)、「弥勒の掌」我孫子武丸(本格ミステリ・マスターズ)、「黒笑小説」東野圭吾(集英社)、「ヴィーナス・プラスX 」シオドア・スタージョン(国書刊行会)などと、期待作がてんこ盛り!!
 それと、新潮文庫にて伊坂幸太郎「ラッシュライフ」も出版される。まだ読んでいたなかったのでこれも楽しみ。

 2005年4月3日   「狐虫症」を買ってきた
 「狐虫症」 真梨幸子(講談社)第32回メフィスト賞受賞作品。

 昨日行った本屋には置いてなかったので、今日は別の本屋へ行ってみた。そこでゲット!! 去年は2作品と最近寂しくなってきたメフィスト賞。今年はもっとがんばってもらいたいところなのだが・・・・・・
 というのは、ともかくこの第32回メフィスト賞受賞作の内容は帯には“バイオ・サイコ・ホラー”と書いてある。というか、としか書いていないので内容はよくわからない。300ページの本なので、すぐに読めるであろう。あくまでも、すぐに手を付ければであるが・・・・・・

 2005年4月1日   新年度は“ハルヒ”から
 本日の購入本
 「涼宮ハルヒの動揺」 谷川流(角川スニーカー文庫)

 今日、4月1日に発売し、即買いしたのは去年の年末にはまり一気に読み通した“涼宮ハルヒ”シリーズの最新刊、「涼宮ハルヒの動揺」。内容などは全く確認していないため、どのようなものなのかはわからないのだが、とにかく楽しませてくれること間違いなかろう。ライトノベルズなどとは侮れない、ユーモア系のハードSF(ソフト・ハードSF??)。
 実はそれ以外にもライトノベルズ系で別のものを買ったのだが、そちらについてはここで言う必要はないだろう・・・・・・はずかしいし。

 あと、発売が延びていたメフィスト賞受賞作の「孤虫症」が講談社のHP上にて4月1日発売と掲載されていたので、明日あたりには本屋に並ぶことであろう(地域によっては今日出ていたところもあるのだろう)。