何だかわからないが、今、論創社が暑い。毎月3冊ずつ出して、最終的に何巻になるのかも明らかにされていないまま、4ヶ月連続でリリースされている。そして今公開されている限りでは15冊あるので、少なくとも来月までは出版され続けるのであろう。これからも続くのか? しかも毎月3冊ずつのペースは落ちないのか? とにかく謎の多いシリーズである。謎を確かめようにも、論創社が自分のHPを持っていないので確認しようがない。できれば、先の見通しを教えてもらいたいものである。
ちなみに現在12冊までが出ているシリーズであるが、私はまだ4冊しか読んでいない。毎月出るわけはないだろうと思って楽観視していたのだが、さすがにそろそろあせり始めてきた。なるべく毎月3冊ずつは読んでいってたまらないようにしたいと思う。
ここしばらく新刊を買っていなかったのだが、その反動であるかのように一気に新刊本を購入。
「死の会計」 エマ・レイサン(論創海外ミステリ11)
「忌まわしき絆」 L・P・デイビス(論創海外ミステリ12)
「裁かれる花園」 ジョセフィン・テイ(論創海外ミステリ13)
「新・世界の七不思議」 鯨統一郎(創元推理文庫)
「編集者を殺せ」 レックス・スタウト(ハヤカワミステリ)
「ホミニッド−原人−」 ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワ文庫SF)
「黒い天使」 コーネル・ウールリッチ(ハヤカワ文庫HM)
論創海外ミステリ、本当に出てるよ。これで4ヶ月連続で出てるよ!! いつかどこかで途切れるだろうと思いながらも、これがなかなか途切れない。そしてたまっていく積読。しかし論創社に負けてはいられない。これは月に3冊、ちゃんと読んでいかなければ。・・・・・・来月も本当に出そうだし。
鯨氏の新刊を買うのは久しぶり。もう鯨氏の本は買わなくてもいいかなと思っているのだが、「邪馬台国はどこですか」の続編とあらば、買わないわけにはいられない。これは速攻、読まなければ。
ネロ・ウルフの未訳本が少しずつハヤカワミステリから出つつある。せっかくだから、ハヤカワミステリで全て復刊してしまえ! そうすれば絶対に全巻そろえてみせる。ただし、全巻読むとはかぎらない。
ソウヤーの新作であるのだが、“ネアンデルタール・パララックス1”というタイトルも付いている。続き物?? 他が出るまで待っていたほうが良いのかな? これから読むべきか、積読のソウヤーの作品を先に読むべきか。
ウールリッチの作品は1、2冊くらい積読本があったはず。あいまいなのは、なにせウールリッチの作品ってまだ読んだことがないから。別名義のウイリアム・アイリッシュとしての作品ならば「幻の女」を読んでいる。ウールリッチもコンプリートを目指して行くか(そして積読がたまりつつ)。
2005年2月24日 シリーズ積読<海外編>
22日のネタの続きで、海外のシリーズものの積読というと何があるか。海外ものではシリーズで積読になっているというのはあまりない。しいて上げるのならば、
●ハヤカワポケットミステリ
もはや無差別級といった感があるが、ポケミスの積読本はとても多い。なにせ、ポケミスは読むものではなくて集めるものであると認識しているのでやむをえない。
海外の積読といえば、シリーズものよりも特定の作家の積読本が多い。いつかコンプリートしてやろうと集めたものの、集めただけになっている作家の本がなんと多いことか。
●ジョン・ディクスン・カー
●エラリイ・クイーン
●アガサ・クリスティー
●クリスチアナ・ブランド
●クレイグ・ライス
●エリス・ピーターズ
古典作品だけで、こんなにある。もうこれ以上数えると気がめいってしまうので、これくらいにしておこう。とはいえ、カーとクイーンの作品は早めにコンプリートしたいところ。クイーンはもう一息というところなのだが。
と、たまりにたまっているにもかかわらず、何かシリーズものが復刊されないかとてぐすねひいて待っている自分がいるのも事実。メグレ警視シリーズとかペリー・メイスンシリーズとかの全作品シリーズ刊行とかってないのかななどと不埒なことを考えつつ。
2005年2月23日 本格ミステリ・マスターズの新刊情報
本格ミステリ・マスターズのHPを見たら、新刊予定が更新されていた。
「六月六日生まれの天使」 愛川晶 本格ミステリ・マスターズ(2005年5月刊行予定)
「モーダルな事象」 奥泉光 本格ミステリ・マスターズ(2005年6月刊行予定)
来月には我孫子氏の新刊が予定されている本格ミステリ・マスターズであるが、今年はどうやら順調のようである。あとは内容が本格ミステリしていることを祈るだけである。
ちなみに今、1月に出た本格ミステリ・マスターズ 「月読」を読んでいる最中。今日中には読み終える予定。
2005年2月22日 シリーズ積読<国内編>
さて、次に何を読もうかと本棚を見れば、そこにあるのは積読の山。特にシリーズものの積読の山はどこから切り崩せばよいのかわからない状態になっている。
・山田風太郎全集(光文社文庫、ちくま文庫)
・中井英夫全集(創元推理文庫)
・江戸川乱歩全集(光文社文庫版で現在毎月発売中)
・都筑道夫短編集(光文社文庫版)
・夢野久作全集(ちくま文庫)
・幻の探偵雑誌(光文社文庫全10冊)、甦る推理雑誌(光文社文庫全10冊)
などなど・・・・・・
たぶん、まだまだあると思うけど、書いているだけで怖くなってきたのでこの辺で止めることにする。まったく本当に読む本には困らない状況だ。とかいいつつある意味困っているということも確か(←しかし、それなりに幸せを感じていたりもする)。
2005年2月19日 第3回「このミス」大賞本、感想
今年の1月に出版された、第3回「このミス」大賞受賞作は「果てしなき渇き」と「サウスポー・キラー」の2作。先週「果てしなき渇き」を読み、今週「サウスポー・キラー」を読了。それで読んだ感想はどうかというと、今年の2作品はどちらも大賞にふさわしい作品であるというふうに感じられた。
第1回大賞の「四日間の奇蹟」は作品としてはおもしろかったものの、ミステリーとしてはどうかと疑問に思った。第2回大賞の「パーフェクト・プラン」に到っては、これを大賞とするのはどうだろうと感じられてしまった。そんなわけで第3回の作品が2作品受賞したということを知り、とても不安に思えたのだが、今回はなかなか当たりだったのではないだろうか。
特に感じられたのは、どちらの作品も処女作とは思えないほど、うまく書けているということ。これには「このミス」大賞自体が格段にレベルアップしたのではないかと感じられるほどである。
「果てしなき渇き」はノワール作品。破滅へと一気に下っていく内容ながらも先の展開が読めず、ぐいぐいと物語に引き込まれてしまった。
それとは対照的に「サウスポー・キラー」は江戸川乱歩賞の受賞作ではないかと思われるようなスタイルの作品。プロ野球界を舞台に、罠にかけられたピッチャーの孤軍奮闘ぶりが描かれている。
巻末の選評ではこの2作品を“エルロイ対フランシス”というように表現していたが、これはなかなかうまい表しかただと感心した。今回の作品は、そのほめ言葉に耐えうる優秀な作品であったと思う。
ただ、2冊出てしまうと、どうしても両者を比較したくなってしまう。では、比較してみてどうかというと、私的には「果てしなき渇き」に軍配をあげたい。「サウスポー・キラー」のほうはうまく描けてはいるが、ミステリーとしてのネタは平凡なものであったように感じられた。要するに強烈さとか凄みというものが感じられなかったのが惜しいところ。「果てしなき渇き」も確かに目新しいことをやっているわけではないのだが、そこに暴走気味のパワーが感じられ、頭2つくらいは抜けたかなと思われた。
で、今回この2作が大賞になった背景を勝手な予想すると、この2作品の作風があまりにも違うために2作同時受賞としたのではないかと考える。「果てしなき渇き」は面白いのだが、万人に受ける作風であるとはいいがたい。どちらかといえば、無難であるのは「サウスポー・キラー」であると言えるだろう。そういうわけで商戦的にどちらも受賞と考えたのだがどうであろうか?
まぁ、ただ単に選考委員の好みが別れただけと考えたほうが普通なのであろうが。
2005年2月18日 買うものもなく
新刊はそこそこ出てはいるのだが、特に買いたいものもなかったので、本屋で眺めていただけ。そのいくつかを挙げてみると、
「義八郎商店街」東直己(双葉社)、「モップの精は深夜に現れる」近藤史恵(ジョイ・ノベルス)、「深追い」横山秀夫(ジョイ・ノベルス)、「少年トレチア」津原泰水(集英社文庫)、「殺人展示室」P・D・ジェイムズ(ハヤカワミステリ)
と、ミステリ関連はこんなところか。この中では東氏の新刊がおもしろそうであったが文庫になってからでよいかなと。
あとは新刊で出版芸術社から仁木悦子氏の「探偵三影潤全集1 白の巻」が出ているのではないかと。こちらは実物を見てから買うか、買わないかを決めようと思っている。
今週はこんなところか。来週になれば鯨氏の新刊やハヤカワ文庫から何冊か注目本が出てくるだろう。今週末は積読の山をどんどん切り崩していかなければ。
2005年2月16日 SFが読みたい! 2005年版
「SFが読みたい! 2005年版」を読んで。
日本編の結果を見ると、早川が検討しているということは一目瞭然。しかし、近年注目されていたSFシリーズJコレクションがあまりふるっていない。逆に、ハヤカワ文庫JAのほうが検討しているようである。Jコレクションもとうとう頭打ちになってしまったのだろうか。
また、全体的に見るとSF本と言い切って良いのかどうか微妙な本も結構ふくまれているような気がする。近年SFの書籍が多くなってきたといわれるが、どちらかといえば、ジャンルの垣根が低くなったことによりSFに含まれる書籍が増えてきただけのようにも思える。そう考えると、去年の日本のSF本が豊作だったといえるのかどうか微妙なところではないだろうか。
海外編は近年、復刊ラッシュが続いている。その中でもひときわ目立つのは、河出書房新社の<奇想コレクション>。こちらからは、良い選書が数多く出ている。他には、国書刊行会の<未来の文学>シリーズと<スタニスワフ・レム>コレクションと、往年の名作がてんこ盛り。
そして海外編でも早川書房が検討しているのだが、こちらでは国内編の巻き返しをはかるかのように東京創元社がイーガンの本でひとり勝ちという結果であった。イーガン恐るべし、家の本棚の隅で積読のままにしておくのは惜しすぎる!
ただ、この結果から見ると海外編は復刊モノに押されているのみという気がしてならない。とはいえ、海外のSF本で新人がいきなり紹介されるということは少ないのかもしれない。日本に入ってくるには少し時間が必要という事か。
2005年2月15日 殺人方程式、再読したい
本日購入の本は
「ヴァンパイヤー戦争8 ブドゥールの黒人王国」 笠井潔(講談社文庫)
ヴァンパイヤー戦争は、いまのところ5巻まで読了。なんとか、追いついてゆかねば。副題を見る限りでは6巻以降からはアフリカ編みたいな感じになっているのかな!? なんかヴァンパイヤーとのイメージが・・・・・・
今週は講談社文庫からいろいろな本が出ていた。綾辻行人氏「殺人方程式」、井上夢人氏「オルファクトグラム(上下巻)」、西澤保彦氏「転送密室」。ただ、これらは既に読んでいるので購入はしなかった。とはいえ、「殺人方程式」や「オルファクトグラム」は名作といってもいいできなので、ぜひとも再読したい本。思わず、書店で手が出そうになってしまった。
2005年2月14日 フューチャー5
本日購入の本はこれ一冊
「輝く星のかなたへ!/月世界の無法者 キャプテン・フューチャ全集5」 エドモンド・ハミルトン(創元SF文庫)
いまだ第1巻しか読まず、あとは手付かず。もうここまで来たら、ためるにためて全部出揃ってからゆっくり読んでやろうと考えている。なんかシリーズものは全てそんな感じ。
そういえば、来月は創元文庫からキャプテン・フューチャー・シリーズとは別のハミルトンの短編集がでるそうだ。そちらは今年中に読んでおきたい本。
明日は講談社文庫が出る日なので、また本屋まで足を運ぼうと思っている。とはいいつつも、実際に買うのは「ヴァンパイヤー戦争」くらいなのだけど。
2005年2月12日 シシリーが出た!
本日購入の本は
「シシリーは消えた」 アントニイ・バークリー(原書房)
なんか、いつ発売するのか未定となっていた本が突然本屋に並んでいた。せめて原書房のHPで先に宣伝しといてくれよと毎度ながら感じてしまう。
この本はバークリーの本の中で幻の作品ともいわれる本であるそうだ。出版された当時はバークリー名義ではなく、“A・M・プラッツ”という名義で出版されたそうである。その辺の複雑な事情に関しては巻末の解説に詳しく書いてあるので参照してもらいたい。
作品の内容は降霊会にて消えた女性の謎を追う長編だそうだ。これは早くも今年No.1 となる作品のお目見えか!?
2005年2月10日 2月前半の新刊をドドォーッと!
明日金曜日が祭日のためか、昨日今日で2月前半の新刊のほとんどが顔をそろえていた。その中から購入した本をドドォーッと紹介。
「SFが読みたい! 2005年版」 SFマガジン編集部編(早川書房)
「悪党パーカー/電子の要塞」 リチャード・スターク(ハヤカワ文庫HM)
「殺人現場はその手の中に」 柄刀一(ノン・ノベル)
「羊の秘」 霞流一(ノン・ノベル)
「お庭番地球を回る 山田風太郎忍法帖短篇全集11」(ちくま文庫)
「江戸川乱歩全集25巻 鬼の言葉」(光文社文庫)
「キリサキ」 田代裕彦(富士見ミステリー文庫)
今年も出た! 「SFが読みたい!」。今年もまたこれを読んで、去年の落ち葉拾いをしていくか。でもランキングをざっと見てみると、そこそこ読んでいたりするからびっくり。詳細はまた後日。
“悪党パーカー”の新刊が久々にお目見え。今度は難攻不落のハイテク危機に挑戦だそうだ。それはそうと、“悪党パーカー”もいっそうのこと、全巻復刊してくれないかな。
2001年以来、毎年2月に出ている“龍之介”シリーズ。柄刀氏の作品では一番このシリーズが読み易い。楽しみに読むとしようかって、「fの魔弾」をまだ読んでなかったり。
去年「うさぎの乱」という名作を出したにもかかわらず、後半の新本格ミステリ・ラッシュにのみ込まれて存在さえ忘れられてしまった霞流一氏。今年こそはこの「羊の秘」で逆襲だ!
「お庭番地球を回る」ニンジャの技は世界に通ず・・・・・・だそうである。この帯の文句を見た瞬間に読みたくなってしまった。このシリーズ全然読んでないんだけど、これだけでも読もうかな。
江戸川乱歩全集は第25巻「鬼の言葉」。こちらはエッセイ・評論集のようである。貴重なミステリの歴史の書ということで。まぁ、積読になるんだけど。
“平井骸惚”シリーズでお馴染みの田代氏のシリーズ外の作品。どのような作風で見せてくれるのか楽しみである。
2005年2月9日 昨日のつけたし
というわけで、昨日講談社ノベルスを5冊購入した。そのとき私が購入した書店は、さほど大きくない本屋のため、本の入荷数は極めて少ない(といっても、置いてあるだけ本屋としてましなほうだったりもするのだが)。
今回発売の講談社ノベルスで一番たくさん売っていたのは、私が購入していない赤川次郎氏の新刊。それに並ぶようにして西尾氏の作品が積まれていた。大勢の人が手に入れることができるのはここまで。北山氏の本は2冊、そして浦賀氏、佐藤氏、田中氏の作品に到っては1冊ずつしか置いてなかった。よって、私より後にその店に来た人は購入できなかったことになるわけだ。悲しい、悲しすぎる。
大きな書店に囲まれている地域に住んでいる人がたまらなくうらやましくなる。私もそろそろ通販に手を出すかなと考えつつある今日この頃。
あと、河出文庫より山田風太郎氏の忍法帖シリーズが出版された。これは毎月出るのだろうか。今月は「信玄忍法帖」。でもこのシリーズって、講談社文庫でまだ手に入るのではないだろうか。そう思い、このシリーズはスルー。ちなみに私は山田風太郎忍法帖は講談社ノベルス版でそろえたくち。
2005年2月8日 講談社ノベルス大漁
本日の購入本
「鏡姉妹の飛ぶ教室」 佐藤友哉(講談社ノベルス)
「ネコソギラジカル(上)十三階段」 西尾維新(講談社ノベルス)
「松浦純菜の静かな世界」 浦賀和宏(講談社ノベルス)
「『ギロチン城』殺人事件」 北山猛邦(講談社ノベルス)
「天の岩屋戸の研究」 田中啓文(講談社ノベルス)
という、なんとなく豪華な全5冊を購入。
佐藤氏は「クリスマステロル」以来の講談社からの新刊。“鏡家サーガ例外編”というサブタイトルがついているが、そもそもサーガというほどのシリーズなのかと突っ込むことは許されない。
いよいよ“戯言シリーズ”の完結編が始まる。といいつつも、中巻、下巻がいつ出るのかは未定。よって、下巻の発売日が近づいてからでも読むのは遅くないかなと。しばらく積読。
浦賀氏も「透明人間」以来、久々の新刊。でもこの人の本は読んでみなけりゃ、何が書いてあるのか想像すらつかない。大当たりが来るか! それとも大ハズレ!?
北山氏の新刊「ギロチン城」。今回の5作の中では、これが一番普通に読めそう。とりあえず、これから読むか。
田中氏の作品は“民俗学研究会”シリーズの第3巻。これは気楽に楽しめる本。他の本と並行して、少しずつ読んで行こう。
2005年2月5日 買いたい本はなかったが
今日は講談社ノベルスを狙いにいったのだが、こちらの本屋ではまだ売っていなかった。地域によっては出ているのかな? 月曜日にでも、また本屋をのぞいてみよう。
売っていたのは、先月発売予定のはずが今月に延びた恩田陸氏の「ユージニア」(角川書店)。これは文庫待ちということでスルー。
また、島田荘司氏の「秋好英明事件」が南雲堂ノベルスから発売。これは以前講談社から出版され、徳間文庫にもなっている本であるが、加筆修正をして元の「秋好事件」からタイトルを変えての出版との事。
本日はこのくらい。
2005年2月4日 「季刊 島田荘司」が出た!
本日の購入本
「季刊 島田荘司 Vol.04 2005 Spring」 (原書房)
「冥い天使のための音楽」 倉阪鬼一郎(原書房ミステリー・リーグ)
帯に「お待たせしました」と書いてあるが、本当に待たせすぎだ。前作の03からなんと4年ぶりの新刊。これでは季刊ではなく、オリンピック記念本とでも言ったほうがふさわしい。
とにかく、御手洗潔モノ「最後の一球」が480枚で掲載。これだけでもすぐに読みたい。これだけ待ったんだから意地でも大げさに期待しながら読んでやる。
そして昨日に引き続き、先月買えなかった本の残りのもう一冊を買うことができた。本当にいろんな本屋に行ってみるものだと思わされる昨日今日。
ミステリー・リーグの最新刊は倉阪氏の新刊である。倉阪氏の作品は癖がありすぎて、期待してよいのか悪いのか微妙なところ。とはいえ、ページの厚さから見て、すぐに読めそうな本である。早めに読むことにしよう。
2005年2月3日 本屋に行けば・・・
今日はまだ新刊が出ていない日だとわかりつつも本屋に立ち寄る。すると・・・・・・売ってた「橋本五郎探偵小説選Ⅰ」。
というわけで、本日の購入本は
「橋本五郎探偵小説選Ⅰ」 論創社(論創ミステリ叢書11)
いつの間にか、“Ⅰ”と銘打たれていた本書。ということは2月に“Ⅱ”が出ることになるのだろうか。何はともあれ、東京まで出なければ買えないと思っていた本が買えたのだからラッキーである。本屋はこまめに立ち寄るものだなと、つくづく実感。・・・・・・でも今までよりもこまめに本屋に行くとしたら毎日立ち寄ることになって・・・・・・
2005年2月2日 2月の注目本、その2
今月、ハヤカワ文庫FTよりデイヴィッド・エディングス著の「予言の守護者」が発売される。といっても、これは以前ハヤカワ文庫FTから出ていたものの復刊本である(ひょっとしたら新装版になるのかな?)。よって私は以前にこれを読んだことがあるのだが、これは面白かった。すごく面白いファンタジー小説であるので、まだ読んでいない方には是非ともこれを機に読んでもらいたい本である。
これは<ベルガリアード物語>というシリーズになっていて、全5巻の本となっている。それが今月から毎月刊行予定との事。
<ベルガリアード物語(全5巻)>デイヴィッド・エディングス ハヤカワ文庫FT
1「予言の守護者」(2月刊)
2「蛇神の女王」(3月刊)
3「竜神の高僧」(4月刊)
4「魔術師の城塞」(5月刊)
5「勝負の終り」(6月刊)
ガリオンという少年がポル叔母さんやミスターウルフという、ちょっと不思議な人たちと共に国から国へと旅をするという本。そしてその旅では各国で必ず王様などといった重要な人物に会うことになるのだが・・・・・・この旅の目的とはいったい?
とミステリーっぽいような内容を書いてしまったが、決して小難しい話ではないので気軽に読んでもらいたい。読めば必ずはまること間違いなしの本である。
ちなみにこの<ベルガリアード物語>というのは続編があり<マロリオン物語>というタイトルで全10巻が同じくハヤカワ文庫FTから出版されていた。たぶんこれも復刊されるのではないかと思う。これについては別に何も言わなくても<ベルガリアード物語>を読んだ人ならば必ず読まずにはいられなくなるのでわざわざここで薦める必要もないであろう。
で、最後にもう一押ししておくと、ハヤカワ文庫FTのファンタジー小説で私がベストと思える2大作品がある。ひとつは<リフトウォー・サーガー>というシリーズで、この第1巻の「魔術師の帝国(上下巻)」は絶品である。そしてそれに並ぶ小説がこの<ベルガリアード物語>である。
本屋で見かけたら騙されたと思って是非とも買っていただきたい。
2005年2月1日 2月の注目本は?
今月の注目本といえば何と言っても“講談社ノベルス”にかぎるだろう。執筆陣がなんと、浦賀和宏、北山猛邦、佐藤友哉、田中啓文、西尾維新とすごいのだか、すごくないのだかよくわからないような面子がそろっている。これは“面白い本を読む”というよりは“読んで面白い本を探す”という気分を味合わせてくれそうである。
また、山田風太郎氏の作品集が今度は河出文庫から出るとのこと。ようやく、ちくま文庫が3月で終わるというところなのに・・・・・・どうしようかな、こちらも買って積読を増やすか??
早川書房からは「悪党パーカー」の新刊とソウヤーの新刊(SF作品)が注目本である。創元社からはミステリ・フロンティアの最新刊2冊が出る予定であったが、創元社のHP上では3月1日出版とのこと。
とりあえずは、こんなところであろうか。