一言、二言

過去の一言、二言
 2005年1月31日   GooBoo 本格ミステリ ベストセレクション2004
 Junk Land

 ミステリ系HP「Junk Land」にて投票企画“GooBoo 本格ミステリ ベストセレクション2004 国内編”がUPされた。
 これには私も投票したのだが、その結果はというと以外や以外。まさか、そう来たかという作品が一位になってしまった。当然、その本を読んではいたのだが、後半の本格ミステリ・ラッシュの中ですっかり忘れていた作品だった。
 今回、国内編のランキングあてクイズもあり、奮って応募したというのに、これまた散々な結果になってしまった。何か予想しようとすると毎回大幅に外れてしまう。

 そして予想といえば、第5回本格ミステリ大賞のラインナップが発表された。これに関しても他のHPにて投票企画があると思うので、必ずや応募しようと考えている。幸い、全作品を去年のうちに読みきっているので、いつでも投票OKだ。そして今年こそは予想を絶対に当ててみる!!
 「暗黒館」と「生首」のダブル受賞とか言うと、また去年みたいなことになるんだろうな。

(去年、某HPの企画で変な予想をして、多人数のなか一人だけ予想を外した)

 2005年1月29日   買えない本
 今月の新刊もだいたい出揃ったような気がする。そういった中で手に入らなかった本を挙げてみると

 原書房、ミステリー・リーグの新刊、倉阪鬼一郎氏の「冥い天使のための音楽」。これが出ているらしいのだが、なかなか見つからない。ミステリー・リーグの新刊というと置いていない本屋も多い。置いている本屋でも、よほどの有名作家の作品でない限りは1冊か2冊くらいしか取り寄せていないので、誰かに買われてしまったのかもしれない。

 論創ミステリ叢書の「橋本五郎探偵小説選Ⅰ」。これも出ているらしいのだが見つけることができない。最近論創社の海外ミステリの本はちらほらと見かけるのだが、ミステリ叢書のシリーズはめっきり見かけなくなった。シリーズ出たての頃は、ちらほらと置いてあったような気がしたのだが、だんだんと影すらも見かけなくなってしまった。さらに付け加えると、シリーズの以前に出た本が並んでいるのを見たことがない。これは東京まで買いに行かねばならないか。

 あとは、恩田氏の新刊が今月2冊出るはずだったが見かけていないので延びたのかもしれない。また、原書房のバークリーの短編集「シシリーは消えた」もまだのようだ。原書房といえば「季刊島田荘司」が出るという話はどこへ行ってしまったのやら。
 今月もあと2日あるが、それまでにこれらの新刊は出るのだろうか??

 2005年1月28日   新潮文庫にやられた
 本日の購入本
 「アニーの冷たい朝」 黒川博行(創元推理文庫)
 「作家の犯行現場」 有栖川有栖(新潮文庫)
 「星が降る」 白川道(新潮文庫)

 創元推理文庫からは黒川氏の警察小説シリーズの第8弾「アニーの冷たい朝」。この創元推理文庫から復刊されている警察小説シリーズもそろそろ打ち止めになるのかな?
 今のところ6作目にあたる「絵が殺した」を読んでいる最中。なるべく早く、この新刊にもとりかかりたいと思う。

 新潮文庫からは有栖川氏の「作家の犯行現場」。これは紀行エッセイにあたるので、別に買わなくてもよかったのだが、なんとなく買ってしまった。写真(白黒)が多く入っている割には手ごろな値段であるように思える。

 白川氏の作品は、これは元々「カットグラス」という題名で、1998年文藝春秋から出て、その後文春文庫に・・・・・・って・・・・・・持ってるじゃないか! しまった騙された!! 見たことのないタイトルだと思い、味読の本の文庫落ちだと思っていたら持っていた(ということにこの文章を書きながら気がついた)。ちょっとショック。
 というわけで「カットグラス」をお持ちの方は気をつけてください。

 2005年1月27日   マスターズとこのミス大賞
 本日の購入本
 「月 読」 太田忠司(ミステリ・マスターズ)
 「果てなき渇きに眼を覚まし」 深町秋生(宝島社)
 「サウスポー・キラー」 水原秀策(宝島社)
 「悪魔はダブルでやってくる」 浅暮三文(小学館)

 今年初の本格ミステリ・マスターズは太田忠司氏の新作「月 読」。でも帯に書いてある内容を見た限りでは本格ミステリではなさそうなんだけど・・・・・・。ま、読んでみなけりゃわからないということで。
 それにしても太田氏の作品を読むのは久しぶりだ(ミステリーランドを除けばの話)。太田氏のミステリーというと、講談社文庫から出ていたものを何冊か読んだっきり。それがライト系な内容だったので別に全部の著書を読む必要はないかと思い、それ以降はほとんど読んでいない。久々に読んでみて、どんな感想を抱くことができるか楽しみである。

 宝島社からの本は第3回このミス大賞受賞作、2冊・・・・・・2冊かぁー。なんか“2冊が大賞”と聞いただけで期待が薄れてしまう。本当によい作品であるのならば、1冊だけが大賞になるべきであろう。という事は今年もだめなのかな。あんまり大賞を安売りせずに、“なし”なら“なし”でよいと思うのだが。といいつつも、読んでもいないのにこんなことを言っては失礼か。というわけで、文句は読んでからという事で。

 浅暮氏の作品は文庫だと思い込んでいたのだが、単行本であった。にもかかわらず、魔が差して買ってしまった。なんと缶詰から魔法使いが出てくる話だというのだが・・・・・・さて、どんなものやら。

 2005年1月25日   論創海外ミステリ
 本日の購入本
 「戦後民主主義のリハビリテーション 完全版」 大塚英志(角川文庫)
 「またまた二人で泥棒を」 E・W・ホーナング(論創海外ミステリ)
 「検視官の領分」 マージェリー・アリンガム(論創海外ミステリ)
 「死を呼ぶスカーフ」 ミニョン・G・エバハート(論創海外ミステリ)

 大塚英志氏のことは特別に好きだというわけでもないのだが、なぜか買ってしまった。「サブカルチャー文学論」という分厚い本も本棚に飾られたままとなっている。小説ばかりでなく、評論もたまには読んでみるか。といってもこの本、別に評論というわけでもなさそうなのだが。

 論創海外ミステリもまさか毎月3冊出るなんていうことはなかろうと思っていたのだが、3ヶ月連続で出版されている。どうしたんだ論創社。最初の3冊は読んだのだが、次の3冊はまだ手付かず。これは積読にしないようにがんばらねば。他の出版社もこれに見習って、出版予定のままである本を早めに出してくれればよいのになと考える今日この頃。

 2005年1月22日   各務原2
 本日の購入本
 「見えない人影 各務原氏の逆説」 氷川透(トクマノベルズ)
 「回転する世界の静止点 初期短篇集1938〜1949」 パトリシア・ハイスミス(河出書房新社)

 去年に続き、早くも“各務原氏の逆説”の第2弾が登場。タイトルは「見えない人影」。前作は変ったミステリを展開してくれたのだが、今作はどうなっていることやら。あらすじを読むと語り手は変っているようなのだが、その辺のからみはどうなっているのかな?? ちなみに今回の表紙は“眼鏡っこ”だ!!

 ハイスミスの作品を読むのなんて何年ぶりだろう。この作品は没後10年記念による出版との事。これもなかなか楽しませてくれそうな作品集である。ただ、悲しいのは解説があまり詳しく書かれていないこと。せっかくの“記念”ということであるのならハイスミスについての詳細を書いてもらいたかったのに。

 2005年1月21日   Kappa One からあの人が
 本日の購入本
 「キルケーの毒草」 相原大輔(カッパ・ノベルス)
 「魔 法」 クリストファー・プリースト(ハヤカワ文庫FT)

 光文社の“Kappa One 登竜門”は去年で3回を迎えたが、第2回よりエンターテイメント路線を打ち出したので、第1回のような本格ミステリ作品はほとんど見られなくなってしまった。その中でひとり気をはいたのが、第2回に本格ミステリ路線の作品で勝負してきた相原大輔氏。その相原氏がとうとう新作を発表した。その名も「キルケーの毒草」。
 まず実物を本屋で見て驚いた。相原氏の処女作は薄い作品であったので今回も同じくらいの厚さだろうと思い込んでいたら、今作はなんと大長編。上下2段組で500ページを超える作品だ。処女作のほうは、あまり評判自体を聞くこともなく過ぎ去ってしまったが今度はどうなるか!? 読むのが楽しみである。

 去年の「奇術師」のブレイクにより、早くもプリーストの新作が登場した。その名も「魔法」。これはもう買うしかないタイトルである。いちおうくくりはファンタジーという事なのであるが、一筋縄ではいかない世界が繰り広げられるらしい。これも今年の注目本。

 2005年1月20日   また北森氏の・・・
 本日の購入本
 「孔雀狂想曲」 北森鴻(集英社文庫)

 15日の「瑠璃の契り」に続き、またもや北森氏の本を購入。といってもこちらの「孔雀幻想曲」は文庫落ちの本。
 それにしても去年読んだばかりの「共犯マジック」、去年買って積読になったままの「蜻蛉始末」と連続で本が出ている気がする。いくら北森氏の本が面白いとはいえ、これではなかなか追いつくのも大変だ。と、言いつつもこれから1、2ヶ月のうちに全部読んでしまおうとは思っているが。

 今週はあまり本が出ない週である。しかし、週末にはそれを巻き返さんとばかりにハヤカワからたくさんの文庫が出る予定。とはいいつつも、買う予定の本は少ないのだけれど。あと、カッパの本もそろそろ出る頃か。

 2005年1月18日   ライ麦畑で
 この間の日曜日、「ライ麦畑で捕まえて」の村上春樹氏による新訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 サリンジャーを読み終えた。
 この有名な作品を今だ読んでいなかったのだが、何年か前に村上春樹氏の新訳ということで大々的に出版されたときに、これは機と見て購入。その後積読にしてしまっていたのだが、よくやく読了。

 で、読んでみた感想なのだが・・・・・・ちょっとこれは合わなかったなというところ。
 私にとっては、変った少年の単なる独白としかとることができず、あまり面白いとは思えなかった。この主人公の少年なりの孤独との向き合い方に感じ入る場面があったのも確かであるが、全体的にはいまいちと感じられた。
 たぶんこの作品は若いうちに読んでおいたほうが良かったのだろうなというのが正直なところである。未読の若者はぜひともすぐに読まれたし。

 2005年1月15日   冬狐堂
 本日の購入本
 「瑠璃の契り」 北森鴻(文藝春秋)
 「最後の一壜」 スタンリイ・エリン(ハヤカワ・ミステリ)
 「ミステリーファンのための古書店ガイド」 野村宏平(光文社文庫)

 北森氏の新作は文庫になるのを待ってからでもいいかなと思っていたのだが、やはり“冬狐堂”と“蓮丈那智”のシリーズは単行本で買っておきたい! そんなわけで購入。

 スタンリイ・エリンの作品は「九時から五時までの男」とか読んでいるはずなのに内容を覚えていない。また読み直そうかな・・・・・・とりあえず、せっかく買ったのでこの「最後の一壜」は今年中に読了したいと思う。ハヤカワミステリはつい未読で済ませてしまう作品が多いのだが。

 買おうかどうしようか迷っていたのだが、やっぱり購入することにした。「ミステリーファンのための古書店ガイド」。でも私が住んでいる地域はあまり古本屋がないので、あまり参考にならない・・・・・・っていうか載っているところくらいはすでに知っている。これはやはり東京まで出て、ゆっくりとミステリ系の古本屋を満喫してみるかな。


 それと今月早川書房から佐藤哲也氏の新作「サラミス」という本が出版されることを知り、てっきり“SF Jコレクション”のシリーズかと思っていた。今日、本屋に行ってみると現物が置いてあったのだが、単行本での作品であった。内容はどうやらファンタジーよりの作品のよう。というわけで今回はスルー。
 Jコレクションの本が最近出ていないがどうしたのだろうか。またそのうち期間を置いて、どっと出てくるのだろうか。出なければ出ないで寂しいものの、毎月出ると読むのに苦労してしまう。とりあえず、この隙に未読のJコレクションの作品を読んでおこうと思う。

 2005年1月14日   講談社文庫の日
 本日の購入本
 「ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲」 笠井潔(講談社文庫)
 「ピピネラ」 松尾由美(講談社文庫)

 今まで順調に読んでいた「ヴァンパイヤー戦争」のシリーズもここ最近は停滞気味。今のところ4巻まで読了。だんだんとページが薄くなってきているので油断していたら、あっという間にたまってしまった。積読を増やしすぎないようにしなければ。

「ピピネラ」は10年近く前に講談社から出版された本。それが大幅加筆訂正されて文庫によって復活。読んで見なければ、どんな内容なのかよくわからないのだが、帯にはエンターテイメントと書かれている。これも読むのが楽しみな本である。

 2005年1月13日   我孫子氏の新刊が本格ミステリマスターズから
 なんと今年の3月に本格ミステリ・マスターズから我孫子武丸氏の新刊「弥勒の掌」が出版されるらしい。どんな内容の本なのか詳細はわからないが、なんとも楽しみな本である。でも・・・・・・本当に期待していいのかな・・・・・・ちょっぴり不安。

 本日の購入本
 「アウトロー」 香納諒一(祥伝社文庫)
 香納氏の文庫落ちの短編集。それにしても最近、香納氏の本が文庫落ち、新刊と立て続けに出ているような気がする。

 本屋に並んでいたけど、買わなかった本。
 「ニッポン泥棒」 大沢在昌(文藝春秋)、「本棚探偵の冒険」 喜国雅彦(双葉文庫)、「幽霊船が消えるまで」 柄刀一(祥伝社文庫)といったところ。

 2005年1月12日   光文社文庫から
 本日の購入本
 「冬のスフィンクス」 飛鳥部勝則 光文社文庫
 「江戸川乱歩全集5 押絵と旅する男」 江戸川乱歩 光文社文庫
 「修道士カドフェル13 代価はバラ一輪」 エリス・ピーターズ 光文社文庫

 飛鳥部氏の東京創元社から出ていた本がようやく文庫化。最近、光文社は愛川氏や柄刀氏など、ミステリー関連の書籍の文庫化を顕著に行ってくれている。おかげで読むほうは大助かりだ。創元社や原書房あたりには文庫化してない作品がまだまだごろごろしていそうだし。

 あぁ・・・・・・たまったな<江戸川乱歩全集>。全然読んでないや。今年こそは乱歩の積読を切り崩したいなぁ・・・・・・と毎月考えているのだが・・・・・・。
 ちなにみ今作は「押絵と旅する男」「蟲」「蜘蛛男」「盲獣」の4本。

 カドフェルも、早くも13冊目。私が読んだのは、まだ3冊。まぁ、この辺はゆっくり読んでいこう。読む気は十分にあるのだけれどもね。面白いシリーズだし。


 それと本日は講談社ノベルスの書影もようやく見ることができた。しかし、今月は特に書いたいものがなかったのでスルー。

 2005年1月11日   TVJ
 本日の購入本
 「TVJ」 五十嵐貴久(角川書店)

 五十嵐氏の本というと以前「交渉人」を読んだきり。「交渉人」はそれなりに面白かったのだが、ミステリーというよりもサスペンスという感じの作風であったので以降の作品は読まなくてもいいなと思い手付かずとなっていた。しかし、去年の作品「Fake」が評判が良かったりとここ最近上り調子のようである。これは今年あたり大きくブレイクするのではと勝手に決めつけ、「TVJ」を買ってきたわけである。
「TVJ」とは“TVジャック”を意味しているらしい。内容はというと、TV局がジャックされ、難を逃れた女性が“ダイ・ハード”張りに活躍する話らしい。これはまた、なかなか楽しめそうな本である。積読にしないで早めに読んでおこう。

 2005年1月8日   今年は早川がすごい!?
 本日の購入本
 「山田風太郎忍法帖短篇全集(10)忍者六道銭」 山田風太郎(ちくま文庫)
 「やさしい死神」 大倉崇裕(創元クライム・クラブ)

 永遠の積読シリーズ、山田風太郎忍法帖も残すところあと2冊。これでこの積読も一区切り。でも山田風太郎氏関連の全集がこれからも次々と出てくるような予感。山田氏の積読はたまる一方。
 あと、今日買った本があまり良い状態ではなく、ちょっと後悔。別の本屋まで足を運んだほうが良かったか。

 大倉氏、久々の新刊。あの「無法地帯」以来。この「やさしい死神」は「三人目の幽霊」「七度狐」に続くシリーズ第3弾で短編集。手軽に読めそうな一冊である。今年最初の新刊はこれから読み始めるというのも乙かもしれない。


 あと、今日は早川書房の新刊も続々と発売されていた。今日見かけたのは「ミス・メルヴィルの後悔」。これは以前、早川書房から刊行されていたミステリアス・プレスという文庫のシリーズがあったのだが、そちらは現在廃刊となっている。そういうわけでこれからハヤカワ文庫として人気のあった本を復刊していくようである。21日にはアーロン・エルキンズの「古い骨」も発売される。これはミステリアス・プレスの記念すべき第1刊であった。来月もミステリアス・プレス関連の書籍が発売されるようであるが、そうすると今年一杯はかなりの出版数になるのではないだろうか。
 また、名作を大きな活字でリニューアルということで毎月2点ずつ刊行されるとの事。21日には「ホッグ連続殺人事件」とSF文庫から「プレイヤー・ピアノ」という作品が復刊されるようである。このリニューアル本からも目が離せなくなりそうだ。
 去年はクリスティー文庫を買うのに忙しかったが、今年は今年でまた別のモノを買うのに忙しくなりそうである。早川の戦略にまんまと乗せられてしまっているよな気が・・・・・・

 2005年1月7日   今年初の新刊購入
 本日の購入本
 「無防備都市 禿鷹の夜Ⅱ」 逢坂剛(文春文庫)
 「聖なる怪物」 ドナルド・E・ウェストレイク(文春文庫)

 悪徳刑事ハゲタカ・シリーズ第2弾、ついに文庫化! 前作「禿鷹の夜」で鮮烈なデビューを飾った、あの悪徳刑事が帰ってきた。とはいえ、単行本の文庫落ち。単行本ではすでに3作目が出版され、さらに第4作目が週刊文春誌上にて連載が始まるとの事。末永いシリーズになるのだろうか。これもある意味、ノワール・ブームに乗った本といえるのかもしれない。

 そして本家本元アメリカのノワール小説というよりも、ダーク・サスペンスとでも言うべき作品か、ウエストレイクの「聖なる怪物」。この作品は1989年に出版された本だそうだ。文春文庫から「斧」、「鉤」とダーク系の2作を出版し好評を得たのでもう一冊という事になったのだが、新作では同系列のものがまだ出ていないため、未訳作品の中からこの本が選ばれたとの事。今年の話題作となりえるか!?

 というわけで、ようやく今年も新刊が出始めた。どんどん買いまくり、なるべくたくさん読んで行きたいものである。買った数と読んだ数が同数になるくらい・・・・・・というのは難しいだろうな。

 2005年1月6日   私的新刊情報
 <私的新刊情報>

 最初にUPして以来、実はちょこちょこ変えている<私的新刊情報>。出るはずの本が出ないことになっていたり、日程が変更されていたり、などなど、気づいたときは早めに更新しているつもりである。
 何故にこうした新刊情報を自分で乗せる気になったかというと、私自身が色々なHP等の新刊情報を本を購入の際の役に立てている。ただ、大概の新刊情報というのは出版日は載っているものの、本当にその本がその日に出たのか? とか実は順延になっていた、とかそういった情報は掲載されていないことが多い。そこで私自身が結構な数の本を買っていて、本屋にもちょくちょく行っているということから、出版された本の情報などを合わせて、この<私的新刊情報>のところに書いていくことができればと考えたわけなのである。よって、新刊が本屋に並んでいるのを見たら、その本に対して“発売中”という表記を付けつつ更新してゆきたいと考えている。
 とはいえ、私が住んでいるところは新館が1日くらい遅れて出てるので“新刊最前線”とまでは言えないことが残念なところ。

 と、そんなこんなでさっそく明日にでも本屋に行って新刊を買いつつ、確認作業もしてきたいと考えている。そろそろ、ちくま文庫と文春文庫が出ている頃だろう。地域によってはもう出ているところもあるのだろうが・・・・・・・

 2005年1月5日   レムとソウヤー
 まだ新刊が出ていないので、ちょっと気になっていた本をいくつか購入してみた。
 「完全な真空」 スタニスワフ・レム(国書刊行会)
 「虚 数」 スタニスワフ・レム(国書刊行会)
 「ゴールデン・フリース」 ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワ文庫)

 スタニスワフ・レムは調度“スタニスワフ・レム・コレクション”が出ているところなので、それに便乗して買ってみた。かなり前から出ていたこの2冊。これらがまた変った本になっていて、<実在しない本>の書評集や序文集などといったものが書かれているのだそうだ。今の世にこういった架空書評集なんて書くことのできる人はいるのかな。とにもかくにも楽しみな本であるが、決まりきったように積読リストに名を連ねることになるのだろう。それとも今年がんばってスタニスワフの年にしてみようかと・・・・・・無理だな。

 そしてソウヤーの本を1冊。徐々にソウヤーの本も集まりつつある。とはいうものの、その中で読んだのは2冊だけ。そろそろ立て続けに読んで行きたいものである。今年はソウヤーの年に・・・・・・って同じ事を何回言っているんだか。

 2005年1月4日   ドラクエのせいだけではなく
 さすがに4日になり世間が動き出したとはいえ、まだ本屋業界の新刊出版日は先のよう。こちらの地域では金、土くらいから徐々にといったところであろうか。週刊誌などの雑誌などは、さすがに店頭に並んでいるものもあるようだが。

 それはそうと、昨年年末にかけて若干本を読む勢いが落ちてしまったのだが、それはドラクエだけのせいではない。他の理由として、ライト・ノベルス・ブームに乗ってしまったということもあげられる。昨年末にライト・ノベルスの“読本”やら“ランキング本”が立て続けに出版された。むかしライト・ノベルスを結構読んでいた者として、最近ではどういったものがはやっているのかと興味があり、その“読本”のいくつかを買ってしまった。そして、その中で目に付いた作品“涼宮ハルヒ・シリーズ”というのをつい買ってしまい、見事にはまってしまった。
 現在出版されている“涼宮ハルヒ・シリーズ”は5冊。そして去年のうちにすべて買ってしまい、3冊を読み、昨日もう1冊読了した。残すところあと一冊。
 で、このシリーズの内容なのだがライト・ノベルスというからには軽い内容なのかと思いきや、なかなか濃いSFモノでありびっくりしてしまった。確かに登場人物たちの挙動はちゃらんぽらんで、設定などもトンデモ系なのであるが、なかなかリーダビリティあふれるSF作品として完成されているのである。まぁ、注目作であるから、おもしろいのは当然なのかもしれないが、ものの見事にきっちりはまってしまった。
 そんなわけで、他にも注目されているライト・ノベルスはあるのだが、それらには手を出すのはひかえようと思う。なにせ・・・・・・あっという間に全部そろえて読みふけってしまいますから!!

 2005年1月3日   あけましておめでとうございます
 2004年も無事「Grand U-gnol」を更新し続けることができました。
 そして2005年も去年と同様のペースで更新してゆきたいと思っています。
 なにとぞ、ごひきたてのほどよろしくお願いします。

 と堅苦しい挨拶をしながら久々の更新。いやー、年末はあまり本を読めなかった。前回の更新の直前に石持氏の「BG、あるいは死せるカイニス」を読んだ後は、3冊しか読むことができなかった。「猟犬クラブ」ピーター・ラヴゼイ、「ノクターン」エド・マクベイン、「ハートの4」エラリイ・クイーンと、どれもハヤカワ文庫で積読にしていた3冊。
 今日からはもっとペースを上げて一月の新刊がたくさん出る前に積読をどんどん読んでいく予定。ドラクエも完遂したことだし。

 それと今年から、<私的新刊情報>なるものをUP。独断と偏見で注目している新刊のみの情報を更新していく予定。とりあえず、一月の分をUPしておいた。
 <私的新刊情報>

 と、そんな感じで今年もよろしく。