五十嵐氏の本というと以前「交渉人」を読んだきり。「交渉人」はそれなりに面白かったのだが、ミステリーというよりもサスペンスという感じの作風であったので以降の作品は読まなくてもいいなと思い手付かずとなっていた。しかし、去年の作品「Fake」が評判が良かったりとここ最近上り調子のようである。これは今年あたり大きくブレイクするのではと勝手に決めつけ、「TVJ」を買ってきたわけである。
「TVJ」とは“TVジャック”を意味しているらしい。内容はというと、TV局がジャックされ、難を逃れた女性が“ダイ・ハード”張りに活躍する話らしい。これはまた、なかなか楽しめそうな本である。積読にしないで早めに読んでおこう。
本日の購入本
「山田風太郎忍法帖短篇全集(10)忍者六道銭」 山田風太郎(ちくま文庫)
「やさしい死神」 大倉崇裕(創元クライム・クラブ)
永遠の積読シリーズ、山田風太郎忍法帖も残すところあと2冊。これでこの積読も一区切り。でも山田風太郎氏関連の全集がこれからも次々と出てくるような予感。山田氏の積読はたまる一方。
あと、今日買った本があまり良い状態ではなく、ちょっと後悔。別の本屋まで足を運んだほうが良かったか。
大倉氏、久々の新刊。あの「無法地帯」以来。この「やさしい死神」は「三人目の幽霊」「七度狐」に続くシリーズ第3弾で短編集。手軽に読めそうな一冊である。今年最初の新刊はこれから読み始めるというのも乙かもしれない。
あと、今日は早川書房の新刊も続々と発売されていた。今日見かけたのは「ミス・メルヴィルの後悔」。これは以前、早川書房から刊行されていたミステリアス・プレスという文庫のシリーズがあったのだが、そちらは現在廃刊となっている。そういうわけでこれからハヤカワ文庫として人気のあった本を復刊していくようである。21日にはアーロン・エルキンズの「古い骨」も発売される。これはミステリアス・プレスの記念すべき第1刊であった。来月もミステリアス・プレス関連の書籍が発売されるようであるが、そうすると今年一杯はかなりの出版数になるのではないだろうか。
また、名作を大きな活字でリニューアルということで毎月2点ずつ刊行されるとの事。21日には「ホッグ連続殺人事件」とSF文庫から「プレイヤー・ピアノ」という作品が復刊されるようである。このリニューアル本からも目が離せなくなりそうだ。
去年はクリスティー文庫を買うのに忙しかったが、今年は今年でまた別のモノを買うのに忙しくなりそうである。早川の戦略にまんまと乗せられてしまっているよな気が・・・・・・
2005年1月7日 今年初の新刊購入
本日の購入本
「無防備都市 禿鷹の夜Ⅱ」 逢坂剛(文春文庫)
「聖なる怪物」 ドナルド・E・ウェストレイク(文春文庫)
悪徳刑事ハゲタカ・シリーズ第2弾、ついに文庫化! 前作「禿鷹の夜」で鮮烈なデビューを飾った、あの悪徳刑事が帰ってきた。とはいえ、単行本の文庫落ち。単行本ではすでに3作目が出版され、さらに第4作目が週刊文春誌上にて連載が始まるとの事。末永いシリーズになるのだろうか。これもある意味、ノワール・ブームに乗った本といえるのかもしれない。
そして本家本元アメリカのノワール小説というよりも、ダーク・サスペンスとでも言うべき作品か、ウエストレイクの「聖なる怪物」。この作品は1989年に出版された本だそうだ。文春文庫から「斧」、「鉤」とダーク系の2作を出版し好評を得たのでもう一冊という事になったのだが、新作では同系列のものがまだ出ていないため、未訳作品の中からこの本が選ばれたとの事。今年の話題作となりえるか!?
というわけで、ようやく今年も新刊が出始めた。どんどん買いまくり、なるべくたくさん読んで行きたいものである。買った数と読んだ数が同数になるくらい・・・・・・というのは難しいだろうな。
2005年1月6日 私的新刊情報
<私的新刊情報>
最初にUPして以来、実はちょこちょこ変えている<私的新刊情報>。出るはずの本が出ないことになっていたり、日程が変更されていたり、などなど、気づいたときは早めに更新しているつもりである。
何故にこうした新刊情報を自分で乗せる気になったかというと、私自身が色々なHP等の新刊情報を本を購入の際の役に立てている。ただ、大概の新刊情報というのは出版日は載っているものの、本当にその本がその日に出たのか? とか実は順延になっていた、とかそういった情報は掲載されていないことが多い。そこで私自身が結構な数の本を買っていて、本屋にもちょくちょく行っているということから、出版された本の情報などを合わせて、この<私的新刊情報>のところに書いていくことができればと考えたわけなのである。よって、新刊が本屋に並んでいるのを見たら、その本に対して“発売中”という表記を付けつつ更新してゆきたいと考えている。
とはいえ、私が住んでいるところは新館が1日くらい遅れて出てるので“新刊最前線”とまでは言えないことが残念なところ。
と、そんなこんなでさっそく明日にでも本屋に行って新刊を買いつつ、確認作業もしてきたいと考えている。そろそろ、ちくま文庫と文春文庫が出ている頃だろう。地域によってはもう出ているところもあるのだろうが・・・・・・・
2005年1月5日 レムとソウヤー
まだ新刊が出ていないので、ちょっと気になっていた本をいくつか購入してみた。
「完全な真空」 スタニスワフ・レム(国書刊行会)
「虚 数」 スタニスワフ・レム(国書刊行会)
「ゴールデン・フリース」 ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワ文庫)
スタニスワフ・レムは調度“スタニスワフ・レム・コレクション”が出ているところなので、それに便乗して買ってみた。かなり前から出ていたこの2冊。これらがまた変った本になっていて、<実在しない本>の書評集や序文集などといったものが書かれているのだそうだ。今の世にこういった架空書評集なんて書くことのできる人はいるのかな。とにもかくにも楽しみな本であるが、決まりきったように積読リストに名を連ねることになるのだろう。それとも今年がんばってスタニスワフの年にしてみようかと・・・・・・無理だな。
そしてソウヤーの本を1冊。徐々にソウヤーの本も集まりつつある。とはいうものの、その中で読んだのは2冊だけ。そろそろ立て続けに読んで行きたいものである。今年はソウヤーの年に・・・・・・って同じ事を何回言っているんだか。
2005年1月4日 ドラクエのせいだけではなく
さすがに4日になり世間が動き出したとはいえ、まだ本屋業界の新刊出版日は先のよう。こちらの地域では金、土くらいから徐々にといったところであろうか。週刊誌などの雑誌などは、さすがに店頭に並んでいるものもあるようだが。
それはそうと、昨年年末にかけて若干本を読む勢いが落ちてしまったのだが、それはドラクエだけのせいではない。他の理由として、ライト・ノベルス・ブームに乗ってしまったということもあげられる。昨年末にライト・ノベルスの“読本”やら“ランキング本”が立て続けに出版された。むかしライト・ノベルスを結構読んでいた者として、最近ではどういったものがはやっているのかと興味があり、その“読本”のいくつかを買ってしまった。そして、その中で目に付いた作品“涼宮ハルヒ・シリーズ”というのをつい買ってしまい、見事にはまってしまった。
現在出版されている“涼宮ハルヒ・シリーズ”は5冊。そして去年のうちにすべて買ってしまい、3冊を読み、昨日もう1冊読了した。残すところあと一冊。
で、このシリーズの内容なのだがライト・ノベルスというからには軽い内容なのかと思いきや、なかなか濃いSFモノでありびっくりしてしまった。確かに登場人物たちの挙動はちゃらんぽらんで、設定などもトンデモ系なのであるが、なかなかリーダビリティあふれるSF作品として完成されているのである。まぁ、注目作であるから、おもしろいのは当然なのかもしれないが、ものの見事にきっちりはまってしまった。
そんなわけで、他にも注目されているライト・ノベルスはあるのだが、それらには手を出すのはひかえようと思う。なにせ・・・・・・あっという間に全部そろえて読みふけってしまいますから!!
2005年1月3日 あけましておめでとうございます
2004年も無事「Grand U-gnol」を更新し続けることができました。
そして2005年も去年と同様のペースで更新してゆきたいと思っています。
なにとぞ、ごひきたてのほどよろしくお願いします。
と堅苦しい挨拶をしながら久々の更新。いやー、年末はあまり本を読めなかった。前回の更新の直前に石持氏の「BG、あるいは死せるカイニス」を読んだ後は、3冊しか読むことができなかった。「猟犬クラブ」ピーター・ラヴゼイ、「ノクターン」エド・マクベイン、「ハートの4」エラリイ・クイーンと、どれもハヤカワ文庫で積読にしていた3冊。
今日からはもっとペースを上げて一月の新刊がたくさん出る前に積読をどんどん読んでいく予定。ドラクエも完遂したことだし。
それと今年から、<私的新刊情報>なるものをUP。独断と偏見で注目している新刊のみの情報を更新していく予定。とりあえず、一月の分をUPしておいた。
<私的新刊情報>
と、そんな感じで今年もよろしく。