ようやく今日で日本シリーズも終わる。週末は地震を気にしていたり(震源地からはだいぶ遠いのだが)、日本シリーズを観たりでなかなか読書がはかどらなかった。明日からはテレビを見る必要も無く、これでゆっくり本を読めることだろう。ちなみに現在は二階堂黎人氏の分厚い新作「魔術王事件」を読んでいる最中。今週中には読めるであろう。
話題作「イニシエーション・ラブ」に続いて今年2冊目の新作。現在の記憶を保ったまま過去の自分に戻って人生をやり直すという時間旅行を設定に用いた作品。さて、どのようなミステリーに仕上がっているのか楽しみである。
余震に揺られながら、本日の購入本
「血に問えば」 イアン・ランキン(早川書房)
「絞首台までご一緒に」 ピーター・ラヴゼイ(ハヤカワ文庫)
「復活の地 III」 小川一水(ハヤカワ文庫)
「密室の鎮魂歌」 岸田るり子(東京創元社:鮎川哲也賞)
「鬼に捧げる夜想曲」 神津慶次朗(東京創元社:鮎川哲也賞)
「有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー」 有栖川有栖(角川文庫)
リーバス警部の新作は、今までのハヤカワミステリからではなく、ハードカバーでの発売。なんでだろ?? 何はともあれ、シンプルだけど渋い表紙をごらんあれ。すぐにでも読みたいのだが、発表順に読みたいので、積読を3,4冊片付けてから・・・・・・読むのは当分先であろう。
ラブゼイの作品は“クリッブ&サッカレイ”シリーズの第7作品にあたる作品。この“クリッブ&サッカレイ”シリーズは全部で8作品があり、これですべてが日本で発表されたことになる。そしてラブゼイの本で過去のものはこれでほぼ訳されたことになるかと思う。
小川氏の「復活の地」はこの3巻で完結。結局前作品の「第六大陸」を読む前に完結してしまった。来年中には是非とも読み倒したい。
「密室の鎮魂歌」と「鬼に捧げる夜想曲」は今年の第14回鮎川哲也賞の受賞作。様子をみてから買おうかなと思っていたのだが、表紙の雰囲気に推されて購入してしまった。今年中に・・・・・・読んどきたい。
そして有栖川氏のアンソロジー「鉄道ミステリ・ライブラリー」。2001年に角川文庫から出版された「本格ミステリ・ライブラリー」は出来が良かったので、こちらにも期待。これは短編だから早めに取り掛かりたいなと思っている。
他に角川文庫からは「マリア・プロジェクト」楡周平、「ロシア幽霊軍艦事件」島田荘司、「謎物語 あるいは物語の謎」北村薫なども発売。
いや、地震でかなり揺れたものの、本棚から本は落ちずにすんだ。結構不安定な状態で“本棚”を積み上げているので、それが落ちないか心配だったのだが・・・さすがにこれが落ちるほどは揺れずにすんだようだ。にしても余震が続いているので少々不安。こんな地震を体験するのは生まれて初めてのような気がする。
2004年10月22日 奇想コレクション復活
本日の購入本
「願い星、叶い星」 アルフレッド・ベスター(河出書房新社:奇想コレクション)
「脱獄九時間目」 ベン・ベンスン(創元推理文庫)
「アプルビイの事件簿」 マイケル・イネス(創元推理文庫)
<奇想コレクション>の続刊がようやく登場。新刊はアルフレッド・ベスターの作品。といっても知らない作家・・・・・・と思いきや、「虎よ、虎よ!」という短編を読んだことがあったような気がする。とりあえず、(当然ながら)有名なSF作家の短編集ということで。
次回作はシオドア・スタージョンが再び登場となりそうである。
東京創元社の復刊フェアから2冊を購入。警察小説の傑作「脱獄九時間目」とマイケル・イネスの短編集「アプルビイの事件簿」。
ちなみに復刊フェアではディクスン・カーの「死の館の謎」「絞首台の謎」の2冊も出ていたが、既に持っているのでスルー。
また、今日出ているのを見かけたのだが、買わなかった本をいくつか。
メフィスト賞作家の石黒耀氏の「震災列島」(講談社)、最近新刊が次々と出ている白川道氏の「終着駅」(新潮社)、そして北村薫氏のエッセイ「ミステリ十二か月」(中央公論新社)が並んでいた。
2004年10月20日 台風よりも龍臥亭
本日はカッパ・ノベルス発売日により、台風にも負けず、本屋まで行ってまいりました。
てなわけで、本日の購入本は
「龍臥亭幻想」 島田荘司(カッパ・ノベルス:上下巻)
「水の迷宮」 石持浅海(カッパ・ノベルス)
「名探偵を追いかけろ シリーズ・キャラクター編」 日本推理作家協会編(カッパ・ノベルス)
「ダーク・ムーン」 馳星周(集英社文庫)
カッパ・ノベルスの装丁がずいぶんと変った。長めの帯かと思えば、写真のような二重のカバーとなっている。結構、不思議な雰囲気。
そして、島田氏の新刊「龍臥亭幻想」の下巻の表紙に書かれている言葉は、“御手洗潔と吉敷竹史!”と。この「龍臥亭幻想」は名前の通り、あの「龍臥亭事件」の続編で、前作の登場人物が再登場するという作品であるらしい。そして前回はほとんど登場機会のなかった二人がついに推理を繰り広げる(らしい)! さて、実際どんなことになっているのか読むのが楽しみである。思っていたよりも分厚くなかったので、結構楽に読めそうだ。
コンスタントに本を出しつつある石持氏の今年の新作がついに登場。今作の舞台は水族館であるようだ。これはこれで楽しみな一冊。本の中におまけとして石持氏の写真付きサブテキストが入っている。
「名探偵を追いかけろ」は日本推理作家協会によるアンソロジー集。2001年から2003年にかけて発表された21世紀最初の探偵たちの活躍が治められているというコンセプトだそうだ。
そして文庫落ちでは馳氏の「ダーク・ムーン」がついに登場。これはこれで楽しみなのだが、来月に出るらしい角川からの「不夜城」の続編らしいのがすごい気になる!
2004年10月19日 ジョイ
本日の購入本
「霧の迷宮から君を救い出すために」 黒田研二(実業之日本社)ジョイ・ノベルス
ちょうど、先月出た「幻影のペルセポネ」を読み終わったところに、またもや黒田氏の新刊登場。なかなかいいペースで新刊が出ている。その黒田氏にとってはそろそろヒット作が欲しいところではないだろうか。ブレイク直前といったところかもしれない。
それと、小川勝己氏の「あなたまにあ」がこれまた実業之日本社から出版。ただ、怪奇短編集ということでこれはスルー。小川氏の最近の新刊は短編集ばかりだな・・・
それにしても最近、実業之日本社もミステリーに力をいれているなと感じられる本が出ている。
2004年10月16日 本日はハヤカワで
本日の購入本
「赤い霧」 ポール・アルテ(ハヤカワ・ミステリ)
「クリスティー文庫」
ポール・アルテの新作登場。しかし、この「赤い霧」という作品は今までの主人公ツイスト博士は登場しない、ノン・シリーズである。そのかわりに“切り裂きジャック”が登場する密室ものになっているとか。これはこれで楽しみな作品。前2作とは違ったアルテの作品を見ることが出来るのか?
クリスティー文庫の刊行も去年から続き、とうとう一年を超え13回目の配本。次回で100巻達成となる。ゆっくりと買っていくつもりであったが・・・・・・美本が欲しかったゆえに、今のところ94冊買ってしまっている。来月で終わってくれて正直なところホッとしていたりして。
2004年10月15日 本日は講談社文庫を
本日の購入本
「ヴァンパイヤー戦争4 魔獣ドゥゴンの跳梁」 笠井潔(講談社文庫)
本日はこの1冊だけ。今ちょうど「ヴァンパイヤー戦争3」を読んでいる最中。なんとか月1冊ペースを保ちつつ、読み続け、買い続けることができている。このままペースを崩さずに最後まで積読にせず読み通してゆきたいものである。
今日、他にハヤカワからポール・アルテの作品やクリスティー文庫らが出ると思っていたのだが、まだ見つけることはできなかった。たぶん明日には並ぶであろうから本屋を散策してみようと思う。とにかくポール・アルテが楽しみ。
2004年10月14日 ミステリ企画の動向は?
今年はミステリ界にとっては豊作の年と言ってよい年であろう。そんな中、いくつかの出版社で行われているミステリ企画の動向の現状をそれぞれ見てみたいと思う。
「メフィスト賞 講談社」
今年で31作目が出版され、量においては多大なものとなってきたのだが、今年出版された作品は2作品。ちなみに去年はというと3作品と、少しずつ減少の傾向をたどっているようである。なおかつ、近年は注目作品も少なくなっており少々寂しく感じてしまう。それに「メフィスト」ならぬ「ファウスト」のほうへの力加減が傾いていることも逆風の原因の一つであろう。とはいうものの、これからもまだまだミステリ路線をどんどん引っ張っていってもらいたい企画である。
「ミステリーランド 講談社」
講談社のもう一つの企画が去年から始まっている「ミステリーランド」なのだが・・・・・・4回目の刊行までは順調に3ヶ月ペースを保っていたのだが、次の5回目の刊行が5ヶ月開いたうえに1作品しか出ないという始末。この先もたぶん未定であろう。先行きの不安が感じられるのだが、来年はどうなるであろうか。さまざまな企画の中において作家にとっては一番書きやすそうな企画であると思うのだが、思ったよりも作家陣が苦心しているといったところなのであろうか。
「ミステリー・リーグ 原書房」
昨年からセカンドシーズンが始まり、今年も4ヶ月連続と良作が続いていたのだが、4月の乾氏の「イニシエーション・ラブ」以降続巻が出ていない。しかも今後の予定作品が未定となっている。一時期は笠井氏の新作が掲載されていたこともあったのだがどうなってしまったのだろうか? また来年くらいから第3期として始まるとか!?
そろそろミステリー・リーグのHPも更新してもらいたいところである。
「本格ミステリ・マスターズ 文藝春秋」
一応コンスタントに作品を出しているものの、その刊行間隔が長いようにも思われる。今年は3作品が出版された。これからも年3回ペースくらいとなってしまうのだろうか? とはいえ今年は芦部氏の「紅楼夢の殺人」がそれなりにインパクトを残しているのが救いとなったといえるだろう。
次回作の予定が太田忠司氏の「月読」2005年1月って、もう少し早めに出してくれないかなぁと思わずにはいられない。でもまだまだ名作が出てきそうなので楽しみな企画には変わりない。
「ミステリ・フロンティア 東京創元社」
去年から始まった企画であるが、これは今年当たった企画であるといってよいであろう。うまくいった理由としては既存の作家だけではなく、新人作家もうまく配置して、きめ細かく刊行しているところにあると思われる。既存の作家のみでは「ミステリー・リーグ」や「ミステリ・マスターズ」のようにどんどん順延してしまうという可能性が出てしまう。その辺の企画力により今年は「ミステリ・フロンティア」の当たり年となったようである。なおかつ、まだまだ年末に向けて新作が刊行されるので結論を出してしまうのは早いくらいの勢いである。来年もこの勢いが続いてくれることを望みたい。
2004年10月13日 ディーヴァー新作
本日の購入本
「魔術師」 ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋)
「江戸川乱歩全集 第18巻 月と手袋」 (光文社文庫)
ディーヴァーの新刊にしてリンカーン・ライム・シリーズ最新作「魔術師」。このタイトル“魔術師”はイリュージョニストを意味しての“魔術師”。どちらかといえば、意味合いとしては“奇術師”のほうが近いような気もするが、今年「奇術師」という別の著者の作品が出ているゆえの「魔術師」であろうか。
なにはともあれ、外国作品の中では今年一番楽しみにしていた作品である。これは是が非でも今年中に読まねばならない作品。
乱歩の第18巻の内容は「影男」「月と手袋」「灰色の巨人」「黄金の虎」の4作。いや、このシリーズはたまりにたまっている。1ヶ月1冊どころか、2ヶ月に1冊も読めていない。こうなれば開き直って10年以内に読むということで・・・・・・
2004年10月12日 太陽と・・・
本日の購入本
「太陽と戦慄」 鳥飼否宇(東京創元社ミステリ・フロンティア)
ついに出た、「太陽とせんみつ」。なんとあの“千田みつお”がお茶の間に復活のだが、そのテレビ中継で悲劇が・・・・・・って、つまらない?
冗談はさておき、本当に出たのはミステリ・フロンティア第8弾「太陽と戦慄」。6月の「消えた山高帽子」以来の新刊である。間があいたおかげで既存のミステリ・フロンティア作品はすべて読むことができた。しかし油断してはいられない。今月はもう一冊、大山誠一郎氏の作品が出るので、早めに読んでこちらにそなえなければ。
ちなみに「太陽と戦慄」のほうはロック・バンドの舞台を背景に繰り広げられる殺人事件を描いたもののようだ。しかもそれだけではなく、その十年後に時間は進み、十年前の事件を発端にした事件が相次いでというような内容だそうだ。これはこれで楽しく読むことができそうである。
2004年10月11日 台風は去り
台風は去ったものの、天気はいぜんとしてどんよりしたまま。とはいえ雨は降らず小康状態といった中、当然のように本屋へ出向く。そして本日の購入本はというと
「平井骸惚此中ニ有リ 其ノ参」 田代裕彦(富士見ミステリー文庫)
角川のHPの新刊案内にて見たので、てっきり角川文庫から出ているのと思いきや、富士見文庫からの出版物であった。シリーズ3巻目なのによく憶えていなかった。現在購入し続けている唯一のライトノベルスといってもよい本である。キャラ萌えの比重が大きいながらも、しっかりした文章でしっかりミステリーを書いてくれるので好感のもてるシリーズ本である。
本来ならば週末ぐらいにミステリ・フロンティアの新刊とかが出ていると思ったのだがこちらの地域ではまだ出ていなかったようだ。ただ単に地方定例の遅れなのか、それとも台風によるせいなのか?
そんなことを考えていたらひとつミステリーのトリックを思いついた。
男はその日、本屋に行って本を買っていたことを主張。しかし、その日は台風の影響から交通機関の遅れが出て新刊はまだ納入されていなかった。よって男がその新刊を後日購入したことがばれ、アリバイは崩れ逮捕されるのであった。
めでたしめでたし。
2004年10月8日 雨などものともせず本屋へ
雨が降っていても買うものは買わねば! ということで本日の購入本
「山田風太郎忍法帖短篇全集(7)忍法 関ヶ原」 山田風太郎(ちくま文庫)
「ノスフェラスへの道 グイン・サーガ97」 栗本薫(ハヤカワ文庫JA)
と、いったところ。特に解説はなし。ただ、グインもようやく97巻かと、最近は巻を追うごとに感嘆している。来年にはようやく100巻到達か。とはいえ、これって何巻まで続くことになるのかは疑問? いまのペースならば150巻くらいにはなるのでは??
で、今回ハヤカワ文庫を購入したので、早川書房の冊子の新刊案内より注目本を紹介。
「赤い霧」 ポール・アルテ(ハヤカワミステリ) 15日
「クリスティー文庫」 15日
「血に問えば」 イアン・ランキン(ハードカバー) 22日
「絞首台までご一緒に」 ピーター・ラブゼイ(ハヤカワミステリ文庫) 22日
てっきりランキンの新作はいつもどおり、ハヤカワミステリからと思っていたら、今回は“四六判上製”とのこと。中味はもちろんリーバス警部もの。
2004年10月7日 税抜きで1,800円也
本日の購入本
「魔術王事件」 二階堂黎人(講談社ノベルス)
「ザビエルの首」 柳広司(講談社ノベルス)
二階堂氏、久々の講談社ノベルスからの新作「魔術王事件」。この本が講談社のHP上に掲載されていたのをみたのだが、値段が1,890円となっているのを見たとき、これは誤植だろうと思った。たぶん890円の間違いだろうと。そして今日本屋に行くと、そこには800ページ近くもある分厚い本が並んでいて・・・・・・本当に1,890円だった。上下巻に分けてくれよ。そのほうが絶対安い。
何はともあれ、二階堂蘭子の新作である。心して読むことにしよう。
そして柳氏の新作「ザビエルの首」。柳氏の名前は知っているのだが、まだ作品を読んだことはない。今まで出ている柳氏の作品はどれも単行本であったので買うのを躊躇してたのだ。しかし、今回買いやすいノベルスの形態で売られていたので即購入。さて、どんな話になるのやら。“ザビエルの首”というくらいだから、さぞかしあの“カッパハゲ”を炸裂させてくれることであろう。それともザビエルがあの頭になってしまった秘密が描かれているのかも・・・・・・
2004年10月6日 じおしてーず
ジオシティーズが変ったらしい。なんか二つくらいあったのが統合されたのどうのこうの。よくわからないのだが、画面上の手続きに従って操作すること20分くらいで新HPとして更新。“新”といってもURLが二つになったというくらいで、別にリニューアルされたわけではないのでお間違いなく。
これからはこの二つどちらも使えるということ。ただし、カウンターが別々に反映されてしまうのはチョット複雑なところである。しかもカウンターがリセットされてしまったし(←実はちょっと気にしてる)。
と、ジオシティーズの話はこのくらいにしておいて、今日の購入本は
「共犯マジック」 北森鴻(徳間文庫)
北森氏の本で手に入れてないものも残り少なくなってきた。とかいいつつも先月の新刊「蛍坂」は買っていない。これから北森氏の本は文庫でそろえようかなと考えてみたり。
明日は講談社ノベルスが出る頃ではないかと思うので、そちらも早々に手に入れる予定。
2004年10月5日 10月の目玉は
ジオシティーズが何やら変ったらしいのだが・・・・・・カウンターがリセットされてるし・・・・・・まぁいいか。
そろそろ10月の新刊も出始めると思うのだが、今月の目玉はというと、
まずはなんといっても島田荘司氏の「龍臥亭事件2 龍臥亭幻想」カッパ・ノベルスから上下巻。同じくカッパ・ノベルスからは石持浅海氏の「水の迷宮」も出版される。こちらも見逃せない。
東京創元社ミステリ・フロンティアからは2冊。鳥飼否宇氏の「太陽と戦慄」と大山誠一郎氏の「アルファベット・パズラーズ」。特に後者には期待大。
文藝春秋からは早くも乾くるみ氏の「リピート」が出版。この内容によっては今年は乾氏の年になるといえるかもしれないが、どうであろうか?
角川文庫から有栖川有栖氏の「有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー」。これはアンソロジー作品ではないかと思うのだが、どんな作品が集められているか楽しみである。
そして海外の作品ではジェフリー・ディーヴァーの「魔術師」が文藝春秋から出版。これはもちろん、リンカーン・ライムのシリーズ。
といったところが続々と登場。今月も大漁の月になりそうだ。そして11月にはあの原りょう氏の新作が早川書房から出版されることがほぼ確実。今年は最後まで気の抜けない一年になりそうだ。
2004年10月2日 9月分、残った本を購入
本日は9月に発売予定であった本の残りをまとめて購入
「月が昇るとき」 グラディス・ミッチェル(晶文社)
「夏の名残の薔薇」 恩田陸(文藝春秋:本格ミステリ・マスターズ)
「新宿ミルク工場」 沙藤一樹(講談社)
「ソラリス」 スタニスワフ・レム(国書刊行会)
晶文社ミステリの最新刊はグラディス・ミッチェル「月が昇るとき」。切り裂き魔による連続殺人事件を13歳の少年の目を通して描いた作品との事。ちなみにグラディス・ミッチエルの他の作品といえば「ソルトマーシュの殺人」「トム・ブラウンの死体」。
久々の本格ミステリ・マスターズからの作品は恩田陸氏によるもの。正当な本格推理小説のようではあるが、実際のところはどうなのか・・・・・・読んでからのお楽しみという事で。
沙藤氏の新作はなんとなく買ってしまった。今まで角川ホラー文庫から出ていた本を2冊ほど読んだことはあるのだが・・・・・・まぁ、どんなものなのかこれも読んでのお楽しみ。
そしてポーランドのSF作家スタニスワフ・レム氏のコレクション全6巻の刊行がついに始まった。これは元々買うつもりはなかったのだが、本屋に行って現物を見てみたら・・・・・・即レジへ直行。カバーがデザインがすばらしい。SFらしい装丁である。これは今後の刊行も待ち遠しい(内容は?)。
2004年10月1日 帰ってきてみりゃ7000Hit
1週間ぶりに帰宅。真の目的である研修とは全く関係なく、いろいろと本を読んだり、いろいろと本を買ったり。
まず、研修に持っていった本のうち、どのくらい読んだかというと、
「ギリシャ棺の秘密」 エラリー・クイーン(ハヤカワ文庫)
読了
「学寮祭の夜」 ドロシー・L・セイヤーズ(創元推理文庫)
読了
「象られた力」 飛浩隆(ハヤカワ文庫)
読了
「天城一の密室犯罪学教程」 天城一(日本評論社)
読了
「死せる魂」 イアン・ランキン(ハヤカワ・ミステリ)
半分
「匣の中の失楽」 竹本健治(双葉文庫)
未読
と、いったところ。残念ながら「匣の中の失楽」は今回手をつけることができなかった。なんといっても一番手間取ったのは「学寮祭の夜」。でも、進度としてはまぁまぁといえよう。
こういう研修が月に1回くらいあれば、積読が・・・・・・って何を考えているんだか。
そして購入本のほうであるが、思ったよりも本が出ていなかったように思えた。とりあえず購入した本は
「閘門の足跡」 ロナルド・A・ノックス(新樹社)
「生首に聞いてみろ」 法月綸太郎(角川書店)
「絵が殺した」 黒川博行(創元推理文庫)
「本棚探偵の回想」 喜国雅彦(双葉社)
「幻影のペルセポネ」 黒田研二(文藝春秋)
このラインナップでは何といっても手に取るまで信じられなかった「生首に聞いてみろ」が発売されたことが大きい。さっそくすぐにでも読みたいところ。