“怪人フー・マンチュー”とはまたなんとも魅力的なタイトルである。このフー・マンチューのシリーズは何かのアンソロジー短編集にて読んだ記憶がある。ぜひとも長編なり短編集なりを一読してみたいと思っていたのだが、その長編の第1作がポケミスにて出版された。そしてなんとこのシリーズ、13作品も長編が出ているとの事(あとがき参照より)。本書が面白く、人気が高ければ続編も・・・・・・ということは難しいのかな。
実は密かに集めているメグレ警部ものがハヤカワミステリにより重版されたのでさっそく購入。メグレ警部のシリーズといえば、河出文庫より何作かが復刊されていたのだが中途半端に止まってしまっている。もっと復刊、もしくは新刊として出してくれないものだろうか。とはいえ、150冊にもおよぶメグレ警部の作品を世に出すというのも難しいことであろう。一般向けする本とは言いがたいし。
今日は講談社ノベルスも入手することができ、大漁の一日。というわけで、本日の購入本は
「暗黒館の殺人」 綾辻行人(講談社ノベルス 上下巻)
「Φは壊れたね Path Connected Φ broke」 森博嗣(講談社ノベルス)
「嘘 猫」 浅暮三文(光文社文庫)
「象られた力」 飛浩隆(ハヤカワ文庫JA)
「秘 跡 (修道士カドフェル11)」 エリス・ピーターズ(光文社文庫)
「くノ一忍法勝負 (山田風太郎忍法帖短篇全集6)」(ちくま文庫)
とうとう「暗黒館」がこの手の中に。といっても手からはみだすサイズであるが・・・・・・。これは絶対読まねばならぬ書である。ちょうど、麻耶氏の「螢」も読み終わったところなので、さっそくこの週末から読み始めることにしよう。あぁ、どれほどこの日を待ち望んだことか。
ところで次の作品は「“何”館」なのだろうか。
森氏の新シリーズがいよいよ登場。とはいいつつも登場人物の名に“S&M”シリーズの面々の名が載っている。結局彼らのシリーズに戻るのだろうか? それとも・・・・・・。読んでみてのお楽しみ。
浅暮氏の新作は光文社文庫書下ろしで登場。この前は創元推理文庫書下ろしであったが、それに続いてまたもや文庫での新刊か。本書は自伝的青春小説だそうな。
買う予定はなかったのだが、よくよく著者名を見れば、あの「グランヴァカンス」を書いた人ではないか。初期中編4編を収めた作品だそうだ。これは間違いなく面白い作品であろう。期待しても裏切られることは無かろう。
カドフェルシリーズは11作目。まだ3作目までしか読んでいない。早めに着手しなければ。
買っているだけ、積読本シリーズ。山田氏の忍法帖短編全集は第6巻。これで折り返し地点か。
2004年9月9日 講談社文庫は出たけれど
まだ、講談社ノベルスが手に入らない。「暗黒館」いつこの手につかむ事ができるのだろう・・・・・・
本日の購入本
「月明かりの闇 フェル博士最後の事件」 ジョン・ディクスン・カー(ハヤカワ文庫)
「火の神の熱い夏」 柄刀一(光文社文庫)
「江戸川乱歩全集 第19巻 十字路」 (光文社文庫)
とうとう、フェル博士最後の事件が文庫にて登場。この本はすでに原書房により出版されていて、もちろんのこと持っているのだが・・・・・・まだ読んでいなかった。この文庫化を機会に読んでみようかな。でも、内容がどうであれ“最後の事件”なんていわれてしまうと寂しくて、なんか読む気がしなくなってしまうんだよなぁ。
柄刀氏の新刊は光文社文庫・書下ろし作品。南美希風という探偵のシリーズらしい。
しかしこの本、光文社文庫20周年フェアということでの書下ろし文庫ということなのだが、祥伝社の400円文庫並のチープさである。なんか、最近の文庫書下ろしって良いイメージがないなぁ。
今月の乱歩全集は第19巻で「十字路」。中味は、「防空壕」「大江戸怪物団」「十字路」「魔法博士」「黄金豹」「天空の魔人」の6本。
と、いったところが今日の買い物なのだが、光文社文庫のうちの「カドフェルシリーズ11巻」と浅暮氏の新刊を買うことができなかった。明日にでも別の本屋をのぞいてみよう。講談社ノベルスと一緒に買うことができればよいのだが。
2004年9月7日 ミステリーランドの行方
ようやく講談社のHPに講談社ノベルスの書影がUPされていたので、そろそろ書店に並んでいることだろう。今日は買いにいけなかったので、明日にでも「暗黒館」を買いに行こう。
そういえば、講談社のメールマガジンによると西尾氏の講談社ノベルスの本は少し遅れて月末になる予定だそうだ。「りすか」の発売の時といい、なんか同じことやっているような気が・・・・・・
講談社のメールマガジンでさらに気になったことといえば、“ミステリーランド”の事が何も書かれていなかったこと! 今月、発売予定じゃなかったの!?
一部で噂されていた歌野氏の「魔王城殺人事件」のことも書かれていなかったし、これは先送りという事か。どうなってるんだ、ミステリーランド。今後、本当に続くのか??
2004年9月6日 次は何読むか
講談社ノベルスの新刊がそろそろ出るはずなのだが、講談社のHPのほうに書影が出ていないので、まだ発売されてないのだろうか。これで7日発売となったら、こちらの地域では明後日ではないと買えなさそうである。これは確実性を狙い、本屋へ行くのは明後日にするか。
と、少し新刊の発売があいているうちに、どんどん積読本を読みたいのだが次は何を読もうか。順当に考えれば麻耶氏の「螢」を読むべきなのだが、最近は「ミステリ・オペラ」「監獄島」「百器徒然草−風」と大作の連発で少々おなかいっぱいなところ。少しあっさりしたものをと言いたいところなのだが、そんなことを言っていたら「暗黒館」が出てしまう。それに今月は「生首に聞いてみろ」が出るかもしれないし、出ないかもしれない(←いまだに信じられない)。やっぱり「螢」を読もうかなぁ・・・・・・。
2004年9月4日 朱雀
本日の購入本
「黄泉津比良坂、暗夜行路」 藤木稟(徳間文庫)
藤木氏の本はこの朱雀シリーズのみを購入している。本書はシリーズ4作目であり、前作「黄泉津比良坂、血祭りの館」の続編となっている。といっても本書が出るまで「血祭りの館」は読まずに待っていたので、内容がどうなっているかはわからない。2冊続けて読むのがよりよい読み方であろうと思って楽しみに待っていた。といっても、いつ読むのかは、また別の話なのだが・・・・・・。
しかし、この“朱雀シリーズ”は今いちメジャーにはなりきれていないように思える。1作目、2作目はまぁまぁだったと思うのだが、本書はどうだったのだろうか。続編も出ているようなので期待したいシリーズではある。
講談社ノベルスはまだ出ていなかった。もしやと思ったのだけれども・・・・・・。今日出ていないとなると月曜になるか、火曜日と考えたほうが確実か? 今度本屋に行くのは火曜日にするかな。
2004年9月3日 IWGP3
本日の購入本
「ネフィリム 超吸血幻想譚」 小林泰三(角川書店)
「骨音 池袋ウエストゲートパークⅢ」 石田衣良(文春文庫)
ようやく見つけた「ネフィリム」。あわてて1冊しか置いてなかった本に飛びついたために、若干美本とはいいがたいところがショック。内容は吸血鬼を扱ったもののようだが、雰囲気的に「AΩ」に近いような気が・・・。実際のところは読んでみなけりゃわからない。
ウエストゲートパーク第三弾がようやく文庫化。石田氏の本は今のところこのシリーズしか買うつもりはないのだが、それはそれで楽しみにしているシリーズである。これって現代風ハードボイルドと言ってもよいのかな?
2004年9月2日 あれこれ
最近、よく巡回していた大手のミステリ系HPが立て続けに“更新停止”となっている。毎日のように見ていたところもあるので、非常に残念な気分である。あとはただ復活の日を心待ちにするのみ。
昨日、本屋で白川道氏の新刊「崩れる日 なにおもう」を見つける。これはだいぶ前に発売されて、最近文庫化された「病葉流れて」の第3弾であり、完結編でもある。6月に2作目の「朽ちた花びら」花びらが出たばかりで、立て続けに出版されている。しかも来月には別の新刊も出るらしく、ここ何年かの停滞ぶりが嘘みたいだ。
といいながら、「病葉流れて」を文庫で買ったばかりで読んでないので、「朽ちた」や「崩れる日」は文庫化を長い目で待つことにする。
そういえば、あの原寮氏の新刊が11月に出るとの噂が流れ始めている。本当だとしたら、これも大変なことである。これで麻耶氏、綾辻氏、法月氏に続いて原氏の本までが出てしまったら本当にどうするんだろう。今年は豊作でも来年の凶作ぶりが怖い。
先月の買い残し。「ネフィリム 超吸血幻想譚」 小林泰三(角川書店)。出ていると思うのだが・・・・・・
2004年9月1日 どこの本屋でも見られる異常な光景
今日、とある本屋へ行き、店に入る前に入り口のガラスドアから異様な光景を目撃した。なにやら本らしきものが異様なほどたくさん積んであるようなのだ。しかもその本がどれも同じ大きさに見える・・・・・・ということは同じ本がこんなにも大量に積んであるということなのか!
そして店に入ってみると「あぁ、今日はハリー・ポッターの新刊が発売される日なのか」ということに気がつく。全国どこの書店でも目にする光景ではないだろうか。とはいうものの、それにしてもこの本の数多すぎやしないか!?
というわけで、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 J・K・ローリング(静山社 上下巻セット)をしっかりと購入。
実はちゃんと“ハリー・ポッター・シリーズ”購入して読んでいる。しかしこのシリーズ、ほとんど読み返していないために細部までは憶えていない。2巻くらいまでの内容は覚えているのだが、3巻あたりがあまり記憶にない。ハリーに囚われていた叔父さんとどうのこうのという話だったような、違ったような・・・・・・。
何はともあれ、これも今年中にちゃんと読んでおきたい本である。