一言、二言
2004年5月29日 今日は創元社の本を
本日の購入本はこれ!
「スペース」 加納朋子(東京創元社 創元クライム・クラブ)
「渦動破壊者 レンズマン・シリーズ7」 E・E・スミス(創元SF文庫)
加納氏の最新作「スペース」が発売! これは「ななつのこ」「魔法飛行」に続く、シリーズ三作目。本書の目次を見てみると“スペース”と“バック・スペース”という2章に分かれている。ということは、短編集という形式ではないようである。さて、どのような物語になっているのやら。
余談ではあるが、さわやかな表紙の絵にもかかわらず、創元“クライム”クラブと書いてあることに微妙なアンバランスを感じたのだが・・・・・・本当に余談である。
そしてレンズマン・シリーズがとうとう最終巻(といっても新装版として)である。本書が出る前に、その前の作品「三惑星連合」を読んでおきたかったのだが、未読。レンズマン・シリーズは1冊1冊で感想を書かずにまとめて書こうと思っているので、速めにあと2冊を読んでしまわなければ。感想はそれから・・・・・・って、いつになるのやら。
そういえば、確かレンズマン・シリーズの後は“キャプテン・フューチャー”が始まるとの事(いつからかはよくわからないが・・・)。少なくともそれまでには読んでおかなくては。
2004年5月28日 今日はババッと!
今日は新潮文庫をはじめ、どーーんと、お買い物
「まだ遠い光 家族狩り第五部」 天童荒太(新潮文庫)
「飢えて狼」 志水辰夫(新潮文庫)
「第四解剖室」 スティーブン・キング(新潮文庫)
「幸運の25セント硬貨」 スティーブン・キング(新潮文庫)
「ワイオミングの惨劇」 トレヴェニアン(新潮文庫)
「紅楼夢の殺人」 芦辺拓(文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ)
「大聖堂は大騒ぎ」 エドマンド・クリスピン(国書刊行会 世界探偵小説全集39)
とうとう「家族狩り」も完結。これは毎月読んでいたのですぐにも読みたい本。4冊目を読んだときは、本当にあと1冊で終わるのかと心配していたが、5冊目は500ページと大増量。間違いなく今年の目玉の一つ。
「飢えて狼」は名作と呼び声が高い作品。その評判を聞いて、読んでみたくなった作品。シミタツの本も久しぶりだぁー。
キングの新刊は短編集。新潮文庫では2冊となっているが、海外では1冊の本として刊行されたもののようだ。そういえば、キングの短編って読んでないなぁ。いや、本棚にはちゃんと置いてあるんだけどね。これも積読候補か?
トレヴェニアンが15年の沈黙をやぶって書いた本。といっても、1998年に刊行された本。トレヴェニアンといえば、「夢果つる街」「シブミ」などと5冊の本しか刊行していなかった。正直言って、これから書かれるようなことはないと思っていたのだが・・・・・・いやはや驚きである。今後もまだ出たりして。
本格ミステリ・マスターズ新刊は芦辺氏の作品。これは珍しく森江春策は出てこないノンシリーズもののようである。中国を舞台にしたものであるようだが、できはどんなものであろうか? 楽しみな一冊。
そしてようやく手に入った一冊は世界探偵小説全集最新刊。「大聖堂は大騒ぎ」。クリスピンの作品は面白いという印象があるので、これは楽しみな一冊だ。しかし、世界探偵小説全集も、そろそろ4期を終わらせて、5期のラインナップを発表してもらいたいものだ。
まだ購入できなかったのは創元社の作品くらいか。明日には手に入るだろうと思う。5月はだいたいこんなところか。
2004年5月26日 おかげさまで2周年
あぁ、今日で丸2年か。なんか感慨深いものがある。だらだらと続けてみようと思い、実際だらだらと続けているこのサイト。にもかかわらず、見に来てくれる人がわずかながらもいるという事も事実。リンクも張ってない。たいした社交性もないこのサイトがそれにもかかわらず、4千ものカウンターがまわっているということはすごいことではないだろうか。仮にそのうちの千回分が自分であったとしても(オイ!)3千回も他の誰かが来てくれたというのだから、それはたいしたことであろう。
見に来てくれている方々へ。末永くだらだらと続けていくつもりですのでこれからもよろしくお願いします。そして来てくれた人には感謝の気持ちでいっぱいです。たとえ間違って来てしまったとしても・・・・・・
という2周年ということは放っておいて(ネタもないし)、本日の購入本
「疑惑の霧」 クリスチアナ・ブランド(ハヤカワ文庫)
「ラー」 高野史緒(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
「サンセット・ヒート」 ジョー・R・ランズデール
ブランド読了計画も、こうして新版復刊してくれることにより、ますます進むことになる。ブランドの本は着実に読んでいるのでこの本も近いうちに読むであろう。ハヤカワさん、ブランドの本、全巻刊行お願いします。
高野氏はハヤカワSFシリーズにて「アイオーン」という作品も出しているのだが、そちらは買っていない。というわけでスルーするつもりだったのだが、本屋で見たらつい手にとって、そのままレジへ持っていってしまった。Jコレもたまってるなぁ。とりあえず読む・・・かもしれない。
期待のランズデールの新作が出た! ランズデールといえば、角川文庫から出ているジョー&ハップ・シリーズが代名詞。また、ノンシリーズでもそれなりの本を出している。その代表作は「ボトムズ」というところか。しかし、去年出た「ダークライン」はそれほどでもなかったと思う。だからこそ今作は期待したい。今年のミステリー界の台風の目となるか。「サンセット・ヒート」に注目!
今日は本当は「大聖堂は大騒ぎ」エドマンド・クリスピンと「スペース」加納朋子の2冊を探しに行ったのだが見つからなかった。昨日に続き、また撃沈! 明日も本屋かな。
2004年5月25日 角川文庫等
本日、買えたもの
「チルドレン」 伊坂幸太郎(講談社)
「シェルター 終末の殺人」 三津田信三(東京創元社 ミステリ・フロンティア)
「Aサイズ殺人事件」 阿刀田高(創元推理文庫)
「長い腕」 川崎草志(角川文庫)
今、一番乗りに乗っている作家・伊坂氏の最新作登場。タイトルは「チルドレン」。短編小説らしいのだが、著者いわく「短編集のふりをした長編小説」とのこと。どのような内容になっているのやら。読むのが楽しみである。
ミステリ・フロンティアは、なんと今月初旬に出た「誰もわたしを倒せない」に続いて2冊目。速い刊行ペースである。第六回配本となる今回の著者は講談社ノベルスでお馴染みの三津田氏。三津田氏といえば、ホラー作家というイメージが強いのだが、本書はどのようなジャンルになっているのやら。
予定してはいなかったけど、なんとなく買ってみたのが阿刀田氏の「Aサイズ殺人事件」。阿刀田氏の本は、たぶん2冊くらいは読んでいると思うのだが、あまり記憶にない。今回購入した本は、コミカルで面白そうに見えたので衝動買い。
そして角川文庫からは第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作の文庫化「長い腕」。これは読んでいなかったので文庫化になったのを機に読んでみようと思う。他にも角川文庫からは小川勝己氏の「彼岸の奴隷」、鳥飼否宇氏の「中空」などが出ている(この2冊は既読)。
あと出ていた本で気になったのは、創元クライム・クラブからの新刊「剣と薔薇の夏」戸松淳矩。面白そうな気はするのだが、歴史ミステリというジャンルと分厚さ、文字の密度からしり込みをしてしまった。とりあえず、またの機会にまわしておこう。でも、ちょっとだけ読んでみたい気も・・・・・・
2004年5月22日 本日は新刊も曇り空
昨日買えると思ったけどなかった2冊。「チルドレン」伊坂幸太郎、「大聖堂は大騒ぎ」エドマンド・クリスピン、しかしどちらも見当たらなかった。結局出るのは来週だったか・・・・・・。というわけで、珍しくも何も買わずに帰ってきた週末、となってしまった。この機会に積読をこなしていけばとは思うものの、最近は週末にかぎって本を読む気にならない。かえって平日のほうが本を読んでいる気がする。これというのも天気のせいであろうということにしておく。
さて、来週の購入予定の本は上記の2冊の他、東京創元社から単行本で何冊かを購入予定。あと角川文庫からは横溝正史賞受賞作の「長い腕」、ハヤカワ文庫からは「疑惑の霧」クリスチアナ・ブランド、ハヤカワ単行本ではランズデールの新作、新潮文庫からは天童荒太氏の家族狩り第五部(たぶん最終巻)、そして本当に出るのかはわからないが本格ミステリ・マスターズから芦辺氏の新刊が出る予定。こんなところに注目しつつ買い進めて行く予定。
2004年5月21日 本屋の新人店員
台風が去った後の購入本はこれ!
「ドアの向こう側」 二階堂黎人(双葉社)
「ベートスンの鐘楼 影の探偵と根津愛」 愛川晶(カッパ・ノベルス)
今日の目当ては伊坂氏の講談社からの新刊と国書刊行会世界探偵小説全集の新刊だったのだが、どちらも発見できず(明日は出てるかな?)。逆に、来週出ると思っていた二階堂氏の新刊「ドアの向こう側」を発見。これは“僕ちゃん探偵”渋柿シリーズの第3作。実は結構好きなシリーズだったりして。
そして昨日買えなかった愛川氏の新刊「ベートスンの鐘楼」をGET! しかし、この本。手に取ったときの感想が「ぶ厚!」。なんとノベルズサイズで550ページ。昨年、新刊を出してないと思ったら、これを書いていたのか・・・・・・。でも読むの大変そう・・・っていうか読めるか?
今日の本屋での出来事なのだが、今回は変った袋の入れ方をされた。よく行く本屋なのであるが、店員は始めてみる若いお兄ちゃん。とはいえ、購入時のやりとりは普通に進み、料金の支払いも全く問題はなかった。
すると、本を袋に入れるとき・・・・・・買ったのは上記の2冊の本。大きさも若干異なる2冊の本であれば、積み重ねて袋に入れて、セロテープで封をするというのが普通の方法であろう。しかし、このお兄ちゃん、なにを考えているのか、2冊の本を平行に並べて袋の中に入れようとしているのだ。袋の幅はそこそこ大きいものの、2冊ならぶほどの大きさではない。よって、1冊の本の上に、もう一冊が少しだけ乗るという、ちょっと積み重なった状態になっている。そしてそのままセロテープをとめようとするのだが、これも普通であれば、本の大きさに合わせて折り返しテープをとめるはず。なのに上の端っこをちょこっと織り込んだだけでテープをはってしまう(しかもぎこちなく)。
そんな形で渡された。たぶんこの若々しい店員は新人なんだろうと思いながら、袋を手に取った後、手で密かに本の位置を修正しながら店を出た。たぶん、あのお兄ちゃん、ふだん本なんて買うことないんだろうなぁーと想像しながら家に帰った。そんな一日。
2004年5月20日 今日はカッパ
雨の降り続く中の購入本
「これだけは知っておきたい 名作ミステリーBest100」 杉江松恋編(フィールドワイ)
「レイニー・レイニー・ブルー」 柄刀一(カッパ・ノベルス)
「名探偵 木更津悠也」 麻耶雄嵩(カッパ・ノベルス)
まず一冊目はガイド本。日本と海外両方の代表的なミステリーをチョイスしてしたもの。どちらかといえば、初心者向きであると思う。これからミステリーを読みたいという人は参考にするとよいかもしれない。
本日はカッパ・ノベルスの日。本格推理小説を書き続ける作家・柄刀氏の新作は短編集である。車椅子に乗った青年、人呼んで「車椅子の熊ん蜂」という主人公が推理する新シリーズらしい。これは楽しみだ。
そして本日の目玉はなんといっても摩耶氏の久々の新作、「名探偵 木更津悠也」。「ジャーロ」と「21世紀本格」にて掲載された短篇を集めたものである。これはミステリーファンであれば絶対読まねばならぬ書である。長編はいつ出るのかと本書を読みながら待ち望むしかあるまい。
そしてもう一冊、愛川氏の新作も出ているはずなのだが、今日行った本屋には置いてなかった(たぶん売り切れたのだと思う)。明日、別の本屋にて探してみようと思う。また、集英社文庫も出ていたが今月はスルー。乙一氏の「暗黒童話」は既読ゆえに。
2004年5月19日 《各務原》変換 その2
昨日書いた“各務”という文字についての件で、メールをいただいた。その情報によるとミステリー評論家で“各務三郎”さんという方がおられるそうである。なるほど“各務(かがみ)”性というのは本当にあるのか!
その後、ググッてみた結果、出てくるわ、出てくるわ。人名だけではなく、地名などでも多くの検索結果が得られた。しかし、調べている中でなぜか“書評Wiki”でのルビが“かくむ”になっているのを見つけてしまったり。つい、あら探しをしてしまった。失敬!
2004年5月18日 《各務原》変換
本日購入の書は
「各務原氏の逆説」 氷川透(トクマノベルズ)
ついに出た! 氷川氏一年ぶりの新刊。週末くらいに出ると思っていたので本屋で見つけたときは驚いた。
その内容はというと、“チェスタトンばりの逆説でせまる学園推理”とのこと。ということはタイトルはやはり、ブラウン神父でお馴染み、G・K・チェスタトンの「ポンド氏の逆説」からとったものなのであろう。氷川氏がどのような“逆説”を展開してくれるのか期待大!!
ふと、タイトルを見て思ったのだが、“各務原”というのは当て字なのだろうか? これは“各務原”と書いて“かがみはら”と読むようなのだが、このような苗字の人って実際にいるのだろうか。そう思いながら漢字変換をしたら(かがみ)→(各務)とちゃんと変換されることに気づく。ただし、(かがみはら)からでは全体として一発変換はされない。これは“各務(かがみ)”さんという人はいるという事なのだろうか? それとも人名ではなくて違う意味?? これはミステリーだ!!(←無理やり)
2004年5月16日 インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2004
本格ミステリ作家クラブの第四回本格ミステリ大賞が決定した。大賞を受賞した作品は、
『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午
それと同時に「政宗九の視点」で行われていた「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2004」も発表された。その投票の結果で選出された作品は、
『赫い月照』 谺健二
というそれぞれの結果が発表された。私もこの「インターネットで選ぶ〜」の企画に参加させてもらったのだが、私なりのこの結果についての考えを述べてみたいと思う。
まずオフィシャル版での大賞受賞作が「葉桜」になったことであるが、これは順当という考え方が強かったようである。では、何ゆえに「葉桜」が順当と考えられていたのであろうか。それは「葉桜」が優れた作品であったということと同時に他の候補作品の中に“これ”という強烈な作品がなかったということがこの結果につながったのではないかと私は考える。
しかし、「葉桜」が順当という予想にもかかわらず、「インターネットで選ぶ〜」のほうでは「葉桜」が選ばれていない。これは何故かといえば、「葉桜」は良い作品といえるのだが、本格推理小説と言えない点に大きな影響があったのだと思う。確かに「葉桜」は面白かった。しかしその面白さは“このミス”で1位をとるような面白さであったと思う。あくまでエンターテイメント作品として優れているのであって、それは決して本格推理小説として認められたわけではないと思うのだ。よって「インターネットで選ぶ〜」にて投票した人たちは“本格”という範疇を胸に抱き投票したために、候補作の中で一番“本格推理小説”というにふさわしいと思える「赫い月照」が選ばれたのではないかと考える。
これは私の勝手な考えなのであるが、今回の投票の結果というのは“本格推理小説にこだわるものの抵抗”というものが見え隠れしているように感じられた。本格ミステリ作家クラブが主催して、そこが選ぶ作品であるからこそ“一番本格推理小説らしい作品が選ばれるべき”という意見が秘められているのではないかと考える。少なくとも私はそのように考えて投票した。それになんといっても、今の世の中これだけ“ミステリ”が巷にあふれているというのに、その中からこれはといえる“本格推理小説”が選出できないというのならばそれは悲しいことではないかと思えるのだ。
また、オフィシャル版の投票の内容をこれも勝手に予想させてもらえば、候補作の中に“これ”といった本格推理小説が見受けられなかったので、その中で一番優秀な作品として「葉桜」に皆が投票したのではないかと思わずにはいられない。
もしくはこういう考え方も含まれているかもしれない。近年“ミステリ”というものはさまざまな形に多様化している。ジャンルで分ければ“脱格”、“変格”などという言い方もできるのだが、あえてそれらも含めて“ミステリ”という一くくりにまとめて、それらの広義の中から選択することが“本格ミステリ大賞”として果たすべき役割だという考え方もあるのかもしれない。今回の候補作の中では「葉桜」があまりにも話題になった作品であるために、一概にこうであると考えることは難しい。しかしながら今回の例を踏まえたうえで、これからの第5回、第6回とどのような作品が選ばれるかを見て、“ミステリ”や“本格推理小説”というものがどのような方向へ向かうのかを見守って行きたいと考えている。
一つ誤解のないように付け加えておくが「葉桜の季節に君を想うということ」に対して別に含むことがあるわけではない。それどころか私自身、去年出版された本の中では一押しの作品であった。この「葉桜」がすばらしい作品であることは決して間違いではない。
でも本格推理小説たる作品を選んでもらいたかったわけなのよ!
2004年5月15日 変な失敗
今日、本屋にて本を買ったときに妙な具合の失敗をしてしまった。たぶんそこの本屋が駅の中にある本屋のため、このような事になったのだろうと思う。いったいどのようなことかというと、
本をレジに持っていき、店員に渡した。
店員「カバーはかけますか」
私 「いえ、結構です」
(1、2冊であればカバーをかけてもらうのだが、本が多いときは断るようにしている)
すると、そこで店員が
店員「袋にお入れしますか」
私 「いえ、結構です」
と、とっさにこう答えてしまったのである。その結果どのようになったかといえば、素のままの本が目の前に差し出されたのである。今まで、カバーをしないのであれば袋に入れて出されるのが当然だと思っていた。それが、素のままで出されたのは初めてで呆然としてしまった。小心者の私は、「やっぱり袋に入れてください」とはいえずに、カウンターに置いてあった輪ゴムを手にして、「あっ、これもらっていいですか」と聞いて本を輪ゴムでとめて店を後にしたのだった。私は通常リュックを持ち歩いているので、それに入てしまえば済むことなので特に問題は生じなかった。それでも後を引く事件(というほどのものでもない)であった。
これはやはり駅の中にある本屋だからなのだろうと自分を納得させて、自宅へと足を速める私。
付け加えておくと、この店で購入した本は3冊である。
ちなみにそんな私が今日購入した本はというと
「陽だまりの迷宮」 青井夏海(ハルキ文庫)
「ちゃれんじ?」 東野圭吾(実業之日本社)
クリスティー文庫(ハヤカワ文庫)を数冊。
2004年5月14日 買えたー買えたーー
本日の購入書
「黄金の島 上下」 真保祐一(講談社文庫)
「天城一の密室犯罪学教程」 天城一 日下三蔵編(日本評論社)
真保氏の作品はだいたいの本を文庫で読んでいる。よってこの本も3年前の作品が文庫化されたので購入。真保氏の作品はハズレがない! といいきっていいほどの良作ばかり。しかし「ホワイトアウト」で一時期ブレイクしたものの、最近は注目作品と呼べるものはないような気がする。ここでそろそろ大きい物を一発ぶち上げてもらいたいものである。
そして本日の目玉の書が「天城一の密室犯罪学教程」。良かったー、買えたー。東京まで出なければ買えないんじゃないかと思ってた。普段あまり行かない本屋へたまたま足を運んだら、なんとそこに一冊置いてあった!! ラッキー!!!
気になっていた本なので買えて良かった。とかいいつつも、実はこの天城一氏に関しては何も知らない。ネット上にてこの本について書かれていたのをみて買いたくなっただけなのである。どのような本なのかは読んで確かめてみようと思う。これは絶対今年中に読まなければならない本。
そういえば、「第四回本格ミステリ大賞」が決定した。
それとは別に私は「政宗九の視点」で行われていた「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2004」に参加していて、その結果も発表になった。それに関してはまた後ほど書くこととして、オフィシャル版の大賞は
『葉桜の季節に君を想うということ』
「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2004」では違う結果が出たのだが、投票者のオフィシャル版の予想はというと、ただ一人を除いて皆が「葉桜〜」を選んでいた。そして、ただ一人外した人物とは・・・・・・私です。思わず笑ってしまいました。受けを狙ったのではなく、真剣に書いたつもりだったのに・・・・・・
2004年5月13日 夢枕獏
「餓狼伝 XⅡ」 夢枕獏(双葉文庫)
2001年3月にフタバ・ノベルスから出たものの文庫化作品。
格闘技を描いた小説というものはどれくらいあるのだろうか。いくつかはあるのだろうが、それほど数は多くないような気がする。なんといってもアクションシーンというものは文章で読むよりも目で見たほうが判りやすい。そういう意味で格闘技を描く小説家というのは少ないのではないだろうか。その中で唯一無二と言ってもよいくらい“格闘技を描く”小説家がいる。夢枕獏氏である。格闘小説といえば、まず真っ先にこの人の名前を思い起こす人は多いであろう。それくらいこの人の格闘小説はずば抜けている。肉と肉がぶつかりあい、さらには精神と精神のぶつかり合いまでも文章で描いてしまうという稀有の作家である。
そんな小説家である夢枕氏であるが、彼には困った特徴がある。それは物語を創るのはうまいのだが、その物語を完成させようとしないことである。私は夢枕氏の作品が好きでいろいろな小説を読んだのだが、その多くが中座したままになっている。
「黄金宮」「大帝の剣」「キマイラ」とこれらのシリーズは間が空きすぎて内容を忘れてしまったために、すでに本を手放してしまった。「キマイラ」あたりはまだ続いているのかもしれないが、その他については行方知れずといってもよい状況であろう。
今のところ続けて読んでいるシリーズというと「サイコ・ダイバー」「餓狼伝」「獅子の門」といったもの。これらも開始されてからずいぶん長い時間がたっている。「獅子の門」は10年以上前に本が3冊出たきりになり、ようやく去年4冊目、今年に5冊目が出たというしだいである。
そういったなかで、時間は経っているものの結構コンスタンスに続いている作品が「餓狼伝」というシリーズである。これは漫画でも連載されているので知っている人は多いかもしれない。当初は丹波文七という男が主人公の格闘小説であったが話が広がりすぎて今では誰が主人公ともいえない状況である。何しろ、極新の大山氏やプロレスの猪木らをモデルとした人物は出てくるは、グレイシー柔術らしきものまで出てくるわで話の行方はすでにわからなくなっている。
とはいうものの、この「餓狼伝」にしろ「獅子の門」にしろ終わって欲しくないくらい面白い格闘小説であるのだから困ったものである。決して簡単に終わらせてもらいたくない。しかし話はずっとコンスタンスに続けて書いてもらいたい。そしていつかはそれぞれの大団円を待ち望んでいるというシリーズである。
とりあえず、どれかシリーズが終わってから新しい仕事に取り掛かってくれと願うのは、余計なお世話なのであろうか?
2004年5月12日 快調、ミステリ・フロンティア
本日の収穫
「山田風太郎 忍法帖短篇全集2 野ざらし忍法帖」 山田風太郎(ちくま文庫)
「江戸川乱歩全集11巻 緑衣の鬼」 (光文社文庫)
「死者の身代金 修道士カドフェルシリーズ9」 エリス・ピーターズ(光文社文庫)
「誰もわたしを倒せない」 伯方雪日(東京創元社ミステリ・フロンティア)
山田氏の忍法帖、結局買ってしまった。財政難につき、これはあきらめようと思っていたのだが店屋で目にしたとたん買ってしまった。まぁ1巻を買ってしまったのだからしかたがない。とか言いつつ購入し続けることになりそうだ。さすがに都筑道夫氏の恐怖短篇集成はあきらめたのだが。
江戸川乱歩全集の新刊収録作品は「緑衣の鬼」と「幽霊塔」の長編2編。これはどちらも読み応えありそうだ。先にこれから読むのもいいかもしれない。
カドフェルシリーズもついに9巻に突入。短編集も含めて全21巻? まだ2巻までしか読んでない。早めにとりかかろう。何しろ面白いシリーズだし。
そしてミステリ・フロンティアも第五回配本。伯方雪日と書いて“はかた ゆきひ”と読む。どうも新人作家らしい。この本はなんと、格闘技を用いた本格ミステリだとのこと。これは読みたい! プロレス、格闘技ファンの私としては、今すぐ読みたい。とはいうものの、ミステリ・フロンティアが積読になっているので順番にこなさなくては。とりあえず、来週中には「さよなら妖精」を読んでおきたい。とかなんとか言っていると、今月中にミステリ・フロンティアからもう一冊でるそうだ。しかも私が注目している作家の三津田信三氏の作品らしい。これも読みたい! もう一回ゴールデンウィークが来ないかなぁ。
2004年5月11日 馬鹿☆テキサス
本日は講談社ノベルスと文春文庫を購入。
「紅玉の火蜥蜴」 秋月涼介(講談社ノベルス)
「神のふたつの貌(かお)」 貫井徳郎(文春文庫)
「ザ・スタンドⅡ」 スティーブン・キング(文春文庫)
「馬鹿☆テキサス」 ベン・レーダー(ハヤカワ文庫)
メフィスト賞作家、秋月氏の新刊。これで第三作目。最近のメフィスト賞作家の様子を見ていると、今後も本を出せるかどうかはこの本のできいかんにかかっているのでは。さて、どんな内容になっているかと思いきや、表紙は思いっきりアニメ絵。そっち路線でいくんですか!? 霧舎ルート??
貫井氏の本は、これで既存のものは全て手に入れたはず。最新作「さよならの代わりに」を読んでいないので、そちらを読んでから本書にとりかかろう。というわけで、とりあえず積読。
キングの代表的作品。「ザ・スタンド」の2巻。1巻はまだ読んでません。当分読む気もありません。といったところで、当然積読。(いや、ちゃんと読みますって。来年? 再来年??)
そして本日の目玉はこれだ。表紙を見てのあまりのバカバカしさについ購入してしまった作品。「馬鹿☆テキサス」。いや、本当にバカそう。なにしろ帯の文句が“バカだらけ!!!”ときたもんだ。これは今年のベスト10を席巻する作品になるかもしれない(そんなわけがない)。見逃せない一作。たぶん。
2004年5月9日 課題図書、その結果
GWの後半に設定した課題図書の結果なのだが、結局・・・・・・
「バベルの薫り」 (58ページ/523ページ)
「香山滋集 怪奇探偵小説名作選10」 読了
「アベラシオン」 読了
「からくりアンモラル」 読了
4冊中、3冊読了ということで「バベルの薫り」はきつかったというところでおしまい。昨日、今日も「香山滋集」を読むのに手間取られ、「バベル」のほうはちっとも進めることができなかった。「バベル」は今月いっぱいくらいかけて、ゆっくり読んでいきたいと思う。とはいうものの、大作「アベラシオン」が今年中に片付いただけでもよかったといえるだろう。
そんなわけで、明日以降からはまた通常モードで。
2004年5月8日 あれ? 講談社ノベルス??
今日は必ず講談社ノベルスが置いてあるだろうと思っていたのだが、まだ置いてなかった。2件ばかり本屋をまわってみたのだが、なかったのでこれは来週という事か。どのみち、今月のラインナップでは1冊しか買う予定がないので急がなくてもよいだろう。まさか出版社もそのように思っているというわけでは・・・・・・
さて、残すところ明日のみとなった、GW課題図書
「バベルの薫り」 (58ページ/523ページ)
「香山滋集 怪奇探偵小説名作選10」 (252ページ/526ページ)
「アベラシオン」 読了
「からくりアンモラル」 読了
「アベラシオン」読了。昨日、今日は「アベラシオン」にかかりすぎで「バベルの薫り」が滞っている。今日の残された時間と明日とで行ける所まで読んでみたい。しかし、これは明日中というのはちょっときついか。「香山滋集」は着実に読み進めている。
といったところで、これからラストスパートをかけようと思う(あっ、明日UPする感想も書かねば・・・・・・)。
2004年5月7日 新刊、先発
講談社ノベルスは明日あたりだろうと検討をつけているのだが、どうやらそのとおりになりそうだ(地域によるだろうが)。今日は新刊はないだろうなと思っていたらハヤカワ文庫から新刊が出ていた。
「初恋 グイン・サーガ外伝19」 栗本薫(ハヤカワ文庫)
グインの新刊が出てくれるのは大歓迎なのだが、外伝よりも正伝を、という気分である。とくに前作外伝18が読んでいてげんなりさせられたので・・・・・・しかも今回のタイトルも“初恋”ときたものだ。ますますげんなりさせられそうな予感。シリーズものということであるので、当然読むのだけれども・・・・・・
で、ハヤカワは新刊が出れば、本の中に新刊案内が付いてくるので新刊の発売日を確認することができる。その中で注目の作品はというと、
「サンセット・ヒート」 ジョー・R・ランズデール(単行本) 25日発売
「疑惑の霧」 クリスチアナ・ブランド(ハヤカワ文庫) 25日発売
クリスティー文庫 14日発売
といったところ。特にランズデールの作品は楽しみである。
GW課題図書の進み具合
「アベラシオン」 (400ページ/660ページ)
「バベルの薫り」 (58ページ/523ページ)
「香山滋集 怪奇探偵小説名作選10」 (172ページ/526ページ)
「からくりアンモラル」 読了
これであと3冊。「アベラシオン」は今日でだいたいの目処がつきそうである。明日あたりには読み終わるであろう。「バベルの薫り」はようやく面白くなってきたところ。今日もまだまだ時間がある。もうひとふんばりしてみよう。
2004年5月6日 4000Hit!
昨日5月5日、4000Hit 達成。昨日の「一言、二言」を書き上げてUPして、Web上で確かめた際、自分で踏みました(泣)。4000Hit とはいえ、そのうち自分で1000回くらい踏んでそうでこわい。
今日は特に何も買わず。ゴールデンウィーク明けなので、そうそうには新刊もでないであろう。今週末に講談社ノベルスがでるくらいか。
そういえば、いつ出たのかはわからないのだが本屋にてスティーブン・キングの「死の舞踏」が置いてあるのを見かけた。これは小説ではなくて、評論等、キングがいろいろなことを書いた作品となっているようである。興味はあったのだが値段が高かったので断念。
そして昨日から始めたGW後半の課題図書の進み具合であるが、
「アベラシオン」 (200ページ/660ページ)
「バベルの薫り」 (22ページ/523ページ)
「香山滋集 怪奇探偵小説名作選10」 (42ページ/526ページ)
「からくりアンモラル」 (202ページ/305ページ)
といった進み具合。今日中に「からくりアンモラル」は読んでしまおうと思っている。このまま順調に行けば「アベラシオン」はなんとかなるだろう。問題は残りの2冊である。といっても今日も入れてあと4日。時間はまだまだある。
いつもながらのことなのだが、相変わらず妙な本の読み方をしているなぁと感じている。普段から乱読なのは変りはないのだが・・・・・・
2004年5月5日 週末へ向けて
明日から仕事という人もいるのだろうが、そんな世間を尻目にゴールデン・ウィーク気分な私。そういうわけで、この機会に週末に向けて読みたい本をチョイスしてみる。積読本や分厚い本を含め、選定した本はこれだ!
「アベラシオン」 篠田真由美(講談社)
「バベルの薫り」 野阿梓(早川書房)
「香山滋集 怪奇探偵小説名作選10」 日下三蔵編(ちくま文庫)
「からくりアンモラル」 森奈津子(ハヤカワSF Jコレクション)
という2冊の長編と2冊の短編の計4冊。
「アベラシオン」は上下2段組の約650ページ。今年の目玉作品ではないかとひそかに期待。
「バベルの薫り」は中古で買った積読作品。上下2段組の約520ページ。現在では文庫も出ているのだが、私が持っているのはハードカバー。
「香山滋集」は怪奇探偵小説名作選の題10巻。このシリーズ全然読んでない。少しずつ片付けなくては。
一番読みやすそうな「からくりアンモラル」。読みやすいものも入れておかなければ。
といった4作品を5/9までに読む予定。現在、アベラシオンを80ページ、「からくりアンモラル」の短編を1つまで進んでいる。これは・・・・・・きついかも・・・・・・。そういっておきながらも「家族狩り 第4部」も読みたいなぁ、なんて思っていたり。
あぁ、積読が多いのはしょうがいないのだが、すぐに読みたい積読本が多いというのは困りものである。これを休み中に読まなければ、「イニシエーションラブ」とか「硝子のハンマー」とか「犬は勘定に入れません」とか「さよならの代わりに」とか・・・・・・・・・・・・あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・
2004年5月4日 ゴールデンウィーク・カラー
トップの背景をゴールデンウィークっぽく変更。緑の月ということで。
少し日を置いての更新となったが、その間に購入した本をちょこっと、
「鬼神伝 神の巻」 高田崇史(講談社ミステリーランド)
「いつか、二人は二匹」 西澤保彦(講談社ミステリーランド)
「探偵伯爵と僕」 森博嗣(講談社ミステリーランド)
「浜尾四郎探偵小説選 論創ミステリ叢書6」 (論創社)
「アメリカを読むミステリ100冊」 野崎六助(毎日新聞社)
ミステリーランドは結局、月が変ってから出たような・・・・・・まぁ、その地方によって違うと思うのだが。で、すでに3冊とも読了。今回の3冊はどれもお薦め。なかなかの作品であると思う。ただし、どちらかといえば子供向け。
今日は東京のほうへ出ていたので、ちょうど「浜尾四郎探偵小説選」を入手することができた。私が住んでいるところでは入手できたかどうか微妙なので、ラッキーである。そろそろこのシリーズも「甲賀三郎」かこの「浜尾四郎」あたりから着手したいとは思っているのだが・・・・・・
そして「アメリカを読むミステリ100冊」は小説と共に歴史をたどっていく内容となっているようである。まだ、詳しく読んでいないのでわからないのだが、そこそこ楽しめそうな一冊。
あと、購入はしなかったが香納諒一氏の久々の新作「夜空のむこう」(集英社)がついに発売。内容を見たところミステリーではないので購入は見送り。ただ、「幻の女」のときのパターンを考えると買っておきたい気もするのだが・・・・・・どうしよう??