一言、二言
2004年2月29日 2月の本を一気に・・・(後編)
今日は2月最後ということで、買わなかった本、買えなかった本等を。
<最近発売されていたが買わなかった本>
「囲碁殺人事件」 竹本健治(創元推理文庫)
「残虐記」 桐野夏生(新潮社)
「囲碁殺人事件」は最初に出版されてから、もう20年以上も経っている。私はこのシリーズは角川文庫で集めていたので、今回は見送ることにした。創元文庫でそろえるというのも、また魅力的ではあるが。ちなみに一連のシリーズを一冊にまとめた「定本ゲーム殺人事件」(ピンポイント社)も持っている。
桐野氏の本は今年読んだ「グロテスク」でお腹いっぱい。この「残虐記」も似たような雰囲気の本のようである。ミステリー以外はなるべくスルーしたい。
<発売されているようであるが買えなかった本>
「求む、有能でないひと」 G・K・チェスタトン(国書刊行会)
「松本泰探偵小説選1」 (論創ミステリ叢書)
国書刊行会も論創社も普通の本屋では置いてない種類の本。よってなかなか見つけることができない。特に“論創ミステリ叢書”のほうはシリーズで買っているので、抑えておきたい本である。とかなんとかいっているうちに3月には「松本泰探偵小説選2」が出てしまう。東京さ、出るだかなぁ。
<発売予定のはずが発売されていない本>
「ペニス」 津原泰水(双葉文庫)
「黄昏の百合の骨」 恩田陸(講談社)
「四 季」 森博嗣(講談社)
津原氏の文庫は3月に順延。3月には原書房のミステリー・リーグからも新刊が出版される。
講談社は2月発売予定のはずの2冊が出ていない。特に「四季」は来月の「四季 冬」に先駆けて単行本を出す予定だったはず。今出すのと、「四季 冬」が出てから出すのとでは売り上げが変わるのではないだろうか。私は講談社ノベルスでそろえる予定。さすがに単行本までは買ってられない。それにある意味、独立した作品とはいえないわけだから。
といったわけで続きは3月へ。3月の講談社ノベルスの新刊は霞氏、黒田氏、高里氏、森氏の本が予定されている。またハヤカワからはイアン・ランキンの新作が。来月も当然のごとく、ミステリーから目を離すことができない。
2004年2月28日 2月の本を一気に・・・(中編)
昨日、本屋へ行ったものの、まだ置かれていない本が多々あった。今日ならば置かれているだろうと、本屋を何件か当たってみる。すると、予定の本をほぼ購入することができた。というわけで、今日の買い物はこちら。
「遭難者の夢 第二部 家族狩り」 天童荒太(新潮文庫)
「第六大陸1」 小川一水(ハヤカワ文庫JA)
「絹靴下殺人事件」 アントニイ・バークリー(晶文社 晶文社ミステリ)
「さよなら妖精」 米澤穂信(東京創元社 ミステリ・フロンティア)
「最後にして最初の人類」 オラフ・ステープルドン(国書刊行会)
“家族狩り”全五冊のうちの第2弾。すでに第一部は読了しているが、一部はまだ導入といったところ。印象としては「永遠の仔」をほうふつさせるような作品。ただし、タイトルに“家族”という言葉を使うだけあって、“家族とは”ということに焦点を当てているようである。期待してはいるものの、あまり救いようのない話にはしてもらいたくないものだ。
「第六大陸」は「SFが読みたい! 2004」にランキングしていた作品。面白そうなので買ってみた。全2巻ということなので、2巻も買っとかなければ。とりあえず積読か。
そしてついに出た! 今年最初のバークリーは“ストッキング”だ!! ということで、どんなミステリを展開してくれるのだろうか。早めに読んでおきたい。
ミステリ・フロンティア、第3弾は、「さよなら妖精」という作品。しかし、このミステリ・フロンティアという企画は鮎川賞、落選作品の受け皿ということなのだろうか。伊坂氏の作品はともかく、その他のラインナップを見ているとそんな気がしてきた。まぁ、面白ければ別にいいのだが。
そして買うつもりがなかったのに、買ってしまった。「最後にして最初の人類」2,800円+税。最初に行った本屋に「絹靴下殺人事件」がなかったので、悔しくて、つい衝動買いしてしまった。刊行されるのは知っていたのだが、SF作品で高価だから、買う必要なし! と思ってたのに・・・・・・
明日は、出ていたけど買わなかった本、買えなかった本などをあげてみようと思う。
2004年2月27日 2月の本を一気に・・・(前編)
月末刊行予定の本はいまいち日にちが定まっていなく、いつ出るかわからなかったので、週末に一気に買ってしまおうと今日になって本屋へ出向く。欲しい本、全て買い占める・・・・・・と思ったら、まだ出ていない本も結構あった。とりあえず、今日買ったのはこの4冊。
「帰ってきたアルバイト探偵」 大沢在昌(講談社)
「そして警官は奔る」 日明恩(講談社)
「老女の深情け 迷宮課事件簿3」 ロイ・ヴィカーズ(ハヤカワ文庫)
「三惑星連合 レンズマン・シリーズ6」E・E・スミス(創元SF文庫)
ついに続編が出た“アルバイト探偵”シリーズ。前作「拷問遊園地」が出てからずいぶんの時がたち、現実の世の中は変わったものの、主人公はいまだ高校生のままという設定のようである。これは今年の目玉であろう。しかし、大沢氏は毎年コンスタントに小説かいてるなぁー。
メフィスト賞作家・日明(たちもり)氏の第三作は第一作の続編となるシリーズ作品。日明氏の作品はまだあまり注目されていないが、個人的にはなかなか良い作品を書くなと感じている。前作、「鎮火報」は消防士を扱った力作であった。今後ブレイクする予感。本作にて人気作家のステップを上がれるか!?
迷宮課事件簿、第三作の文庫化。先月発売予定がなぜか延びて、今月に。私的には迷宮化事件簿のシリーズは本棚の中で積読となっている。今年中に一冊くらいは読みたい。
そしてレンズマン・シリーズ第6弾。これで最終巻かと思ったら、もう一冊あるようだ。そちらは夏に刊行予定とのこと。レンズマン・シリーズの刊行が終わったら、「キャプテン・フューチャー・シリーズ」を創元社文庫により刊行とのこと。そっちも買っちゃおうかな。一応、レンズマン・シリーズはちゃんと読んでいる。全巻、読み終わったら、まとめて感想を書く予定。
明日、もう一回本屋をまわる予定。「絹靴下殺人事件」や「家族狩り 第二部」等を購入する予定。売っていればの話だが。買った本、買えなかった本を含めて、明日にでも、またここに書こうと思う。
2004年2月24日 ミステリー・リーグの新刊変更
当初、ミステリー・リーグの予定では3月に発売する本は「黄泉屋敷事件」笠井潔 と「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水の2冊のはずであったが、笠井氏の作品は延びたようである。3月は「ルビナス探偵団」だけと。この「ルビナス探偵団」であるが、なんでも以前ライトノベルス系にて出したことのある作品のシリーズらしい。どのようなものであるかが楽しみである。
そして新たに発表された4月の新刊は、「イニシエーション・ラブ(仮)」 乾くるみ。書き下ろしミステリー長編は5年ぶりとのこと。どのような作品になっていることやら。
そして原書房ではヴィンテージ・ミステリ・シリーズとして、カーター・ディクスンの「殺人者と恐喝者」。4月刊行とのこと。このシリーズも目が離せない。
これだけ出てくれるのはありがたいことで、読む側としても必死に読み進めなければなるまい。今、ようやく「星の牢獄」に入ったところである。歌野氏の新作も早めに読んでおきたい。うれしさに悲鳴のでる毎日である。
2004年2月21日 カッパ・ノベルス見つかる
昨日見つからなかったカッパ・ノベルスであったが、今日は本屋に置いてあった。時間差・・・・・・ってわけでもないだろうが・・・・・・。
今日の購入本は、
「アルスラーン戦記9・10」 田中芳樹(カッパ・ノベルス)
「ギャングスターウォーカーズ」 吉川良太郎(カッパ・ノベルス)
「サブカルチャー文学論」 大塚英志(朝日新聞社)
角川文庫で既出であったものの新装丁に加え、とうとう次回から最新作が発表される! ということで角川文庫版を持っているにもかかわらず、集めなおしているこのシリーズ。2004年中に最新作が出るとのことだが本当に出るのだろうか。そもそもアルスラーンて10年も(以上?)前の作品なのだが・・・・・・。
吉川良太郎氏の最新作「ギャングスターウォーカーズ」。この作者はSF作品でデビューし、「ベロー・ザ・キャット全仕事」(徳間書店)等を書いている。なんとなくこの人の作品を気に入っているので、新刊を買ってみた。ジャンルはパルプ・ノワールとのこと。どんな作品か楽しみである。
そして、つい買ってしまったのが「サブカルチャー文学論」。本屋にでかでかと置いてあって目に留まったということと、雑誌「メフィスト」にて東浩紀氏が書いている評論の中にこの本のタイトルが何度か出てきたということもきっかけの一つ。というわけで買ってしまったのだが、本当に読みのだろうかと考えてしまう。評論関連の本が結構たまってるんだよなー。
2004年2月20日 カッパ・ノベルス見つからず
今日の購入本、
クリスティー文庫3冊
「怪人二十面相・伝 完全版」 北村想(出版芸術社)
「テン・カウント」 F・X・トゥール(早川書房)
今日はカッパ・ノベルスを目当てに本屋に行ったのだが探し物は見つからなかった。今月は確か、カッパ・ノベルスから3冊の新刊が出る予定のはず。そのうちの2冊を買う予定だったのだが、なぜか本屋に置いてあるのは買う気のない1冊だけ。最初の本屋では売切れているのかと思い、もう一つの本屋にもいったのだが、そちらにもなかった。時間差で出るのだろうか。その反動で、クリスティー文庫を3冊も買ってしまった。クリスティー買いすぎ。
「怪人二十面相・伝」は今更ながらの本なのだが、最近乱歩全集を読んでいる影響のせいか無性に欲しくなったので購入。なかなか美本だし、初版でもあったので買って損はないだろう。ただ、目次で「前編:サーカスの怪人、後編:青銅の魔人」と書いてあるのを見ると清涼院氏の「彩紋家」を連想してしまう。
もう一冊の「テン・カウント」は衝動買い。帯にエルロイの名前が書いてあるのを見て、一瞬エルロイの新刊かと思ってしまったが推薦であった。“史上最高のボクシング小説”という歌い文句に惹かれてしまった。今年の目玉になりうるか? といってもミステリーじゃないのかな。
2004年2月18日 はずかしいタイトルの話
津原泰水氏の「ペニス」(双葉文庫)という本が今月発売される予定であった。しかし、本屋で探すことはできず、すでに発売されていた今月の双葉文庫の帯などを参照してみても今月のラインナップには入っていなかった。結局、インターネットで調べてみると、3月に延びたようである。
ということで一応決着はついたのだが、もし、この本の所在を本屋にて店員に聞くとしたらどうしようと考えてしまった。
私自身は、本屋で本が見つからなかったとしても店員に聞くことはまずない。必ず自力で探し出すようにしている。しかし、今回はこのタイトルの本をどのように本屋の店員に告げればいいのだろうかと想像してしまった。
「すいません。今月発売の文庫を探しているんですが」
「なんという本でしょうか」
「えぇー、双葉文庫で津原泰水という作家の本なんですよ」
「タイトルはわかりませんか」
「えぇー、あの、その、いやちょっと」
いや、だめだこれでは堂々巡りである。だからといっていきなり題名から入るのも・・・・・・
「すいません『ペニス』という本ありますか」
「・・・・・・」
「いや、別にそういう本じゃなくて、ホラーというか幻想小説というか、あの・・・・・・」
だめだこれも失敗パターンだ。紙に書いて探してもらったほうがまだいいのかもしれない。それでなかったら、あらかじめインターネットで注文したほうがいいのだろう。文明の利器というものはありがたい。電話しかない世界であったら決して予約注文するのは難しいであろう・・・・・・
本屋で発注するときとか電話連絡することとかないのかな??
2004年2月17日 稲妻先生再び
「邪悪の家」 アガサクリスティー(ハヤカワ クリスティー文庫)
「ふつうの学校② −ブラジャー盗難事件の巻−」 蘇部健一(講談社 青い鳥文庫)
クリスティー文庫はもう15冊くらい購入している。本当は出たての本の綺麗なうちに買い揃えたいのだが、これだけいっぺんに出版されるとそうもいかない。徐々に買い揃えていくしかないだろう。そして、それよりももっと遅いペースで読んでいく。
今回購入した「邪悪の家」は解説がメフィスト賞作家の石崎幸二氏が書いていることで密かに話題になっている。解説では例の女子高生コンビと共に“座談会”を行っているのでクリスティーファンだけでなく石崎氏のファンも必見。
そしてついに出た。2冊目は出ないだろうと前作を読んだときには思ったものだが・・・・・・「ふつうの学校②」。蘇部氏一年ぶりの作品。
この本について一番知りたいのはメフィスト作家の蘇部氏の本としてではなく、純粋に児童書として買っていく人はどのくらいいるのかなということ。2冊目が出たということは1冊目はそこそこ売れたのか? しかし、今回の作品のサブタイトルは“ブラジャー盗難事件”。これまた子供は買いにくく、大人には買ってもらえそうもなさそうなサブタイトルだ。でもここまでくれば、かえって3作目がありそうで怖い。
2004年2月14日 SFが読みたい 2004年版
「SFが読みたい! 2004年版」(早川書房)
いわずと知れた、2003年の国内・海外のSFランキング本。
相変わらずSFに関してはハヤカワが強いというのが第一声。去年は特に、ハヤカワJコレクションというシリーズが立ち上がって、ランキングの多くを占めていたことは記憶に新しい。ただ、2003年はハヤカワがランキングを占めているものの、Jコレクションは少し元気がないかなという感じである。順調に刊行はなされているようであるが大丈夫であろうか。
付け加えて、海外SFに関してはさらにハヤカワ強し! といったところ。これを見ると海外SFの土壌というのが少ないことがわかる。それに東京創元社のSF部門があまりランキングに入っていないというのも気になるところ。しかし、最近他の出版社からSFがシリーズとして出版されていることは注目されるところである。たとえば、晶文社の「晶文社ミステリ」とか河出書房新社の「奇想コレクション」など。2004年にはこれらがどれだけ勢力図を塗り替えることができるかが楽しみである。
近年ミステリーの分野においてはハヤカワ、創元社以外の他の出版社の躍進が大きい。ではSFに関してはどうだろうか。SFに関しては大きく取り上げる出版社というのはまだ一部にすぎないと思う。よって、SFとしての出版に関してはハヤカワが大手というのは変わらないであろう。しかし近年ミステリーとSFの分野に接点が見られるようになってきたのが気になるところである。たとえば、国内ランキングではミステリー部門でも名前の挙がる、恩田陸氏、古川日出男氏、中井拓志氏、福井春敏氏などの名前を見ることができる。そうすると、出版点数ではハヤカワが多くても、ランキングに関しては他のミステリー系の出版社が上位を占めるということも可能性として考えられなくはない。今後そのあたりがどのように変化していくかは注目に値する。とはいえ、ハードSFに関してはやはりハヤカワあたりが主流なのだろうが。
その辺の勢力図に関しては「SFが読みたい」の中の「21世紀日本SF作家分布マップ」というコーナーにて図示してあるので参照してもらいたい。
2004年2月13日 今年の歌野氏の新作
「ジェシカが駆け抜けた七年間について」 歌野晶午(原書房ミステリー・リーグ)
「殺意は青列車が乗せて」 柄刀一(ノン・ノベル)
「平井骸惚此中ニ有リ」 田代裕彦(富士見ミステリー文庫)
「ふたりジャネット」 テリー・ビッスン(河出書房新社 奇想コレクション)
去年、ミステリー界において時の人となった歌野氏の最新作。満を持してミステリー・リーグから登場。これはもう期待してしまう一冊。しかし、これもタイトルが長い。
柄刀氏の新作は天才・龍之介シリーズ。これがもうシリーズ5作目というから執筆ペースが速い。これは短編集のようなので気楽に読める一冊。ちなみに青列車と書いてブルートレインとルビが振ってある。
ライト系ノベルは買わないといいながら結局買ってしまっている。これはネット上のHPのいくつかで見かけたので興味がわき、買ってみた一作。第3回富士見ヤングミステリー大賞、大賞受賞作とのこと。気楽に読んでみようと思う。
そして奇想コレクション3冊目はテリー・ビッスン。といっても知らないけど・・・。とりあえずは、前作のスタージョンをまだ読んでいないので急いでそちらから読んでいかなければ。
2004年2月12日 今年もカー復刊の年!?
最近、色々なHPの情報を見ると、近々ジョン・ディクスン・カーの本が何冊か復刊されるらしい。
いくつかを列挙してみると、
3月 『パンチとジュディ』 カーター・ディクスン(ハヤカワ文庫:新訳)
4月 『殺人者と恐喝者』 カーター・ディクスン(原書房:予定)
時期未定 『剣の八』 ジョン・ディクスン・カー(ハヤカワ文庫:新訳)
時期未定:復刊フェア
『眠れるスフィンクス』 ジョン・ディクスン・カー(ハヤカワ文庫)
『疑惑の影』 ジョン・ディクスン・カー(ハヤカワ文庫)
『騎士の盃』 カーター・ディクスン(ハヤカワ文庫)
といったところである。私がもっているのはポケミス版の「剣の八」だけなので、ぜひとも全て買いたいところ。これは今年の楽しみの一つになりそうである。そういえば、以前飼い逃した「死者のノック」も手元にないので、これを機に復刊してもらいたいところである。
また、去年はあまりカーの本を読まなかったので今年こそは未読の本をできるだけ多く読みたいと思っている。
2004年2月10日 ファウストVol.2 登場
「ファウスト Vol.2」(講談社)
「江戸川乱歩全集15 三角館の恐怖」(光文社文庫)
「ネロ・ウルフ対FBI」 レックス・スタウト(光文社文庫)
「人形はひとりぼっち THE DOLL HUNTER」 中島望(富士見ミステリー文庫)
ついに出た、ついに買えた、本当に出た! ファウスト第2号。今月の小説は、乙一氏、滝本竜彦氏、佐藤友哉氏、西尾維新氏、そしてなぜか舞城氏はトム・ジョーンズ氏の翻訳。その他いろいろ、少なくとも見た目は十分、豪華っぽい!!
今月の江戸川乱歩全集は「続・幻影城」の予定が何故か急遽変更。「三角館の恐怖」が登場だ。ちなみに「続・幻影城」は来月の予定。そういえば、「少年探偵団」を読んだのに感想を書いていない。明日にでも“らんぽいぢり”をUPしたい。
光文社文庫の“ネロ・ウルフシリーズ”が復活。少なくとも、来月にも、もう一冊出るらしい。これを機にレックス・スタウトの項目も作るとするか。
ライトノベルスはなるべく買わないようにしているのだが、メフィスト賞作家の本ということで買ってしまった「人形はひとりぼっち」。ちょうど、ハルキ・ノベルスから出た「ハイブリッド・アーマー」も読んだところなので、読み比べて感想を書いてみるのも面白いかもしれない。
2004年2月6日 講談社ノベルス
「零崎双識の人間試験」 西尾維新
「彩紋家事件 後編 下克上マスターピース」 清涼院流水
「刹那の魔女の冒険」 関田涙
以上、3冊購入。「ファウスト」も一緒に買えるかと思ったが、本屋で見つからず。明日には出ているか? それとも来週か?
西尾氏の新作はWebページにて公開されたものを1冊にまとめたもの。戯言シリーズ外伝か。四角いCD-ROM付。そういえば、ページ数が300ページに満たないのに1,300円だ! CD-ROMのせいだったのか。
清涼院氏の本は1月の上巻に続き、下巻が登場。なにやら後半のページが袋とじになっている。いろいろな意味で危なそうな本である。この本こそ今年もっとも危険なロシアンルーレットのような本といっても過言ではあるまい。
そして関田氏の第3作品。なかなか分厚い作品に仕上がっている。本格ミステリーが楽しめそうな本である。期待大!!
あと、講談社ノベルスに付いてくる定例のしおりの裏を見ると、メフィスト賞受賞作の第30回に矢野龍王「極限推理コロシアム」と書かれている。1年ぶりのメフィスト賞が決定したのだろうか。これは来月あたり発売か!?
2004年2月4日 このミス大賞の苦しさ
先日、第2回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作、「パーフェクト・プラン」を読了した。
内容はどうかといわれると、微妙なところである。面白くないことはないのだが、せいぜい佳作という印象なのだ。それにタイトルや帯に書かれていることがこの本の内容に合っているかという事も微妙である。
それにしても、今回は「このミス」大賞の受賞作としての扱いも小さかったと思う。去年は第1回ということもあって、それなりのキャンペーンを展開したのだろうけれど、今年は本屋の片隅にひっそりと積まれているという印象が強い。これではかえって受賞作に対する自身のなさが表れているかのようにとられてしまうのではないだろうか。
ならば受賞作に適するものがないのならば、大賞はなし、というようにしたほうがいいと思うのだがそういうわけにはいかないのだろうか。まぁ、そのへんは当然主催者側にも事情があるだろうから簡単に言えることではないのだろう。しかし、だからといって無理やり続けていけばどうしても「このミス」大賞自体の効力が下がってしまうのではないだろうか。
この賞が打ち切られる前に大型新人が出てくれることを願うのみである。編集者も当然それを強く望んでいるのだろう。
2004年2月3日 ミステリーランド
「黄金蝶ひとり」 太田忠司(講談社ミステリーランド)
「鬼神伝 鬼の巻」 高田嵩史(講談社ミステリーランド)
「闇のなかの赤い馬」 竹本健治(講談社ミステリーランド)
ようやくミステリーランドが発売された。第3回配本にして、今年初。
それにしても今更ながら値段が高い。3冊で6,000円を超えてしまった。正直言って買うのには少し躊躇してしまう。しかし、それでも何故買ってしまうかといえば、去年発売されたミステリーランドの本6冊がなかなかのできであったからだ。子供も読める絵本形式とあなどるわけにはいかない。これらもとにかく読み落とすことのできない本なのである。というわけで、少しくらいの散財はしょうがない。
よくよく考えれば3ヶ月ごとに3冊であるから、1ヶ月1冊と考えて、1月に2千円と思えば別に痛くは・・・・・・それでもやっぱり痛いか。
ここでミステリーランドに一つ苦言を。何かというと、本屋の店員は本を売るさい、本に入っている補充注文カード(もしくは売り上げカードか)を抜き取って客に渡すはずである。しかし、このミステリーランドの本は補充注文カードを本から抜き取ることができないのだ。
●理由の一つは箱に入っていて、しかもその箱がぴっちりしていて容易に中身を箱から出すことができないため。
●もう一つの理由はたとえ、箱から出すことができても、カードがきっちりと収まっているため、一目見たくらいでは探すことができないのである。
というわけで、今まで購入したミステリーランドの本にはすべて補充注文カードが差し込まれたままであった。もし、かりに売り上げが伸びていないとするならば、こんなことが原因になっているのではないだろうか。
といっても、今更決して本の装丁を変えるようなまねはしないでもらいのだが。