一言、二言
2003年7月31日 ヒトクイマジカル
西尾維新氏の戯言シリーズ「ヒトクイマジカル」(講談社ノベルス)読了。
内容に関してはここでは置いておくことにして気になったことが一点。なんとこの本はカバーがリバーシブルになっている。その裏のカバーが表と対をなしていて、こちらもなかなかのもの。
さすがに文字が逆であり、バーコードもついていないから裏側のカバーで店に並べることはできないだろうが、なんとなく自分の本棚には並べてみたい気分。
もう一冊買ってみたりして・・・しかし、1,200円かー・・・
ブックオフにでも行ってみようか。
2003年7月26日 スタージョン
シオドア・スタージョン著「海を失った男」(晶文社ミステリ)読了。
今までシオドア・スタージョンというとSF作家らしいということとエラリー・クイーン名義で「盤面の敵」を書いた人というくらいの知識しかなかった。最近ネットでちらほら見たところによると日本にて出版された「一角獣・多角獣」という著書が絶版していて手に入りづらく高値がついているとのこと。
外国でも不遇の作家といわれていたようなので、それが日本で出版されるとなるとなおさら難しいことであろう。しかもそれがSF作家であるならばさらに垣根は高くなる。それが今日の日本におけるミステリ・ブームによりこのような形で出版されるのだから何が起こるかわからないものである。
この「海を失った男」は晶文社ミステリとして刊行されたものだが、このラインナップを見るとバークリーの著書以外は全て短編にて構成されている。こういう海外著書の紹介というのも乙なものだ。
ところで本書によってスタージョン・ブームというものが日本で起きるのだろうか?
それもちょっと難しいところか。一般受けする類いのものではないかもしれない。
2003年7月24日 ネットで選ぶ本格ミステリ短編ベスト・オブ・ベスト
政宗九の視点にて行われていた“ネットで選ぶ本格ミステリ短編ベスト・オブ・ベスト”の集計結果が22日に発表された。その第1位になったものは、
「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」 大山誠一郎
ダントツの結果であったようだ。
投票者の投票作品を見てみると、多くの人が「彼女が〜」に(1位から3位までとばらつきはあるものの)投票している。そしてそれ以外の作品においては好みにより分かれた結果ということのようである。
ようするに掲載された短編の中で如何に本格作品とよべるものが少なかったのかということを表している結果といえよう。しかしながらこれだけの差がついてしまったというのは寂しいことである。「彼女が〜」のできがすばらしいという言い方もできるのだが、やはり他の作品の(できは良いとしても)非本格という内容には寂しさを感じてしまう。特に本書は本格ミステリ作家クラブによる「本格ミステリ」という集成であるのだから、“本格派”としてがんばってもらいたい。
01や02のほうから選べば、また違う傾向が見られたと思うのだが・・・
とりあえずは04に期待したい。
2003年7月19日 迷宮課事件簿
今月の初めに本屋にて平積みになっていた一冊の本に目が止まった。
タイトルは「迷宮課事件簿〔1〕」。著者はロイ・ヴィカーズ。(早川文庫)
なんとなく購入してみた。しかし、現在読んでいる本や読もうと思っている本は山積みの状態であり積読決定と隅に追いやることにする。
と思っていたら、なんと今月に「百万に一つの偶然 -迷宮課事件簿〔2〕-」が新刊で発売されていた。新刊といっても1962年にハヤカワ・ミステリという形で出版されていたものが、40年の時を経て文庫化されたらしい。こいつは読まないわけにはいかない。間違いなく今年の話題の一つのなりそうである。ということは当然〔1〕から読まねばなるまい。
積読にしておく場合じゃない。
2003年7月17日 キンケシ
今日、某コンビニにて、いつも購入しているペットボトルを買ったら、おまけとしてキンケシ(キン肉マン消しゴム)がついてきた。
パッケージを見ると全9種類+シークレット1種と書いてある。
全9種類のほうはその種類が書いてあって、
キン肉マン、ラーメンマン、悪魔将軍、テリーマン、アシュラマン
カレクック、ロビンマスク、バッファローマン、ウォーズマン
とのことって・・・あれ? カレクック?? 別に他にもブロッケンJrとかいろいろとあるじゃないか。何故にカレクック??
そして購入したペットボトルに付いていたおまけは、ばっちり“カレクック”。
これは、はずれということか?
2003年7月16日 ハリー・ボッシュ
「夜より暗き闇」マイクル・コナリー(講談社文庫上下)購入。
最近コナリー著「わが心臓の痛み」を読み終えたので、この本を読むのにはちょうどよい。本書にはハリー・ボッシュだけでなく、「わが心臓の痛み」に登場したテリー・マッケイレブも登場するとのこと。
ただ、このシリーズについて一言。“ハリー・ボッシュ”シリーズといえば扶桑社からずっと出版されていた。それが人気によってか、他の事情によってかは知らないが最近は他の出版社からもマイクル・コナリーの本が刊行されるようになった。そのことは別にかまわないのだが、困るのは出版順序に関すること。というのは今回出版された「夜より暗き闇」の前に早川書房より“ハリー・ボッシュ”シリーズの「シティ・オブ・ボーンズ」が出版されている。しかし、原書が出版された順序としては「夜より暗き闇」のほうが先に出版されているのである。シリーズものを出版するのであれば、せめて時系列順に出版してもらいたいものである。スティーブン・ハンターの作品でも過去にこういった事例があった。他にも探せば間違いなく似たような例はあるだろう。
読者に優しい出版を! といいたいところ。
2003年7月14日 HPの改訂もあと少し
当ホームページの改訂(stylesheet化)もだいぶ進み、あと海外作家の一部と国内作家の半分くらいで終わる。思ったよりも早く進んでいる。できることなら今月中にすべて完了といきたいところだが、それは少々微妙なところか。8月中には間違いなく完了するだろう。
ただ、改訂しているうちに微妙に気に入らないところがそこここに見受けられる。また全部やり直しということにならなければいいが・・・
しかし自分で満足できるならそれもよしか。
2003年7月12日 包装
私が日頃利用している本屋にて買い物をするとき、その袋の入れ方がいつも気になってしょうがない。
私が行く本屋は近隣では一番品揃えの良い本屋である。しかし若干距離が遠いため、いつも行くのは週末のみとなってしまう。そのため、いっぺんに多く本を購入することが多々ある。
そして多めに本を購入したとき、その書店ではなぜかその本を全部積み上げて袋に入れようとするのだ。ハードカバーや雑誌を一番下において、文庫を二列に並べるとか、逆に文庫を均等に並列に敷き詰めてその上に大き目の本を置くとかすれば収まりがよいと思う。しかし、そのような事は一切やらずに、大きい順に下からおいて行き、あたかも本で山を作るかのようにして袋に入れてくるのだ。よって、たとえもち手のあるビニール袋に入っていたとしても片手で底を支えながら持たないと持ちづらい。さらには紙袋だと両手で捧げ持つように本屋から出てくることになる。
これは店の店員の全てが同じようなやり方をする。このように教えられているのだろうか?
2003年7月10日 光文社文庫
今日は光文社文庫の発売日。さっそく本屋にて購入・・・なんだけど、
なにゆえ、小さ目の本屋では光文社文庫の新刊をすべてそろえていないんだろう。全部そろえるには必ず大きめの本屋へ行かなければならない。今回の例でいうと、
「『探偵倶楽部』傑作選」
「猫の舌に釘をうて」都筑道夫コレクション
「聖ペテロ祭殺人事件」
の三冊が置かれていない。特にミステリー文学資料館の傑作選のシリーズは置いてない本屋が多い。
そんなに売れていないのか? みんな買わないとすぐ絶版になっちゃうぞ!
なんか、絶滅しそうな鳥を救うような心境である。
2003年7月6日 講談社ノベルス
今月の講談社ノベルスの購入作品は、
「花に舞」高田崇史
「七人の迷える騎士」関田涙
「タイムスリップ明治維新」鯨統一郎
「ヒトクイマジカル」西尾維新
の四冊。読むのが楽しみなラインナップである。高田氏のものは新シリーズ。関田氏は早くも2作目。鯨氏は前作「タイムスリップ森鴎外」がツボにはまったので今作にも期待。そして西尾氏の作品はボリュームアップ(¥1,200)で登場。どれから読んでいいのか迷うところである。
そして来月はいよいよ“オンモラキ”。それもすごく待ち遠しい。
2003年7月3日 SF
「ウロボロスの波動」読了。そういえば最近SF作品はごぶさただったような気がする。
そしてなんとかSF部門もstylesheetに変換完了。こうして見てみるとSF作品はまだまだ少ない。SFは読み始めてから間もないから当然といえば当然のこと。これから読むべき本、ここに掲載する本がまだまだたくさんあると喜ぶべきであろう。
それに家にあるSFの積読本を読みこなすだけでもそうとうなことなのだが。
2003年7月2日 時の車輪シリーズ
ロバート・ジョーダン著、「昇竜剣舞7 剣の王冠」読了。
ハヤカワ文庫にて出版されているシリーズであるが、今や「グインサーガ」も追い抜くのでは? というくらいの怒涛の勢いで出版されている。本書にて第7部が終わるのだが、すでに原作では第10部も出版されている模様。いやはや全部で何巻までになるのかが楽しみである。今現在、ハヤカワ文庫では第7部が終わった時点で46巻分になっている。
このシリーズの特徴の一つは、とにかく登場人物が多い。私はもうすでに把握できなくなりながらも、なんとか読み進めているという状態。なにしろ、ちょろっとしか出てこない人物が後々にまた出てきて活躍し出したりと読者泣かせな本である。
最終巻まで読み終わったら必ず、もう一度読み直そうと考えている。その時は自分で、人物表と行動チャートなどといったメモを書きながら読むつもりである。