それとウィンズロウの新刊が年末になんと2作も。なかなかのボリュームなので、読むのに時間がかかりそうだが、なんとか2冊とも来年の前半のうちに手を付けておきたい。
今年のランキングも既に出そろったが国内では「王とサーカス」「戦場のコックたち」「ミステリー・アリーナ」が強かったなと。あと個人的に気になっている作家が東山彰良氏。たまにランキングに出てきたりするのだが、きっかけがつかめず、未だこの人の本を読んだことがない。そろそろなんか読んでみようかな、というところで今年「流」という作品がランキングでも取り上げられているのだが、文庫化してからでいいや、と思っていると、そのまま読み逃してしまうんだよな。
海外ではディーヴァーや今が旬のルメートルとフリードマン。ダニエル・フリードマンの老人刑事シリーズは、狙いすぎているところがどうだかなと。といいつつも、しっかりと読んではいるのだけれど。
近年、ランキングを見て本を買うというのも少なくなったのだが、今回はランキングを見て即購入となった本はこの2冊。
「さよならの手口」 若竹七海(文春文庫)
「エンジェルメイカー」 ニック・ハーカウェイ(ハヤカワミステリ)
文庫でお手軽な若竹氏の本と、ハヤカワポケットミステリというには、絶対にポケットに入らない分厚さの「エンジェルメイカー」。本格ミステリからは、かけ離れているような2冊であるが、内容などを見て、つい気になって買ってしまった。
他には、これまたハヤカワミステリの「ありふれた祈り」あたりが気になるのだが、これは購入するかどうか迷うところ。今年のランキングからの選出はこんなところか。
2015年12月19日 年末なのに? 年末だから! 大量購入
今週の購入本
「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」 津原泰水(河出書房新社)
「残り全部バケーション」 伊坂幸太郎(集英社文庫)
「百匹の踊る猫」 浅暮三文(集英社文庫)
「アンデッドガール・マーダーファルス1」 青崎有吾(講談社タイガ)
「天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと1」 小川一水(ハヤカワ文庫JA)
「クロックワーク・ロケット」 グレッグ・イーガン(新・ハヤカワSF)
「ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 上下」 ダヴィド・ラーゲルクランツ(早川書房)
「幻の女〔新訳版〕」 ウイリアム・アイリッシュ(ハヤカワ・ミステリ文庫)
まさかの“ミレニアム”第4弾が日の目を見る日が来るとは!! 著者であるスティーグ・ラーソン氏が著書の発売を見る前に病死してしまったのは有名な話。続編の構想は練られていたものの、それが作品として公開されることはないだろうと思われていたが、なんと遺族がダヴィド・ラーゲルクランツ氏に執筆を依頼し、続編として刊行。ラーゲルクランツ氏はジャーナリストであり、伝奇執筆なども経験しているとのこと。これが続編としてどのような仕上がりになっているかは、読んでのお楽しみ。さすがに、今年中に読むのは無理そうであるので、年始の楽しみとしようと思っている。
2015年12月12日 今年のランキングもあらかた出終わる
今週の購入本
「このミステリーがすごい! 2016」(宝島社)
「奇譚を売る店」 芦辺拓(光文社文庫)
「世界城」 小林泰三(日経文芸文庫)
このミスが出たことにより、今年のランキングもあらかた出終わった。国内では米澤穂信氏の「王とサーカス」が強かったが、米澤氏自体がランキング上位の常連ゆえに、なんとなく目新しさがなかったかと。そうすると、今年の目玉的な作品は新人作家である深緑野分氏の「戦場のコックたち」あたりか。このミスに深緑氏のインタビューが載っていたのだが、それを見て思ったのが、そういえばこの人、女性だったのかと。なにしろ、「戦場とコックたち」を読んでいる時は、女性が書いているということなど全く意識していなかった。
2015年12月8日 本格ミステリ・ベスト10
今年もランキングに参加しましたので、原書房様から送っていただきました。ありがとうございます。
「2016 本格ミステリ・ベスト10」(原書房)
今回のランキングのなかで、特に論創海外ミステリについて気になるところがあったので一言。
私は今回の投票では、論創海外ミステリのなかから「レイナムパーヴァの災厄」(J・J・コニントン)と「ワシントン・スクエアの謎」(ハリー・スティーヴン・キーラー)を選出。しかし、他の投票者のなかではこれらに票を入れていたひとはわずか。
他の論創社の作品で目立ったのは、「グレイストーンズ屋敷殺人事件」(ジョージェット・ヘイヤー)。ベスト10には入らなかったものの、他の投票者からは根強い人気があると感じられた。個人的には微妙と思えた作品であったのだが。
そしてもうひとつは、「リモート・コントロール」(ハリー・カーマイケル)。こちらはベスト10入りした作品。まだ未読で、後回しにしてもよいと思っていたくらいなので、これを機に年内に読んでみようかなと思っている。
あと、クェンティンの「死者の疾走」が入るかと思っていたのだが、原書房の「犬はまだ吠えている」のほうが票を集めたようである。
2015年12月5日 佐々木氏の未読作品がたまってきた
本日の購入本
「週刊文春 12/10号」
「罪人よやすらかに眠れ」 石持浅海(角川書店)
「そして奔流へ 新・病葉流れて」 白川道(幻冬舎文庫)
「代官山コールドケース」 佐々木譲(文春文庫)
佐々木譲氏の作品は文庫で読んでいるのだが、今のところ「回廊封鎖」と「憂いなき街」が積読になっていて、今回購入したのが「代官山コールドケース」。どれも今年文庫化されたもの。しかも、どれもが話題作であり、ずいぶんと濃い作家活動を行っているなぁと感嘆させられる。さらには、新刊も続々と出ているので、まだまだ文庫化作品が出てきそう。早め、早めに読んでいかないと。
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