<内容>
「鏡の声」
「七番目のウェーブ」
「月人壮士」
「約 束」
「夢のチョコレートハウス」
「ショコラティエの勲章」
<感想>
本書は最近よく見られるような、独自の背景をもとに展開される“日常の謎”系のミステリ作品。ただし、どの作品もミステリというほど事件性のあるものではなく、あくまでも個人レベル、店レベルでの事件というものになっている。よって、ミステリというところに重点を置いてしまうと若干期待はずれになってしまうかもしれない。
タイトルからして、主人公は洋菓子屋の店員か店長なのかと思いきや、なんと和菓子やの店員であった。その和菓子やの店員が近所に出来た流行のチョコレート専門店のシェフと交流を深めていくという内容になっている。
よって、物語の背景たるチョコレート店とか、洋菓子などに興味がある人には、お薦めできる作品といえよう。ただし、それ以外に特徴といえるようなものは感じられなかったので、そういったことに興味のない人には物足りなく感じられてしまうかもしれない。
まぁ、気軽に読むことができる小説であるということは間違いないので、たまにはこんな甘めの(内容までがあまいとは言いがたいが)ミステリを手にとって見てはいかがか。
<内容>
とあるコンプレックスを持つOL、遠田香菜子は、誰とも打ち解けることができないまま人生を過ごしていた。そんなある日、彼女を捨てて出て行った父親の姿を発見する。久しぶりに再会した父親は古ぼけたアパートで日常生活もままならない状態で過ごしており、その言動も妙なものであった。その父の様子を隠れて観察すると、日々、色々な病院に連れていかれて、様々な治療を施されているようなのだが!? 香菜子は、同じくアパートを見張っていた青年・楡川と知り合い、彼と行動を共にすることに。二人でそのアパートの様子を探るうちに、ひとりの医師の正体が徐々にあらわになり・・・・・・
<感想>
第6回ばらのまち福山ミステリー文学賞受賞作。パッと読んで思ったのは、読みやすいという事。内容は暗めの話なので、決して受け入れ易いとはいいがたいのだが、文体が良いせいなのか、さくさくと読み進めることができた。このへんは、素人離れしているところ。
古びたアパートに住む者たちが、言いなりになるがままに、いくつもの医療処置を受け、医療費を搾取されていくという背景が見えてくる。しかし、その住人達が逆らうどころか、痛みも感じることなく、何故言うがままとなっているのか。また、その背後で事件のカギを握るはずの医師の思惑は何なのか? そうした秘密に主人公たちが挑むというもの。
物語の流れとしては、終幕に近づくまでは、同じ話の繰り返しというか、すでにわかりきったことを延々と語り続けているようにも思え、やや退屈と感じられた。このへんはもう少し、メリハリを効かせてもらいたかったところ。主人公らの馴れ初めや、徐々に世間へと出ていくという成長の過程なども表しているようではあったが、それもやや弱い。
ただ、終幕へと一気になだれ込み、そうして物語の全貌が明かされると、また作品に対する印象もかわってくる。これはなかなかうまく描かれていたのではないかと。表面的に見えていたものが、見事に反転する真相は考え抜かれたものとなっている。カタストロフィとまではいかないものの、実は序盤から終幕にかけてまで、きっちりと物語が描かれており、計算され尽した内容であることに気づかされる。
主人公の印象のせいか、きっちり描かれてはいるものの、全体的に地味な印象。描き方によっては、もっとミステリ色を強く出来たのではないかと、惜しくも感じられる。とはいえ、ここまできっちりと物語を描くことができるのであれば、今後もっと良い作品を書いてくれそうである。
<内容>
希望をなくし、新宿をさまよっていた峰田はホームレスに話しかけられ、やがて彼らの仲間となり、生活をしていくこととなる。とある日、彼らが生活しているテントが若者たちに襲撃を受ける。しかし、ホームレスたちは、ボランティアを名乗る男たちに助けられことになる。そのとき、峰田は“ウェルニッケ”“ハタヤマ”という言葉を耳にする。その言葉は峰田に妻が死亡することとなった、とある事件を思い起こさせた。忘れかけていた復讐を果たそうと峰田は謎のボランティアを名乗る者達に近づこうとするのだが・・・・・・
<感想>
「経眼窩式」にて、第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した植田氏による2作目。内容は医療系サスペンス・ミステリ。
導入はホームレスとなった男の生活ぶりから始まる。それがやがて、彼の過去を思い起こさせる事件が起き、復讐を遂げようと過去の事件の調査をしていくこととなる。前作「経眼窩式」と同じくらい今作も面白かった。ただ、最初に事件が提示されるのではなく、平凡なホームレスの生活様式から始まるので、このへんは工夫してもらいたかったところ。中盤以降、展開もよく面白く読めたので、序盤の取っ付きがよければ、さらに良い作品になったのではないかと思われる。
作品の内容は面白いのであるが、一言付け加えるとすると、なんとなく「経眼窩式」に展開が似すぎているなと。医療にまつわるさまざまな話は面白と感じられ、興味深く読めるのだが、ミステリとしての引き出しがやや少ないかなと2作目にして感じてしまった。この辺、次回作はもっと異なる展開を見せてくれる作品を書いてもらいたいところ。
主人公の過去と若年性痴ほう症となった妻のその後、ホームレス集団に隠された秘密、製薬会社の秘密と天才と呼ばれながらも失踪した男の過去と現在、謎のボランティア達は何をなそうとしているのか、そして最終的に明らかにされる全ての真実とは!? 医療や製薬というものを背景に実にうまく紡がれた物語であったと感嘆させられた。
<内容>
小学校5年生の光彦少年は、夏休みに軽井沢の別荘に遊びに来ていた。そこで友達の峰男君遊んでいると、偶然にも光彦のクラスに軽井沢から転校してきた本島衣理と出会い、3人で遊ぶことに。そのとき軽井沢では、女性が行方不明になるという事件が起きたばかりだという。そこで3人は事件現場と噂される「緑の家」へ行ってみる。彼らはそこで怪しげな者達が大きな穴を掘り、何かを埋めようとしているところを目撃してしまい・・・・・・
浅見光彦の小学生時代を描くミステリ作品。
<感想>
内田氏の作品を読むのは、ずいぶんと久しぶりの気がする。一時は、結構読んだんだけどなぁ、浅見光彦シリーズ。と思っていたら、なんと本書は浅見光彦の小学生時代の事件を描いたというもの。これは、興味を惹かれずにはいられない作品。
そして実際に読んでみてどうかといえば、ここ最近のミステリーランドのなかでは、かなり出来が良いほうだと感じられた。ミステリ作品としてさほど捻りはないので、大人向きの作品とは言いがたいのだが、少年少女向けの作品としてはよくできていると思われる。また、私のような大人が読んでも、かつて読んだ少年少女向けのミステリを思い起こさせるような、懐かしさを感じ取ることができる作品として仕上げられている。
本書は浅見光彦シリーズ作品としても楽しむことができる作品になっているようなので、ファンの方は読み逃しなく。シリーズ御馴染みのキャラクター達が多数登場とのこと。
<内容>
ビリヤードの元世界チャンピオン・英雄一郎(はなぶさ ゆういちろう)が経営するビリヤード店“ビリヤードハナブサ”。そこでアルバイトをする“僕”中央(あたり あきら)。店の常連たちと英先生らがビリヤードにのめり込む中、いつしか謎のある事件が店に持ち込まれるように。常連たちと共に僕も耳を傾けて聴いていると、ある閃きが・・・・・・
「バンキング」
「スクラッチ」
「テケテケ」
「マスワリ」
<感想>
短編集ゆえに、あっさりとした内容の作品なのかなと思っていたのだが、思いのほか本格色の濃い作品となっていて驚かされた。短編のどれもが殺人事件をあつかったものであり(ただしユーモア調なので陰惨さは薄い)、なかなか濃厚な本格ミステリ短編集。
ビリヤード店“ハナブサ”に持ち込まれた事件を常連客と共に謎を解くという内容。最初はビリヤード元世界チャンピオンが探偵役なのかと思いきや、なんと物語の主観である“僕”、ビリヤード店のアルバイトの青年が謎を解くという意外性な展開。
「バンキング」は、店のオーナーが殺害された事件について、3人の容疑者から動機と犯行を暴くというもの。
「スクラッチ」は、社内で飛び降り自殺した社員の謎に迫る。
「テケテケ」は、閉ざされたフロア内で起きた研究者の自殺事件の真相を探る。
「マスワリ」は、離れのビリヤード室で殺害された女資産家を巡る、容疑者たちのアリバイをダイイング・メッセージから解き明かす。
短編のそれぞれの内容については斬新さはないと思われる。ただ、その謎をビリヤードのプレイにからめ、そこからヒントを得て、そして謎解きへと持ち込むというスタンスが面白い。また、短編のそれぞれが一種の謎解きミステリのようにも捉えられ、本格ミステリファンをくすぐるような内容であることも確か。
最近、こうした謎解きを主軸にしたような作品というのもあまり見られないせいか、懐かしさを感じてしまい、非常に楽しむことができた。予想以上に本格ミステリを堪能できる内容となっているので、読み逃すには惜しい作品。
<内容>
高校生の店主による土曜日だけ開店する不思議なカフェ。そしてそのカフェには不思議な話が持ち込まれ・・・・・・
「マッチ擦りの少女」
「きれいなあひるの子」
「アンデルセンのお姫様」
「カイと雪の女王」
<感想>
「Bハナブサへようこそ」にて鮎川哲也賞を受賞した内山純氏による新たな作品。デンマーク料理をふるまう一風変わったカフェを舞台に、持ち込まれた謎を解くという作品集。
「マッチ擦りの少女」 マッチを擦っていたところを目撃された少女に盗難の容疑がかかるのであったが・・・・・・
「きれいなあひるの子」 突然山荘への旅行に誘われた女性と鳩時計の謎。
「アンデルセンのお姫様」 かつての有名女優の体験談。
「カイと雪の女王」 カフェ・チボリに届けられた脅迫状の謎。
鮎川賞を受賞した作品は、なかなか面白かったので、こちらも期待して読んだのだが、今作はハマらなかった・・・・・・というかミステリとしていまいち。全体的にミステリ的な内容が弱いということもあるのだが、根幹となる話自体が面白くなく、全体的に興味を惹かれなかった。ミステリというようりも薀蓄の語り合いという感じであったし、さらには無駄な登場人物が多かったようにも思える。たとえ、ミステリ部分がいまいちでも雰囲気を楽しめる小説になっていれば、まだ受け止め方は違ったと思えるのだが、全体的に微妙な作品であった。
<内容>
考古学者の芦原志津夫は十年前に失踪した父親の行方を追って、とある教授と会う約束をする。しかし、その教授は科学的には考えられない温度で焼かれた焼死体となって発見された。芦原はこの不穏な事件を調べるうちに前代未聞の土偶を発見する。そしていつしか彼は一部の者たちが秘密を守ろうとする“カムナビ”を見出すことに・・・・・・
<感想>
面白い、しかも読みやすい。これだけの厚さがある本なのに一気に読めてしまうのだからすごい。しかも内容が考古学等を持ち出しているので、読者にそれらの説明をなさなければならないにもかかわらず読みやすい。これはたいしたものである。
しかし、この著者というのは毎回楽しませてくれながらも著者自身のコストパフォーマンスが悪いなどと余計なことを考えてしまう。本書では、古代の遺跡の話から、土偶、三種の神器、邪馬台国、日本書紀といったテーマのそれぞれが一冊の本になりそうなものを余すことなく、この一つの本にて書き表してしまっている。いゃー、もったいないと思いつつも、読むほうにとっては大歓迎である。
この物語でいい味を出していると思えるのは登場人物一同。内容は超常的でありながらも、登場人物らは極めて一般的な人々。不思議な能力を使える者もいるのだが、属性としては超人というよりは一般人のほうへ傾いている。登場人物らは“カムナビ”という運命に翻弄されながらも、ある者は守ろうとし、ある者は利用しようと考え、そしてまた抵抗しようとするものもいる。それらの行動は自然の脅威の中であがきながらも生き抜こうとする人間の力強さを感じさせられる。
本書を読むと過去から現在にいたるまで、自然の中であがき苦しみながらも生き抜いてきた“人”というものを感じずにはいられなくなる。
<内容>
日本最西端、与那国島の沖合に建設中の海上都市“オーシャンテクノポリス”が正体不明の謎の物体に襲撃された。さらにその近くに設けられていた海底油田採掘基地“うみがめ200”も壊滅的な状況を迎えていた。基地の責任者である倉瀬厚志は仲間たちの命を救おうと奔走する。さらには、潜水艇で海底に潜っていた娘の命も救わなければならない。倉瀬は怪物の正体を確認し、無事に生還することができるのか!?
<感想>
出版された当初注目された作品であり、いつか読みたいと願っていた。一時期、梅原氏の既存の作品が角川ホラー文庫で出版されていたので、この「ソリトンの悪魔」も出るだろうと期待していたのだが一行に出る気配がなく、古本で見つけるしかないかなと考えていた。すると昨年、日本推理作家協会賞全集にて見事復刊され、ようやく入手することができた。というわけで、15年越しに読むことができた作品である。
日本推理作家協会賞を取ったくらいだから、面白いというのは当たり前のこと。分厚いページ数ながらも一気に読むことができた。そこそこ難しいことも書かれているものの、普通にエンターテイメント小説として読むことができる。また、この長いページ数にもかかわらず、物語上では1日か2日くらいしか時間が経過していないという怒涛の展開がなされている。
謎の波動生物“ソリトン”、その正体もわからないまま危機的状況から脱出しようとする主人公一家、新技術ホロフォニクス・ソナーを駆使して怪物を追う潜水艦、状況が飲み込めないまま攻撃を受けることとなる外国の潜水艦。こういった様々な立場のものが絡み合い、戦闘は三つ巴、四つ巴となってゆく。さらには、謎の支援者までもが現れ、事態はどんどんと思わぬ方向へと駆け抜けてゆくこととなる。
一時期、外国の作品で「深海のYrr」というのが話題になったが、こちらの「ソリトンの悪魔」のほうがエンターテイメントとしては数段上であろう。まぁ、思想とかそういったものが含まれていないという点では「深海のYrr」に軍配があがるのかもしれないが、それでも海洋エンターテイメントの代表作としては個人的には本書がNo.1であると声を大にして言いたい。
この梅原氏、最近は新刊が出ていないので、知らない読者も多いかもしれないが、どの作品も読みやすくお薦めできるので是非とも一度手にとってもらいたい。また、数年ぶりに2011年5月に角川ホラー文庫から新刊が出るようなので、こちらも期待して読みたいと思っている。
<内容>
難病を抱えていた堤雅之は心臓移植手術を受けることとなった。手術は無事に成功したが、奇妙な現象に悩まされることとなる。今までと食べ物の好みが変わってしまったり、妙なくせがついたり、奇妙な夢をみたりと。雅之は、移植により臓器を提供したものの記憶が引き継がれるという噂があることを知り、ドナーはどんな人物だったのかと考えるようになる。さらには、奇妙な人物が近付いてきたり、怪異にさらされたりとさらなる衝撃が彼を待ち受け・・・・・・
<感想>
最初に内容を見た時にはありがちなものだなと思ったのだが、実際に読んでみるとその想像をはるかに超える内容になっている。久々に梅原氏が描くサイファイ小説(決してSF小説と言ってはいけない)を堪能することができそうだ。
内容に関しては上記に書いたとおり。さらに、それらを越える出来事も書かれているのだが、そのへんはネタバレになるので、ここでは書かないことにする。想像を超えるような変異が待ち受け、それにより今後の展開もどうなっていくのか全くわからない。
この作品は①とあるとおり、シリーズ作品となっている。帯には3か月連続刊行と書いてあるので、全3巻の予定らしい。というわけで、この作品を読んでもすぐに次が出てくれると思うので、どんどんと読んでしまっても問題ないだろう。続刊の展開に期待したいところである。詳細は全部読み終わってからということで。
<内容>
心臓移植手術を受けた堤雅之は、その移植により不思議な能力を身に付けることとなる。しかし、その能力のせいか、堤の周囲に次々と見知らぬ人物が現れ、彼の今の状態をさぐろうとする。出会った人々のうちで、砂田舞という女性をどこかで知っていたのではないかという記憶が堤の中に芽生えてくる。さらに堤が独自に臓器提供者の正体を調べていくと、彼自身の背景が徐々に明らかになってくることに。さらには、阿部映一、砂田玲子、砂田舞、砂平秀人らと出会い、その中の砂田舞から詳しい話を聞くことにより、自分が現在どのような状況におかれているかを理解し始め・・・・・・
<感想>
全3冊ということで、2巻目にあたる本書が中盤ということなのだが・・・・・・
一応、今作で主人公らを取り巻く大まかな背景が明らかになったと言えよう。ただ、そこで感じたのは、思っていたよりも話が小さくまとまってしまっているということ。
あまり風呂敷を大きくせずに、限られた登場人物のみで話を構成していく、という姿勢はよいのだが、このままだとやけにちっちゃいところで話が終わってしまいそうな気がする。この物語に出てくる能力自体は面白いもので、話がちっちゃくまとまってしまうと、もったいない気がするのだが・・・・・・
とは言いつつも、物語はまだ終わったわけではないので、次の最終巻に期待しようと思う。さて、どんな終幕が待ち受けているのやら。
<内容>
異形の力におぼれた砂平秀人は暴走し始めた。その行動を止めようとする阿部映一、砂田玲子、砂田舞ら。しかし、その暴走ぶりは徐々に彼らの手に負えないものとなってくる。シャーマンの一族の秘密を知ることになった堤雅之は砂田舞と共に秀人の行動を阻止しようとするのであったが・・・・・・
<感想>
3冊で完結というのは早過ぎるなぁ。この作品を読んだ感想としては、ようやく序章が終わったという感じなのである。これからいよいよ、大きな本題が始まってくるのであろうというところで終わってしまった気がしてならない。
2巻目では、シャーマンの一族における秘密と、それを取り巻く人々が登場し始めたのだが、今作の完結編ではページのほとんどがアクションとバトルで埋め尽くされている。よって、物語的には何ら進まないまま話が終わってしまっているのである。
ただし、この3冊で大きな設定は示したものの、そこに課題や他の要素の謎といった余計なものは付け足されていないので、確かにこれで完結ということになってもおかしくはない。とはいえ、せっかくここまで興味深い設定を作ったのだから、そこから話を広げて新たな物語を作ってもらいたいところである。
この作品にはあとがきがついていないので今後、梅原氏がどのような活動をするのかはわからないのだが、「心臓狩り」の続編に期待したいところである。もしくは、もっとすごい作品を引っさげて来ることになるのだろうか!?