中学校の天文部の部員5人の前で織田直樹は安藤に別れを告げ窓から飛び下りた。その自殺の後に織田の叔父、叔母（養父にあたる）から織田直樹の遺言として天文部の部員を合宿に行くはずだった島へと招待したいと申し出があった。

　天文部は男子・小林、山根、女子・坂本、安藤、石井の5人。この中で坂本は校内で女王然としていて、織田のとりまきの親衛隊長のような存在であった。だから織田が自殺したときに安藤に声をかけた事により、安藤のことを酷く憎んでいた。しかもその憎悪は尋常ではなく家族も妹の真由美も手を焼くほどであった。

　そうした憎悪が渦巻く中、天文部員たちは織田の叔父、叔母と共に船で島へと向かう。島には先に、中野という中年と村木、遠藤というカップルが来ていた。そして彼らが寝泊りした翌日、船を運転していた男が死体で発見される。しかも死体の体には大きく「逆さＶ」の記号が残されて。次々と殺される者達！しかもなぜか天文部員以外の島にいた住人達が殺されていく。そして明らかになっていく事実。人肉嗜好の人々たち。行方不明になっていた島の殺人鬼・一馬。彼らは皆一馬に殺されたのだろうか？

　そんな中ある真実が浮かび上がる。今回の天文部員の招待に隠された謎。そして織田直樹の出生の秘密。天文部員たちの運命は??