殉 霊
人気歌手・矢貫馬遙は手首を切って自殺を図るが未遂に終わる。しかしそれだけに終わらず、遙は取材の記者のカメラがまわっている前でビルから飛び降りるのであった。しかし地面にその死体は存在せず、他のフロアで遙を探していたマネージャーが暴漢に襲われるという一つの事件があったのみで、遙は失踪した。
しかし、その後、ビルから離れた巨大なクリスマスツリーの上に、遙のバラバラ死体が近くを通りかかったものによって発見される。ただし、そのツリー上に首は発見されなかった。
神戸の探偵事務所で調査員を務める緋色翔子は道路に倒れている少女を発見し、病院へと連れて行く。その後に偶然、翔子はそのときの少女絵梨と出会い、彼女の話を聞くことになる。絵梨は歌手を目指しながらも、その現実おける不安や過去の家庭環境などから、自殺未遂を繰り返してきたという。翔子は姉に目の前で自殺されたというトラウマを持つ事から、絵梨をほっておけなくなり彼女の面倒を見始める。そして、絵梨に調査員の仕事を手伝わせながらも、翔子は絵梨は歌手を目指すべきだといい彼女を東京へ送り出す。
絵梨を送り出した後、翔子は知人から彼女の母を目撃したという知らせを聞くことに。彼女は母親に捨てられていたのであった。そしてその母親に会ってみると・・・・・・現在の生活に満足しきっている母から何をしにきたのかと罵倒される。
その出来事によって彼女は姉が自殺したときと同じようなショックの状態に陥り、やがて病院に入院する事に・・・・・・
翔子がそのショックから立ち直って数年後、巷では矢貫馬遙の謎の死が話題になっているころ、神戸の街で再び彼女は東京に行ったはずの絵梨に出会うことに。なぜか東京での出来事を語らない絵梨。そして絵梨はなぜか、矢貫馬遙の後追い自殺の数が13人になったら自分も自殺するなどといいだす。そのとき偶然にも興信所の所長から、矢貫馬遙が所属していた事務所にかつて勤めていた者の失踪について調査してもらいたいとの話が・・・・・・
翔子は自分の姉の自殺による呪縛と絵梨の自殺を止めるためにその調査を受ける事に。そして矢貫馬遙の死の謎についても追及していこうと決断する。
翔子と絵梨は二人で東京へと向かい、矢貫馬遙の死の謎を追うために、関係者達と会うことに・・・・・・
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