薄紅色  〜 つま先立ちの恋 〜



それでも追っていきたくなるような
あなたなら良かったのに
それが最後の強がり

一人にさせて 一人にしないで

心の結び目解けて あなたへ転がる糸車

永遠の愛を誓って・・・と手を取るあなた
永遠って何? と問い返す私

心だけ先走り 体は後ずさり

君が好きって もう一度言って
それから次に 反対のことを言って

私っていじわる?
そう聞く私は ほんとうにいじわる

いい人なんだけどね
そう言われ続ける あなたの人生縮図

きっとあなたは私を分からない
何年経っても 一生かかっても

いつまでもなんて信じない
今だけ私を見ていて

私に火をつけたのがあなたなら
その火を消すのもあなた次第

結局ひとつになれぬのなら
なぜに恋などするものぞ

心と心の結び目は
つなげて切って 切れてつなげて

水の中で
体の芯まで溶けてしまいそう

何とかして あなたに好きと言わせたい
めぐりめぐらす あの手 この手

どうしても言わない気ね?

私から好きと言わせて
その後 どうするつもり?

夏に降る雪 ほてる頬
私の熱情 冷やしてほしい

あなたのグラスに溶けて
ぐいっと飲みほされたい

なぜ私なんかを好きになったの?
同じ質問 あなたがする

嫌みを言ったあなたに
最上級の あてつけ考えている

あなたのそのナルシスト
結局 自分だけにしか興味がないのね

つまらない人

無言電話 きっとあなたでしょう?

君の瞳に映るものは
ずっと私であって欲しい

なぜか憎めない
不・思・議なひと

さよならを私から言わせて
あなたは首尾よく消えるのね

昨日の日記で 好きと書いた人
今日はキライと書き記す

あなたの言葉から
装飾をそぎ落としたら
結局 なにも残らないんじゃない?

甘すぎるわ 
今 手にしているコーヒー
流れている音楽も
そして あなたが話す その言葉

もう一度 初めに戻ったら
その時もわたし あなたに惹かれるかしら?

さよならは新しい出会いの門出
力強く手を振る









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