其の1  kakupapi

昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおったそうな。

其の2  おず

そのまた、山むっつほど越えた町に、ひとり息子の吾作が住んでおりました。

「おっとう。おっかあ。。おら、いつか必ずこの城の

 お殿様に気に入られて、出世して帰って来るからな!」

ひとりこの薄暗い、長屋の一室で呟いておりました。

其の3  kakupapi

吾作は、どうすればお殿様にきにいられるかなーと考えていました。

ある日のことでした。

とっても天気がよかったので洗濯をしようと思いました。

ごさくは、まだ独身だったので、自分で洗わなくてはなりませんでした。

川へ洗濯に行きました。

すると川上から、どんぶらこどんぶらことあるものが流れてきました。

ま、、、まさか。。。。

ここで、桃が流れてきたら大変です。

話しが見えてしまうからです。ごさくはとってもあせりました。

まだ遠くに見えるその物体は、、、、よかったよかった

とりあえず、桃色の物体ではなかったので安心しました。

どんぶらこ。どんぶらこ。。

その物体が徐々にごさくのそばにやってくるのでした・・・

其の4  ククリ

川から、ドンブラコと流れついたのは

世にも珍しい、7色に光る服でした。

「なんじゃろうこの服は。いままで見たことない。

早速、お殿様に報告せねばならんぞい。」

其の5  kakupapi

「よし、この7色にヒカル服をもっていけば

きっとオイラもお殿様に気に入られるな」

さっそくお城に向かいました。

その道中のことでした。

顔の赤くないサルがいました。

サルはそのことでいじめられているようでした。

そのサルがこちらをじーっとみていました。

サルはいいました。「その7色のうちの赤をくださいな」

ごさくは考えました。でも、サルがかわいそうなので

赤をあげました。サルはおおよろこびでその服の赤をつかいました

するとどうでしょう。サルは赤くなりました。

ありがとうありがとうといってサルは森に帰りました。

でも、服は6色になってしまいました。

ごさくは「6色で十分きれいじゃ」といいました。

 

もう少し行くと、今度は真っ白のキリンがいました。

キリンもこちらをちらちらみてきました。

そして、キリンが言いました。「その6色のうちの黄色をくださいな」

ごさくは考えました。でも、まっしろなキリンを気の毒に思って

黄色をあげました。すると不思議なことにキリンは黄色になりました

ありがとうありがとうとキリンは森へ帰っていきました。

其の6  おず

「まだまだ、5色十分きれいじゃ・・」

とちょっと不安ながら道中をいそいでいたときでした。

どこからともなく、噂を聞いた森の動物たちが群がって

きました。「ぼくにも色をおくれよ〜!」「私にも!」

「ちょうだ〜い♪」がやがやわやわや!!!!!!

なかには、本当に困っている動物もいましたが、ときには、

「おれは黄色は似合わない!青をくれよ!」というトラや、

「なだまだ美しくなりたいわ〜残り5色全部ちょうだい!」

というクジャクなど、わがままばかり言う動物もいました。

其の7  ククリ

結局美しい7色の服は

見るのも無残に色を失いました。

そして、透明な服になってしまいました。

「はぁ。こんなんじゃ

なんてお殿様に言い訳したら…。」

其の8  kakupapi

透明になってしまった服をどうやって

お城にもっていこうか、こんな服をもっていっても

いみないなーと思いました。

でも、いいことをおもいだしました。

ごさくはさっそく透明な服をお城にもっていきました。

そしてお殿様にいいました。

「これは7色の服でございます

しかし。この7色はバカにはみえません。」

お殿様はみえませんでした、でもはずかしかったので

「・・・ほ、ほー、これは見事な7色じゃ」と、いいました。。。。

其の9  おず

さっそく、それを着て城下に出かけたお殿様は

ちょっと恥ずかしかったのですが。。。

お殿様のたくましい胸の筋肉を見て、町の娘たちのは、

うっっとり〜!!たちまち上機嫌になりました。

「しかし、やっぱりわしには七色には見えない。。

        わしはやっぱりバカなのか??。。 」

っとすこし複雑な気持ちになった。お殿様でした。。

。。。っとそこへ、!!       

其の10  ウルモフ

一休さんが、通り掛りました。

「お殿様、どうして裸でいらっしゃるんですか?」

「一休殿。何を申す。これは七色に服じゃ。

 七色に見えない者はバカじゃぞ!!!」

一休さんは、一寸考えて言いました。

最終話  kakupapi

一休さんは座禅を組みました。

ぽくぽくぽく・・・ちーん!

一休さんはなにかひらめきました。

一休さんは言いました。

「お殿様。少しだけ、逆立ちをしてもらえませんか?」

お付きの人は

「無礼者!なにをもうすのじゃ!」

と言いましたが、お殿様は

「わかった、逆立ちをすればいいのじゃな」

お殿様はそういうと、逆立ちをしました、

するとどうでしょう。

お殿様のからだはみるみるうちに灰色になって

そして、おおきなくちになって

そして、4足のおおきなカバになりました

お殿様はいいました

「なるほど、ワシはバカじゃったのか・・・

あっぱれじゃーあっぱれじゃー」

と、いってお城に帰られました。

それからというもの、

自分は国を統制するほど、決して頭はよくないんだと

自覚し、村人の意見を聞きながら政治をしていくことにしました。

おかげで、村はとっても平和になったのでした。

 

ごさくはと言うと、今では、お城のとっても偉い地位ではないけど

それでも、出世をして両親に楽をさせてあげることができたそうです。

 

そういえば、服についていた七色の色はどうしたんでしょうか?

ひょっとしたら今いる動物たち

だれかについているかもしれません。

おさるのおしりの赤もキリンの黄色もカエルの緑も

その服の色かもしれませんね。

 

作者 kakupapi おず ククリ ウルモフ

 

Special thanks!!

おず3話(2,6,9話目)→おずHP

ククリ2話(4,7話目) →ククリHP

ウルモフ1話(10話目)→ウルモフHP