寄稿数が4編以下の方の詩です。





追憶
     投稿者:kenny  投稿日: 4月15日(月)22時48分40秒
いつだって私が待たされた
あなたは入ってくるなり、私のコップの水を飲んだ
あきれている私の目を、どうかした?というようにじっと見つめた
だから私は何も言えなくなってしまう

何度そんなことを繰り返したでしょう
いつからかあなたは遅れなくなった
コップの水も飲まなくなった
タバコの吸い殻だけが増えていった

今でも窓の外を見てしまう
あなたが息をきらして、今にもかけて来そうで・・・

(無題)
       投稿者:いるか  投稿日: 4月 8日(月)20時21分25秒

    恋愛は携帯電話みたいなものだ
    アンテナが3本立ってれば
    言葉も気持ちも容易につながる
    でもアンテナが減るにつれて
    気持ちも言葉もつながり難くなる
    こっちがアンテナ3本でも
    相手が圏外なら
    話しも出来なくなる

桜、咲いてる
       投稿者:fake  投稿日: 3月31日(日)15時08分14秒

    桜、咲いている

    桜、幾つもの花

    桜、其々に違う

    桜、その一つの花

    桜、この一つの花

    桜、開く時も

    桜、散りゆく時も

    桜、違うけれど

    桜、想い合わせる

    桜、その姿こそ

    桜、美しきかな

    桜、あなたに一つ

    桜、私に一つ

    桜、美しく咲く

夜明けに
       投稿者:ゆすら姫  投稿日: 3月13日(水)15時08分36秒

    生まれたての光が空を裂く
    痛いよ痛いよと空が泣く
    流れた血は光を朱に染め替えて
    忌まわしい夜明けをわたしに突きつけるのだ。

    夜など明けなければいい
    朝焼けなど死んでしまえ
    わたしとあなたを引き裂くものなら
    世界だって要らない。

    願いながら。
    わたしは叶わぬ夢に溺れた。

寂夜白雪
       投稿者:多聞  投稿日: 1月 6日(日)19時19分32秒


    雪が降ってきた
    音もたてずに降ってきた

    白く白く舞い降りる

    喧騒ゆがむ街中を
    君の中の悲しみを
    振り出しに戻すため


    雪が降ってきた
    夜の光りと降ってきた

    白く白くかえるため

    夕べの出来事を
    悲しいわかれを
    飾ってしまうように


    雪は舞い降りる
    あまたのことを染め上げる

    白く白く降り積もる

    愚かな愚かな僕を
    汚れてしまった人達を
    もう一度を知らしめて


    雪はやむことだろう
    かりそめの世界を作った後に

    白く白く残ることだろう

    歩き出す人達がいるから
    踏みしめられるために
    いつかとけゆくまで

ピザ
       投稿者:神谷涼  投稿日:12月20日(木)01時58分38秒

    とろ
    とろ
    とろけて とろとろチーズ
    おいしい香で
    たのしい時間

    サラミをのっけて
    トマトものっけて
    おいしい刺激で スパイシー

    ツナにあえよう マヨネーズ
    つぶつぶコーンで
    ぱくっとやったら
    きっと
    天国 お日様の味

    とろ
    とろ
    とろけて とろとろチーズ
    おいしい香で
    たのしい時間

    午後12時の
    おいしい時間

けがれた街
       投稿者:JUN  投稿日: 9月30日(日)16時20分38秒

    いくつもの法律に疑問符を打ちながら
    何に従うべきなのか分からぬまま
    今まで歩き続けて来た

    けがれた大人に葛藤を覚え
    分かり合えぬまま月日が流れた

    自分の無力さにうつむきながら
    法律は改正されて行く
    形だけの平和に戸惑いながら
    また今日という日に流されて行く

    子供の頃の優しい心を捨てきれず
    僕はいつも路上にたたずむ道化者
    街の冷たい視線を浴びようと
    けがれた大人に支配されぬよう
    いつかこの街に自由と平和が訪れるように
    今日もどこかでか弱い子羊を演じてる


    いくつもの文明が一人歩きして行く
    何を信じるべきなのか分からぬまま
    今まで歩き続けて来た

    けがれた心を捨てきれぬ大人と
    言い争いの日々が続いた

    自分の力を出しきれぬまま
    文明は改革されて行く
    文化の偉大さに戸惑いながら
    また明日という日を迎えてしまう

    子供の頃の素直な気持ちを捨てきれず
    僕はいつも心を曝けた道化者
    人の冷たい言葉を浴びようと
    理屈だけの大人に染められぬよう
    いつかこの街に夢と希望が叶うように
    明日もどこかで愚かなピエロを演じてる

無題
       投稿者:輪廻  投稿日: 9月19日(水)13時28分20秒


    疑心暗鬼の戯れ事
    上手になった一人遊び

    息を密めた箱の中
    大人になれずに
    僕は呟く

    精神に糸があるならば
    光る尖った物で
    ズタズタに切り裂いて

    心が此処にあるならば
    鷲掴みにして空に放り投げるさ

    ほら僕はイカレテ
    流れる泪がまっ赤だよ

    抱え込んだ膝も
    何も得る事なき両の手も

    切れてしまえば
    ただの塊

    夜の呟き
    戯れ事遊び

    月も僕を笑ってる

ミステリアス アイランド
       投稿者:一光餡  投稿日: 8月12日(日)12時19分35秒

    この世界はミステリアス
    UFOにミステリーサークル
    怪奇現象その他いろいろ
    みんな世界のミステリー

    でもやっぱり
    一番ミステリーなのは
    恋する二人の恋心?
    自分の心はミステリー

take me underground
       投稿者:happysnow  投稿日: 7月29日(日)22時02分07秒

    take me underground
    なにもない場所
    ただ白い部屋
    壁はない 天井もない
    うえを見上げると雲がゆっくりと流れてる
    なぜかずっと水の流れる音が聞こえる
    赤いベルベットの柔らかなソファーがある
    わたしはそこにまるくなってただ深く深く眠る
    まるで猫のように

    take me underground
    夢を見る
    ちいさなころの夢
    風邪をひいたわたしはママに温かいスープを飲ませてもらってる
    自転車にはじめて乗れた日
    夏休みの海
    あなたとはじめて出会った日のこと・・

    take me underground
    なぜか泣きながら目覚める
    あなたがいない
    たぶんあなたがいないから

時の流れ
       投稿者:rina  投稿日: 7月28日(土)21時59分04秒

    緑の蒼さに
    季節の移り変わりを感じ
    不思議に思う

    季節は巡り
    時だけが過ぎてゆく

    青光の風のように

Departure
       投稿者:tomoko  投稿日: 6月30日(土)19時42分57秒

    さよなら今 確かに雲は流れた
    足元に今 拡がる道はどこに続く

    空を見上げた こみあげてきた
    涙が地面に落ちないように

    何もかも 拭いさる 勇気なんてないけど
    きっとここから 飛ばなきゃだめだから

    忘れられぬ影 追い求めがちになる
    新しい彼方へ 今二人旅立つのさ

    新しい光の影 淋しく沈む夕日
    明日になれば 太陽は昇るから

    君と出逢えて良かった 誇りに思ってるから
    遠く離れても空は君へと続いてるんだよ
    これは悲しい別れじゃない
    幸せへと続くから departure

夜の闇
       投稿者:涼々  投稿日: 6月14日(木)22時24分13秒

    闇は古い友達って誰か歌っていたけど

    ホントだね

    僕の一番古い友達は君だよ

    小さな頃はただ恐いだけだったけど

    何時からか君の事が好きになったよ

    ただ静かに側にいてくれる事に気づいたから

    凛と張り詰めた空気に気高さを感じたから

    でも、いつかまた君の事を怖がる時が来るかもしれない

    その時はごめんね

月と・・・
       投稿者:涼々  投稿日: 6月14日(木)22時23分27秒

    月よ君は相変わらずだね

    僕はこんなに変わったのに

    昔、祖母と夜道を歩いていた時に

    君が何処までもついてくるって騒いだっけ

    憶えているかい?

    あの時と君は変わらないね

    きっとずっと変わらないんだろうね

    僕がいなくなっても

彼女の言葉
       投稿者:涼々  投稿日: 6月14日(木)04時41分11秒

    柩の中のあなたを見ても

    涙も出ずに悲しみさえ湧かなかった

    ただひどく冷静な自分がいただけ

    あんなに大好きな人だったのに

    幾つかの時が過ぎ

    あなたの事を話してた時

    はじめてあなたが逝った事が悲しくて涙を流した

    そして知った

    悲しみがあまりに深いと心が麻痺してしまう事を

    いつもあなたが言う事は正しかったよ

    僕はいつも気づくのが遅いんだね


ときには真珠のように 
       投稿者:ちゅう  投稿日: 5月30日(水)18時56分21秒
今夜は霧の立ち込めた、夜空が胸を支配する
溶け出しそうな思ひにあたる、
ただ真っ黒い冬の夜空、静かに浮かべる微笑みが
紅く燃えて胸焦がすのです

考えるたびに、消えゆくよう
白く固まり、胸につかえる
あなたの影が消えゆくよう

まあたらしい小さな部屋で、冬らしい寒さと静けさ
薄れていく意識の中、心にズキッと突き刺さる
手足の指がジンと痛む

今ごろ気づいても遅すぎるのだが
どうしようもなく遅すぎはするのだが
私はは子供のように我侭だった
「くだらない」と言うだけだった

私はきっとこれからも汲み取る皿を波にさらわれ
返答なき出会いをつづける…こんなにも惨めな私は
もう宥めてはもらえぬだろう

幻が一斉に浮き上がる夜は、月が微かに囁きかける
「無駄な夢を見ようよ」蒼色の小鳥が鳴いていた

アスファルトはどす黒く、街灯は高速で瞬きをする



(;´・ 
       投稿者:うにょ〜ん  投稿日: 4月11日(水)17時29分15秒
地を這う。
這い上がることなく這い回る。
光が見える。
吸い寄せられる。
光にはとどかない。
登る。
時間をかけて少しずつ。
光に向かって。
いつ辿り着くのかもわからずに。
辿り着いた先に何があるのかもわからずに。



(無題)
       投稿者:桜井桃子  投稿日: 4月 4日(水)17時07分35秒
ゆっくりゆっくりでいいから
煙草を一本召しあがる余裕を持たないの?
少し休んでいったらいいのに
ゆっくりゆっくり吸えばいいじゃない
少しここで休んでいったらいいじゃない
淋しくさせることないじゃない



(無題)
       投稿者:桜井桃子  投稿日: 3月30日(金)01時12分08秒
最後に触れた指はつめたくって

僕はその感触を未だに覚えています。

今の僕の気持ちは凄くって

握りつぶした手の平の中で押し殺した気持ちは

泣いたチョコレィトみたいに

ぐちゃぐちゃだ



世界の広さ
       投稿者:小山内浪音  投稿日: 3月11日(日)00時14分35秒

    宇宙はこんなに広くて
    広くて広くて
    果てが見えないほどなのに
    夢の世界は宇宙のどこを探しても見つからない
    夢の世界はどこにあるの?
    宇宙の隅っこで隠れてるの?
    どうしてだろう
    宇宙はこんなに広いのに
    どこにも夢の世界は見つからない
    そこにあるのは延々と広がる現実
    だったら
    夢の世界はどこにあるんだろう?


Blue
       投稿者:sam  投稿日: 3月 2日(金)02時26分41秒

    何故こんなに切ないのだろう
    君を抱いた手が寒いよ
    君の気持ちは知っていた
    承知の上の出来事だった
    でも何故こんなに切ないのだろう

    本当の気持ちを伝えたいよ
    物分かりのいい振りをしてるけど真意じゃない
    君に会ったらまた抱きしめてしまうだろう
    同じ事の繰り返し
    本気だった、嘘じゃない
    でも言えない
    俺だけを見て欲しいと
    君を困らせているのは知っている

    夜の闇が余計に切なくさせる
    答えの出ない君との関係
    君が思うほど俺はいい奴じゃない
    でも君が好きなことだけは嘘じゃない
    切ないよ・・・


無題2
       投稿者:SELA  投稿日: 2月 6日(火)23時33分55秒

    過去を産み続ける為に
    契約された心と体

    恋に溶かされる毒
    夢うつつの抜け殻

    原罪
    もしくは
    貪る時間の代償


無題
       投稿者:SELA  投稿日: 2月 5日(月)13時12分43秒

    夜は闇の意味を成さなくなって
    人は自ら安らぐ場所を失っている

    車の音
    人の声

    眠る前に雨が止んでしまった

    街が生きている音が苦しくて
    目が閉じられない


風花
       投稿者:匂坂流  投稿日: 2月 4日(日)01時06分16秒

    窓辺で空を見ていた
    君のことを想っていた

    のめり込むような蒼い空に
    ひらひらと舞う
    白い羽根のような風花

    まるで君からの返事を
    携えているかのように

    ふわふわと漂い
    時には風にあおられ

    僕の手からすり抜けるように
    流されていった

    いたずらっぽく笑う
    君を見たような気がした

    返事がこないのは
    良い知らせなのかな


Arigatou
       投稿者:  投稿日: 1月20日(土)21時45分37秒

    今言いたいこと
    ただひとつ「ありがとう」
    私の側にいてくれたこと
    私を私にしてくれたこと

    昔私は臆病で
    内気で引っ込んでばっかりで
    たった一言がいえなかった
    今でも後悔してるから

    だから今度こそ伝えたい
    大好きな人に
    「ありがとう」を


夕闇と雪
       投稿者:ARIKA  投稿日: 1月10日(水)00時23分24秒

    コバルトの影 躍る
    くるくる回って
    リズムをとって

    空を舞う
    風と共に
    私の手のひらに舞い降りる

    夕闇の中
    ここは私の真っ白な舞台

    コバルトの影を追って
    コバルトの影に追われて

    くるくる舞う
    ここは私だけの世界

    真っ白な雪に
    私だけの足跡

    コバルトの影落として
    雪と共に舞う



       投稿者:きり  投稿日: 1月 6日(土)21時53分59秒


    そ う  も う な に も 見 え な い


    す べ て が 暗 黒 に 包 ま れ た


    ゆ ら ゆ ら ・ ・ ・ 


    ゆ ら ゆ ら と 揺 ら め く 水 面 は


    も う 二 度 と な に も 


    映 す こ と の で き な く な っ た


    君 の 心 を 映 し


    妖 し く 輝 く


    死 神 の 骸 と な っ た そ の 肉 体 は


    鮮 や か に  失 わ れ  静 か に


    大 地 へ と 還 っ て ゆ く


    こ の 静 寂 に 


    花 を 添 え る か の よ う に ・ ・ ・


オモイデ 
       投稿者:夜の歌  投稿日:12月 8日(金)02時32分06秒


    少しだけ溶けかけた
    アイスクリームは冷たい
    口の中に広がって
    甘い味わい
    この寒い冬空に
    何も震えながら食べなくても良いのに

    溶けかけたアイスクリーム
    それでも少しづつ減っていく
    食べているのは誰でしょう
    小さな子供それは
    いつかの私
    いつかのあなた

    溶けかけた
    アイスクリームが
    案内してくれた


(無題) 
       投稿者:sam  投稿日:11月22日(水)23時48分47秒

    辛い事があってね
    泣きたいときがあって
    励ましたり慰めたり叱ってくれたり・・・
    そんな仲間がいて
    それが社交辞令であっても
    嬉しいんだよな・・・


無題 
       投稿者:keita  投稿日:11月21日(火)18時38分23秒

    君のいない日々に
    まだ慣れずにいるよ
    自分で淹れたコーヒーは
    何処か味気なくて
    少し広くなった部屋に
    愛しい影を探す


無題 
       投稿者:keita  投稿日:11月21日(火)18時32分21秒

    氷で薄まったジュース
    二つ並んだ椅子
    君がくれた御守り
    あの夏の午後から
    二人の距離は止まったまま



(無題)
      投稿者:  投稿日:11月17日(金)00時45分02秒

    簡単な問いに答えられない
    いつか消えてしまう
    記憶・風景・話し方

    帰り道一人
    中途半端な祈りの感じ


(無題) 
      投稿者:絵夢  投稿日:11月 9日(木)06時12分50秒

    ひどく心はあなたを求め
    相反する二つの思いを
    これからは抱えて生きる事を
    恐れながら乞いながら
    この海に彷徨う明け方

    終らせた心と置いていかれた心はもう
    二つに混ざり合いはしない?

    何もかも同じ時間の中に居た
    安息を壊して境界線を張ったのは私

    それでも同じ夜を共有してきた
    思い出が痛い
    思い出にする事が切ない
    あなたを求めている
    突き放した上で違うあなたに触れたいと
    以前のようにまた同じ夜を過ごしたい

    そこに愛は無くてもふたりは変る


(無題) 
      投稿者:ARIKA  投稿日:11月 5日(日)23時52分31秒

    木漏れ日の中 目を閉じる
    ふわり
    浮かんだ気がした


サッカー部の彼 
      投稿者:ARIKA  投稿日:11月 4日(土)03時01分04秒

    金網ごし 小さく見える貴方の姿
    貴方は半そでのTシャツを着て
    ボールを追いかけてる

    「がんばって・・・」
    ぽそりと言葉が漏れる
    吐く息が白い

    けして届かない言葉
    金網を乗り越える 勇気のない私

    こうしていつも 見つめるだけだった

    ゴールを決めて 貴方が笑う
    ガッツポーズして 輝く笑顔

    そんな姿が 涙で霞んだ


 
摘花 
      投稿者:絵夢  投稿日:10月26日(木)03時01分41秒
彼女の思いはまだ枯れない
一方的にもう愛じゃなくなったと
冷たく言われたとしても

納得して愛の花、そう都合良くは
咲き終えないから

言われる今まで咲き誇っていた
愛情の全ては今尚輝いているし

その愛が重い と彼は言った
今日までの愛情を摘むのは彼

今から過去にするよう

未来まで清算するよう、

たった今、思い出にするよう


愛を終れ と絶対的権力者は命じた