ハゲたけ沖縄通信

関西で“月に負け犬”なわたくし、ハゲたけは沖縄に移住すべく奮闘中なのだ!!

①那覇の街で頭が痛くなる
<3月21日〜23日---那覇>

 那覇ってのは妙な街だ。
 何しろ電車がない。今になって市内を環状に回るモノレァールを建設中だけど、実のところあまり意味がない。なぜならモノレールじゃ“駅前”ってもんはできへんからだ。
ボクが那覇滞在中に困ったのはこの
「駅前がない!!」ってことだった。関西なんかじゃ、ある程度の駅であれば、その前には商店街やら大型スーパーやらがあってたいていのお店が揃っている。ところが、那覇にはそれがない。んなわけで各種の店舗はいろんな場所に散在しているから、大変なのだ。しかも、だ。那覇は海に面しているのに“港町”ってもんがないのだ。これがアメリカ軍の占領のせいなのかどうかは知らない。だけど、とにかく神戸や長崎のような港に向かって延びている繁華街がほとんどないのだ。正直、これには参った。タクシー・バス以外に移動手段を持っていなかったボクは、買い物をするのにめちゃくちゃ歩き回らなアカンかったのだ。
 さらに言うなら那覇のバス。これが最悪だ。那覇市内には複数のバス会社が路線を持っているんだけど、この
バス会社同士の路線図が、それぞれバラバラなのだ。んなわけで別の会社のバスへの乗り換えなんて初心者には全然わからない。はっきり言ってサービスは最悪だ。

 というわけで那覇では空気は悪いし、歩き回らなあかんし、とかなり頭が痛かった。おまけに到着した日に、空港から宿まで乗ったタクシーの“元ファッションヘルス店長”の運ちゃんには「お兄さんも、那覇で仕事を探すんだったら、風俗のボーイぐらいしかないんじゃないの?」なんて言われるし…。やれやれ。

那覇空港ロビーにて。
写真じゃ身軽な格好してますが、どでかいスーツケースとどでかいボストンバッグを抱えていたんです、私。この日はめちゃくちゃ蒸し暑かった…。つい2時間前まで冬だったのに〜。写真じゃ涼しげな格好してますが、着く前まではジャケットかぶり、パッチも履いていたんです、私。

②石垣島で羽を伸ばす
<3月24日〜---八重山・石垣島着>

 石垣島。那覇から夜行のフェリーで約12時間。人口45,000。周囲132.2km。小さな島だ。ここは沖縄じゃない。この土地の人は「沖縄」という言葉を沖縄本島のみを指すときに使う。彼らは島単位で名前を呼ぶからだ。ボクがこの島に到着した3月24日はめちゃくちゃ暑かった。気温も30度近かったと思う。んなわけですぐにビーチに出かけやした。泳げます泳げます。なんてったって3月11日に海開きしちゃってるんだから。関西にいたときは炬燵に足を突っ込んでたのに…、まったく勘が狂うこと甚だしい。体がついていきまへん。とはいえ、海は気持ちよかった。これから11月まで泳げるっちゅうねんから、感無量、わけわからん。

 

チェックインした「旅の宿」にて

石垣到着の日は超晴天!! 澄み渡る海と空でした

③黒島でビジネスマン
<4月24日〜---八重山・黒島滞在>

黒島、周囲12,6kmの小さな小さな島。人口も200しかなく、その全ての人が畜産に従事しているため、人間より牛のほうが多いという変な島だ。商店は「たま商店」ひとつしかなく,観光も盛んではないので、本当に「黒島=牛」。だけど、畜産が島を占拠する前は、珊瑚や岩石だらけの陸地ながら細々と農業を行っていたらしい。八重山の中で戦後に一番景色が変貌した島だ。
→「沖縄写真館・アーサ拾い」へ


ひたすら牧草地が広がる風景。沖縄というよりも北海道のような景色だ。ちなみに牛の糞の臭いが強烈!!

黒島には「黒島小中学校」という学校がひとつだけあり、そこに至る道はズバリ「学校道」。そのままやん…。