私の大好きな本です。

         まだまだ沢山アップしたいなあ。。

   

〜〜心あたたまる系〜〜

 

「白い犬とワルツを」  テリー・ケイ  新潮文庫

  妻に先立たれたちょっと偏屈モノのおじいさんのおはなし。おじいさんにしか見えない白い犬をめぐって、お話が展開されます。
  おじいさんの偏屈だけどちょっとお茶目なところ、周りの人の振り回される様子、すべてが「ふふっ」ってかんじで頬がゆるんできます。
  愛情がいっぱいちりばめられている本なので、読み終わるとすごくすごく幸せな気分になると思う。

「心のおもむくままに」スザンナ・タマーロ

年老いたおばあさんが、自分が育てたが家を出ていった孫娘のことを回想しながら書いた本。
淡々と、自分の思っていたことや すれちがってしまった当時の様子をつづってある。

性格、というより愛情を表現する方法にいきちがいがあると、人の関係ってひびが入ってしまうんだなあと思った。
それで、失ってしまってから大切なものだった、って気付くことがあるのかもしれない。
当の渦中にいると相手の気持ちより自分の考え中心に動いちゃうから。それが大変な問題だったりすると余計に。

これを読んだのは確か高校一年のときだったと思うんだけど、後悔しないような生き方をしよう、人を傷つけることをしないようにしよう、
って思った。でも子供だったから、この本のホントのよさがわかってなかった気がする。近々また改めて読み返したいな。

「ブリジット・ジョーンズの日記」

前々から読みたかったので文庫版を見つけた時には即購入。
30代前半のシングル女性の日常をつづってある。この主人公が何だかお茶目というかおもしろいというか、
結構シビアな状況でさえもそう感じさせない。誰にでもあるようなこと、行動が共感を持てると思う。大好き!!な本。

 

「誰も知らない小さな国」 佐藤さとる 講談社青い鳥文庫

  児童文学です。小学生の頃から何度も読み返してます。こびとをめぐるお話。
  「セイタカ」さんみたいな大人になりたい!と昔は思っていました。今は強い人になりたいと思っていますが。
  こういうファンタジーっていいなあ。。

「僕の美しい人だから」G・サヴァン 

  なんか好きなんです、これ。恋愛を美化してないところがいい。だって恋愛なんて、キレイな面だけじゃなくて、
  どろどろしてるし、理屈だけじゃ説明つかないし。ひけめとか自分の汚点(・・・と思ってること)とか世間体とかもぜったいあるし。
  でもやっぱり本気で好き、って感情はごまかせないもので。でも冷めるとアレッ??あれは一体。。。って思うんだけどさ(笑)

  ドロドロ恋愛ものだし、結構過激な描写もあるので、清純な方にはオススメできないかもしんない。
  とここまで書いて、じゃあ私は清純派ではないのか、と気付いてしまった。。。。。。うっ そんな・・

「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン

  とっても爽やかな気分になれるSF小説です。してやったり!という痛快な展開がいいかんじです。
  あと、猫好きな人は絶対好きになるはず。登場する猫もとっても可愛らしいのです。

 

「海の鳥・空の魚」   /   「F 落第生」    鷺沢 萌 

ふたつとも私の敬愛するサギサワさんの短編集です。おっちょこちょいな上に落ち込みやすく、「もっと器用に生きたい」とよく思う私なので、
この短編集のそれぞれの登場人物の感情はとても心にしみました。まーしょうがない、元気だしていくか、と思えるはず。きっと。

 

「ポプラの秋」  湯本香樹美    

  泣きます、絶対。「天国までの・・・」と、この本は、とにかくわんわん泣きました。
  小さな子がおとうさんの死を何とか受け入れようと努力するおはなしです。親子の愛、
  「おばあさん」との交流とかがほほえましく、また胸を打つものがあります。

「天国までの百マイル」  浅田次郎

医者からも見放された年老いた母親を救おうとするのは、3人もいる子供のうちひとりだけ。
経営していた会社をつぶしてしまい、妻子に逃げられ、借金まみれで女の人に養ってもらってるも同然の中年サラリーマン。
あとのエリート家族は冷たい反応。それでも、自分を育ててくれた母親を助けよう助けよう、と頑張る。というお話。

この本もとにかく泣きました。半端じゃなく泣かされます。

「俺も、会社がうまくいってるころだと、兄貴たちと同じことをしたかもしれない」(←思い出して書いたので正確ではないかも)
という主人公の言葉が印象に残っている。
結局さ、人の痛みがわかるかわからないか、ってことなんじゃないかな。わからない人間にはなりたくないなあと思う。
マリさんがステキ。こういう女性になりたいなあ・・・

「ななつのこ」

 

〜〜悲しいお話〜〜

 

「人間の証明」    森村誠一 

  いちおう刑事もの、というかミステリーなんですけど、人間ドラマ、というほうがぴったりくる気がします。
  人間って悲しい生き物だなあとすごく思っちゃいました。保身のために情愛を捨ててしまう非情な行動。
  でも捨てられた方だけでなく捨てた方も、すごく悲しい割り切れない思いをいっぱい抱えて生きてる。

  人間、ってなんだろう、と考えちゃいました。そういう意味では「新・人間の証明」と、2作ともテーマは同じなのかなと思います。 
  今更ながら、タイトルすごく合ってる。いつか映画も見てみたいです。なんか有名ですよね?
   

「緋文字」 ホーソーン   

  純文学です。そこまで純文学は読まない私ですが、これはこたえました。キリスト教的、中世的価値観はもちろん
  そのまま受け入れられはしないんですが、まわり全て敵にまわしても凛として自分の生き方を貫く強さってものに。
  女性として、人間として感じるものがあります。 

 

「愛を乞う人」 下田治美  新潮文庫

  虐待をテーマにしたお話です。結構ヘビーな内容です。
  幸せに育つ育たないの分かれ目、って何なんでしょう。親子のしがらみって。そしてそれをどうやって乗り越えるのか。

  いろいろ考えちゃいます。親子もひとつの人間関係なんだから、どうしてもだめな場合ってあると思う。
  そしてそれを本人も、社会も認めなきゃ。解放されなきゃ。

  でも世間は、っていうか儒教の国 日本は、親のこと悪く言う子、尊敬しない子を悪者扱い。「でもね、親なんだからさ」
  大人になれば自分で乗り越えられても、そこまで育つ過程で孤立無援な状態の子供にとっては残酷だよそういうお説教って。
  おんなじ環境で育ってないくせに、薄っぺらい一般論を押しつけられやすいのが親子の問題。
  テレビでコメンテーターとか見てても、あーこの人たちわかってないな、ってすごく思う。

  最近悲しい事件が相次ぐから、少しづつ変わってきてはいるけど。子供の数は減っても、こういう問題は増え続けるのかもしんない。

「犠牲 サクリファイス」 

「ライ麦畑でつかまえて」

 

 

〜〜胸がすっとする本〜〜

「いい女ほど男運が悪い」 笠原真澄 

  これ、いい!!こんなのでも読まなきゃやってられんよ全くぅ(泣) と思う人、けっこういるハズ?
   おもしろいよこの本。そうそう、その通り。って思うこと、結構おおい。読んでみて!
   そのくらいたくましく楽観的に生きなきゃだめだよね。全部に賛成できるわけじゃないけど、笠原さんの文は元気と笑いをくれます。
   なんで私だけこんなめにあうのさ。って恋愛関係で疲れた時に読むといいかも。たいしたことじゃないのね、と笑えるはず。

      

「女たちのジハード」

 

〜〜おすすめエッセイ〜〜

「夢ノートの作り方」  中山庸子  PHP文庫

もっと早くこの本に出会いたかった。とすごく思う。HP作ったのもこの本の影響が大きい。

なんかに煮詰まっている人に読んでほしいなあ。詳しく書きたいんだけど、感じたことが大きすぎるから、じっくりまとめたい。

またそのうち。

 

 

「妹たちへの贈り物」 光野 桃     集英社文庫   

昔nonno に掲載されていたエッセイをまとめたものらしい。どおりで 何だか読んだ記憶のあるものがいくつかあった。
この本は素晴らしい!!!大絶賛です! 生き方とか、おしゃれに対するこだわりを語っているんだけど、共感できるトコがたくさんあった。
おしゃれに関するエッセイで共感できたのって今までなかったんだけど。すんごいおおまかにまとめると、

この筆者は、自分に合うもの、を見つけること、認めること、そうやって楽しむこと、がおしゃれだ、と言っています。
ちなみに、生き方についてもそういう感じのことをおっしゃってます。

確かに「こういうカッコがしたい!」と思っても実際やってみると似合わないものとかあるし、
同じ服着ても何でこんなに違うわけ?と人のこと羨ましく思ったりね。ちょっと悲しい気分になってしまう。

そういうの含めて、自分ってものをまるごと認めなきゃしょうがないし、自分をなるべくキレイに見せてくれるものを探すのが楽しいし、
それって自分に合うもの、ってことなんだもんね。と素直に思った。

昔、気が強い人に見せたくて「頑張って」たコト思い出した。
けど、結局どうやったって似合わないし、第一居心地悪いんだよね。。。違う自分の気がしてさ。

 

 

「人生の目的」 五木 寛之  幻冬舎文庫

「この世に生き続ける意味が本当にあるのか」といってことをテーマにしている。何の為に生きるのか。

死ぬしかない人生だってある。思いきってそう言う人ってあんましいないけど、真実だと思う。暗いよ!おいおい、

ってのけぞるのがきっと大多数だとは思うけど、ホントどうしようもない、ってことってあると思うから。

人生に意義などはない。ただ生きるために生きるのだ、と言っている。まーある意味真実。

ってこんな若いうちから言ってたらだめかもー (^^)

 

「大河の一滴」 五木 寛之  幻冬舎文庫

エッセイだった。映画の原作かと思ったら、映画のは五木さんが改めて考案したお話らしい。

彼の文章はひたすら暗くて淡々としているんだけど、それでも力強さを感じる。何かパワーをくれる人だと思う。

四人姉妹のお話「四季」が好きなんだけど。小説とは全然違ったかんじ。

本当にすごく苦労をしてきた人だからこそ、こういう小説とかエッセイかけるんだろうな。

「私がわたしになれる本」

アメリカのカウンセラーが書いた本。最近私が考えていたことをまさに言っていたのでびっくり。

ああこれでいいのかな、と楽になった。人は誰もが、なにかしらの抑圧とか罪悪感とかに振り回されている。

本当の自分の声に耳をすませることの大切さ、生きることを実感するには、その喜びとは何か、といったことを

メインにこの作者は説いている。何年か前に日本でもベストセラーになったらしい。

最近わたしも、今までの自分の進んできた道、は本当に心から納得したものではなかったことに気付いて、これからは

自分に正直な生き方をしたいなあとすごく思っている。後悔はしていないけど、もう、無理な生き方で自分を苦しめたくないから。

でも、その思っていることを現実に実行するにはいろいろな問題があったりもする。。さーーてどうしますかねえ。。。

(2001.9.21.Fri )

 

〜〜おすすめミステリー〜〜

なんといってもアガサ。あまり知られてはないケド「蒼ざめた馬」が私は一番好き。

「火車」

「マーチ博士と四人の息子」

「六番目の小夜子」

「検死官」