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2001/6/13

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2003/12/8

                               
         
    No.19 2003/12/8 TIME December8,2003      

久々のLet's enjoy the latest TIME magazineになりました。
皆さん、 お元気でしたか? 僕は忙しい毎日を送っていました。

 さて、今週の最新タイムの特集タイトルは" Medicating Young Minds "となっています。これを訳すと、『若者の精神を薬で治療する』というものになるかと思います。今週のTIMEの特集のサブタイトルは"Drugs have become increasingly popular for treating kids with mood and behavior problems.But how will that affect them in the long run?"
というもので、情緒や行動の問題で子供達に薬を投薬するケースが一般に増えて来ている。子供達にそうする事がどのような影響を与えるのだろう、というものです。

 僕は記事を読み通してみて、大変な時代に突入しているな!!と痛感しましたし、沈痛な気持ちになりました。というのは全米の10%以上の子供達が何らかの精神的な病気を患っていて、おそらく、その数の2倍の子供達がそうした兆候を呈している、と書かれているからです。また、その兆候は日本やアジア各国で見られる、というものです。その治療法として薬( 抗精神薬 )を投与し、症状を抑えている現状が述べられています。
 
  果たしてそのような療法が良いのだろうか?とタイムの記者達は疑問を投げかけているのと同時に、現状の副作用を伴う投薬医療の実情を記事にしているのです。
 
  僕の率直な読了後の感想は、心が辛くなり、少し落ち込みました。 患者さんやその家族の事や医療に携わっている人々の事を考えると、言葉がありません。安易な事は書けない、と思いました。僕はごく普通の人間です。そうした問題に関する専門知識もまるでありません。
  ですから僕はこの特集に関して、『こう思う、こう考える』と強く主張出来ません。残念です。しかし、何故、このように多くの子供達が精神的な障害を抱えてしまったのか、という点に関しては、僕なりの考え、意見があります。ですが今、病を抱えている子供達やその親御さんの事を考えると、偉そうな事は何も書けません。ですが、今後の事を考えて僕の私見を簡単に述べます。物凄く当たり前の事です。

 勇気を出して述べますと、様々な食品、水、空気、そして、情報の氾濫がこうした問題の一端を引き起こしているのではないか、と僕には思えます。タイムの記事の中にもあるのですが、"2歳から16歳までの年齢の期間は社会の機能を学ばなければならない、という事を考えよ"という学者のコメントが出ています。このコメントは僕の言わんとしている事とは、異なる事に関してのコメントなのですが、この期間の子供達に取って本当に必要なものは、何なのか、と考えると、その答えは、情緒的にも物質的にも'' 自然の恵みをふんだんに受ける"という事ではないか、と僕は思っています。
  添加物だらけの食品、化学汚染された空気や水、大人の僕でさえ行き過ぎている、と思える暴力や性的な好奇心を煽る記事や映像の氾濫。アメリカという国の子供達や日本やアジアの国々に広まる精神的な問題は、余りにも過剰なそうした物の摂取や周辺環境が事の一端を引き起こしているのではないか、と僕には思えます。言葉を替えると、子供達の成長している脳内伝達物質のバランスが崩れていく要因になっているのではないか?と。

 今後、益々、そうした環境汚染は深く、広く、深刻な問題を生み出して行く。僕には、そう思えます。大人の僕でさえ、精神的に脆い部分を抱えているのですから、幼い子供達は、何をか謂わん哉です。
 
  何とかして、そうした子供達を守りたい!!、と思い考えておられる方々は、僕の想像以上に多くおられる、と思えます。

  "自然の大いなる恵みを、今、真剣に考え、無理なく取り入れて行く"

 当たり前の事を実行する事が、『未来の大人達への贈り物』

僕には、そう思えます。

 これから毎週、時間の許す限り、このコラムを書いて行きます。お時間がある時に、宜しかったらお訪ね下さい。お待ちしております。

お元気で、良き日々を!!

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    No.18 2003/6/29 TIME June 23,2003      

皆さん、今週1週間如何でしたか? 僕は梅雨のせいか疲れが溜まり、気力がなくなって来ました。鰻でも食べて、この気だるさを早く取り除きたいものですね。皆さんはどうですか? 

さて、今週の週刊誌TIME asiaの特集は、皆さん御存じのハリー・ポッターでした。表紙のタイトルは、『Why Harry Potter rules』というものです。意訳すると、『何故、ハリー・ポッターが、力を勝ち得たか』というものでした。そして、特集記事のタイトルは『The Real Magic of Harry Potter』となっています。僕がこのコラムを書くよりは、ハリー・ポッター通の熱烈なファンの方に、僕に代わって、どうしてハリー・ポッターは、こんなにも物凄い世界的なベストセラーになったのか、書いてもらった方が、的を得たものが書ける、と思います。

正直な話、僕の英語能力でTIME magazineは読めても、ハリー・ポッターの原書をTIMEと同じレベルでは読めません。お恥ずかしい話ですが。ハリー・ポッターは、勿論、児童文学の分野で、英語圏の子供達なら小学生でも難なく読める、と思うのですが、僕には無理です。その理由は、僕の知らない日常的な単語(( 例えばwand やsorceress))と言ったものが、次々と出て来ますし、また、子供ならではの、端折った会話が出て来て、結構、てこずります。だから、ハリー・ポッターの原書をスラスラ読めた、という人を尊敬してしまいます。ひょっとしたら、こう思っているのは、僕だけではないのではないか? とも思うのですか。如何でしょうか?

さてさて、本題に入ります。まず、今週の週刊誌タイムの特集を一読して感じた事は、作者であるJ.K.Rowlingという女性の人となりに感じ入りましたし、日本人である僕には想像も出来なかった宗教上の論争とまでは行かないまでも、論議という言葉を使った方が良い、と思われる論議がある、というものでした。また、同様に読者である子供達にとって、ハリー・ポッターの物語の中に自分達の日常を見ている、という個所でした。僕は宗教家でもなければ、児童心理学を勉強した事もないので、専門的な事は書けないのですが、矢張り英語圏という世界には、キリスト教の宗教感が深く、また、幾派にも分岐して、存在し、それぞれ全く異なった教義、解釈を持っている、という事実を、この特集を読んで感じました。仏教にも、様々な宗派がありますが、これ程の見解の相違はないのではないか、と僕は思います。

現在の世界紛争の多くは、宗教問題に端を発している、と多くの人達は考えている、と思うのですが、ハリー・ポッターというベストセラーの中にさえ、この問題が潜んでいる、という訳です。子供達は、そんな事にはお構いなく、ハリー・ポッターを楽しんでいる訳ですが、ハリー・ポッターは魔術の世界を描いていて、健全でない。という識者もいれば、ハリー・ポッターを児童推薦書として挙げているカトリック教の宗派もあるのです。きっと作者J.K.Rowlingは、そんな議論には関係なく、ハリー・ポッターの世界を書き綴っているのでしょうが、世界中で2億冊も売れているとなると、作者の意図とは関係ない世界で、ああでもない、こうでもない、という論議が湧き起こります。こうした現象は、古今東西に文明が生まれた頃から、現在に至るまでの永きにわたる人類の特性かも知れませんが、その事が良い方向に向かえば良いのですが、間違えば議論が飛躍し、紛争に刷り返られます。

それにしても、ハリー・ポッターがこうまで読まれている、という現象は、人類の集団的な潜在意識の中に、ひょっとしたら文明の過渡期を迎え、今までは陰に隠れていた『wizardry』や『witchcraft』という『magical』なものへの憧れが、出て来たのかも知れませんね。ハリー・ポッターを読んだ子供達が大人になった時、どんな文明へと向うのでしょうか?

僕がハリー・ポッターの第1作の映画の中で、一番気に入っているシーンは、Hogwarts School行きのHogwarts Express列車が出る9と4/3番線へ、ハリー・ポッター達が消え入って行くシーンでしたし、また、『面白い!!』と思った言葉は、『The minister of Magic』という言葉でした。イギリスには、そんな役所があってもおかしくないような気がします。

さて、最後になりますが、今週のTIMEを読んで思った事は、沢山あるのですが、その中のひとつは、『Hostage of the state』というタイト中国の国内問題の記事でした。この記事は、地方から職を求めて出て来た人達を強制的に拘留して、中には激しく殴られて殺された学生もいる、というものです。10億人の人口を抱えた中国は、最近とみに地方と都市の収入格差が広がり、職を求めて人々が主要都市に集まり、人々を強制拘留している、という記事です。中国という国は、これからこの収入格差を巡り、ひょっとしたら深刻な国内問題を引き起こすのではないか? と僕には思えます。おそらく近い中に、TIME(asia)の特集として取り上げられるのではないでしょうか? また、その時にこのコラムで詳しく紹介します。

追伸  今週のタイムの最後のページに、Richard Corlissという人が、最近84歳で亡くなったアメリカの男優、グレゴリ‐・ペックさんの事をコラムに書いています。タイトルは『The American as Noble Man』というものです。味わい深いコラムです。是非、読んでみて下さい。僕はグレゴリ‐・ペックさんが好きでした。御冥福をお祈りします。

お元気で、また、来週!!

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2001.6.29  

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