タイトル

新しい学校

出題者

Yuki.S

ごみ箱

かえる

飛行機

ピアノ

新聞

明日は始業式、新学期のはじまりです。お父さんの転勤で南の島に引っ越してきたんです。
初めて会うお友達、みんな良い子だったらいいな。今夜はゆきちゃん、なかなか寝付けません。

「おはようございます。ゆきです。みんな、仲良くしてね」みんなの拍手でやっといつもの元気なゆきちゃんになりました。


「ゆきちゃんと一緒に探検に行く人、手をあげて」
ごみ箱に勢いよく飛び乗った一番元気な太一君が聞きました。「はーい」一斉にみんなが手を上げて放課後は全員で島を探検することになりました。と言ってもゆきちゃんを入れても全員で5名なんだけどね。
さー、みんなで探検ツアーのはじまりです。

学校の前を流れている小川に沿って川の始まりの場所まで行くことになりました。
「エイホ、エイホ」皆で掛け声をかけながら歩きました。「きゃっ」初めてあぜ道を歩くゆきちゃんは、草に足を取られて小川に落ちてしまいました。
「わーい」皆も川に飛び込んできて、水かけが始まりました。
「あ、おたまじゃくしだ」太一君がおたまじゃくしをつかんで皆に自慢です。まだ、
かえるとは呼べないけど後ろ足がしっかり伸びて宙を蹴っています。ゆきちゃんには、驚きの連続です。
前の学校では、川に入って皆で遊ぶなんて考えられなかったもんね。

「さー、行くぞ。」一番はしゃいでいた太一君の号令で、皆また上流に歩き出しました。やっと、川の始まりの場所についた時は夕方になってました。交代で流れ出ている水を飲みました。
今まで飲んだどんな水よりおいしい水でした。歩きつかれた皆は寝転んで空を見上げました。
空には一本、白い
飛行機雲が北に向かってどこまでも伸びていました。

あの飛行機雲の先にはゆきちゃんが住んでいた町があります。
ピアノの先生やお友達は元気かな? ほんのこの前別れた先生やお友達の事を思い出してちょっとだけ、悲しくなりました。
そうだ、今日の出来事をまとめて「ゆきちゃん
新聞」を作ろう。

ゆきちゃんが島に出発する時、見送りに来てくれたみんなに新聞を送ってあげよう。
名案のおかげでゆきちゃんは、また元気になりました。

「ねー、みんな。明日もこの島の探検にゆきを連れてって」ゆきちゃんは元気な声で言いました。