時には耳が悪い方が幸せなこともある

時には自分自身の心がもっと鈍感であったならとさえ思うことがある

見えなければどんなに平然としていられることだろう

きこえなければどんなに強くあれるだろうか

感じてしまわなければ

感じてさえしまわなければ

もっと自分に自信をもてたのかもしれない

時には自分自身の感覚器官を全て閉ざして

傲慢なほどに我が道を進んでやろうか

わがままなナルシストになって

嫌われることすら何とも思わなくなれたら

それはそれで幸せかもしれない

いや、実際のところそれができたら苦労はないのだ

いやいや、しかしそれは必ずしも私の願うところではないはず

でもちょっと

ほんのちょっとだけ

そんな強引さに憧れしまう夜もあるのだ