ここのトップにある写真は
去年の12月19日、ある川沿いの道で撮ったもの。
その日、私は彼と待ち合わせをしていて、
彼の仕事が終わるのを待っていた。
でも、なかなか来なくて
沈んでいく陽を見ながら、ふと、寂しさと不安に駆られた私は
『帰る』って一言メールをして帰ろうとしたんだった。
帰ろうとした私と、やっと着た彼とが向かい合わせて。
陽がくれてすっかり暗く寒い川沿いの道で
彼は私を抱きしめてくれた。
2人にの真上に月がきた頃
まだ、丸みを帯び始めたばかりの未熟な月なのに
眩しいぐらい明るくて・・・
彼と2人で月を見たのはこの日が最後だった。
お腹の中に彼の子どもが宿ったとわかったとき
私はこの月を思い出していた。
今、わたしの手の中にある生まれたばかりの月は
未熟ながらも、眩しい光を放っています。
ねぇ、
あなたからも見えていますか?