MOON 哀しみの理由(わけ)MOON

哀しみの理由(わけ)は 知っている
女であることの哀しみ
女であるゆえの悲しみ

両手で押さえようとも
この胸の高鳴りは消えない

愛することが
これほど 苦しいことだとは
誰も教えてくれなかった・・・

息も出来ぬほどの せつなさ
言葉ではあらわせない

自分で思う以上に
そのぬくもりを
必要としていることも・・・

口に出せない言葉がある
何度も何度も 胸に飲み込んで
物分かりのいい女性を
演じてきたけれど
重いくさりで がんじがらめに縛られたように
足をとられて動けない
もう自分の力では
一歩もここを動けない

なのに まだ
束縛できぬほど愛してる

『愛して なお 信じえず
疑って なお 愛はいや増す』

昔の人の言葉が今
胸に哀しくこだまする

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