MOON 夢の入り江MOON

夢の入り江にたたずむ
夜毎、浅い眠りのなかで。

昨夜見た 一条の流れ星
その大宇宙の深淵を垣間見た思いと
胸の高鳴りは
輝く鋭い記憶のカケラとなり
けれど 夢にあっては、一瞬の
たとえば、人であったり、花であったり・・・
姿を変えてあらわれ また、いずこともなく消えてゆく

不思議 不思議
あふれるほどの不思議の波を
まばたき一つせず
ただ見つめる不思議

この微小な存在である人間の
内なるものの広大無限

我を創りたまい 存在たらしめる何者かの意思を
愚かなる我が魂は
微塵とも感ずることをせず

ただ見つめる
ただたたずむ

夜毎 繰り返し 繰り返し
夢の入り江にたたずむ

空は明るく 冴え渡る満月
海は静かなる満ち潮

そして 生まれるもの 導くもの
夜明けはもうすぐ

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