(掲示板より)
古代エジプトの王ファラオは、神の子として民衆の前に君臨した。 古代メソポタミアの王ハムラビは、神から授かったものとしてハムラビ法典を制定した。 キリスト教の教祖イエスも神の子として崇められたし、 イスラム教の教祖ムハンマドも神の言葉を預かる預言者として、イスラム国家を樹立した。
それらのことはすべて高校の教科書に書かれていることである。
しかし日本の天皇だけは神との関係が書かれていない。 誰もが知っているように日本の天皇は天照大神の子孫として、日本の神話の中に位置づけられているのである。 しかしそのことは高校の教科書には触れられていない。
そのことが日本人の歴史意識を非常に混乱させているのではないか。
王権が神とつながりがあることは世界史上の常識だし、世界史の教科書にはそのことが折に触れて書かれてある。 しかし日本史にはそのことの記述がない。 そのことが日本史をよけいに混乱させているのではないか。
敗戦によって皇国史観(天皇の神格化)が否定されたのはわかるが、天皇と神の関係を記述することは皇国史観ではない。 世界史上では当たり前のことである。
この当たり前のことが日本では行われていない。
このことが日本人の歴史観のみならず、日本人の意識そのものを虚無的にさせているのではないだろうか。
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