女子教育は大丈夫か

     

2006.7.8  


掲示板より
窓拭きさんへの返信文



ポイントをまとめてもらって、ありがとうございました。

変な言い方ですが、自分の文章を人の視点で読むとまた新しい発見があったりします。

>もともと日本の初等教育の水準の高さは、母親の子供に対する教育力の高さに依存していた。いわゆる日本の母のイメージは、日本の教育を根底で支えているものであった。しかしそれは縁の下の力持ちであり、今までそのことをことさらに取り上げる人もいなかった。取り上げる人がいなくても、そのことは日本人の常識としてだれもが分かっていたことだからである。

この文を取り上げてもらって、今の日本の『女子教育』が、いかに大きな問題を抱えているか、あらためて思い起こされました。

私は今の教育論議からすっぽりと抜け落ちていることが、『女子教育』の問題だと思います。
女子教育にふれないで、少子化対策だけに取り組もうとしている日本の政府のあり方はおかしなものです。

私は女子教育のあり方を考えずして、少子化問題の解決も、小学校の学級崩壊の問題の解決もありえないと思います。

いやその前に、これほど女子教育がすさんだものになった以上、これから生まれる子供たちの能力の低下は目を覆うべきものがあるはずです。
そのことがまず当面の課題かも知れません。

日本の政府はそのことにまだまだ手こずるでしょう。ことによると国が国としての体をなさなくなるかも知れません。

今『食育』なる教育が流行りだしています。
『早寝、早起き、朝ごはん』

昔は食べることなど当たり前でした。
それが今では政府あげて、食べることから教育しなければならないようになっています。
それほど、日本の母親の教育力は低下しているのです。

しかし今の日本でこのことにどれほど危機感を持っている人がいるのでしょうか。
これは『食べさせればいい』程度の問題ではありません。
まさに日本の教育を根底で支えていた日本の母の教育が今崩壊していることを示しているのです。

その危機感は、実は我々教師のあいだにすらありません。
私の知っている小学校の教師は、その『食育』なる言葉を珍しがっているだけです。
そして『次の校内研究は食育だ』などと、総合学習に代わる次のテーマとして『食育』を打ち上げ花火のように打ち上げようとしているだけです。
もちろん食育なるものが出てきたことに『ここまで来たか』という危機感を募らせている教師もいるはずですが、残念ながら私の周りにはいません。

『これで一旗揚げられる』
程度の捉え方しかしていないのです。

私は食育は大事だと思いますし、指導せざるをえないことだと思っていますが、
学校でこういうことを指導せざるをえなくなるということが一体どういうことなのか、
『これだけでは済まないな』

そういう恐ろしさを感じます。

もちろんそうならないことを願っていますが、
これから先何が起ころうと驚かない覚悟だけはしています。

窓拭きさんのピックアップにより、そういうことを考えました。
ありがとうございました。




Click Here!教育の崩壊