神々の戦い 6 ウィリアム・ウォレスの愛国心

     

2006.5.3  

以下は掲示板より

このような映画を見ていると日本に愛国心というものが本当にあったのかという疑問が出てくる。

また愛国心の裏にいかに強烈な自分の文化への愛着があったのかということを思い知らされる。

メル・ギブソン演じるウィリアム・ウォレスの愛国心は、自分の生まれ育った村への愛情と結びついているし、そこで育った幼なじみの妻への愛情と結びついている。
その妻はイギリス軍によって殺されている。
結婚式もケルトの風習を織り交ぜながら丹念に描かれている。
彼が描きたかったものは決して戦闘シーンでの勇気だけではない。
人間の心の奥底にある勇気が一体どこから呼び覚まされるのかということが、丹念に描かれている。
スコットランドの風景も圧巻である。風土と結びついて文化が形成されるということが無言の映像のなかで示される。

そのような愛国心が今の日本にあるのかと考えざるをえない。

日本にも春夏秋冬、季節のうつろいはある。日本人はそれをこよなく愛している。
しかしそれが政治感情と結びつくには、日本人の愛国心は、ブレイブハートの世界に比べてあまりにも貧弱である。
日本人の愛国心は日本の春夏秋冬を愛でる風土と結びついたことはない。




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