当日の撮影は単焦点レンズの90mmと50mmを使用したのだが、広角用にとミノルタのコンパクトカメラ、TC-1を使用したことを書いた。50mmは比較的いろんなケースで使えることは予想したが、どーしても広く撮りたいときにズームの19-35mmとTC-1とどちらにするか悩んだ。昨年はこのズームレンズ、1本で挑んだのだが、あまり良くなかった（当たり前だ！笑）。それで、TC-1で今回の撮影に挑んだのだ。

このコンパクトカメラ、当然高いだけあって写りはスゴイ。一眼レフで撮影したプリントと比較しても負けていない。ミノルタGロッコールの性格か、非常に色のノリがいいのだ。悪く言えばベッタっとした表現だが。

以前使用していたコンタックスのT2も同じような傾向があったが、それ以上に鮮烈である。すこしシャドー部の表現重視のような写りだが、とてもいい。

当日小雨の降る中での撮影のため、どんよりとしたプリントを想像していたが、ニコンのニッコールレンズやタムロンのSPレンズなんかよりもずっと鮮烈な色合いで、雨の中を表現している。もちろんニコンもタムロンもシャープさではTC-1より優れているが、雰囲気という点ではTC-1に軍配が上がる。レンズの違いによるものかはっきりしないが、とても気にいってしまった。

でも、小雨の中、一番気にしたのはTC-1が濡れることだった。（笑）