2001/5.24(雨のち曇り)
MF(マニュアルフォーカス)カメラについて考える

マニュアルシフトの車がだんだん減りオートマチック車がほとんどになってきた。カメラの世界でもMFのカメラをほとんど見なくなってきた。まさにAF(オートフォーカス)にとってかわってしまったような感じである。しかしながら、まだ一部の世界ではなくてはならない存在である。ゆっくりと撮影をするようなとき、例えば風景や接写など被写体が動かないモノなどAF撮影よりMF撮影が適しているのだ。

最近の本(カメラの入門書)なんかでも、最初からAFカメラの購入を勧めている。AFカメラを買っておけばMFは可能だから大丈夫、と書いてあるものを読んだ。確かに間違いはないだろう。でも、考えて見て欲しい。モーター駆動が大前提のAFカメラと手動でピントを合わすMFカメラ、同じ訳がない!レンズの造りを見てみるとAFレンズはMFレンズよりも手で合わせにくいのだ。当然モーター駆動でピントを合わすように設計されたレンズが手動での扱い易さを犠牲にしている。これはさわり比べると明らかである。それから、ファインダー。AFカメラのファインダーは倍率が低いのだ。いろんな表示をファインダー内にしなければならないせいなのか、MFカメラのファインダーと比べると明らかに倍率が低い、つまり小さいのだ。当然手動でのピント合わせはつらいのである。

個人的な話しになるが、MFカメラは大好きだ。初めて買ったカメラはMFだった。ペンタックスのA3デート。次に本気でカメラを勉強しようとスーパーAを買った。勉強するのにとてもいいカメラだったと思っている。写真の楽しさとカメラの楽しさの両方を得ることが出来た。フィルムの巻き上げも巻き戻しもマニュアルなのである。今のカメラのようにフィルムをポンといれて裏蓋を閉めたら1枚目まで自動的に巻き上げる訳はない。シャッターを切ったあとフィルムを巻き上げないと次のシャッターが切れないのである。今のカメラは最後のコマを撮影すると自動的にフィルムを巻き上げるが、MFカメラは自分で巻き上げるのだ。ひじょーにめんどくさい!が、楽しいのである。自分でピントを合わせたり、フィルムを操作したりするのだ。やはり楽しいのだ。

そんな気持ちが作品づくりに大きく影響されると僕は思う。

ネオ

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