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「せたがや住宅福祉サービスガイド」の「はじめに」より


 急速に高齢社会に突入した日本では、だれもが人間としての尊厳をもち、住み慣れた地域で「自分らしい暮らし」のできる住環境を整備することが求められています。住み慣れている住宅やそれを取り巻く地域環境も、いつまでも安全で快適に住み続けられるかという視点で見直してみると、多くの問題点が見つかるはずです。

  私たちビューティフル・シニア・ライフ研究会では、それぞれの人にとって「自分らしい暮らし」ができる住まいやまちのあり方を様々な情報収集や研究活動を通じて模索してきました。とくに介護保険制度が始まって以来、いろいろなサービスが提供されるようになりましたが、痛切に感じることは、住環境整備に関するサービス提供の不足と情報不足、知識不足です。

 住まい方を工夫し、生活環境を整備することで、これまでできなかったことが可能になったり、衰えた身体機能を回復させたり維持したりして、生きる楽しさを実感することができるのです。

 こうした情報をもっと多くの方に知ってもらいたい、そして、介護保険制度の導入で、ますます複雑でわかりにくくなったサービス制度について理解し、適切に上手に利用してもらいたいと願って、私たちが取り組んだのが、この『住宅福祉サービス情報のガイドブック』です。

 このガイドブックでは、おもに住宅改修と福祉用具の利用サービスに的を絞り、利用者から相談を受ける立場にあるケアマネージャーや福祉住環境コーディネーター、また住宅改修や福祉用具事業者の方に必要と思われる情報を網羅しました。とくにケアマネージャーの方には、こうした最新情報を十分に把握し、専門家とも連携して、利用者の立場に立ったケアプランを作成していただきたいと思います。

 また、地域に密着した情報を提供しようということで、<世田谷版>としました。


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