安田

歴史小説

とりあえず、読んでくれ
日露戦争のあらすじ
簡単なロシアの歴史
日本の平安朝の頃、未開だったスラブ人は人口の少ない東ヨーロッパで点々とした集落を作る程度の民族だった。
その後スウェーデンのあたりにいるノルマン人によって征服され小規模ながらロシア国家の祖型を作る。
そして１３世紀に入るとモンゴル人によってモスクワ、キエフを占領され、キプチャック国ができる。このとき征服王朝だとはいえ、
スラブ人は初めて１つの国家の元に大きな集団を形成することになった。モンゴル人の支配は１００年続き、その後イワン３世がモンゴル軍を破り、キプチャック国を滅ぼす。
１６世紀に入って、ロシア人は毛皮を得るために、シベリアに向かって伸張し始める。そしてカムチャッカ半島、千島列島と南下し
１７１１年日露戦争のほぼ２００年前、６代将軍家宣の治める日本と接触する。
その頃ロシア（ロマノフ王朝、１６１３年建国）は、ピョートル大帝によって急激に近代化される。
ロシアをピョートル前、ピョートル後とに大きく大別もできる。
日露戦争前における両国の国力の比較
ロシアの歳入は２５億円。
日本の歳入は
明治２８年（日清戦争時）は９１６０万円でそのうち軍事費は２９３０万円（３２％）　
同２９年（平和時）は２億円でそのうち９６００万円が軍事費（４８％）　
同３０年は５５％が軍事費　さらに３２年には歳入２．５億円中９６％が軍事費　　　　　　
ロシアの人口は１３０００万人、日本は５０００万人
さらに産業の面ではロシアは日本の１５０年前に近代化に取り組んだために、フランスやドイツなどの
ヨーロッパの国々と比べて劣るということはなかったが、
日本が世界に誇れる産業は農業のみであった。日本が日露戦争のために戦前に用意できた金は１．１７億円だったが、
実際に戦争にかかった金は１９億円、そのうち１２億円は海外から（おもにイギリス、ユダヤ人から）の借金によってまかなわれた。