四間飛車の散歩道 No.28

箱入り娘

所司先生の東大将棋四間飛車道場で採り上げられていた戦法。
これにて良しなどと書かれていたが四間飛車党にとっては
「はいそうですか」と流すわけにはいかない。(笑)
この本は所司先生も頑張って書いてあるのは解るのだが、
なにぶん所司先生は居飛車党なので形勢判断や振り飛車側の指し手に関して
少し疑問符を投げかけたい箇所があるのも事実である。
というわけで今回はこの箱入り娘を全力で切ってみたい。
本に掲げられた本戦の変化は以下。

私が主として良くしたいと思うのは結果2図までの変化。
何故かというと基本図からは△5四歩と突きたいからだ。
▲5八飛とまわられるのは怖いが、通常の▲3四歩からの仕掛けを封じられるのは大きい。

今回は上掲の結果2図までの変化で▲6六金の局面に踏み込んでみたい。
こんな変な場所に手放してくれるなら何かありそうな気がする。
というわけで研究は以下。

お互いに最善を尽くすと変化図に至ると思う。
居飛車最強の反撃の筋▲2四歩から▲5四歩が自然な好手順でおそらく居飛車良いと思う。
ここから振り飛車は綱渡りの順で変化図まで持っていくことが出来る。
△7七角成から△2五歩と陣を乱してから手渡しをして
▲5三歩成からの攻めを押さえながら2筋を伸ばして勝負形に持っていく。
以下は強い方が勝つだろう。

意外と面白いかと思っているが、
振り飛車としても綱渡りの順だけに居飛車に何かいい手がありそうではある。
正直やや無理っぽいと思っているので見落としの指摘はいつでも歓迎します。
是非この変化を潰してください。

この箱入り娘は他にも気になる順がいくつかあるので
そのうち良い成果が出ればアップしたいと思います。

追記
上で偉そうなことを色々書いておいて恥ずかしいのだが、
変化図の局面は▲6二銀と打たれると負けている。
sugitaさん、ご指摘有り難うございました。
色々考えたがそもそも▲5四歩が厳しく、この手順はどうも無理のようである。
哀しい。。


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