四間飛車の散歩道 No.19
Ｂ級戦法の達人プラスの真実ー鳥刺しモドキー
Ｂ級戦法の達人プラス特集第４弾。
基本図は何の変哲もない定跡型。
ここから驚愕の手順を披露してくれる。
本線は下図。
△７四歩 が眼目の一手。
実戦でこんな事をされたら面食らいそうだ。
以下 △７五銀 から引き角にする。
狙いは鳥刺しと同じである。
ちなみに ▲４七歩 型ならば △７四歩 の時に ▲６五歩 から ▲４六角 と反撃する手があって振り飛車良し。
さて、あら探しあら探し。
まず ▲４六歩 が早いような気がする。
「仕掛けのタイミングを探して」で解説したように純粋に △５三銀左 急戦なら ▲４六歩 は少し早い。
△４二金 を待ってから突く方が得と思う。
さて後の手順を検討していこう。
△７四歩 はかなり気になる手だがこの手を直接咎める手は見つけることが出来なかった。
優劣不明の展開に持ち込むことは出来ても振り飛車有利と言い切れる局面には私の棋力では持っていけませんでした。
相手が低く謝ってるのに強引に捌きに行くのはなかなか難しいようです。
次に気になったのは ▲７六歩 。
というのは上の結果図でもう一枚歩があれば、▲８三歩△同飛▲８四歩△同飛▲６六角から
勝負に持ち込めるからである。
しかし、▲７六歩以外で後手の攻めを催促しつつ待つ方法も見当たらない。
結局落ち着いたのが下記の手順。
変化図で受けきっている。
△７九角には▲７八飛でいい。
王手飛車の筋があるので△８六歩とはつけないのである。
意外と難しいというのが正直な感想である。
手損につぐ手損を重ね遮二無二飛車先を突破しようとするその心意気はすばらしい。