四間飛車の散歩道 No.17
B級戦法の達人プラスの真実ー平美濃返しー
B級戦法の達人プラス特集第2弾。
平美濃返しです。
これはNo.3の鳥刺し超急戦とほぼ同じ内容です。
今度は後手番。
一手の差がかなり厳しく響いてきます。
本線は上図。
ここから急戦型と持久戦型に分かれます。
そしてあら探し。
やはり気になるのは始めの駒組み。
私は76歩を待って44歩と指す事にしているため
44歩が不急の一手に見える。
続く22飛もいらない手。
24歩は例の筋で受かるので指す必要が全くない。
逆に先手よりも後手の方が玉形はしっかりしているので超急戦は望むところである。
第1図から変化AB図までは妥当な線。
第1図はすでに振り飛車に利がない。
よって第1図までの手順でどうにかしないといけないが、
79角がしっかり働いていてどう仕掛けるかは難しいところである。
しかしよく考えると居飛車側は角をどかさないと玉を囲うことが出来ない。
86歩、87銀から銀冠を目指すことは出来るがどう考えても無理。
玉を囲うためには35歩同歩同角か単に57角と指さざるを得ない。
そこが狙い目である。
やはり私のお薦めは32金から仕掛けをがっちり受ける順。
方針としてはこちらの玉は早く安定させて居飛車の玉が59か4八にある時に勝負に持ち込むのがよい。
始めの手順がかなり変なのでいくらでも対策を編み出せると思う。
No.16よりは攻略が容易ではないだろうか。