四間飛車の散歩道 No.13

五筋位取りの一変化

ちょうしゅうりきさんの投稿により調べてみた変化です。
とりあえず手元の本を当たってみましたが見当たりませんでしたので
確実な定跡というものは無いと思われ、
おそらく「無い」手ではないかというのが私の考えです。
さて図をどうぞ。

基本図は仮想図です。居飛車が最短で68金も指さずに仕掛けたと仮想しました。
普通に45歩を取って54銀の変化に持ち込めば良いと思います。
一目、55角から捌けて振り飛車好調。
しかし43歩と打たれ32飛35歩の局面では振り飛車つらそうに見え、一度は研究をうち切りました。
ここで44銀が妙手。
55角の両取りを狙うと共に35銀と歩を払う狙い。
おそらく振り飛車優勢と思われます。
88角は35銀でいいし、
41角ときても62飛とでも寄っておけば居飛車指す手に困る。

これは68金73桂の交換を入れていても同じ事。
先後が入れ替わった場合、振り飛車の手待ちの関係で隙ができるかもしれません。
それは調べてみてください。

やはり本筋を離れると思います。
37桂41飛の交換を入れてから仕掛けるのに比べて得しているとは言えないし、
五筋位取りは手厚く指さないといけないのに桂馬が使えないのでは苦しいのは明らかでしょう。
変化が浅いように思うかもしれませんが
私の棋力では44銀までは必然で最善の変化と思います。


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