四間飛車の散歩道 No.12

不思議な作戦変更Ⅲ

No.11から後の研究のまとめです。
図から59角と引けるかどうかが焦点となってました。
教えていただいた手順によるとどうやら59角の局面で振り飛車の香が99なら6五歩、
98なら86歩 同角 95銀の仕掛けが生じるようです。(参考1図)
参考1図は98香 75歩を入れてからの95銀の仕掛けで振り飛車がつぶれている。完全に47金型がたたっている模様。
96歩と突けば一応仕掛けは消せますし、決して不利ではないと思いますが、利かされ模様で不満。
と言うわけで以下、結果1図。

結果1図で悪くない。6五歩の仕掛けは84銀を捌かせないようにすれば充分なので考えやすいと思います。
47金型が最大限生きて58飛とまわる含みがある。これが絶好。
ちなみに55歩に同歩なら58飛とすぐまわって文句ない。
居飛車は73銀と引くしかないのではと思う。

また別の考え方として96歩と突いた時、仕掛けを無理攻めにして94歩と受けさせる指し方もある。
96歩の一手で前述の97角の変化が生じているのでそれほど損とも言えない。(結果2図)
羽生の頭脳によれば変化の手順がいろいろあるのでどうも互角と言った方がよさそうだ。

参考として以下の手順を挙げておく。(参考2図)
これは『四間飛車を指しこなす本1』に載っていたもので98香ではなく97香型である。
本には「どちらが優るかは難しいところです」と書いてあった。
損得は本当に微妙で上述のような97角の変化を消しているし、香車が79角から取られやすくなっている。
逆に飛車で取られにくくなっている、99角成りから取られにくいなどが挙げられる。
また95角の幽霊角と言う手筋もあるが74歩が好手で振り飛車の二の矢が立たず不利。(参考3図)
7六歩や7四飛ならいくらでも手があるのだが。

結論
59角でも決して悪くはないと思う。しかし、96歩の方が無難。
明確にどっちとは言えないが私は59角を採用したい。
難しすぎて私の棋力では歯が立たなかったというのが正直な感想です。
誰か教えて(^-^;


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