四間飛車の散歩道 No.11

不思議な作戦変更Ⅱ

No.9で一度取り上げた局面について貴重なご意見を頂きましたので
それについての現在の考えをまとめてみました。
再掲基本図は先手四間飛車対後手居飛車急戦の構えで46歩と突いた局面。
ここから後手居飛車は64歩と突いて、47金と上がるあとの手順について

手持ちの本を探した結果まず見つかったのが上記の手順。
本のタイトルは「桐山の振り飛車戦法」(1988年発行(^_^;)
この本では94歩98香の交換が入った形で示してありました。
結果図で『角銀交換の駒損でも振り飛車が充分させます』とのこと。
これを応用して94歩をついてくれないときは結果図に誘導。
96歩に94歩とつきあってくれれば59角と引けば良いのではないでしょうか。
ただ駒損が気になるので通常の変化に比べて良いとは思わないですね。
居飛車の工夫は成功したことになる訳です。

次に見つけたのは「羽生の頭脳2」(1992年発行)

羽生の頭脳によると結果1図にいたる手順で86歩に97角という手があり振り飛車良し。よって結果2図で優劣不明となっていた。
ということでこの本では47金型には76歩、同銀、75歩と押さえて左銀の変化のように銀を73銀、74銀と立て直す指し方で
居飛車良しとなってました。
先後逆なので結論は違うと思いますが、そうでなくても銀の立て直しはおそらく互角でしょう。
きっとまた別に有力手があると思います。

と遍歴しましたがつまり自分で考えないといけないわけですね。(^ー^)゛(あたりまえ)
そもそも59角が振り飛車悪いわけではないと思い当たります。

98香75歩の交換を入れると76歩でつぶれるので、図に至るまでの手順をちょっといじりました。
こうなると58飛と回れるので銀桂交換で無理筋のような気がします。
どうなんでしょうか。
この仕掛けが載っている本など皆無に近い。
僅かに「スーパー四間飛車最新版2」に見られる程度であるので詳しいことはよくわかりません。
(ちなみにこの本は振り飛車が後手番で52金型)
どの局面で成立するのか、どう咎めたらいいのか私の棋力ではなんとも。
あんまり参考にならないと思います。


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