将棋思録logNo.1

100.祝100到達(2003.12.1)
たかだか雑記が100に到達したからってどうにかなるものではないが、
なんとなく一区切りですっきりしますね。
最初は10ぐらいだったのがいまや70。
有り難うございます。
期待に応えてどうこうというのはあまり好きではないので
のんびりと続けていこうと思います。

JT杯は羽生が優勝。
名人戦が楽しみですね。
今回のJT杯は振り飛車党が3人も参加、しかもその3人がベスト4に入るという大健闘でした。
記録に残るかどうかは判りませんが、アマの振り飛車党には記憶に残る大会になったでしょう。
もうちょっと盛り上がっても良かったかもしれませんね。
この3人が来年も参加できるかは順位戦次第。
久保鈴木にはもっと順位を上げて欲しいし、藤井さんは早く復調して欲しい。

ときに藤井さんの本(浅川書房)はいつなんでしょうか。
まあ遅くなってくれたほうが四間飛車の歴史にじっくり取り組めて良いんですが。(笑)

アクセス数は落ち着いたかと思ったんですがまた140へ。
近将効果はまだ続きそうです。

99.群馬人流次の一手(2003.11.30)
最新四間飛車事情。のサイトでは現在日記中で次の一手が出題されています。
正直言って難しすぎです。
回答を書き込みたいんですが、さっぱりなのでなんだかなあという感じです。
24で6段ともなると手の読め方が違いますね。
レベルの違いを痛感します。
腕に自身のある方はどうぞ。
そして私の代わりに回答を書き込んでみてください。
最新四間飛車事情。

98.近代将棋誌掲載(2003.11.29)
近代将棋新年号にこのサイトを載せていただいた。
こんなサイトを載せてくださる近代将棋さんと西田さんに改めて深く感謝したい。
記事の内容はというと、かなりしっかりしたもので色気もなく、ただ一つ一つのコンテンツを入念に紹介してある。
どちらかというと私好みなのだが、何というか一言でいうと「今までにないぎっしり感」。
たまに「インターネットの輝く星」を拝読しているがこんなのは見たことがないというほどのぎっしり感である。
率直に言って、もう少し絞ったほうが記事の体裁は整う気がする。
↑私なりの感謝の発露と思ってください。
でも何が凄いってこのサイトの内容ほとんど読まれた模様。
さりげなく122冊とか書いてあるが数えたようですね。さすがです。

サイト名の由来も載っていますが、実は初公開です。
大した由来でもないし、あまり公表するようなものではないかなと思っていたのですが、
聞いていただいたので何となく答えてしまいました。
かなり省略してあるので補足。
竜を一目見たいがために竜が棲むと言われる淵に毎日やって来て深淵を臨んでいたが、
なかなかその姿を見ることが出来ずにいた。
それでも諦めきれずに来続け、ついにその淵に庵まで建ててしまった。
竜の棲む淵が指しても指してもわからない魅力的な四間飛車という喩えで、庵がこのサイト。
竜は将棋駒のそれではなく、中国やヨーロッパにおける伝説・神話などに出てくる竜の意味合いが強いです。
余談ですがどちらかというと竜(飛車成)より馬(角成)の方が好きですね。

本日140HITS.
微増かと思ったが、+3,40ぐらいはありそうである。
いつまで続くかは解らないが。
近代将棋

97.右四間研究(2003.11.28)
中飛車研究所にて四間飛車対右四間飛車の研究が公開。
独自の形で興味深い。
△3二金とし、早がこいから△5一金と寄る囲いの組み合わせという珍しい形だが、
中飛車党なのでバランス重視と言うことなのだろう。
中飛車は△5二飛が邪魔で高美濃に組めないので△3二金とすることが多いが、
それを逆に活かして捌きよりも厚みを重視する戦法である。
ここで言う厚みというのは要するに陣形の全体的な守備力ということですね。
つかさんの研究の要旨は穴熊に充分組ませて低い陣で対抗しようということ。
意外と有力かもしれない。
右四間側に仕掛けを食らっても大丈夫という準備をしながら組めるかどうか。
一つ気になる点を挙げておくと△3二金が早すぎるということ。
上がらなければならない局面までは保留した方が得だし、
そもそも△3二金を見て位取りに作戦変更されると辛い。
▲5六銀か▲4八飛を見るまで保留した方が良さそうな気がする。

居飛車穴熊対策は色々あるけれど立石流のような振り飛車の低くてバランスの良い形に対しては苦労するようだ。
穴熊が指され始めた当初、駒が偏る(バランスが悪い)とプロで評されたが
それが具体的な形、手順で咎めることが出来るのはかなり後になってから。
そう考えると少し面白い。
昔(穴熊当初)のプロは感覚でそういうことが解っていたが具体的な手段は解らなかったということか。
ひねった見方をするともっと遡って江戸ぐらいの名人はそう言うバランスの悪さをちゃんと咎めることが出来たが、
時代が過ぎるにつれてその考え方だけが残ったと。
まあ話の種としては面白いかもしれないが可能性は低い気が(調べたわけではないので勝手に)する。
中飛車研究所(将棋)

96.森内竜王誕生(2003.11.27)
最後は大差でした。
将棋タウンの席主さんの書き込みを見ると羽生らしい勝負手がいくつか出たようですが、負けは負け。
森内さんの竜王就位をお祝いしたいと思います。
これで羽生、森内、佐藤の3人とも名人と竜王に共に就いたことになりますね。
しかしトータルで見るとまだまだ羽生の方が実績が上。
これから森内が今までの分を取り返していくのか、
それとも羽生が潰しにいくのか。
春の名人戦が楽しみです。

羽生が4ー0でタイトルを手放すのは初めて。
どうしたんだ羽生。
もっと競り合いになる将棋が見たかった。

羽生の指し手を見ていると封じ手辺りではもう容易ではないのか。
穴熊+五筋位取りは伸びすぎで私は指しこなす自身がないのだが、この感覚がおかしいのだろうか。
解説を待ちたい。
竜王戦倶楽部
将棋タウンの掲示板

95.竜王戦第4局(2003.11.26)
勝ちに来たな、羽生という感じですね。
羽生が四間飛車をタイトル戦で採用するときはいつもそう思います。
戦型は居飛車穴熊に鈴木システム。
前例がいくつもある形だけにどういう構想なのか気になるところです。
森内も自信をもって進めているようだし、明日以降の戦いが楽しみです。
封じ手予想。
△3五歩▲同歩△3二飛の攻めを見せられているので
やっぱり▲4五歩が妥当。
△同歩▲同銀か△同歩▲4八飛かどちらにしても難しそう。
他は森内なら▲7九金もありそうな気がする。
個人的には羽生を持ちたい感じだ。
居飛車の右桂が巧く使えるかどうかが見物ですね。
竜王戦倶楽部

94.四間飛車の歴史9ー急戦定跡の体系化(2003.11.25)
山田定跡、鷺宮定跡、左銀、早仕掛け、そして棒銀、右銀といった現代でも通用する定跡がそろそろ出そろうのがこの90年ごろである。
振り飛車側が▲7八銀(△3二銀)と▲6七銀(△4三銀)という二つの形に対しての仕掛け方がある程度整備されたことで次の体系化へと進む。
これは特に▲5七銀左(△5三銀左)急戦で特に顕著に現れているが、
手順の一手一手にはっきりとした意味を持たせて振り飛車の手待ち方に左右されない定跡を踏み固めたのである。
この体系化がきちんとした形で書籍にされたのは92年の「羽生の頭脳」の刊行が始めではないかと思う。
この本の1,2巻で右銀、左銀、早仕掛け、鷺宮定跡、棒銀が先手、後手に分けて解説されている。
その中でも特筆すべきは後手居飛車での急戦の解説で△4二金と待ち、
対する四間飛車側の指し手を見て仕掛け方を変えるという手法がまとめられたことである。
この考え方自体はそれまでにも漠然とした観念で存在したようだが、
具体的な手順で仕掛けの前を定義したのはこれが初めてである。
これは歴史に残すべき快挙である。
羽生の頭脳の内容は大分古くなったがエッセンスは全く変わっていないので今でも(1,2巻は)勉強する価値のある本であると思う。
なおこの手待ち手法は97年の青野照市著「新鷺宮定跡」でも受け継がれている。
本当の真理かどうかはまだわからないが指針としての評価は高い。
手待ちという考え方が振り飛車の定跡に導入されたのは初めてだろう。
これにより四間飛車定跡は新たな一歩を踏み出したのである。

93.良いサイトが消えてしまう(2003.11.24)

コンテンツを消してしまえる背景には、自分の書いたものに対する評価の低さがあるのかもしれません。
私もそう思うことはしばしばです。しかし、実際には評価するのは自分ではなくて閲覧する人なんですよね。
いくらよいコンテンツがあっても、書いた人に残す気がなければ保存することはできません。
もずいろ更新履歴
以前書いた将棋サイト随想でサイトが消えていくことに対して書いたがそれにもずさんが反応してくださったので追記。
そもそもホームページを運営し継続していくのは大変な情熱が必要である。
気楽な気持ちではじめた人は半年もしないうちに挫折してしまう事が多い。
1年2年と継続してきた人でもリアルでのある節目で突然やめてしまうことがある。
このような時、そのサイトにあった良質のコンテンツは文字通り消失してしまう。
このサイクルは直ぐ絶版になるという某出版社よりもはるかに早い。
その上、絶版本なら古書店や図書館あるいはオークションなどで手にはいることがあるが
サイト消失による場合はその可能性は皆無である。
余談だがこの消失サイトのコンテンツをローカルに保存しておいて後にオークションに出品することで楽に金儲けが出来るかも知れない。
法律がどうなっているか解らないが古書が出品できることを考えると規制はできないだろう。
儲かるかというと現状は難しそうだが将来このような形態の商売が生まれても不思議はない。

さてサイト消失に当たって私が温めている構想は「サイト保存の会」の発足である。
その会が認めたサイトのコンテンツの一部、または全部をサイト閉鎖に伴い引き継いで管理するというもの。
わかりやすくいえば「殿堂入り」である。
これはどこどこのサイトのコンテンツだったと併記し保存するのである。
もし閉鎖したサイトが復帰する時にはコンテンツを変換するという方針が良いと思う。
難問なのはサイト管理者が現役の間にこの会に登録してくれなければいけないということ。
いくら内容の改変はしない、著作者表記するといっても勝手にこんな事をするのは道義的にも法律的にも問題がありそうだ。
今考えていることを書くと、ヤフーのカテゴリのように申請して登録されることが一つの大きなステータスとなれば新進サイトのほとんどが申請してくれるのではないかということ。
一旦この会が充分な認知度に定着してしまえば登録による付加価値が生じるのでかなりの数が申請してくれるのではないかと期待している。
出来たてでコンテンツがあまりない時にも賛同者ということで登録だけしておいて後に良質なコンテンツが出てきたときは自動的に保存対象とするという考えはどうだろうか。
サイトは星の数ほどあるので全てを会の管理者がチェックするのは難しいが
このように登録による付加価値が付けば自動的に新規サイトを登録できるというメリットがある。
チェック者も将棋関係に限ればいくらでもボランティアがみつかりそうである。
長く続いているところはやはりそれぞれ考え方があると思うので解らないが、
私のようにサイト消失による寂しさを感じたことのある人なら賛同してくれると思う。
アイディアとしては非常にチープだがあなどれない簡明さを持っているように思うがどうだろうか。
またコンテンツをランク分けすれば良質なコンテンツ作成の目標にもなると思う。
まだ漠然とした考えなので反論や別案、改善策などぜひ頂きたいです。

92.四間飛車の歴史8ー四間飛車の復興(2003.11.23)
居飛車穴熊が棋界を席巻してより10年。
振り飛車の冬の時代を憂う者がいた。
小林健二(1957-)である。
本来小林は居飛車党で居飛車穴熊でよく勝っていたが、
振り飛車党の衰退によって先人の業績である急戦定跡が途絶えるのを哀しく思っていた。
A級降格を期に四間飛車党に鞍替えし、居飛車穴熊を破り続け、ついにA級に復帰した。
この小林の活躍によってそれまで定跡など軽視されていた振り飛車も深い研究の裏打ちが必要と言うことが認識された。
小林は左美濃と居飛車穴熊の2大戦法に次々と新しい対策を考えだし、旧来の振り飛車党に福音となった。
同じ頃若手に世紀末四間飛車をひっさげた櫛田陽一(1964-)が現れている。
スーパー四間飛車と呼ばれた小林の指し回しは緻密な研究に裏打ちされた振り飛車という新しい振り飛車党を世に出す。
それは居飛車感覚の振り飛車と言われた。
このころ小林らの活躍により持久戦策に加えて急戦が見直され少しづつ指されるようになる。
特筆すべきはそれまで不利と思われた四間飛車の△4三銀△5二金型への早仕掛けに新対策△同角が現れたことだろう。
駒が凝った形になるためそれまでまったく顧みられなかったが一旦急戦を受け止める意味で有力と認識された。
居飛車党もこんな形は簡単につぶせるだろうと思っていたが結局決定版は出ず有力な形と認識されることになる。
それに伴い左銀定跡がクローズアップされることになったようだ。
今まで触れていなかったが初期の急戦定跡のほとんどが△3二銀を破る定跡なのはそのためである。
対居飛車穴熊には色々な対策が手探りで試みられている。
△5四銀型を軸に△4四銀型、浮き飛車、端角、右四間に振り直す形、地下鉄飛車、向かい飛車など。
居飛車穴熊の勝率は多少下がったものの依然居飛穴勝ちやすいと思われていたようだ。
対左美濃の定跡はかなり整理されてきて早めに玉頭に手を付けるとよいことがかなり認知されている。

91.四間飛車の歴史7ー鷺宮定跡の誕生(2003.11.22)
1980年代前半、振り飛車が衰退を始める頃、新しい定跡が産声を上げる。
山田定跡はそれだけで完成した美しい定跡だが
うち破れない形(△5四歩△6四歩両方を突いた形)があった。
それを破るために理論派の急戦党青野照市(1953-)は従来振り飛車良しといわれていた▲3八飛と寄る変化に
新しい工夫を加え居飛車良しの順を見つけだした。
これが鷺宮定跡である。
名前の由来はこの戦法をタイトル戦で用い、そして勝った米長邦雄(1943-)と青野が共に鷺宮(地名)に住んでいたことから付けられている。
鷺宮定跡の完成により居飛車急戦定跡の歴史は新しい時代に入る。
それは振り飛車が△3二銀型でどんな待ち方をしていようと仕掛けることが出来るようになったからである。
四間飛車の歴史に残る画期的な発見で意義深い。
このころ既に居飛車穴熊が棋界を席巻していて急戦そのものの数が減っていたのが惜しかった。
持久戦が無ければ一躍脚光を浴びていただろう戦型と思う。
鷺宮定跡は居飛車穴熊の勢いと振り飛車党の激減により次第に顧みられなくなる。

90.四間飛車の歴史6ー冬の時代へ(2003.11.21)
1970年代後半、振り飛車の歴史に最大の事件が起こる。
居飛車穴熊の出現である。
既に居飛車穴熊自体は矢倉引き角からの手待ちで入る形や
升田が指した居飛車穴熊などがあるがまねをする棋士もなく奇襲の部類に分類されていたようだ。
それがこの時代に形を変えて復活する。
始めは宮田利男(1952-)がテレビ棋戦で指し始める。
宮田も前時代の人と同じく奇襲的なもので時間の短いテレビ棋戦でのみ通用すると思っていたようだ。
その宮田は直後に順位戦での逆転負けをきっかけにやめてしまった。
それから2年もしないうちにこの戦法の優秀さに気がついた棋士が4段に上ってくる。
田中寅彦(1957-)である。
田中は奇襲ではなく本格的な勝てる戦法として注目し、そして非常に高い勝率を上げた。
他の棋士からは駒が偏るからと始めは敬遠されたが、
田中寅彦がその独特の序盤感覚で勝ち続け、何度も勝率1位を取るようになると
他の棋士も優秀さを認めざるを得なくなり、徐々に採用されるようになる。
持久戦重視の傾向と一致したのだろう。
組むまでに神経のいる位取りよりも
居飛車穴熊は組みやすくより堅いということが認識され、
益々その権勢を伸ばし、位取りは徐々に下火になっていった。
他の戦型は左美濃が増え始めていて、急戦は既に一部の急戦党しか指さなくなっている。
これを境に居飛車党は居飛車穴熊と左美濃の2大戦法をぶつけてくるようになった。

振り飛車は居飛車穴熊の前に負け続けた。
対抗策も勿論練られたが居飛車穴熊の堅さ遠さの前にことごとくうち負かされた。
あまりに勝てないので振り飛車党の棋士たちは居飛車に転向していったのである。
ただ大山、森安の二人は頑固に指し続けたが、良い対抗策はついに見つけられなかった。
振り飛車ブームは終焉を迎え、長い長い冬の時代を迎える。

89.A級順位戦5回戦終了(2003.11.20)
谷川ー森内は森内勝ち。
絶好調ですね。
森内竜王名人とかなるんでしょうか。
5-0森内
3-2佐藤・谷川・三浦・久保・鈴木
2-3丸山
1-4藤井・青野・島
森内がこのまま突っ走りそうな気もするが、
残り佐藤、鈴木、藤井、島を1敗で抜けるのは厳しそうなのだが。
とりあえず次の佐藤が全力で潰しに来るでしょう。
佐藤が負ければ決まりでしょうね。
降級は青野・島が来そうだが、藤井さんがねえ。
谷川、佐藤以外はまだ全員可能性があると思う。
混戦になりそうな予感。
毎日インタラクティブ将棋

88.C級2組順位戦6回戦終了(2003.11.19)
全勝者に次々に土が付く中、
千葉と横山のみが全勝をキープ。
二人とも振り飛車党で嬉しい限りです。
5-1は山崎、飯島、宮田、田村、高野、安用寺、大平。
昇級の可能性はここまでと見るのが妥当。
千葉、横山の両名に上がって欲しいですね。
千葉は8回戦の対安用寺戦が最大の山。
横山は比較的楽な相手なので今期で上がってしまいたいところ。
もう一人は山崎がやはり最有力。
逃げ切れるかどうか。

佐々木さんがようやく2勝目。
心配ではらはらしてしまいます。
毎日インタラクティブ将棋

87.近代将棋誌掲載(2003.11.17)
事前公表の許可を頂いたので発表します。
近代将棋新年号に載せていただくことになりました。
こんな辺境のページを紹介しなければならないほどネタに詰まっているのだろうか。
という冗談はさて置き、一つのステータスのようなもので嬉しい限りである。
まことに失礼ながら、この記事を担当なさっている西田さんという方を存じ上げず、
また次の月の記事をこんなぎりぎりにやるものなのか、
メールの文面が仕事にしては砕けすぎているなどと思ったのも事実。
お話しをさせていただく中で相手に気楽に話させるように
意識して砕けた文面を書かれていることがそこはかとなく判り、
全くの杞憂だと明らかになったわけである。
そればかりか、当サイトへの見識の高い鋭い指摘をいくつも頂いた。
ここに記して私の不明を恥じたいと思う。
礼儀とは形ではないと解っているつもりなのだが、若輩の理解とは所詮その程度である。
西田さんは雰囲気を作るのが巧く、
私のようなかなり年の離れた者に対しても話しやすい空気を作ってくださいました。
もっとも、メールの取材では大したことは何も話せず。
主にページの内容で判断し、美点凝視の方針という。
この美点凝視というフレーズが今回非常に勉強になったので書き留めておく。
この将棋思録からも解るように私は率直に発言すること、
つまり(私が個人的に判断して)良いものは良い、悪いものは悪いときちんと発することを是としたいと思っている。
それがお互いのためになると思っているからである。
相手も参考になるし、私も勉強になるということ。
これに対し美点凝視という方針は良い点を正しく評価するという面と
公開でけなし合うことの無意味さを鑑みた良策と思う。
特に雑誌媒体での紹介を前提にした場合、良いポリシーの一つではないだろうか。
誉めるばかりの雑誌記事を斜めに見ていた私としては考えさせられるフレーズとなった。
提灯持ちにならないようにとの懸念も西田さんは抱いておられた。
その兼ね合いの難しさが記事の深みにつながるのではないか。
得るものばかりの出会いとなったようだ。
さてどのような記事が書かれるか今から楽しみである。
近代将棋

86.四間飛車の歴史5ー大山升田時代の衰微(2003.11.16)
大山は四間飛車を柱として棋界に君臨し続ける。
その牙城を崩すのが中原誠(1947-)である。
A級2期目にして全勝で挑戦を決め、大山を破り24才の若さで名人に就く。
後に振り飛車を指すようになる中原もこのころは居飛車ばかりだった。
中原が主に対振り飛車の作戦としていたのは棒銀と5筋位取りだったようだ。
特に5筋位取りは巧みだった。
またこのころ森安秀光(1949-1993)が棋界に登場する。
そのねばり強い棋風からだるま流と呼ばれた森安は
その四間飛車でA級まで登っている。
後の1984年には名人谷川に挑戦している。
この森安と大山を中心に四間飛車戦法はまだ翳らない。
このころ戦法としては玉頭位取り戦法が盛んに用いられ、
その対抗策として位から遠のく意味で振り飛車穴熊が指されるようになる。
また美濃囲いの堅さが注目され、同じくらいの堅さを求め左美濃がようやく現れ始める。
まだ▲8八玉型が主流で▲8七玉型は珍しく、好みの問題などといわれていたようだ。
余談だが1971年の名人戦に於いて名人大山に対し挑戦者升田は初めて升田式石田流を披露し大山を角番まで追いつめている。

85.順位戦C1第6回戦(2003.11.14)
屋敷、中田功の全勝対決は屋敷が下した模様。
今期はついにいけるか。
他に全勝者はもういないのであと3つ勝てば自動的に決まる。
1敗は上から小林裕、豊川、中田功、石川、野月、そして渡辺。
このメンバーでは2敗で昇級のラインは確率低そうである。
この7人に絞られたといっても良いだろう。
屋敷、中田で予想。

窪田さんがようやく一つ勝ち。
この位置で降級点を免れるにはあと3つは勝たないといけないでしょう。
頑張って欲しいものです。
毎日インタラクティブ将棋

84.竜王戦第3局2日目(2003.11.13)
森内三連勝
森内の鮮やかな寄せを誉めるべきだが敢えて森内の距離感を誉めておきたい。
△7九竜が好手なのはその前の複線△4三香が巧手だったからである。
これにより絶対詰まない形、通称ゼが生じ強い寄せが可能になったのである。
この組み合わせが生じれば勝ちと解っていたのだと思う。
羽生の端に抱えた爆弾がこんなに早いとは思わなかった。
森内の片矢倉も▲4一銀と掛ければ直ぐ寄りそうに見えた。
そう考えると森内がこの距離なら残ると読んだのではないかと思うのである。
△4三香が巧手ならその前の羽生の▲5四角がどうか、
その前の銀取りに行ったのがどうかという事になると思う。
羽生は△4三香から△7九竜の組み合わせが見えてなかったんじゃないだろうか。
羽生不調というより森内強しといった雰囲気。
0−3はもう返せない星である。
その意味では羽生の勝ちへの執着が減っているのか。
「今は竜王が欲しい」といった2年前、そして6年ぶりの目人選に比べて将棋に力強さ、ねばり強さがない気がします。
こんな激しいスランプは羽生は初めてではないでしょうか。
1つ返すぐらいならしばらく立ち直れない気がします。
連敗で負ければ逆に目が覚めるかと。
いずれにせよこの竜王戦からしばらくが羽生の試金石となりそうです。
竜王戦倶楽部

83.竜王戦第3局1日目(2003.11.12)
羽生先手で本日スタート。
矢倉森下システム対スズメ刺し。
昨年の竜王戦第4局と同じ進行のようです。
初日のわりに手が早いようですね。
羽生が歩得で玉形も良く私は羽生持ちだが、森内の構想はちょっと違うからどうなるかわかりませんね。
森内が勝つには角を巧く活用しないといけないと思います。
竜王戦倶楽部

気付くの遅れてしまいましたが、よみくまの八面六臂に藤井9段の話題が。
「自分の開発した戦法の解説書を立ち読みする元祖。」
目に浮かぶようでちょっと笑いました。
なんで買わないんでしょうか。やっぱりプライドが。(笑)
東大将棋13は意外とあなどれない本のようですね。
よみくまの八面六臂

82.四間飛車の歴史4ー歴史を作った男、山田道美(2003.11.11)
山田道美(1933-1970)。
この男が居なければ四間飛車の歴史は今と全く異なったものになっただろう。
定跡の進歩は今より10年は遅れただろう。
それほどの大きな役割をこの男は果たした。
この男の業績は40年たった今でも燦然と輝いている。

山田は早くから評価が高く若い頃(23才頃)から雑誌の連載を任されている。
その初めての連載が「振り飛車の再認識」である。
この連載の当初は大野三間飛車が主な内容だった。
しかし連載の終わり頃に大山が四間飛車を指し始める。
そして2年後に山田は再び筆を執る。
「続・振り飛車の再認識」である。
この連載から四間飛車対策に的を絞り研究を誌上で発表していく。
連載は「四間飛車新対策の功罪」「四間飛車の研究」などへ続き、
多くの棋士が愛読したという。
当時は研究は自分一人でやり、成果は自分だけの秘密にするのが普通だった。
そのため、余り自分の研究を正直に発表するのは得策ではない、やめるようにと忠告した人もいたようだ。
しかし、この山田の型破りな連載により四間飛車対策は飛躍的に進歩を遂げる。
研究という風潮を棋界に持ち込んだのもこの山田である。
山田教室という研究会を初めて立ち上げている。

戦法の変遷を具体的に見てみよう。
山田の連載以前の四間飛車対策は、
まず江戸時代から伝わる▲2六飛▲3七桂▲4六銀から▲3五歩を狙う指し方と
5筋位取りで▲4五歩と仕掛ける指し方の2つが有力だった。
他には漠然と角筋を止め、持久戦にするぐらいだったようだ。
このうち一つ目は振り飛車に巧い順が発見され指されなくなる。
2つ目も前述の不敗の陣(香上がりの新手)により勝てなくなる。
3つ目は、当然のように上手くいかない。
このような状況の中でそれぞれの棋士が新しい指し方を編み出し、それを元に山田は研究を始めた。
最初に現れたのは現在で言う右銀戦法と棒銀戦法。
当時は戦法名も定まっていなかったようで▲4六銀対策、▲3七銀対策と山田は呼んでいる。
現代の急戦の萌芽はここである。
山田は右銀戦法のことを本筋の戦法だと述べている。
一方の棒銀の事を「専門的な感覚から見ても本筋の手ではない」と言っているのが興味深い。
続けて「棒銀には四間飛車といわれて、棒銀の受けに四間飛車の対策があるのだから、…中略…一見矛盾しているようだ。」とまで言っている。
大山は「銀がそっぽに行く感じで指しにくい手だ」、
また加藤一二三八段(当時)(1940-)は「一つの戦法だが、後手が形を気にしない人なら効果がない。」と言っているのがまた興味深い。
加藤はこの発言から5年も経たないうちに棒銀党になっているようだ。
1960年代に入ると単純な急戦だけでは有利にはならないということになって位取り持久戦が現れる。
5筋位取りの▲6五歩交換持久戦、玉頭位取り、そして6筋位取りである。
現在山田定跡と呼ばれている▲5七銀左から▲3五歩△同歩▲4六銀の仕掛けもこのころ指されはじめている。
▲5七銀左であることに山田は特に注目していることを改めて書いておきたい。
当時は▲5七銀右が常識だったのだ。

この対四間飛車定跡の黎明を山田は道を整備し続けた。
現在山田定跡と呼ばれるものだけを山田が研究したわけではないことに特に注意して欲しい。
山田は1970年に36才の若さで急逝する。

81.四間飛車の歴史3ー大山升田時代(2003.11.10)
大山升田時代(1950-1970)を語る前にまず大野源一(1912-1979)から始めよう。
大山康晴(1923-1992)、升田幸三(1918〜1991)の兄弟子である大野は三間飛車の神様である。
振り飛車の捌きが見事でA級順位戦でもその振り飛車でよく勝っていた。
この頃は大野も手探りだったようで、△4三金型、△4三銀型、美濃囲いの端歩を受けないなど
手探りで色々な工夫を凝らしていた。
1950年代末、この大野の影響を多大に受け、まず升田が振り飛車(3間飛車、向かい飛車)の世界に入ってくる。
そして升田に触発されてか、大山が振り飛車、それも四間飛車を指し始める。
このころ四間飛車は5筋位取りをされて駄目だと思われていて全く指されていなかったが、
端香を上がる新手が発見され四間飛車も十分させると認識された。
この大山の5筋位取りの布陣はその攻略の難しさから不敗の陣と呼ばれることもある。
この不敗の陣を始めとする工夫で四間飛車が大いに指され始める。
これを契機として四間飛車のみならず空前の振り飛車ブームが巻き起こった。
この活況はまさに史上に残るもので、このころの振り飛車採用率は4割あり、そのほとんどが四間飛車だった。
次第に大山は完全に振り飛車党に変わっていく。
四間の大山、向かいの升田、三間の大野、中飛車の松田と呼ばれた時代である。
ちなみに松田茂行(1921-1988)はツノ銀中飛車の創始者である。
この振り飛車ブームは一人の男を呼び覚ます。
山田道美である。
この男によって近代四間飛車の歴史は開かれることになる。

80.A級順位戦(2003.11.8)
5回戦進行中。
藤井・久保、ともに負け。
纏めると
1位森内4−0
2位谷川・鈴木3−1
4位佐藤・三浦・久保3−2
7位丸山2−3
8位藤井・青野1−4
9位島0−4
藤井さん、そろそろ復活しないと残留も危ういですよ。
次の藤井ー青野戦が影の大一番となりそう。
久保さんはまさかの急ブレーキ。
3−2では降級の目もある。
鈴木さんも順位が悪いだけに一つも息を抜けないところ。
ちょっと目が離せない状況ですね。

79.四間飛車の歴史2ー江戸、将棋の黎明(2003.11.7)
時は江戸時代に遡る。
それ以前の資料はほとんど現存せず、最古の棋譜が江戸初期の1世名人宗桂ー算砂戦となる。
これは四間飛車カタログで触れたように四間飛車対右四間飛車である。
江戸期、将棋の主流は居飛車対振り飛車であった。
居飛車系の将棋も指されていないわけではないがかなりの割合を振り飛車が占める時代である。
どちらかが飛車を振る将棋がほとんどで、居飛車のような出だしでもそのうちに飛車を振ることが多い。
なぜ振り飛車なのかについて残された書物は私の知る限り無いが、
想像するに相手の飛車と角を真っ向から受ける位置に玉を持っていくのに抵抗があったのではないだろうか。
この時代、手探りで工夫が重ねられた時代である。
振り飛車の囲いは早囲いがまず基本だった。
天野宗歩の頃(幕末期)になってようやく美濃囲いが発見される。
余談だが天野宗歩の棋譜は未だに鑑賞する価値があると思う。
特に香落ち上手の指し回しは芸術とも呼ばれ、その鮮やかな指し回しは並の讃辞では足りない。
振り飛車党なら一度は鑑賞するといいだろう。
この時代は駒落ちも盛んに行われ、特に振り飛車である香落ち上手の軽やかな捌き方から振り飛車が得たものは大きいと思われる。
現在のような意味での定跡はこのころ無い。
先人の指した棋譜がそのまま或いは一部を改良して定跡としていたようだ。
定跡書も多少刊行されているが実戦でその通りに進むようなことはほとんどなかった。
振り飛車に対する居飛車の攻め方もどのように指して良いかわからず手探りで工夫がなされている。
江戸初期では居飛車は角道を止め、▲6七銀▲5七銀と2枚銀に構えるのが一般的だったようだ。
早仕掛けの原型は▲7九銀型での仕掛けとして幕末期に天野宗歩によって編み出されている。
その他の有力な仕掛けとしては右銀+浮き飛車+▲3七桂という布陣。
矢倉引き角なども指されている。
このころの棋譜としては「日本将棋大系」を薦めたい。
他には特に「天野宗歩手合集」がよい。
明治から戦前までは資料不足のため一足飛びに戦後の大山升田時代へ跳びたい。
一応書いておくと山田道美著作集から判断するに
大山升田の師匠である木見金治郎の向かい飛車が主流で四間飛車は指されていなかったようだ。

78.四間飛車の歴史1ーはじめに(2003.11.6)
藤井猛の大著「四間飛車の20年」発刊記念として四間飛車の歴史を振り返ってみたいと思います。
参考文献としては「山田道美著作集1」を主軸に、「四間飛車好局集」「大山将棋勝局集」
「米長の将棋」「新鷺宮定跡」「スーパー四間飛車」「これが最前線だ」「プロの新手28」「日本将棋大系」などとなります。
その他のここ10年ほどの定跡書もその変遷ということでこの特集に役立っています。
しかし古い書籍はほとんど持っていません。
調査不足による勘違いなどがあると思いますので
決して鵜呑みにはせず、引用はしないでください。
ただし間違いの指摘の場合を除くこととします。
あらかじめご了承下さい。

77.竜王戦第2局2日目(2003.11.5)
羽生連敗。
いよいよ後がない。
次負けるようなら防衛は失敗だろう。
次こそ羽生の振り飛車が来そうです。
将棋は巧いこと森内が勝ったなという印象。
1局目を勝って波に乗ったように見えます。
絶対羽生時代にはもう戻れないのでしょうか。
永世竜王、永世名人を取るまでは2つのタイトルだけは死んでも離さない男だと思っていたんですがさて。
竜王戦倶楽部

76.竜王戦第2局1日目(2003.11.4)
羽生ー森内による第2局は森内先手で横歩取りに進展。
△8五飛ではなくて普通の横歩取りらしいです。
例によって将棋タウンの掲示板をチェック。
竜王戦倶楽部
将棋タウン

「四間飛車の歴史」は調べなおしているうちに書き直すことが増えたのでもう少しお待ちを。
竜王戦明けの6日からスタートしようと思います。
将棋思録に載せていって一旦完結させて、
それから盤面棋譜などを追加してこのページのコンテンツへ昇格させる予定です。

75.24BBネット始動(2003.11.3)
オープン記念イベントが盛況のうちに終了したようです。
映像・音声のネット配信による双方向型有料講座という位置づけでよいでしょうか。
アイディアを出すのは容易いが実行に漕ぎ着ける企画力・行動力。
将棋倶楽部24の席主久米さんのパワーに改めて敬服しました。
成功するのでしょうか。
ここは久米さんの運営力の見せ所。
見ていて思ったんですが大体いくらぐらいという情報が無いですね。
私自身としてはあまり高いなら参加できないかなと思っています。
専門知識・技能による謝礼だと思うので決して安くはならないかなとも思います。
24BBネット

74.新人王戦田村制勝(2003.10.31)
第3局は田村が行方を下した模様。
田村さんですか。うーん。
将棋連盟のページから引用。
■生年月日1976年3月16日
■出身地富山県魚津市
■師匠大内延介九段
■竜王戦−4組
■順位戦−C級2組
■昇段履歴
1995年10月1日 四段
2000年9月8日 五段
田村が非常に高い評価を受けているのは知っていますが、
なんかもっと新人王らしい人にとって欲しい。
才能あるデビューしたての人とか。
田村にとってここ2,3年が勝負でしょうね。
いつまでのC2にいるわけにもいかないでしょう。
タイトル戦に出てこれるかどうか。
現状では厳しそうです。
あ、師匠が大内9段ですね。
某事件について別に避けていたわけではないんですが、
あまり興味なかったんで書いてませんでした。
大した事件でもないと思いますし、別に社会的に将棋の評価が下がったというほどでは無いと思います。
連盟の対応はつまらんですが。

下の企画のタイトルだけ公表します。
プレ企画「四間飛車の歴史」
ありそうでなかった四間飛車の戦法史を概説しようかと思います。
大体大枠は出来ているんですが、ぐろりんさんに下読みしてもらったら
手ひどくボディブローを食らったので推敲中。
週明けぐらいを目処にします。
おたのしみに。

73.藤井9段王位戦予選勝ち(2003.10.28)
対滝7段を下した模様。
これで今期は5勝12敗。。
勝率.2941。。。
これじゃダイエーのチーム打率じゃないですか。
嗚呼。
あとは順位戦を頑張ってください。
A級さえ落ちなければいくらでも挽回できます。
ところで心配していた通り、「四間飛車の20年」がいつになるかさっぱりわかりませんね。
あまりに待ち遠しいのでプレ企画を考えています。
楽しみに待っていて下さいと言いたいところですが、文才無いので程々に待っていて下さい。

72.鉄壁!トーチカ戦法(2003.10.25)
第1章▲6六角型トーチカ
・1.△63金型対策
・2.△5四銀型対策
・3.△52飛型対策
第2章▲6七金型トーチカ
・1.△5四歩型銀冠対策
・2.△5四銀型銀冠対策
・3.後手穴熊対策
次の一手20問
参考棋譜10局
本当はもっと詳しく目次が分割されているのだがちょっと書ききるのは大変なので大幅に省略。
チャートといっても良いぐらい細かく分類されてます。
内容は最近では逆に珍しい感じのオーソドックスな定跡書。
しかしその中でもしっかりした良書の部類にはいると思う。
個人的には東大将棋1よりお薦めです。
さりげなく前書きで中村修8段に触れているのも非常にポイント高いです。
三浦さんにもっと本を書いて欲しいと思います。
この本が出るということはトーチカがプロで一段落したと言うことでもある。
最新の流行を追いかけざるを得ないプロ棋士は大変だなあ、プロじゃなくてよかったとせんのないことを思ってみたりする。
どうでもいいがそろそろネーミングは統一して欲しいものだ。

71.東大将棋13藤井システム(2003.10.24)
第1章藤井システムの駒組み
・第1節藤井システムの駒組み
第2章8八玉型vs藤井システム
・第1節▲78金の変化
・第2節▲9八香の変化
第3章7八玉・6七金型vs藤井システム
・第1節▲5五歩の変化
・第2節▲8六角の変化
第4章7八玉・5八金型vs藤井システム
・第1節▲5五歩の変化
・第2節▲3六歩の変化
第5章7七角早上がりvs藤井システム
・第1節△9五歩の変化
・第2節△7四歩に▲6六歩の変化
・第3節△7四歩に▲8六角の変化
第6章5二金型藤井システム
・第1節▲6七金の変化
・第2節▲9八香の変化
メインは△4三銀型藤井システム。
藤井システムの定跡書は最近出ていなかったので最強藤井システム・四間飛車を指しこなす本3の後を埋めた本と言える。
島ノートや最前線物語などは出ているが定跡書とはちょっと呼びがたい感じで
あまり細かいところには触れなかったので初めて学ぶ人にはそれだけではわからない変化満載だったかと思う。
この本はオーソドックスな変化も並べてあるのでその意味で勉強になると思う。
ただ、藤井さんが本を出すまでのつなぎといった感有り。
これは振り飛車党だからという色目もあるのだろうとは思う。
別に所司先生をけなしたいわけでは全然ないんですが、
本家がそのうち本を出すだろうからそれを待つのも一興ということです。
まあ、藤井システム使いなら当然読むべきです。
次巻以降で、急戦をにおわせて振り飛車の玉が動いてから穴熊を目指す指し方と
振り飛車の玉が不安定なうちに急戦を仕掛ける指し方を解説するようです。
これも期待できそうですね。
東大将棋が良くない理由をいま思いつく限りで並べてみる。
解説が平板なのは本線を感覚的に理解するという点ではっきり劣る。
解説の推敲が足りないことに起因するのだろうと思う。
あまり意味のない文章が密度を薄めている。(例:第1図は後手が△3二銀と上がった局面)
1ページで解説を纏めるという形式に囚われて文字をどう収めるかという苦心が見て取れる。
もっと書くべき所ではおざなりな解説で1ページになんとか収めて、
必要のないところでは意味のない文章を入れてレイアウトを綺麗にしようという心算が見え見え。
現状では解説は1ページ完結を無視した方が楽に良いものが出来る気がする。
また1ページごとの小題はまったく使えない。
段組は理解しにくい文章をさらに理解しにくくしている印象さえある。
図はいっぱいあればいいという単純思考なのだろうが、
この本を並べずに通読できる人がいったい読者の何割いると思っているのだろうか。
手の意味の解説がほとんどなくても棋譜・盤面があれば理解できるならその人はすぐプロになれるとさえ思う。
示す盤ももっと選んで欲しい。1手しか進まない変化図はただの無駄である。
本筋と変化という言葉が使われるがどういう意味合いなのか今ひとつわからない。
局面や手順の選び方纏め方は巧いと思う割りに解説が拙いので全体として評価が大きく下がってしまうと思う。
その解説を自分の棋力で(本当の意味で)補える人にしか受け入れられないのだろう。
あと、どちらにも肩入れしないという事にこだわりすぎて、
居飛車としてどう感じてどう手をつなげていくか、
振り飛車としてどう感覚的に判断すべき局面かということが全くないので
実際読みを入れる時にどういう気持ちで指せばいいか手掛かりが無いのがもったいない。
居飛車党の人が書いた本は居飛車よりだが、それは居飛車の人がその局面・手順でどんな印象をもつかということがわかると
振り飛車としても読みやすいし、より深い理解が出来ると思うわけです。
あと、チャートはやっぱり欲しかったなと付け加えておきます。
ちょっと好き放題書いてみたが、このシリーズは決して悪いところばかりではないことは勿論認識しています。
定跡の整理などの面で非常に大きな役割を果たしたと思うなどと書いて悪印象回避を図ろうとする辺り、ずるいのでしょうね。
なにかご教示またご叱正など頂ければ幸いです。

70.竜王戦第1局終局(2003.10.22)
森内四間飛車の勝利。
羽生がかなり迫ったものの森内が凌ぎきった印象。
受けの棋風の人の振り飛車は終盤の凌ぎが非常に面白いですね。
この一局で早仕掛けの結論が出たかというとそんなことはない気がしますね。
少なくとも振り飛車有利ではないことは示されたと思う。
限りなく互角に近いと見た。
中盤は羽生が良しの意見が多かったみたいだが良さそうに見えても
振り飛車の懐は広かったということではないですかね。
感想戦はどうなっているのでしょう。
非常に面白い内容でした。
次局以降にも期待します。
将棋タウンの掲示板で管理人さんがBSの解説内容を解釈して書き込んであります。
竜王戦倶楽部
将棋タウン

69.竜王戦第1局(2003.10.21)
ついに始まりました。
そしてやってくれました、森内。
まさかこの戦型、しかもこの局面になるとは。
いままでさんざん文句言って済みませんでした。
まだ見ていない人は今すぐ見てください。
先手早仕掛け対後手四間飛車の定跡型。
明日の手順が気になるところです。
将棋タウンの掲示板によると藤井先生は「思ったより難しい」とコメントしていた模様。
結論が変わるかも知れない。
振り飛車良しなのか、或いは互角か、また居飛車良しか。
期待大です。
このようなありきたりの定跡型でこそ逆に森内、羽生双方の真価が問われると思います。
7番勝負の行方はにわかにわからなくなってきました。
竜王戦倶楽部はいつの間にかリニューアルしたみたいですね。
あの重いだけのトップが改善されてました。
二度と行くかと思った人ももう一度足を運んでみてください。
竜王戦倶楽部
将棋タウン

68.歩の玉手箱(2003.10.20)
マイコム将棋文庫より。
歩の手筋総集編。プロの棋譜を題材に手筋を学ぶ形式。
手筋を身に着けることを目標にわかりやすい解説で纏めてある。
手筋本をあまり読んでない人にはよいでしょう。
歩だけなのにこれだけの数の手筋を纏めたのは珍しいと思います。
他にも手筋の本はたくさんありますが、歩についてこれほど微にいり細にいる内容は類を見ないでしょう。
有段者を目指すならこのぐらい全て知らないといけませんから、丁度良い教科書になるのではないでしょうか。
密度の濃い良書と思います。
外壁としての歩、直射止めの歩、垂れ歩、と金、底歩、
紐歩、突き捨ての歩、成り捨ての歩、合わせ歩、十字飛車の歩、
継ぎ歩上、継ぎ歩下、単打の歩、連打の歩、面打の歩、
中合いの歩、焦点の歩、突き違いの歩、ダンスの歩、蓋歩、
控え歩、死角の歩、争点がえの歩、端歩、端攻め、
遮断の歩、位、打ち歩詰め、歩切れ、一歩千金
振り飛車党宣言4は復刊されないんでしょうかね。
ちょっと楽しみにしていたんですが。

67.最新四間飛車事情。(2003.10.17)
復帰した模様。
9/16の記事で復帰してくれないかなと書いた甲斐がありましたね。
凄く嬉しいです。
ちょっと忙しい&疲れてるので今日はこれだけ。
最新四間飛車事情。

66.羽生王座12連覇(2003.10.16)
見ましたか?あの羽生の底力。
あれを逆転できるとは思いもよりませんでした。
羽生強しを改めで印象づけた5番勝負と言えそうです。
一方の渡辺もここまで頑張るとは思いませんでした。
面白い将棋でした。
改めて両雄に讃辞を送りたい。
将棋王国(王座戦)
若手棋士の日記

65.新人王戦(2003.10.14)
いつの間にか新人王戦が始まってました。
行方ー田村ですか。
現在1−1。
どちらが勝つか全くわからないですね。
実績で言うと行方ですかね。
早指し新鋭戦優勝1回。
どちらもこれから大いに伸びていく人だと思います。
毎年思うんですけど新人王になる人は新人に相応しくない気が微妙に。
棋士になって5年とかそういうくくり方をしてくれないと目新しさがないなあと。
田村も行方も新人って言うほど若いとは思われてないでしょう。
行方が4段になったのは93年。優勝したのは95年。
田村が4段になったのは95年。
もう10年近く前じゃねえ。
将棋大賞の新人賞も新人に与えられてないような気がするし。
仮に棋士になって5年以内の人にしか与えないという条件を付けると、
棋士になってからすぐ爆発的に勝つような人が近年はいないので
候補者選びが難しいのかも知れないですけど。
まあその意味で将棋界はちょっと面白い世界だと言えますね。
第3局は10/30

64.将棋サイト随想(2003.10.13)
いくつか気なったので書き留めておく。
ラスカルさんのサイトがついに消えてしまった。
geo のほうはまだ良いみたいだが、
ドメインrasukaru.netが消えてしまった。
契約終了ということだろうか。
凄く良い内容だっただけにその損失は計り知れないと思うのは私だけか。
よいコンテンツがあるのにサイトを維持できなくなったとき、
代理の管理者を立てるのは駄目だろうか。
更新を続けなくても良いので内容を保存する意味で。
そんなにおかしな話では無いと思いますが。
現状では本が絶版になるより早く消えて行っている気がします。
こんな積み木を2回組み立てるような事がないように、
どなたか旗を振ってくれないものですかね。
エルコンドルくんのガチンコ四間クラブも閉鎖。
トップページに彼の最後の挨拶がいつの間にかアップされている。
トップページ以外は残っているようなので検索で引っかかったりする。
いつか相互リンクしてもらおうと思っていた桂さんのあたしもーは
閉鎖ではないが大幅な縮小が行われ、今では掲示板を残すのみ。
それでも掲示板が盛況なのは桂さんの人徳に拠るものだろう。
TAISENに置いてあった振り飛車ワールドの質問の回答は
いつの間にかリンクが外されている。
まだサーバー上にはあるのに。
もう2巻以降の回答は出ませんよということなのだろうか。
週刊現代の島ノートの質問回答は終了したがその際、今後は別サイトでとあったのに未だ音沙汰がない。
ま、私が言ってもしょうがない話ではあるのだが、書き留めてみたくなった。
荒い熊ラスカル
ガチンコ四間クラブ
あたしもー
TAISEN
週刊現代

63.Ban.jar (2003.10.10)
勝手に将棋トピックスの再生アップレットの歴史で軽く触れられただけだったBan。
実際の所、うち以外で使っているページを見たことがない。
配布元の「ALLごった煮スペシャル」と管理者が同じ「みっくすべじたぶる」で使われているのみである。
そのうえ私が自分で作ったソフトと思っている人までいるようである。
やはりあのファイル形式は作るのが面倒ですからね。
私も始めは苦労しましたが今では盤も手順も何も見ずに作れます。
我ながらある意味凄い気がします。将棋とは全然関係ない能力ですが。(笑)
今は変換ソフトも(javascriptとVBで)2つ作ったのでそちらで一発変換できます。
このページで公開していないのは一つは公開できない事情があり、
もう一つのものはアルゴリズムの出来が良くないのでかっこわるいからという理由。
やっぱりプログラムの技術レベルが低いと恥ずかしいです。
Ban.jar ですが、配布元のALLごった煮スペシャルが休止して久しいのは周知の事実。
内容も良いので更新を再開して欲しいのだがお忙しいようで強くは言えない。
全く動きがない過ぎ去ったソフトのように思っている人が多いと思うが、
実はマイナーバージョンアップが半年ほど前に既にされているのである。
開発されている方から直接メールを頂き、教えていただいたばかりではなく、
それを使わせていただいている。
感謝してもしきれないほどである。
その時教えていただいた話では名称もBanではなんなのかわからないので変更して、
新たに配布用のページを作るということでした。
そのアドレスも教えていただいたのですが、作りかけのまま半年近く過ぎてしまいました。
いつ公開かわかりませんが気長に待ちたいと思います。
ちなみにぐぐっても引っかかりません。念のため。

62.飯島将棋盤(2003.10.9)
飯島WEBデザインという所から(会社なんですかね)
新しい棋譜再生用javaアップレットの宣伝メールが届きました。
有料だそうな。
1200円はかなり高い気がします。
当ページでは Ban.jar を使っているのでいまさら変える気はないのですが、
Ban.jar に近い外見(明らかに向こうの方が綺麗ですが)なので
フリーなら試してみたいですね。
試していないのですが個人的にはアップレットの中に飯島将棋盤と2回も書いてあるのがちょっと頂けない。
有料なのに。フリーなら良いですけど。
勝手に将棋トピックスの試用レポートを見る限りでは色々問題ありそうです。
フリーで優秀なソフトがいくつもあるので売れないだろうなとは思いますが
今後フリーソフトへ転向するならES、柿木、勝田の3つ巴に食い込む可能性があるとは思います。
飯島将棋盤
勝手に将棋トピックスー飯島将棋盤

61.王座戦第4局(2003.10.8)
第4局は千日手になり、指し直しで羽生が勝ち。
千日手局は振り飛車模様から矢倉へ。
残念。
羽生が意欲的な駒組みだったと思うが少し不利になる。
しかし徐々に盛り返して渡辺が千日手に逃げた。
指し直しは横歩取り△8五飛戦法で羽生が渡辺の攻めを呼び込み受けきり勝ち。
羽生、復調か?
最終局も目が離せません。
第5局は10/15の模様。
将棋王国(王座戦)

60.勝手に将棋トピックス(2003.10.4)
「もずいろ風変わりな将棋の部屋」のblogである「Below the Baseline」が名前を変更した模様。
「勝手に将棋トピックス」だそうな。
前の方がかっこうよかったと思うのは私だけだろうか。うーむ。
いつもこっそりチェックさせていただいてます。
感謝の意味もあり貼っておく。
もずいろ風変わりな将棋の部屋
勝手に将棋トピックス

59.浅川書房公式ホームページオープン(2003.10.3)
最前線物語が講評の浅川書房のホームページがオープンしました。
四間飛車の20年の情報があった。
全3巻。
凄い大著になりそうである。
東大将棋四間飛車道場を軽やかに越えてくるだろうか。
いまから楽しみでならない。
浅川書房

58.小倉流向かい飛車の極意(2003.9.27)
第1章基本図までの駒組み
第2章先手番向かい飛車
・第1節基本図から△6二銀
・第2節基本図から△3四歩
・第3節基本図から△4二玉
・第4節基本図から△5二金右
・第2章纏め
第3章三間飛車からの変化型
第4章実践編9局
・参考棋譜2局
解説は決して悪くはないです。
個人的にはですます調の定跡書は嫌なのですが。
ま悪くない程度にまとまっていると思います。
四間飛車党にはあまり必要のない本でした。
半分を実戦譜にしたのもあまり好みではないですねえ。
あと島ノートとの重複が気になる。
いや決して悪い本じゃないと思いますよ。
向かい飛車オンリーの本は今までないですし、
先鞭を付ける意味でもよくまとまってると思います。
ただタイミングがね。

57.王座戦第3局(2003.9.26)
まさか渡辺が連勝するとは思いも寄りませんでした。
しかも大差。
早く復調してほしい。
見てる方としてももっと面白い将棋をみたい。
ここは逆転防衛を期待します。
将棋王国(王座戦)

56.加藤流振り飛車撃破(2003.9.25)
ぱらぱらと読む。
第1章四間飛車対銀捨て型
・第1節四間飛車対銀捨て型
・第2節四間飛車対▲9五歩型
第2章四間飛車対△1四歩型
第3章四間飛車対△4二金型
第4章四間飛車の穴熊
・第1節四間飛車の穴熊
・第2節先手四間飛車の穴熊
第5章四間飛車の△4五歩型
第6章向かい飛車対棒銀
第7章中飛車対▲3八飛型
第8章実戦譜ー6譜
・付(対振り飛車熱戦譜)ー6譜
前評判が高かった本だが、期待を裏切らない内容だと思った。
自戦記の文章がよく知られたところであるが、
比して定跡書はかなりわかりやすいというのもまた知られた事実。
今回もその定跡は踏襲されたと思います。
1,2,3章では加藤流棒銀が余すことなく語られている。
かといって決して分量を多く割いているわけではない。
手順の解説も多いというわけではないだろう。
加藤先生の局面の整理が絶妙なのだ。
神武以来の天才は伊達ではない。
読んでいて思ったのは加藤先生は決して居飛車に肩入れしているわけではないということ。
「どちらに肩入れすることなく」とうたっている東大将棋はなんとなく居飛車寄りだと思うのと比べて、
視点が居飛車オンリーにもかかわらず正確に局面を表現している。
長年の経験と深い読みがなせる技なのだろう。
お薦めの本になりそうです。
ちなみに加藤先生は対振りに棒銀が出現した当時、上手く行くとは思えないといった趣旨の見解を述べておられた。
いったいいつ頃に棒銀党に変わったんでしょうねえ。

55.振り飛車ワールド5(2003.9.24)
買ってきました。
ようやく板に付いてきた感がありますね。
巻頭インタビューは久保さん。
自然体で語る久保さんがよかったです。
もう少し突っ込んで聞いて欲しかった気がしますが
この少し物足りない感が逆に良いのかも知れません。
指定局面は右銀(箱入り娘)。
かなり難解。ちゃんと研究してからじゃないと理解できそうにない。
列伝は大内さん。この人の棋譜はあまり並べたこと無いです。
穴熊だし中飛車だから。
振り飛車の一時代を築いた人なのでその意味でリスペクトしています。
久保さんの自戦記は△2二玉型の左美濃。懐かしい戦型ですね。
級位者とかはどう指して良いか全然解らない人が多いのでは無いでしょうか。
並べる価値有りだと思います。
女流棋士のエッセイは。。
板東さんのやつは良いと思います。
写真は1枚で良いとは思いますが。
毎回同じ写真だしもう少し小さくても。。
ま、これは需要がありそうなので私がここで呟いても変わらないと思います。(笑)
安食さんのやつは、、少なくとも○月×日はやめてもらいたいのだが。
大分落ち着いてきて読めるようにはなったとは思うので、これからに期待ということで。
誰しも最初から名文は書けないものです。
千葉さんの講座は相変わらず深いですね。
私がこのシリーズを買うのはこの講座がメインです。
個人的にはこの講座(15p)だけで1000円出しても惜しくはないです。
左銀、右銀の準急戦型がテーマでした。
非常に難しい戦型だと思うんですが毎度の事ながらスマートなまとめになっていますね。
石川さんの手筋講座はいつまで続けられるのだろうかと逆に心配になってしまった。
今回のであらかたの符号は出たような気がしますが。
内容は良いと思います。
似たような企画をこのページでやろうかと昔考えたことがあります。
巧い纏め方が思いつかなくてそのままになってましたが、こんな纏め方があるんですね。
定跡信ずべし、信ずべからずは今までで一番良いと思った。
大山将棋にスポットを当てているが巧く纏めている。
タイトルと合わないような気がするのは気のせいだと思います。
全体的に回を重ねるごとに良くなっていると思います。
6巻が待ち遠しいですね。

54.ことぶき駒(2003.9.20)
柿木さんのページでことぶき駒がアップされたようですね。
PC98版の時にことぶきさんという方が作られた駒の一部を
柿木将棋・Kifu/W用駒版でも使えるようにしたもののようです。
その内容がふるっている。
下駄はまだしも、ゴキブリ。(爆)
使う人いるんですかね。
たまに使う分には面白いかも知れない。
柿木さんってもっと真面目な人だと思っていたんですが、
意外と面白い人なのかもしれないですね。
豆知識だが、柿木さんへの質問などはTanさんのページの掲示板ですると返事返ってきます。
旧知の間柄ということなのでしょう。
気付くの遅かったんですが、「宮本定跡2003」というサイトが8月末にオープンしたみたいですね。
柿木定跡ファイルが35万手あります。
内容はまだ見ていないので多くは語れませんが、掲示板のログを見る限りではプロの棋譜を元に編集したもののようです。
フリーなのでこれからが期待できそうです。
柿木義一のホームページ
9x9=81
宮本将棋2003

53.森内挑戦へ(2003.9.18)
竜王戦挑戦者決定戦第3局は森内勝ち。
中原は惜しかった。
残念ですが、まあ森内さんの将棋も面白いので良しということで昇華することにします。
森内は名人戦の借りを返すことが出来るか。
何となく羽生を応援したくなる気持ちもありますね。
今期防衛すれば永世竜王ですか。
出来れば藤井さんに第1期永世竜王はとって欲しかったです。
過ぎたことを言ってもしょうがないですが。
というわけで羽生に永世竜王を取って欲しいのとまだ早いような気持ちと半々の微妙な気持ちでいます。
永世竜王を賭けた相手が森内ではちょっと力不足というか。
ファンの目は多分そうなのではないか。
その意味でも中原に出て欲しかった。
だんだん日本語では無くなってきたのでこの辺で。
森内さんが四間飛車を指してくれるのなら許すことにします。
毎回同じ事を言ってますが、最近タイトル戦で四間飛車が指されないのでちょっと寂しいのですね。
ふと藤井さんの「四間飛車の20年」という本のことを思い出す。
過去20年のまとめなのだろうが、逆に今後20年のことが思われる。
四間飛車の未来は明るいのだろうか。
竜王戦倶楽部

52.C級1組順位戦(2003.9.17)
屋敷ー渡辺戦は屋敷勝ち。
このまま昇級を決めて欲しいですね。
一方渡辺はこの一敗で11位転落。
昇級はかなり怪しくなったと言わざるを得ない。
全勝は屋敷、豊川、中田功。
3勝が北島、勝又、小林裕、中田宏、石川、長沼、野月、そして渡辺。
毎日インタラクティブ将棋
竜王戦挑戦者決定戦第3局が行われています。
見た感じ森内の方が駒の調子はいいですが勝ちきるのは大変そう。(今59手目辺り。)
竜王戦倶楽部

51.更新予定(2003.9.16)
更新したいなという気持ちは持ち続けているのですが創作の意欲がなかなか湧かないので更新できずにいます。
研究してもそれをまとめる時間がなくて放っていたらその研究を忘れるのでまた同じものを考えるという悪循環。
しまいには惰性で更新できる部分さえ滞り、リンク願いさえ放っておく始末。
いつまでも逃げているのも嫌なので更新予定を告知することで逃げ場を絶つことにします。
更新は今週いっぱい、、、遅くとも今月中に。(弱い
まずは四間飛車の散歩道を更新予定です。
テーマは五筋位取り。
時は半年ほど前、群馬人さんのページ「最新四間飛車事情。」の掲示板での一つの質問に始まる。
四間飛車を指しこなす本での局面は正しいのかとぐろりんさんが質問を投げかけそれに呼応して群馬人さん、AIMIYA2さん、JKCJKCさんという顔ぶれで大激論がなされた。
色々な手が模索されたが結局よくする順は見つけられず、嘘手なのではないかと大筋で結論づけられた。
藤井擁護派の私としては悶々と眠れない夜を過ごしたのである。
この模様はまだ過去ログが残っているので興味のある方は「最新四間飛車事情。」へどうぞ。
現在は休止中ですがコンテンツは佳いものがそろっているのでまだ行ったこと無い人は行く価値有りです。
と宣伝しておけば群馬人さんが喜んで復帰してくれないかなと。駄目ですか。そうですか。
冗談はさておき、その時議論されたものに自分なりの研究を加えたのが次回更新予定のもの。
ぐろりんさんやJKCさんがまとめるのではないかと思っていたのだが、いっこうにその気配が無いので先んじてネタを頂くことにしました。
現在は、調べていく内に色々な手が可能であることがわかり、どうまとめるか悩んでいるところです。
膨大な内容を余さず書くか、明快簡潔に収めるか。
私は後者のほうが好みなので多分そうなるのではないかとは思いますが。
まあ楽しみにしておいて下さい。
あとリンクはしばらく前に龍一の将棋道場というところからリンク願いを頂いていたのでそれを貼ることにしています。
こんな感じですね。
本とかタイトル戦とかはその後ゆっくりと進めていこうかと思います。

50.振り飛車党宣言3(2003.9.15)
買ってきました。
藤井、杉本、小倉の3人の共著で、居飛車穴熊対策だけの内容。
構成は講座が86p、自戦記6局、次の一手12問、棋譜15局。
講座はまず小倉さんの浮き飛車、△4四銀型から始まる。
杉本さんの端角、向かい飛車、角交換策、立石流、△4四銀。
そして藤井さんの銀冠と続く。
内容は古めですが、基本的な解説もあるので勉強する価値はあると思います。
こういった藤井システム以外の対策の本はほとんど手に入らなくなってしまったので逆に貴重で新鮮な感じさえしますね。
この本は色々な形を網羅といった方針なので読んで覚えて指せばよいわけではなく自分で工夫していくためのものですね。
その意味で全く追加されなくて内容的には古いままでも古くならない本と言えるだろう。
巻末の棋譜は盤面を入れるくらいなら解説が欲しかったと思う。

49.金言玉言新角言(2003.9.14)
本屋で見かけて思わず買ってしまった。
将棋文庫で出ることは知っていたのだが、
本当は買う気なんてさらさらなかった。
格言集なんて今さら読むものじゃないしと思っていたというのもある。
タイトルもあれだし。
実際手に取ってみると良い意味で予想を大きく裏切る内容だった。
実戦的な心得集とでも言うのだろうか。
実戦で中盤以降どう指し手良いか解らない人に勧めたい内容。
実戦的な指し方を改めて見直したい有段者にもお勧め。
ホントかなと思う人は実際に立ち読みしてみてください。
良ければ感想お願いします。

48.光速ノート(2003.9.13)
「第一局の三手目、羽生さんの▲6六歩で七番勝負の流れが決まったと言える。」
光よりも速くという谷川王位応援ページに谷川王位本人が日記を寄せている。
今回の王位戦について触れ充実した内容だったと書いておられた。
気になったのは冒頭の引用文から始まる一節。
二日制の7番勝負でも第1局めでどんなシリーズになるか決まるという。
ギャラリ−が今回のシリーズはどうこうと言うのは良く耳にするが、
対局者自身もそう言うことを意識するものらしい。
見る方としても1局目を見てその後の展開を考えるのが面白くなりそう。
光よりも速く
竜王戦は中原勝ち。
自在な差し回しといった案配。
第3局はどうなりますかね。
中原勝ちを期待しています。

47.王座戦第2局(2003.9.12)
横歩取り△8五飛から乱戦になり69手で渡辺の完勝だった模様。
いよいよ羽生は調子が悪いのか?
将棋王国(王座戦)
横歩取りなんかさっぱりわからないので講評はパス。
竜王戦挑決はまだ終わってない。
見た感じ現在中原良しのようだが。
竜王戦倶楽部

46.最前線物語(2003.9.10)
買ってきました。
事前の宣伝が少なかったせいか噂にはあまりならなかったみたいですが、
内容は前作の流れを継いで深くて良い本です。
振り飛車編と居飛車編はともに9割以上が四間飛車と△8五飛で占められていて
その分深く解説が施されています。
目次の振り飛車編を拾うと、
最前線に至るまでー四間飛車の現在
1.藤井システムの試練
2.攻撃的藤井システムの基本形
3.さばきをねらう△3二飛
4.藤井システムvs△3二金囲い
5.9筋突き越し▲3五歩急戦
6.21世紀の山田定跡
7.緩急自在の新基本図
8.対藤井システム▲5五角戦法
9.左美濃の再評価
10.ミレニアムの誕生
11.ミレニアム6七金型
12.後手ミレニアムの基本図
13.鈴木システムと松尾流
14.藤井システムvs▲8六角
15.先手藤井システムvs△2四角
16.驚愕の”一歩”損作戦
17.位取り穴熊の挑戦
18.ゴキゲン中飛車大旋風
19.升田式石田流
それぞれ4か6ページずつでまとめてあります。
最前線に至るまではここ4年の四間飛車の変遷をまとめてあります。
かなりのマニアな本だと目次を見て改めて思いますね。
解説はわかりやすく書かれているので級位者でも読むことは可能と思う。
反面、書かれている手順の枝葉の解説は全くないので理解して指しこなすのはかなりの研究或いは力がいりそうだ。
これからじっくり時間をかけて読んでいこうと思う。
出版は浅川書房で以前河出書房から最強将棋塾を企画していたらしい。
表紙が似ているような気がしますね。
背表紙の黒地に白抜きがかなり渋くて良いです。
次回配本は藤井先生の「四間飛車の20年」とのこと。
これも非常に楽しみです。

45.王位戦第5局Ⅱ(2003.9.9)
谷川防衛。
4勝1敗です。
昨年の王位戦も出だし3連敗だったなあ。
出だし3連敗から4連勝はやはり無理なのでしょうか。
また羽生が挑戦して奪取失敗したのはこれで3回目。
これは羽生史上に残る勝負になったというわけですね。
▲2五歩から▲1五歩の構想は当たったけど角切りがなあ。
むしろ谷川の△6三玉から△5四玉の構想を誉めるべきだろう。
秀逸だったと思う。
羽生の巻き返しがどんな形でやってくるのか楽しみですね。
また来年も王位戦の挑戦者になってくれれば面白いんですが。

44.王位戦第5局Ⅰ(2003.9.8)
1−3の羽生がどこまで返せるかが見物の王位戦第5局。
戦型は後手谷川の一手損戦法模様から矢倉模様に進展したようだ。
将棋タウンの速報感想を読むかぎりでは互角だが羽生がしくじったらしい。
何がどうなってるのかあまりよくわかっていないのだが、
終了局面は私は羽生持ちです。
羽生の方が動きやすそうだと思うのは所詮振り飛車党だからなのでしょうか。
端か3筋で手を作りやすそうな気がします。
面白くなりそうです。
第四十四期王位戦七番勝負第五局ー徳島新聞
将棋タウン

43.王位戦・東大将棋三部作(2003.9.4)
このページからリンクさせてもらっている将棋タウンにおいて
「東大将棋6の実力」−「ミニ感想(王位戦終盤)」−「ソフトが指す王位戦最終盤」の3部作がアップされた。
「東大将棋6の実力」はその名の通り発売されたばかりの東大将棋6の使用レポート。
毎回入念かつ手厚い内容で敬服している。
「ミニ感想(王位戦終盤)」は先日の王位戦第4局の終盤の変化が複雑で羽生谷川がそれを如何に読んだかを熱く語っている。
「ソフトが指す王位戦最終盤」はソフトを使って上記の終盤を指すとどうなるかというこれまた熱いレポート。
特に二つ目の「ミニ感想(王位戦終盤)」を読むべきです。
私のような詰め将棋3級が見てもぼんやりと通り過ぎていた最終盤がどんなに複雑怪奇な構造だったかを詳説。
羽生はこんな変化を読み切って寄せたということなのか。
驚愕、感動、興奮、この気持ちを表現する言葉が見つからない。
あえて衝撃などという意味のない言葉でぼかすくらいしかできない。
先月の将棋世界の渡辺5段の連載を読んだときに似ている。
羽生渡辺戦の解説で如何に羽生に読み負けたかを詳説したもので、
どれも同じに見える指し手から30手ほど読みその局面に勝ちがあるかどうか正確に判断されたという内容。
羽生の強さと読みの深さを思い知らされた。
是非将棋タウンの「ミニ感想(王位戦終盤)」を読んでこの気持ちを味わってください。
将棋タウン

42.王座戦と竜王戦(2003.9.2)
王座戦は羽生、竜王戦挑戦者決定戦は森内が勝った。
ちょこちょこと見ていたのだが居飛車の玉が薄い将棋はよくわからないですね。
羽生ー渡辺の方は△8五飛。羽生が細い攻めを巧くつないで押し切った印象。
中原ー森内の方は角換わり腰掛け銀。どちらがいいかよくわからない展開で敗因もさっぱり。
△4五銀直が駄目だったのか。それ以前にもう駄目だったのだろうか?
神崎7段のページの日記を見ると強い人は見るところが違うなと実感。
完勝譜か。中原さん辛いですね。
次局以降に期待ということで。

王座戦の中継のアップレットはもうちょっと画像がどうにかならなかったのだろうか。
もう少し見やすい画像にしてください。>駒音さん
将棋王国(棋王戦)
竜王戦倶楽部
流れる前に書き留めて置く。
将棋タウン質問用掲示板のNo.787のムラムラさんから始まるレスを押さえておきたい。
とくに管理人さんの意見は深みを感じます。

41.将棋を世界に広める会(ISPS)(2003.9.1)
将棋パイナップルのリレーエッセーを楽しみにしている。
ここしばらく更新がストップしてい心配していたのだが5人ほど跳んで眞田尚裕さんのものが掲載された。
私は知らなかったのだが「将棋を世界に広める会」というものがあり、
それを主催されているそうです。
将棋は世界の他のゲームと比べて一番面白い完全情報ゲームだと思うのですが、
世界的にはいまだマイナーなゲームのようです。
囲碁は世界的なゲームになっているのにこの差はなんなのでしょうか。
というわけで活動を頑張って欲しいものです。
お手伝いできたら面白いだろうとは思いますが金も力も時間もない私が言ってもしょうがない。(笑)
どちらかというとうちのページを全文英訳したほうが役に立ちそうですが、、
やってくれる人募集。(ぇ
毎日英語を読んでいてもできるなら避けたいと思っているので。(笑)
ぐろりんさんクラスならさらさらとできるのだろうが。
というわけでリンクを貼っておきます。
明日は竜王戦挑戦者決定戦と王座戦第1局です。
将棋パイナップル
将棋を世界に広める会

40.順位戦予想A級(2003.8.30)
最後に残ったA級。
始まる前はかなり予想しにくいと思っていたが、
3局を消化しかなり読みやすい星の偏り方をしている。
3連勝は上から森内(順位1位)、谷川(4位)、久保(9位)の3人。
続いて2勝が鈴木(10位)のみ。
2位佐藤がまさかの1勝2敗で4番手につけている。
その後に我等が藤井(3位)が1勝2敗。そして丸山(5位)。
藤井、佐藤がこれから星を伸ばしてプレーオフに持ち込めるかどうかという展開になりそう。
久保はさすがに順位が悪く一つでも落とすとかなり後退する。
厳密にはプレーオフがあるため挑戦争いに順位はそれほど関係ないとも言えるが。
次の4回戦森内ー久保戦が大一番。
谷川ー鈴木戦も見物。鈴木は順位が悪いので負けると降級の心配をしなければいけなくなる。
挑戦の本命としてはやはり谷川だろうか。
森内は難しいのではないかと思うのだが。
さて。
毎日インタラクティブ将棋

39.最近の話題(2003.8.29)
将棋連盟のページから。新しくないかも知れないがまあよし。
「オールスター勝ち抜き戦」休止
また一つ棋戦が減ったようです。
万古不易は仕方ないがこの先どうなるのか気になりますね。
というのはいつまでも新聞がスポンサーをしてくれるかという問題。
妙手は無いもんですかね。
甲斐智美が女流初段で復帰
これも難しい話。
女流棋士は奨励会に在籍できないという規定ができて女流を休会していたのが、
奨励会を退会して復帰。
もう一人岩根忍1級が奨励会にいるが素人目ではこちらも4段になれるかどうかはきわどそう。
女性が棋士になるのはまだまだ先の話のようです。
やはり将棋は女性には向いていないのでしょうか。
これはこれで興味在る問題ですね。
女流棋士の制度がどうこうという話は昔からあるが、
強い女性が一人出てきて4段になるのが早い気がするなあと思ったりもする。
中座真五段と中倉彰子女流初段が婚約。
どちらもファンではないので(笑)おめでとう御座いますと一言で通過。
村山慈明3段昇段決める
3段リーグで最終戦を待たずに4段昇段を決めたようです。
振り飛車党なら応援しますが(笑)、どうなんですかね。
3段はさすがに情報入ってこないですね。
とりあえずおめでとうということで。
最年少棋士と言うことになりそうです。
これからの活躍に期待。

38.王位戦第4局(2003.8.27)
ついに1局返した羽生。
自身初の四縦は防いだが依然苦しい角番であることには変わりはない。
次勝てれば精神的に奪取も夢ではないでしょう。
谷川も無冠は受け入れられない。
第五局が楽しみになってきました。
第四局はまたしてもゴキゲン中飛車から△5五歩位取り。
天王山を巡る戦いは今回は後手に軍配が上がりました。
次も△5五歩になれば面白いのだが、二人は本当に意識しているのかどうか。
最終盤まで熱戦で鑑賞する価値有りです。
以下のページからどうぞ。
第四十四期王位戦七番勝負第四局ー西日本新聞

37.竜王戦挑戦者決定戦(2003.8.26)
中原ー森内に決定した模様。
中原がここまで来るとは正直思ってはいなかったのだが
さすが永世名人資格保持者だと思う。
対する森内も名人を失冠して不調にもならずにここまで出てこれるのは素晴らしいの一言だろう。
面白い三番勝負になりそうである。
中原は定跡に囚われない棋風なので大局観が問われる力戦型というか自由な戦型を指向しそうであるし、
森内も受けて立つのではないか。
とりあえず振り飛車を希望。
三番勝負第1局は9月2日。
竜王戦倶楽部

36.JT杯藤井勝利(2003.8.25)
やっとという表現が相応しい。
丸山棋王に新手でしかも短手数で押し切った。
この調子で頑張って欲しい。
連覇をねらえる位置までは来た。
あと二つ勝てばいい。
これで今期は3勝7敗、勝率3割。。
後半の巻き返しを期待。
新手自体は玄妙な一着という感じ。
私の棋力では善し悪しは分からない。
面白い筋なので研究はしてみたいとは思うのだが、
歩を突き出されたらどうなのかちょっと難しくて一筋縄ではなあ。
JT杯公式
新潟日報 JT将棋で藤井覇者勝ち上がる

35.順位戦予想B1(2003.8.24)
始まる前は誰が抜けるか全くわからなかったのだが既に4局が指され明暗がはっきりしてきた。
全勝は深浦(4勝)のみ。
上位者が不振なため昇級はほぼ確定だろう。
2番手は阿部、そして中川、北浜と続く。
このクラスは総当たりなため今後も星の潰し合いが期待される。
郷田は1勝2敗だが順位が良いためまだチャンスは大いにあると見た方が良い。
全く先が見えないが昇級は深浦、郷田が有力か。
次点辺りには北浜がつけそうな気がする。
居飛車党ばかりでつまらないクラス(笑)だが、一人中村8段は四間飛車を多用。
このページを見ている人は中村さんを応援してください。
毎日インタラクティブ将棋

34.順位戦予想B2(2003.8.23)
B2は混戦の予感。
全勝者(3勝)は南、行方、泉、堀口一の4人。
注目は南だろう。
さすがにB2は格ではないと言いたげである。
勝率はけして高いわけではないが順位戦で固め打ちして一期でB1に復帰するかも知れない。
対して堀口は順位が悪く1敗でもすると絶望的だろう。
同様にすでに1敗している杉本は1敗を維持して望みをつなぐしかない。
同じ1敗でも木村と畠山鎮は順位のおかげで望みがありそうだ。
南を最有力として行方、泉に木村、畠山が絡んでくる展開になりそう。
杉本、堀口といった勢いがある二人が絡めれば更に面白くなりそうだ。
毎日インタラクティブ将棋

33.順位戦予想C1(2003.8.20)
続いてC1。
3回戦まで消化して全勝は上から屋敷、豊川、中田功、長沼、渡辺の5人。
32人から2人の枠を争うのでこのクラスも厳しい。
可能性は上位の1敗までだろう。
上の5人がどこまで星をのばせるかにかかっているとみるのが自然。
そろそろ屋敷が上がれるのではないかと思っている人も多いはず。
順位も良いし、屋敷は確定。
もう一人は渡辺が上がれるかどうかと見ている。
次の屋敷ー渡辺戦が大一番。
これで渡辺が敗れれば昇級は絶望的だろう。
9/16日が楽しみである。
一方窪田さんの3連敗が気になる。
昇級から降級点だけは避けたい。
頑張って欲しいものだ。
毎日インタラクティブ将棋

32.東大将棋四間飛車道場12(2003.8.19)
買ってきました。
並べるほどの時間は無いのでざっと目を通してみました。
前から思っていたんですがこのシリーズはざっと読むには不向きですね。
参考書という感じでしょうか。
内容は居飛車穴熊対後手四間飛車。
形を9筋突き合いの△4四銀型に絞ったおかげで手厚い内容になったと思う。
その分理解するには時間がかかりそうです。
読みごたえ有りということも出来る。
まあかなりマニアックな内容なので参考書にしたいとか本気で勉強したい人むけでしょうね。
枕には不向きかも知れませんが。
次巻はなんでしょうか。藤井システムだろうか。右四間も有力か。
先手四間はどうするんでしょう。
とか言ってると3間飛車とかゴキゲンに到達出来なさそうだがその辺はどう考えているのだろうか。
本当に先の見えないシリーズだと思ったりもする。

31.順位戦予想C2(2003.8.14)
そろそろ順位戦の予想をしたい。
まずはC2から。
C2は人がいっぱいいるので予想は大変だが、
今年は勝率ベスト10をみれば大方予測が付く。
山崎、矢倉、田村、飯島の4人。
いずれも2勝を挙げていて最有力候補と言える。
あとは宮田、千葉辺りでしょう。
このクラスは1敗したら終了、下位はまず無理というシビアなクラスなので
今後の彼らの星の伸びに注目したい。
振り飛車党としては千葉、矢倉あたりに是非頑張ってもらいたい。
とくに千葉さんは連載などでファンになった方も多いのではないでしょうか。
下位陣を見ると結構星が偏っている感じですね。
下の方は明らかに黒いです。
新4段の中で2連勝は横山さんのみです。
彼がどこまで食らいついてくるか。
毎日インタラクティブ将棋

30.棋譜並べ200局達成(2003.8.13)
ようやく200に到達した。
地道にやっていればもっと早くできたはずだが、
なかなか思うようにはいかないものだ。
某先輩が昔「どんなに忙しくても1日4局は並べることにしている」
とさらりと言っておられたのを思い出す。
やはりそのくらいしないと強くは成れないのだろう。
とりあえず1000までは並べてみたい。
並べてもさっぱりわからない手もあるのだが、
並べることに意味があると信じて続けていきたい。
とりあえず現在は四間飛車の棋譜のみ並べている。
四間飛車だけで1000いければ素晴らしいのだが、
そんなにあったかなあ。
現在のペースだと終わるのは4年後か。はあ。
ぐろりんさんはいまどの位なのだろうか。

29.山崎連勝ストップ(2003.8.11)
22連勝ととばしていた山崎五段でしたがついに連勝ストップ。
止めたのは矢倉五段でした。
矢倉さんは今期は調子がいいみたい(勝率五位)なので今後の活躍に期待したいです。
名前は矢倉ですが振り飛車党ですので応援してください。
山崎さんは続く谷川戦にも破れ竜王戦も敗退。
将来を嘱望されているだけに次のチャンスを掴んで欲しいですね。

28.王位戦第3局(2003.8.7)

谷川3連勝。
ゴキゲン模様から手将棋へ進展したのですが、
またも△5五歩。
天王山を巡るシリーズとなるのでしょうか。
5五の位は天王山と呼ばれたのは遥か昔の話で
現代では5五の位を取ることは滅多にない。
その意味で羽生谷川は天王山の是非を問おうということなのか。
振り飛車ワールド3巻の加藤先生のインタビューで
5筋位取りを指さなくなった理由を述べられていたことを思い出す。
後手番での対策に天王山を取るのはどうかと羽生が投げかけたと見るのは考えすぎだろうか。
羽生がいくつ返せるかが見物です。
振り飛車指してくれないかな。
第四十四期王位戦七番勝負第三局ー神戸新聞

27.渡辺明王座戦挑戦(2003.8.4)
ついに来ましたね。渡辺五段。
長い足踏み感があったもののここ一年の活躍は目を見張るものがありましたから
近いうちにと思っていたのですが、ついにやって来ました。
勝手な予想ですが、羽生の3−0で防衛と見ています。
ただ谷川に四連敗するようだと厳しいですが。
そうでなければ今の羽生に番勝負で勝てるのはそうそういないと思うんですが。
どうでしょう。
渡辺が予想を大きく裏切ってくれる事も期待しています。

26.王位戦第2局(2003.7.31)
羽生四冠の2連敗という結果になってしまいましたね。
とは言うものの、一方的だったのではなく相変わらずおもしろい戦いでした。
今回は羽生谷川双方に積極的な意欲的な指し手が目立ちます。
私は居飛車の将棋にはかなり疎いのですがその目から見ても凄い将棋だとしか思えない。
そもそもなぜあの玉形で勝てるのかわからない。
結果だけ見ると羽生が悪そうですが決して調子が悪いと言うことではなく、
ここから必ず巻き返してくると思います。
羽生の挑戦を退けるのは至難の業という。
過去に退けた谷川が再び退けられるのか。
ここが見物ですね。
出来れば四間飛車も指して欲しいとさりげなく付け加えておこう。
第四十四期王位戦七番勝負第二局ー中日新聞

25.リンク集更新再び(2003.7.30)
classicblue SHOGIさんのサイトへリンクを貼らせていただいた。
かなり前から知っていてリンクの申し込みをしようと思いつつ先送りとなっていたサイトである。
classicblueさんは自戦記職人組合で四間飛車職人という素晴らしい名前を
名乗っておられる方で勿論膨大な数の自戦記が蓄えられている。
他にも左美濃の研究など見所いっぱいである。
さてここで今回紹介したいのは、
◆緊急連載
なぜ我々は名人になれないのか?
である。
これは認知科学会全国大会20周年特別記念講演の中で羽生さんが話されたことを元にまとめられたものであり、
classicblueさんの落ち着いた筆致で名人の、そして将棋の本質に迫っている。
「16時45分を過ぎた頃、スーツ姿の羽生名人が壇上に姿を現した。」
是非読んでください。
classicblue SHOGI

24.リンク集更新(2003.7.26)
半年近くほったらかしにしていたリンク願いを処理。
他意は無いのだがと言い訳しても仕方ない。
囲碁将棋チャンネルさんからリンク願いを受けました。(2ヶ月前)
一つのステータスのようなもので非常に嬉しいことだ。
リンク集をみると、、管理者の趣向が覗けますな。(^ー^)゛
他に3つのページとリンクした。
ついでにリンク集の見直しを行った。
かなりのサイトが閉鎖あるいは休止している。
寂しい限りである。
確かにサイトの維持管理更新はやってない人には想像も付かないほどの
強力な忍耐と情熱が必要なのだが。
せっかく友達になったのにいつの間にかいなくなってしまう。
ネット上では絶えず膨張政策でないといけないのだろうか。
うちは細々とでも出来る限り長くやっていくつもりではある。
5万ヒットも到達したことであるし、これからも宜しくお願いします。

23.詰みより必死(2003.7.25)
文庫版を購入し読了。
いやー。むずかしいですね。(笑)
一目で解けたのが半分ぐらい。(爆)
解けなかったなかの10問前後は手も足も出なかった。。
相変わらず実戦型で1手3手がためになると思います。
強くなりたい人にお薦めです。
必死問題は筋がぱっと浮かぶためにするもののような気がします。
暗記科目か。(笑)
必死問題は絶妙手が詰め将棋よりも多いような気がします。
今はそれを鑑賞するためにやっている感じですね。

22.羽生竜王ー名人復位(2003.6.1)
せっかく書いたのに多忙故しばらく放置していたら2ヶ月も経ってしまった。
もったいないので載せることにする。日付は適当です。
羽生の4連勝という形で終わった名人戦。
在るべき人がようやく帰ってきた感じですね。
やはり6年は長かった。
そう思わせる勝ちっぷり。
今年は何かが起きるかも知れない。
名人戦と竜王戦を指さなくて良いのが大きい。
棋王戦は全力でぶつかってきそうだ。
永世名人まであと4勝。
以下は第4局の千日手局についての覚え書き
桂馬を良い形で取れないのでは苦しい。
厚みはあっても駒の働きが大差と言うことだろうか。
意外と勝ちにくい戦型なのかも知れない。

21.羽生竜王3連勝(2003.5.9)
当然と思っている向きもあるかも知れませんが、
羽生が圧倒的な強さで勝ち進んでいます。
今回の第3局はタイトル戦では久しぶりに4間飛車だったので真剣に見ておりました。
羽生さんの構想というか△4四角からの捌きと力強さは目を見張るほどでした。
仕掛けの辺りも非常に興味深く見ていましたが研究が及んでいないのでコメントは難しいです。
ただ△4四角みたいな手が成立するならこの仕掛けは居飛車として結構苦しいんじゃないかと思います。
研究が進んだら散歩道の方にでも載せたいですね。
私はこのままあっさり決まると見ています。
さて森内は1勝返せるかどうか。

20.深浦康市7段朝日オープン選手権者へ(2003.5.5)
大方の予想通り深浦7段が気を吐きましたね。
来るべき人が来たという印象です。
通算勝率は7割あるのになぜかタイトルに縁がなかった深浦7段。
これを起爆剤に初タイトル獲得へ突き進むでしょう。
ついでに島先生のように振り飛車(特に四間飛車)を開拓して欲しいものです。
この先、羽生竜王が全力で叩きに来るんでしょうか。
それはそれで楽しみです。

19.ザ必死(2003.5.4)
金子タカシ先生に改めて敬服しました。
金子先生の寄せの手筋、凌ぎの手筋、美濃崩しといった名著が私の終盤力の基礎になっているのは言うまでもありません。
その流れを次ぐこの「ザ必死」。
お薦めです。
何が良いかというと問題がどれも実戦形であることです。
いつかは実戦で出てくるのではという問題ばかり。
必死問題というと難しいばかりで実戦で役に立つのかと思わずにいられないものが多い気がしますが、
この本の問題はどれもどれもすっきりしたものばかりで解図欲をそそられます。
かといって平易作ではなく、粒ぞろいなのが金子先生の金子先生たるゆえん。
対象棋力としては初段強ぐらいでしょうか。
級位者は1手3手の必死は頑張るべきですが、
後半は難しすぎるかも知れません。
その場合正解図が本当に必死かどうか確かめたり、随所に出てくる華麗な手を鑑賞すると良いでしょう。

18.終盤の定跡基本編(2003.5.3)
忙しいながらも読了。
内容としては
・詰みの定跡30
・即詰み逃れの定跡10
・必死の定跡35
・詰めろ逃れの定跡15
・攻防の定跡10
という構成。
レベルとしては
24の級位者に丁度良い教科書と思います。
初段の人には易しいかな。
読んで難しいと思う人は何度も繰り返して答えを覚えると良いです。
値段も安くサイズも小さいので持ち運びにぴったりです。
ちょっと詰め込みすぎた印象もないことはないですが。

17.朝日オープン深浦先勝(2003.4.4)
堀口朝日オープン選手権者と深浦7段との5番勝負は深浦先勝で始まりました。
asahi.com
早速棋譜並べてみましたがさっぱり解らない。(爆)
横歩取りの機微は難しい。。(単に弱いだけ
後手の中原囲いが堅いことだけは判りましたが。
個人的な観測では深浦の奪取と見ています。
やっぱりねえ。深浦じゃ相手が悪いよね。
対戦成績とか見るにやっぱり深浦乗りは仕方ないところでしょうか。
もっとも昨期の勝率を見るに堀口の圧倒的有利(勝率7割)ですが。
というかどうした深浦といった勝率(6割3分)だな。
堀口朝日が予想を裏切ってくれることを期待してもいます。

16.羽生3冠名人挑戦(2003.3.27)
羽生善治3冠が佐藤棋聖を下し、6年ぶりの挑戦を決めました。
3敗を喫したときは今期もかと思ったものですが、
さすがは羽生、きわどいところを巧く手をつなげてきました。
前回の名人戦は谷川の挑戦を止められず、17世名人を許したのですが
あれからもう6年も経つのですね。
こんなにも長く名人位から遠ざかるとは思いませんでした。
4月の羽生さんの対局日程を鑑みるに名人戦は4ー0で羽生ではないかと見ています。
永世名人まで後8勝。
すんなり決まるか、それとも。

15.振り飛車ワールド第2巻(2003.3.26)
読了。
あいかわらずの表紙は置いておいて中身は満足といえるでしょう。
(あまり期待していなかったのですが)指定局面戦はなかなかに興味深かった。
特に指定局面3の結果は左銀定跡の根幹に関わる部分にかなり踏み込めたのではないかと思います。
踏み込めば勝ちというわけではなく、激しい変化でもあるので勇気がいりますが、この結果は大きいです。
他はやはり千葉さんの講座を挙げるべきでしょう。
彼のスマートな文体は私の好みです。
後手棒銀に対する最新の研究は興味深い。
どうやら編集後記によると来年までは刊行する予定らしいので千葉さんのネタが尽きやしないかと心配しています。
でもよく考えると振り飛車ワールドだからゴキゲンも3間飛車もあるから余裕だな。
このマニアックな書籍が今後も大いに売れること、いや売れなくても続くことを期待します。
みなさん、買ってください。
誉めるだけじゃあれなので批判もしておきます。激辛モードで。
振り飛車党列伝は前回に比べて力不足の観は否めない。
巻頭インタビューはまだ良かったのだが列伝はうーむ。
まだ生きていて引退した振り飛車党棋士は少ないから仕方ないのかも知れないが、
ここはインタビュアーの腕の見せ所ではないだろうか。
まねをすれば良いという問題ではないが鈴木輝彦ならどうだったかと思わずにはいられない。
次回を期待したい。
あとはエッセイだが安食1級のはエッセイではなくただの将棋を含めた日常雑記に過ぎない。
その点板東2級の方はまだしっかりしている。
エッセイというものの本質に近いところにいると思う。
これからに期待したい
斉藤氏のものはやや散漫な印象を受けた。
加藤9段のエピソードは蛇足であるし、まとめもやや独善の域を出ず、とってつけたような印象を拭えない。
事実から発展するものが1+1=2になっているだけで3や4に到達し得ない。
その意味で発想の独創性が感じられないと言える。
評論家として足下を固めて欲しいと切に願わずにはいられない。
振り飛車ワールドのさらなる向上を願うばかりである。

14.棋譜並べ100局到達(2003.3.25)
やっと100です。
あと900。。
平均4局/日ということになります。
だんだんおもしろさが判ってきました。
はまるかも。

13.丸山棋王位奪取(2003.3.21)
見事に棋王位を獲得しましたね。
追いつめられてからの3連勝は凄いです。
羽生さん残念でした。
大山15世名人の記録の前に震えてしまったのかも知れませんね。
しかしまだ王座戦が残ってます。
現在11連覇。
記録は再来年までお預けです。

12.棋王戦第5局(2003.3.20)
ついに本日指されますね。
羽生の13連覇がかかったタイトル戦は羽生の2連勝で始まり楽勝かと思われましたが、
羽生の棋王戦先手番連勝記録を丸山が止めて流れが変わり第4局も落とし振り出しに戻った。
流れは丸山だが、羽生も負けられない所。
やっぱりここは角番の強さを推して羽生のりです。

11.現在の将棋勉強法(2003.3.19)
今やっていることは
1.棋譜並べ
2.詰め将棋
の2つをメインにやっています。
どちらもグロリンさんの影響です。(笑)
もともと両方とも嫌いで今まで全然やってなかったのですがやり出すと面白いですね。
グロリンさんに対抗して1000本を目指していますが、
現在詰め将棋は400超、棋譜並べは88局でいつ終わることやら。
棋譜並べは全て盤に並べているので結構時間がかかります。
3局/1hが限界です。
でも盤に並べないと全く頭に入りません。
それがようやく判ったので頑張ります。
めざせ(グロリンさんより先に(笑))1000局達成。

10.祝!鈴木大介7段昇級!(2003.3.15)
順位戦B級1組の最終戦で久保7段を下し、
順位が上の井上8段が負けたため、ぎりぎり2位で昇級を決めました。
なにはともあれ、めでたいことです。
ということは、来期はA級に純粋振り飛車党が3人!
いったい何年ぶりの快挙なんだろう。
大山升田時代まで遡りそうですね。
鈴木先生は棋聖戦も本戦に進出しています。
こちらも頑張って欲しいですね。

9.祝!窪田義行5段昇級!(2003.3.12)
順位戦C級2組の最終戦で安用寺4段を下し、
危なげなく2位で昇級を決めました。
一時の低迷を払拭するような快進撃。
凄いですね。
渡辺4段もようやく昇級です。
羽生世代をうち破れるかどうか。
一方、千葉さんは6勝4敗とまずまず。
佐々木さんは降級点が付いてしまいました。
来期頑張ってください。

8.プレーオフ敗退(2003.3.11)
残念ながらA級順位戦プレーオフに藤井先生が敗退してしまいました。
佐藤羽生戦なら羽生乗りです。
羽生七冠アゲインが再び視野に入ってきました。
どうなるんでしょうか。
どちらが勝っても森内名人が意地を見せられるかどうかがまた見物です。

7.A級順位戦結果(2003.3.7)
おくらばせながら結果を。
羽生王将(6勝3敗)○—●青野九段(4勝5敗)
島八段(4勝5敗)○—●三浦八段(4勝5敗)
丸山九段(4勝5敗)○—●森下八段(2勝7敗)
藤井九段(6勝3敗)○—●谷川王位(5勝4敗)
郷田九段(4勝5敗)○—●佐藤康棋聖(6勝3敗)

挑戦は佐藤、羽生、藤井の3人でプレーオフ。
羽生(4位)と藤井(6位)が10日、
その勝者と佐藤(2位)が26日で戦い、挑戦権が決まる。
是非藤井先生に頑張ってもらいたいですね。
3人以上のプレーオフは11年ぶりとのことで凄い話です。

一方の降級は森下、郷田。
郷田さんは4勝5敗が5人で順位の差で無念の降級。
タイトル戦に良く出るのに順位戦の恐ろしさを感じてしまいますね。
郷田非運、4勝で降級・丸山、土壇場で踏ん張る。
名人戦順位戦A級・佐藤、羽生、藤井の3者がプレーオフ

B1の最終戦は3/14。
鈴木大介7段に昇級のチャンスがあります。
B2は3/7。
中川、北浜、畠山鎮が有力
C1は杉本先生が昇級を危なげなく決めました。
これからも頑張って欲しいです。
ちなみにもう一人は堀口朝日です。
昨年の朝日で戦った二人がそろって昇級。
つぎの朝日オープンの挑戦者は誰になるんでしょうね。
やはり羽生が最有力か。
C2は3/11。
窪田先生頑張ってください。

6.A級順位戦目前(2003.2.28)
いよいよ明日ですね。
挑戦の目は依然として佐藤、谷川、羽生、藤井の4人にあります。
頭一つ佐藤が抜け出ていますが、最終局の相手が郷田さんなので気は抜けないところでしょう。
破れればプレーオフ。
藤井さん頑張ってください。
一方の残留争いも森下、郷田、島、丸山の4人。
丸山さん昨年まで名人だったのに降級の心配をしないといけないとは恐ろしい話だ。
順位がものをいいそうな展開です。

5.羽生善治竜王800勝達成(2003.2.24)
みなさんニュースで見て知ってると思いますが、
羽生善治竜王が800勝を達成しました。
最年少、最短、最多勝率での達成とのことです。
いやあ凄いですね。さすがです。
しかも達成がある棋戦の決勝戦だなんて巡り合わせの妙ですね。
棋戦名は書けません、と書けばどの棋戦か判るでしょ。(^_^)
谷川さんの1000勝の時もタイトル戦第1局でしたから、
こうなるようになっているとしか思えません。
こういう記録を達成する相手もそれに相応しい相手になっているわけで、
谷川1000勝の時が羽生さんだったように
今回の羽生さんの相手は藤井さんでした。
ちゃくちゃくと大棋士への道を歩んでいるようです。
ああでもこれをくい止めても欲しかったような気も。
つーか藤井さんってば、早指しは向いてないとか言いつつしっかり勝ってるやん。(爆)
JT杯優勝だったし。。

4.東大将棋四間飛車道場9(2003.2.18)
買ってきました。
四間穴熊に対して▲8六歩から角で8筋を交換する指し方が目新しいですね。
一歩握って攻めを見せて受けられたら地下鉄飛車に移行という2段構え。
奇襲の類かと思ったら意外と面白そうです。
居飛車を持って対四間穴熊なら一度は指してみたいかもしれません。
ミレニアムも解説してありますが、先手で採用すると千日手が心配なんじゃないかなと思っているんですが、
そこにはなにも触れていないのが気になります。
そもそもミレニアムに対し美濃囲いから穴熊に組み直す指し方もあるのに
四間穴熊に対し最初からミレニアムは愚かしい作戦選択の気がしますがどうなんでしょう。
うーむ。
10巻は穴熊対急戦のようなので期待。
しかも巻末の後記によればしばらく四間飛車道場が続く模様です。(^^)
振り飛車ワールドと合わせて期待。

3.祝!久保利明7段A級昇級!!!(2003.2.17)
最終戦を待たずに我等が久保先生が昇級を決めました。
来年はA級に振り飛車党が二人に成るんですね。
B1のもう一人は先崎井上そして鈴木大介7段に可能性があります。
頑張って欲しいです。
最後は鈴木ー久保戦なので鈴木さんが勝って井上さんに遠慮してもらえば丸く収まるのに。(笑)
B1も目が離せませんね。

C2は窪田さんがついに1敗を喫してしまいました。
それでもまだ2位なので最終戦勝てば昇級。
負けても1/4の確率で昇級できますね。
自力で決めてほしいものです。

2.羽生四冠復帰(2003.2.15)
多分羽生さんが取り返すだろうと思っていましたが
まさか4連勝とは思いもしませんでした。
これは羽生七冠への道を暗示しているんでしょうか。
ますますA級順位戦が楽しみになってきました。
佐藤負けなら羽生の名人復位は確実とみています。
佐藤勝ちなら来年の復位でしょう。
ほんとか?
あーでも藤井さん頑張ってください。
この勝負は大きいです。

1.はじめに(2003.2.15)
これより将棋思録と題した雑記を書いていこうと思います。
出来るだけ気楽な内容にするべく努力したいと思います。
肩肘張った書き出しでどこが気楽やねんというつっこみはなしです。
テキストだけの読み物になるでしょう。
所詮、戯れ言なので気が向いたときにどうぞ。


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