ここまでで少しずつ四間飛車の考え方に慣れてきただろう。
ここから実戦の時に困らないように少し知識を増やしておこう。
初心者同士の対局ではお互いに定跡を知らないので
今まで述べたような将棋にならない可能性がある。
そういうときに何もできずに負けないように
2つの場合にを挙げて具体的に指し方について考えてみたい。
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桂をむやみに跳ねるのが好きな人がよくいる。
基本的にこういった桂跳ねは無理筋なので
こういう人にあたったら勝てそうだと思ってください。
この指し方には「桂の高飛び歩の餌食」という格言を心の中で呟きながら相手しましょう。
始めは低い体勢で相手の攻めを待って、桂が跳んできたところを歩で取りに行く。
相手が変なことをしてきたときは守りを固めておいて、
変な手で攻めて来たときに反撃するのがもっとも楽な勝ち方である。
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二つ目は棒銀である。棒銀自体は非常に優秀な戦法なのだが玉を囲わずに攻めてくる変化を追ってみる。
この場合も相手の動きを見ながら玉を囲い、低い体勢で相手の攻めを待つのがよい。
待つときは主戦場となる左辺から遠いところ、つまり右辺に急いで玉を動かす。
玉が戦場から近いほど負けやすいと覚えて欲しい。
玉を逃がしながら攻めを引きつけて一番良いタイミングで駒を捌きに行く。
上の盤を何度も動かしてこの呼吸を覚えて欲しい。
玉を美濃に囲えれば最良だが、そこまで囲えなくても全く不満無い。
ただし美濃でないときは自陣の離れ駒に気を付けるのを忘れてはいけない。
以上の2例のような変な攻め(無理攻め)には守りを固めて引きつけ、
攻めを丁寧に受け止めて、反撃するのが楽な勝ち方と言える。
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