本書は次の一手問題集。中原誠十六世名人の実戦を題材にした100問が収録されています。 「実戦の次の一手は難解という評判があります。プロ同士の対局ですから、互いに相手のねらいを消し合うので、技が決まることはまれだと言えます。その中から、できるだけ明快な「次の一手」がある局面を集めて、問題形式にしました。(中略)私が盤を前にして考え、決断を下した局面です。私が実際指した手が間違っていた局面も、いくつか含まれています」(はしがきより) 候補手はABの二択になっており、自然流の読みが披露されています。