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-四間飛車定跡書総合ガイド

著者:広瀬 章人
出版:毎日コミュニケーションズ
発行:2007/10
価格: \ 1449
対象棋力:初級者-有段者
評価:

本書のテーマは相穴熊です。昔からの人気戦法ですが、藤井システムの勢いが一段落した現在、居飛穴の堅さに対抗する手段として注目を浴びています。  振り穴を得意とするプロ棋士広瀬五段と、「アナグマン」と呼ばれるほど穴熊を得意としている遠藤アマ七段が、相穴熊の序・中・終盤それぞれのテーマ図に対してそれぞれの形勢判断と狙い筋を示し意見をかわしています。  広瀬五段はプロらしい鋭い着手と正確な速度計算を披露。いっぽう遠藤アマは時間の短いアマ大会で鍛えられた、実戦的な指し回しを随所に見せています。相穴熊を指しこなすコツが満載で、勝率アップ間違いないでしょう。

第1章 相穴熊の基本的な戦い
 四間飛車基本1図 振り飛車5二金型
 四間飛車基本2図 振り飛車6一金型
 三間飛車基本図 守備金の寄せ方

第2章 相穴熊における終盤戦の考え方
 穴熊の特性 ゼットと速度計算
 相穴熊仮想A図 6八金、6二金型
 相穴熊仮想B図 7八金、7二金型
 相穴熊仮想C図 5六歩、5四歩型

第3章 実戦における考え方
 テーマ1  定跡形からの仕掛け
 テーマ2  桂香を簡単に取らせない
 テーマ3  終盤の入り口からの速度計算
 テーマ4  飛車先の受け方
 テーマ5  負担になりそうな駒のさばき方
 テーマ6  強襲の成否1
 テーマ7  強襲の成否2
 テーマ8  有利な側の指し方と不利な側の指し方
 テーマ9  苦戦を強いられたときの考え
 テーマ10 後手の穴熊で狙う駒はどこか
 テーマ11 ビッグ4攻略法
 テーマ12 わかりやすい寄せ形を狙う
 テーマ13 逆転を許さない寄せの構図
 テーマ14 と金攻めを間に合わさない
 テーマ15 後戻りできない攻め合いでの考え方
 テーマ16 食い付ける形の認識
 テーマ17 大駒の働きの重要性
 テーマ18 手抜くべき場面とは
 テーマ19 形を決めて優勢から勝勢へ
 テーマ20 決めどころを逃さない寄せ
 テーマ21 一気の寄せと回り道の寄せ
 テーマ22 相手の駒の働きを抑える受け
 テーマ23 終盤戦の詰めろの掛け方と考え方
 テーマ24 攻め合いか受けきりか
 テーマ25 手数を稼ぐ受け
 テーマ26 ゼットを作る受け方

思い出の相穴熊戦

参考棋譜