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-四間飛車定跡書総合ガイド

東大将棋四間飛車道場第12巻続・居飛穴
著者:所司和晴
出版:毎日コミュニケーションズ
発行:03/08
価格: \ 1260
対象棋力:初段前後-有段者
評価:
買ってきました。
並べるほどの時間は無いのでざっと目を通してみました。
前から思っていたんですがこのシリーズはざっと読むには不向きですね。
参考書という感じでしょうか。
内容は居飛車穴熊対後手四間飛車。
形を9筋突き合いの△4四銀型に絞ったおかげで手厚い内容になったと思う。
その分理解するには時間がかかりそうです。
読みごたえ有りということも出来る。
まあかなりマニアックな内容なので参考書にしたいとか本気で勉強したい人むけでしょうね。
枕には不向きかも知れませんが。
次巻はなんでしょうか。藤井システムだろうか。右四間も有力か。
先手四間はどうするんでしょう。
とか言ってると3間飛車とかゴキゲンに到達出来なさそうだがその辺はどう考えているのだろうか。
本当に先の見えないシリーズだと思ったりもする。

近年の居飛車穴熊は駒組みに余裕があれば、▲9六歩と玉側の端歩を受ける傾向が増えている。端は穴熊の弱点の一つなのだが、端を受けることにより、(1)居飛車からの端攻めが狙える、(2)振り飛車からの端攻めに対し▲9五同歩の形が端からの逆襲を狙える、(3)△9五歩の端攻めに手抜きができる、といったメリットが生じる。ただし端を受ければ穴熊に組むのが遅れるわけで、そのデメリットも生じる。また後手の仕掛けを封じる意味の▲7八金型穴熊は最近になって多く現れた新型なので、定跡として確立していない部分も多いが、本書は定跡伝道師こと所司和晴六段が新研究を披露している。本書を読まずに四間飛車は語れない。

第一章 9六歩型居飛車穴熊の駒組み
第一節 9六歩型居飛車穴熊の駒組み
第二章 9六歩・7八金型穴熊
第一節 ▲1六歩の変化
第二節 ▲6八銀の変化
第三節 ▲5九角の変化
第四節 ▲7九金の変化
第三章 9六歩・7九金型穴熊
第一節 ▲1六歩の変化
第二節 ▲5九角の変化
第三節 ▲6八角の変化