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-四間飛車定跡書総合ガイド

東大将棋四間飛車道場第5巻棒銀
著者:所司和晴
出版:毎日コミュニケーションズ
発行:02/06
価格: \ 1260
対象棋力:初段前後-有段者
評価:
所司先生の本第5巻は棒銀である。
今回のシリーズの特徴である基本図までの駒組みが実に深く広いのが嬉しい。
また現在主流の△4三銀型の広く深い変化が有用。
従来の本で明かされなかった変化や棒銀に組む過程での手順前後の咎め方など興味深い内容が盛りだくさんである。
しかし「一筋端攻めの是非はいかに」と帯にあるわりに解説は僅か8ページ。理由は不明。
後手四間飛車しか解説していないので先手四間の時を他の本で補う必要有り。

「東大将棋ブックス」は、「東大将棋シリーズ」に収められた定跡講座を元に加筆、修正を加え、再編集したものが「東大将棋ブックス」です。 本シリーズは定跡解説の第一人者、所司和晴六段が最新研究を惜しみなく披露しており、ウソ偽りのない新しいタイプの定跡書となりました。豊富な図面を利用していますので、盤に並べなくても変化が頭に入ります。 なおパソコンやプレイステーション2をお使いの方はソフトと併用することにより、さらに定跡への理解が深まることでしょう。 藤井システムの登場により、勢いを取り戻した四間飛車。居飛車側の対策として急戦が見直されているが、本書は棒銀対四間飛車の最新定跡を徹底解説した一冊だ。棒銀は振り飛車の弱点である角頭を飛車と銀の協力で狙う作戦で、古くから定跡化されている。四間飛車側はいろいろな対策を編み出し、棒銀に対抗してきたが、近年になって居飛車側にも端を絡めた攻め筋が現れた。本書にはそんな最新の攻防がびっちりと収められている。本書を読まずに四間飛車は語れない。

第1章 棒銀の駒組み
第2章 後手5一角・4五銀型
第3章 後手5一角・3三桂型
第4章 先手4六歩型その他
第5章 先手4七歩型
第6章 1筋端攻め型