下痢
(1)下痢とは
いつもより便の回数が増え、便が水っぽくなる状態をいいます。
(2)原因
大部分は感染による下痢症です。
ウイルス性の下痢が多く、80〜90%をしめます。
細菌性の下痢症は10〜20%程度で。
その他、アレルギーや消化酵素の不足による慢性の下痢があります。
(3)症状
ウイルス性の下痢症では
嘔吐から始まり、やや遅れて下痢が起こり約1週間続きます。
下痢は1日数回〜10数回にも及び、水様で量も多く、色は白色に近いが、薄い黄色です。
細菌性の下痢症では
発熱、嘔吐、腹痛、下痢、粘血便などが見られます。
(4)注意することは
- 脱水症の予防が一番重要です。
- 嘔吐のある場合は少量の(20〜50ml)水分を頻回に根気よく与えます。
- 水分としては
甘くないジュース、水分の多い離乳食、倍に薄めたミルク、野菜スープなどが良いでしょう。
- 水分は嘔吐をしても与えつづけてください。この時期は、お母さんのやり方次第で良くなったり、悪くなったりしますので、頑張って下さい。
- 嘔吐が止まって下痢が続く時期は下痢の量にまけないだけの水分を与えれば、下痢が多くても心配いりません。
(5)治療は
- 元気がなく、ぐったりしている時は、点滴静脈注射が必要です。
- 薬物による対症療法が行われます。
- おしりの皮膚炎に軟膏をぬります。
BACK