食欲不振
(1)食欲不振とは
通常量の食事摂取が、ある期間何らかの原因でできない状態をいいます。
(2)原因
- 消化器の、血液成分、自律神経の異常
- 炎症や奇形などによる口腔の異常、心肺疾患による呼吸困難、神経系の障害による嚥下困難
(3)症状は
- いろいろな疾患の随伴症状として現れることが多いのです。したがって食欲不振以外の症状がたいていみられるはずです。
- 乳児では感冒や下痢症のとき、生歯の時期、高温環境のときに食欲が低下することが多いです。
- 幼児期以降では間食が多いための食欲不信が多いです。
- 精神的なもので食欲不振になることも多いですから、ほかに身体疾患が無ければそれを疑ってみることも必要です。
- 乳児期ではミルク嫌い、食事過誤(濃いミルク、離乳食の強制など)を含めた保育上の誤り、母親の愛情不足によって食欲不振は起こります。
(4)治療は
- 原疾患を治療すれば大部分食欲不振は改善されます。
- 教育上の過誤を是正することも大事です。
(5)自宅で注意しておくことは
- 食事摂取量は個人差がありますので、日常から摂取量をある程度把握しておきましょう。お母さんはおおらかな気持で、また家族も明るく接してあげてください。
- 体重増加に注意しましょう。(特に新生児、乳児)
- 間食は適当かどうか。食事を強要していませんか。
- 身体疾患があるかどうか。すなわち食欲不振以外にも何か症状がないかどうか。
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