蛋白尿
(1)蛋白尿とは
- 腎臓病の重要な症候の一つである。
- 正常な小児でも1日100mg前後または4mg/dl以下の生理的蛋白尿が排泄される。
一日150mgあるいは30mg/dl以上の蛋白尿が認められたら異常と判定してよい。
(2)蛋白尿の種類は
- 糸球体性蛋白尿
糸球体基底膜の何らかの障害のために、ろ過されるアルブミンを主体とする蛋白尿
- 尿細管性蛋白尿
糸球体でろ過された後、尿細管で再吸収されるはずのβ2マイクログロブリン(低分子蛋白)などが尿細管障害などによって尿中に出現する。
その他、アレルギーや消化酵素の不足による慢性の下痢があります。
(3)起立性蛋白尿とは
- 小児期での蛋白尿の診断でもっとも頻度の高いのが起立性蛋白尿です。
- 早朝安静第一尿で尿蛋白が陰性で、来院時の尿が陽性の場合は起立性蛋白尿が強く疑われます。
- 安静時尿と前弯負荷後の尿の蛋白を比較すればよりはっきりします。
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